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第5章 完成!究極の超次元殺法!!
第283話 説明しよう!新奥義とは?
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説明しよう!シャイニング・バリエーション・パートⅣとは!既存の勇者の奥義三つをパートⅢまでとして、新技を第四の奥義と設定したものである!あくまで俺の思いつき!歴代勇者の総意ではないので、あしからず。
「大変な事が起きました!誰も見たことも来たこともない勇者の新奥義が炸裂です!こんなことが物理的に可能なのでしょうか!」
司会と観客席がおおいに沸いている。そりゃそうだ。初公開の新技だからな!しかも歴代の勇者が誰もやったことのない、二人分のシャイニング・イレイザーの合体技だからな!二人とも同じ技を使えるならと、使用に踏み切ったわけだ。
「くうぅ……、やってくれるじゃない!ウチらの攻撃ごと吹っ飛ばしてくれるなんてさ!」
まともに食らったジュリアは吹き飛ばされ、ガンツに受け止められたようだ。そのため、多少はダメージが軽減されたようだ。
「大丈夫かい、ジュリア?もう無理なら棄権してもらってもいい。」
「そんなことはしないよ。これくらい平気。あのキザが取り柄の魔術師ぐらいなら十分倒せる!」
強がりをいいながら自分の魔法で回復をしている。回復魔法の光がジュリアの体を包み込んでいるので、それがわかる。
「わかった。でも、あまり無理はしないでおくれよ。」
「ありがと、ダーリン、愛してる!」
二人の会話から察するに、再び一対一の体勢に持ち込むようだ。望むところだ!こっちもガンツの盾との決着をつけたいからな!
「いいか?俺はこのまま、あの女と決着をつける。お前は好きにしろ。」
好きにしろって……オイ!ジュリアに手を出したら許す気ないクセに。ファルは足早にジュリアの元へと向かっていった。
「凄いな君たちは!新たな奥義を作ってしまうとは!」
「二人の合作だから、ちょっとインチキくさいけどな。ゆくゆくは一人だけで実現できれば最高なんだけどな。」
「その意気込みなら、僕に勝つことも出来るはずだ。さあ、君の全力を見せておくれよ!」
ガンツが斧を振り下ろす。今度は受け止めずに回避に専念した。そして、安心する間もなく、盾での追撃がやってくる。それも想定内だったので、やすやすと回避できた。ガンツは攻撃の手を止め、盾を構えた。
「次は君の番だ。さあ、来い!」
律儀に俺のターンを用意してくれた。でもそれは自分の防御術に絶対の自信を持っていることの表れでもある。
「じゃあ、遠慮無く……。」
ジュリアとの連携技を見て考えていたことがある。防御術は攻撃にも転用できるということは、敵意のない攻撃でも普通に反射出来てしまうという証明なのではと思った。じゃあ、その性質を利用すれば、あの技を破れるのではないかと。
「破竹撃!」
「フル・ディフェンス!」
俺の攻撃にあわせて、ガンツは防御技の体勢に入った。でも俺の方は……フェイントだ。相手の視界が盾で隠れているのを逆利用させてもらった。盾のへりを掴み、そのまま体重をかけて押してみた。
「掴んでどうするつもりだ……?フル・バースト!」
(来た、今だ!)
「押してダメなら引いてみろ、ってね!」
フル・バースト発動の瞬間、押す動作を引く動作に変化させた。盾を掴んでぶら下がる感じで。
「な、何!?」
引く動作が反射されるということは、逆に相手の方向に吹き飛ぶ事になる!予想は的中し、相手を押し飛ばす形になった。
「今こそ、あの技を……。」
普通に考えれば、相手の隙は一瞬だ。姿勢は崩れたとはいえ、目の前には盾がある。でも、やるなら今だ。本能がそう告げている。
(集中しろ……明鏡…止水……。)
不思議と目の前の光景がひどく遅いように感じた。思考は逆に明瞭でいつもよりスッキリとしている。今やろうとしていることは、リンゴで例えるなら、皮を剥かずに芯だけを切り取るようなものだ。
霽月八刃なら皮、芯、身の部分の切り分け、絶空八刃ならリンゴが入った箱ごと斬るようなイメージだ。ハッキリ言って今やろうとしていることは超人絶技と言ってもいい。
無理とかじゃなく、今やらないとこれ以上先に行く資格なんてない。やりたい、ではなく、今やるのだ!
「無明……八刃!」
ガンツの気配を正確に捉える。集中すると、その目前に大きく分厚い壁の気配を感じる。盾だ。盾の脅威がイメージできるほどヤツは防御に全身全霊を込めている。その盾を透過し、持ち主の気配を探り当て……斬る!
「大変な事が起きました!誰も見たことも来たこともない勇者の新奥義が炸裂です!こんなことが物理的に可能なのでしょうか!」
司会と観客席がおおいに沸いている。そりゃそうだ。初公開の新技だからな!しかも歴代の勇者が誰もやったことのない、二人分のシャイニング・イレイザーの合体技だからな!二人とも同じ技を使えるならと、使用に踏み切ったわけだ。
「くうぅ……、やってくれるじゃない!ウチらの攻撃ごと吹っ飛ばしてくれるなんてさ!」
まともに食らったジュリアは吹き飛ばされ、ガンツに受け止められたようだ。そのため、多少はダメージが軽減されたようだ。
「大丈夫かい、ジュリア?もう無理なら棄権してもらってもいい。」
「そんなことはしないよ。これくらい平気。あのキザが取り柄の魔術師ぐらいなら十分倒せる!」
強がりをいいながら自分の魔法で回復をしている。回復魔法の光がジュリアの体を包み込んでいるので、それがわかる。
「わかった。でも、あまり無理はしないでおくれよ。」
「ありがと、ダーリン、愛してる!」
二人の会話から察するに、再び一対一の体勢に持ち込むようだ。望むところだ!こっちもガンツの盾との決着をつけたいからな!
「いいか?俺はこのまま、あの女と決着をつける。お前は好きにしろ。」
好きにしろって……オイ!ジュリアに手を出したら許す気ないクセに。ファルは足早にジュリアの元へと向かっていった。
「凄いな君たちは!新たな奥義を作ってしまうとは!」
「二人の合作だから、ちょっとインチキくさいけどな。ゆくゆくは一人だけで実現できれば最高なんだけどな。」
「その意気込みなら、僕に勝つことも出来るはずだ。さあ、君の全力を見せておくれよ!」
ガンツが斧を振り下ろす。今度は受け止めずに回避に専念した。そして、安心する間もなく、盾での追撃がやってくる。それも想定内だったので、やすやすと回避できた。ガンツは攻撃の手を止め、盾を構えた。
「次は君の番だ。さあ、来い!」
律儀に俺のターンを用意してくれた。でもそれは自分の防御術に絶対の自信を持っていることの表れでもある。
「じゃあ、遠慮無く……。」
ジュリアとの連携技を見て考えていたことがある。防御術は攻撃にも転用できるということは、敵意のない攻撃でも普通に反射出来てしまうという証明なのではと思った。じゃあ、その性質を利用すれば、あの技を破れるのではないかと。
「破竹撃!」
「フル・ディフェンス!」
俺の攻撃にあわせて、ガンツは防御技の体勢に入った。でも俺の方は……フェイントだ。相手の視界が盾で隠れているのを逆利用させてもらった。盾のへりを掴み、そのまま体重をかけて押してみた。
「掴んでどうするつもりだ……?フル・バースト!」
(来た、今だ!)
「押してダメなら引いてみろ、ってね!」
フル・バースト発動の瞬間、押す動作を引く動作に変化させた。盾を掴んでぶら下がる感じで。
「な、何!?」
引く動作が反射されるということは、逆に相手の方向に吹き飛ぶ事になる!予想は的中し、相手を押し飛ばす形になった。
「今こそ、あの技を……。」
普通に考えれば、相手の隙は一瞬だ。姿勢は崩れたとはいえ、目の前には盾がある。でも、やるなら今だ。本能がそう告げている。
(集中しろ……明鏡…止水……。)
不思議と目の前の光景がひどく遅いように感じた。思考は逆に明瞭でいつもよりスッキリとしている。今やろうとしていることは、リンゴで例えるなら、皮を剥かずに芯だけを切り取るようなものだ。
霽月八刃なら皮、芯、身の部分の切り分け、絶空八刃ならリンゴが入った箱ごと斬るようなイメージだ。ハッキリ言って今やろうとしていることは超人絶技と言ってもいい。
無理とかじゃなく、今やらないとこれ以上先に行く資格なんてない。やりたい、ではなく、今やるのだ!
「無明……八刃!」
ガンツの気配を正確に捉える。集中すると、その目前に大きく分厚い壁の気配を感じる。盾だ。盾の脅威がイメージできるほどヤツは防御に全身全霊を込めている。その盾を透過し、持ち主の気配を探り当て……斬る!
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