250 / 401
第5章 完成!究極の超次元殺法!!
第250話 迫るタイムリミット
しおりを挟む
「あー、もう、なんかヒドい目にあってばっかりだな……。」
みんなと仲違いしてから、しばらく経った。あれから毎晩、謎のジジイに付き合わされ、酒を奢らされる羽目に会っていた。そんなこんなでとうとう、大武会エントリー最終日となってしまった。それでも、相方を見つけられていない。どうする?
「もうなんか、いっそのこと、あのジジイと組むか?自分は強いとかホラ吹いてたけど、とりあえず出場できればいいか……。」
ろくでもないジジイだが、正直、いてくれるだけでもいいかなとは思う。俺一人で敵二人を相手にすればいい。どうせ勇者の力を使うことになるんだ。一人で戦うならちょうどいいハンデになるかもしれない。
「お主……、」
途方に暮れて町中をブラブラしていると、何者かに声をかけられたような気がした。誰だ?独特な二人称からするともしかしたら……?
「勇者ではないか!やはり来ておったのだな!来ると思っておったぞ!」
「あんた……コタロウか!」
侍だった。コイツも来ていたのか。まあ、考えてみれば、ここにいても不自然ではない。性格的に大武会と聞いたら、真っ先に飛び込んできそうな男だ。
「自らの剣を手に入れたのだな?拙者にも見せてくれまいか?」
エドと同じだ。コタロウと侍は似たところがある。共通しているのは強くなることに対して貪欲なところだ。
「まあ、ちょっと変な剣だけどな。」
刃がない事に関してどんな反応をするだろうか?大体は首を傾げるが、エドは他と違う反応だった。刃がないことに対して独自の見解を示していた。
「フム……これは珍妙な……、刃がない剣なぞ聞いたことも、見たこともない。我が故郷に逆刃刀という物が存在する程度だ。」
他の文化圏にも存在しないような剣……この剣は俺の何が影響してこのような形になったのか疑問だ。エドの解釈だとちょっと小っ恥ずかしい感じがする。はたして侍はどう見るのか?
「これはお主の技があれば刃等必要ない、ということを暗示しておるのではないか?お主の技は相手の概念そのものを斬り伏せるのだ。超常的な力を発揮するにはこれ程、合理的な物は存在せぬ。お主のために最適化されておるのだ。素晴らしき機能美だ。」
ここで見解に違いが出たな。技頼り、という部分は同じだが、これを俺の内面によるものと見るか、あくまで機能性によるものと見るかという違いだ。エドの根底には愛情があると思うし、コタロウはどこまでも修羅道を突き進むところに違いが出たのだろう。俺は目指すとすればどっちになるんだろうか?
「剣のことはこれくらいにしておいて、大武会の話をしたいんだけど……。」
「フム、そうであるな。お主も出場するのであろう?」
「そうしたいんだけど……相方がいなくってさあ……。」
「仲間はどうした?姿が見えぬが、どこへ行ったのだ?」
「それがですねえ……、仲違いしちゃって……。」
「……?何があったのだ?そもそもお主には恋人がいたではないか?何故彼女と組まぬのだ?」
俺らの様子を見てたら、普通はそう思うよねえ。ソレがわかってるからこそ、実際に人に言われると辛い……むなしい……。
「それがね、狐面の男にとられちゃってさあ……、こうして途方に暮れているわけ。」
「なんと、狐面の男だと!あの男も出るのか!あの男からはただならぬ気配を感じていた。強者であると一目見たときから思っておったのだ。このような場で一戦交える機会が巡ってこようとは!」
相変わらず、戦闘狂なようで何よりです。俺の相方問題はどこかに吹き飛んでしまった。相方……相方?そういえば、コイツも出場するなら、相方が必要なはずだが?そんなやつはどこにも見当たらない。なら、コイツを誘ってみるしかない!一か八か!
みんなと仲違いしてから、しばらく経った。あれから毎晩、謎のジジイに付き合わされ、酒を奢らされる羽目に会っていた。そんなこんなでとうとう、大武会エントリー最終日となってしまった。それでも、相方を見つけられていない。どうする?
「もうなんか、いっそのこと、あのジジイと組むか?自分は強いとかホラ吹いてたけど、とりあえず出場できればいいか……。」
ろくでもないジジイだが、正直、いてくれるだけでもいいかなとは思う。俺一人で敵二人を相手にすればいい。どうせ勇者の力を使うことになるんだ。一人で戦うならちょうどいいハンデになるかもしれない。
「お主……、」
途方に暮れて町中をブラブラしていると、何者かに声をかけられたような気がした。誰だ?独特な二人称からするともしかしたら……?
「勇者ではないか!やはり来ておったのだな!来ると思っておったぞ!」
「あんた……コタロウか!」
侍だった。コイツも来ていたのか。まあ、考えてみれば、ここにいても不自然ではない。性格的に大武会と聞いたら、真っ先に飛び込んできそうな男だ。
「自らの剣を手に入れたのだな?拙者にも見せてくれまいか?」
エドと同じだ。コタロウと侍は似たところがある。共通しているのは強くなることに対して貪欲なところだ。
「まあ、ちょっと変な剣だけどな。」
刃がない事に関してどんな反応をするだろうか?大体は首を傾げるが、エドは他と違う反応だった。刃がないことに対して独自の見解を示していた。
「フム……これは珍妙な……、刃がない剣なぞ聞いたことも、見たこともない。我が故郷に逆刃刀という物が存在する程度だ。」
他の文化圏にも存在しないような剣……この剣は俺の何が影響してこのような形になったのか疑問だ。エドの解釈だとちょっと小っ恥ずかしい感じがする。はたして侍はどう見るのか?
「これはお主の技があれば刃等必要ない、ということを暗示しておるのではないか?お主の技は相手の概念そのものを斬り伏せるのだ。超常的な力を発揮するにはこれ程、合理的な物は存在せぬ。お主のために最適化されておるのだ。素晴らしき機能美だ。」
ここで見解に違いが出たな。技頼り、という部分は同じだが、これを俺の内面によるものと見るか、あくまで機能性によるものと見るかという違いだ。エドの根底には愛情があると思うし、コタロウはどこまでも修羅道を突き進むところに違いが出たのだろう。俺は目指すとすればどっちになるんだろうか?
「剣のことはこれくらいにしておいて、大武会の話をしたいんだけど……。」
「フム、そうであるな。お主も出場するのであろう?」
「そうしたいんだけど……相方がいなくってさあ……。」
「仲間はどうした?姿が見えぬが、どこへ行ったのだ?」
「それがですねえ……、仲違いしちゃって……。」
「……?何があったのだ?そもそもお主には恋人がいたではないか?何故彼女と組まぬのだ?」
俺らの様子を見てたら、普通はそう思うよねえ。ソレがわかってるからこそ、実際に人に言われると辛い……むなしい……。
「それがね、狐面の男にとられちゃってさあ……、こうして途方に暮れているわけ。」
「なんと、狐面の男だと!あの男も出るのか!あの男からはただならぬ気配を感じていた。強者であると一目見たときから思っておったのだ。このような場で一戦交える機会が巡ってこようとは!」
相変わらず、戦闘狂なようで何よりです。俺の相方問題はどこかに吹き飛んでしまった。相方……相方?そういえば、コイツも出場するなら、相方が必要なはずだが?そんなやつはどこにも見当たらない。なら、コイツを誘ってみるしかない!一か八か!
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

巻き込まれた薬師の日常
白髭
ファンタジー
商人見習いの少年に憑依した薬師の研究・開発日誌です。自分の居場所を見つけたい、認められたい。その心が原動力となり、工夫を凝らしながら商品開発をしていきます。巻き込まれた薬師は、いつの間にか周りを巻き込み、人脈と産業の輪を広げていく。現在3章継続中です。【カクヨムでも掲載しています】レイティングは念の為です。

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる