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第5章 完成!究極の超次元殺法!!
第261話 本戦出場者、続々登場!
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「まず一組目に紹介致しますのは、ブラック・ロータスです!」
司会の人の声が闘技場内に木霊する。別に元の声が大きい人というわけではなさそう。多分、声の大きさを拡張するマジック・アイテムを使っているんだと思う。劇場などでも使われていると聞いたことがある。
「東洋からやってきた謎の仮面戦士、ヘイフゥ!天才的な槍捌きで予選会を軽々突破してきた模様です。」
先生の簡単な紹介がされると会場の歓声がさらに大きくなった。その声援に応え、先生は軽く槍捌きを披露して見せた。……そして、次は私が紹介される番……。
「一見魔術師かと思いきや、以外や以外、謎の大鎌を華麗に振るう、美しき魔法戦士、エレオノーラ!なんと、相方のヘイフゥ氏のお弟子さんだそうです。美しき師弟コンビの活躍からは目が離せそうにありません!」
紹介された途端、私の顔は即座に茹で上がったお肉のように熱くなった。近くで見たら湯気が出ていそうなくらい。う、美しいだなんて……そんな。聞いているこっちが恥ずかしくなってくる。どうしよう、めまいがしてきた……。
「大丈夫か?」
「ちょっと緊張がピークに達しました。これ以上続くと…体が持ちそうにありません…。」
「ハハハ!この後は他の連中が出てくるのだから、その間に気持ちを落ち着かせると良い。」
先生のお言葉に甘えて私は気持ちを落ち着かせることにした。
私はしばらくの間、のぼせ上がった体を落ち着かせるため、必死になっていた。だから、その間に紹介されていた方々のことは全く頭に入ってこなかった。ごめんなさい。誰に謝っているのかわからないけれど。
「……続いて紹介しますのは、今大会の優勝候補の一角、クルセイダーズ六光の騎士のお二人です!」
クルセイダーズの方が参加しているのは知っている。エドワードさんとジェイさんのことかな?あのお二人なら優勝候補といわれてもおかしくない。
「破砕の戦姫、ジュリア・デイライト!そして、動かざる者、ガンツ・ローディアス!クルセイダーズの矛と盾、コンビ名オーデル・バックラーで堂々の参戦です!」
巨大な人影が会場に姿を現した。まるで巨人のような……でも、外の光に晒された瞬間、シルエットの正体が明らかになった。大きく逞しい騎士が美しい女性…ジュリアさんを肩に乗せている。大きく見えたのはそのせいだったみたい。とはいっても、騎士の男性は明らかに並みの男性の二回りくらい大きかった。
「ヤッホー、みんな盛り上がってる~?あたし達優勝したら結婚するよ~!応援してね~!」
ジュリアさんがまさかのカミングアウト!なんて大胆なことをするんだろう!客席からの歓声も明らかに二人を祝福するものが含まれている。
「いやあ、いずれは結婚するけど、まだ気が早いんじゃないかい?」
「もう!ダーリンったらノリが悪い!こういうときは大胆なくらいがちょうどいいの!優勝目指すんだから!」
「君には敵わないなあ……。」
相手の騎士さんは困っているみたいだけど、まんざら気が悪いという訳でもなさそうだった。そんな二人の様子ををじっと見ていると先生が小声で話しかけてきた。
「フフ、君も彼奴と組んだ方が良かったと思っているんじゃないか?」
「え……そ、そんなことは……。」
正直、仲睦まじい二人を見て羨ましいと思っている。でも私と彼はそんな関係になれるのかどうか疑っている自分もいる。私はその間で揺らいでいた。
司会の人の声が闘技場内に木霊する。別に元の声が大きい人というわけではなさそう。多分、声の大きさを拡張するマジック・アイテムを使っているんだと思う。劇場などでも使われていると聞いたことがある。
「東洋からやってきた謎の仮面戦士、ヘイフゥ!天才的な槍捌きで予選会を軽々突破してきた模様です。」
先生の簡単な紹介がされると会場の歓声がさらに大きくなった。その声援に応え、先生は軽く槍捌きを披露して見せた。……そして、次は私が紹介される番……。
「一見魔術師かと思いきや、以外や以外、謎の大鎌を華麗に振るう、美しき魔法戦士、エレオノーラ!なんと、相方のヘイフゥ氏のお弟子さんだそうです。美しき師弟コンビの活躍からは目が離せそうにありません!」
紹介された途端、私の顔は即座に茹で上がったお肉のように熱くなった。近くで見たら湯気が出ていそうなくらい。う、美しいだなんて……そんな。聞いているこっちが恥ずかしくなってくる。どうしよう、めまいがしてきた……。
「大丈夫か?」
「ちょっと緊張がピークに達しました。これ以上続くと…体が持ちそうにありません…。」
「ハハハ!この後は他の連中が出てくるのだから、その間に気持ちを落ち着かせると良い。」
先生のお言葉に甘えて私は気持ちを落ち着かせることにした。
私はしばらくの間、のぼせ上がった体を落ち着かせるため、必死になっていた。だから、その間に紹介されていた方々のことは全く頭に入ってこなかった。ごめんなさい。誰に謝っているのかわからないけれど。
「……続いて紹介しますのは、今大会の優勝候補の一角、クルセイダーズ六光の騎士のお二人です!」
クルセイダーズの方が参加しているのは知っている。エドワードさんとジェイさんのことかな?あのお二人なら優勝候補といわれてもおかしくない。
「破砕の戦姫、ジュリア・デイライト!そして、動かざる者、ガンツ・ローディアス!クルセイダーズの矛と盾、コンビ名オーデル・バックラーで堂々の参戦です!」
巨大な人影が会場に姿を現した。まるで巨人のような……でも、外の光に晒された瞬間、シルエットの正体が明らかになった。大きく逞しい騎士が美しい女性…ジュリアさんを肩に乗せている。大きく見えたのはそのせいだったみたい。とはいっても、騎士の男性は明らかに並みの男性の二回りくらい大きかった。
「ヤッホー、みんな盛り上がってる~?あたし達優勝したら結婚するよ~!応援してね~!」
ジュリアさんがまさかのカミングアウト!なんて大胆なことをするんだろう!客席からの歓声も明らかに二人を祝福するものが含まれている。
「いやあ、いずれは結婚するけど、まだ気が早いんじゃないかい?」
「もう!ダーリンったらノリが悪い!こういうときは大胆なくらいがちょうどいいの!優勝目指すんだから!」
「君には敵わないなあ……。」
相手の騎士さんは困っているみたいだけど、まんざら気が悪いという訳でもなさそうだった。そんな二人の様子ををじっと見ていると先生が小声で話しかけてきた。
「フフ、君も彼奴と組んだ方が良かったと思っているんじゃないか?」
「え……そ、そんなことは……。」
正直、仲睦まじい二人を見て羨ましいと思っている。でも私と彼はそんな関係になれるのかどうか疑っている自分もいる。私はその間で揺らいでいた。
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