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第4章 勇者の剣と剣の巫女
第205話 友との約束
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「勇者ロアよ!」
俺を呼ぶ声がした。誰だ?聞いたことのない声?誰なんだ?
「聞こえぬのか?お前にどうしても伝えたいことがある。」
一人の剣士風の男が立っていた。髪は全部白髪で背中には二本の剣を吊るしていた。勇者王ほどじゃないけど、結構年配な感じがする。伝えたい事って何?心当たりが色々ありすぎて、予測が出来ない。ていうか、その前にアンタは一体誰なんだ?
「だーっ!うるさいな、もう!聞けばいいんでしょ、聞けば!」
「フン!ようやく聞く気になったか!腑抜けた奴よ。」
腑抜けとは、ずいぶんな言われようだ。こっちは寝てたんだぞ!睡眠の邪魔をするなよ。
「何者なんだ、アンタは?」
「俺の名はムーザ・シュライン。お前には伝えたいことがある。そのため、勇者王の制止を振り切って、お前の所へ来た。」
ムーザ?聞いたことがない名前だ。とはいえ先輩勇者たちの名前を全部知っているわけじゃないんだが。
「で、何の用?勇者王に止められても言いたいことって何よ?」
「勇者王様が今後起きる試練について、おっしゃっていた事を憶えているか?」
「もちろん、憶えてるよ。」
当然だ。不吉なキーワードしかなかったから印象に残っている。逆に忘れたくても、忘れられないと思う。
「まずは“外からの脅威”についてだ。その正体は魔王だ。」
「ま、魔王!?」
魔王って、昔に倒されたり、封印されていたりで、現代にはいないんじゃないの?この前の牛頭の魔王でさえ、コアしかない状態だった。
「そうだ。覚悟しろ。通称“暴虐の破壊者”ティーグ・ザカリオンがお前の元へやってくる。牛頭の魔王の仇討ちの名目でな。」
あちゃー。早速、魔王にマークされてしまっていたのか!でも何で、コアを破壊したことがばれているんだろう?魔王軍の情報ネットワーク恐るべし。
「あいつは強いぞ。お前が戦った紛い物とは訳が違う。俺も一歩及ばず命を落とす結果になった。当時、俺が年を食ってなけりゃ、勝てたんだがなあ。」
魔王と戦って命を落としたのか。勇者であっても、魔王は恐ろしい相手だっていうのか?
「まあ代わりにあいつには一生消えない傷を与えてやったから、それ以降、何年かは表には出てこなかったらしいがな。奴の弱いところを突くとしたら、そこだ。よく憶えておけ。」
ムーザが自分の胸の部分を手で斜めになぞるような仕草をする。その傷は胸にある、と伝えようとしている。
「それから、剣についてだが、巫女のことを決して責めたりするな。何があろうと、疑われようと守ってやれ。救えるのはお前しかいない。」
救う?巫女が魔王に襲われたりするんだろうか?でも、まだ会ってさえいない。会わない限りは救うこともできない。どうしろと?
「巫女が見つからなくて困ってんだけど?」
「心配するな。巫女は必ずお前の所へ現れる。運命とはそう言うものだ。……というよりお前は既に巫女に会ったことがある。」
「それって……?」
「それよりも時間がない。お前はまもなく目が覚める。最後に一つ……、」
なんだか、急いでいる様子だ。もうすぐ夜が明けるのか?
「お前にはどうしても生き残って貰わねば、俺が困るのだ。俺の代わりに友との約束を果たして貰いたいんだ。」
代わりに約束を……?俺が代わりにでも果たしていいものか?
「生き残ってコタロウと、コタロウ・サザとの決着を必ずつけるのだ!奴と相対したことのあるお前だからこそ頼みたい!」
コタロウと?ってことはこの人の正体はまさか……?
「死ぬなよ。生き残れよ……。」
その言葉とともに、ムーザの姿がかき消えていった。俺ももうすぐ目が覚めるのか。これから大変な一日が始まりそうだ……。
俺を呼ぶ声がした。誰だ?聞いたことのない声?誰なんだ?
「聞こえぬのか?お前にどうしても伝えたいことがある。」
一人の剣士風の男が立っていた。髪は全部白髪で背中には二本の剣を吊るしていた。勇者王ほどじゃないけど、結構年配な感じがする。伝えたい事って何?心当たりが色々ありすぎて、予測が出来ない。ていうか、その前にアンタは一体誰なんだ?
「だーっ!うるさいな、もう!聞けばいいんでしょ、聞けば!」
「フン!ようやく聞く気になったか!腑抜けた奴よ。」
腑抜けとは、ずいぶんな言われようだ。こっちは寝てたんだぞ!睡眠の邪魔をするなよ。
「何者なんだ、アンタは?」
「俺の名はムーザ・シュライン。お前には伝えたいことがある。そのため、勇者王の制止を振り切って、お前の所へ来た。」
ムーザ?聞いたことがない名前だ。とはいえ先輩勇者たちの名前を全部知っているわけじゃないんだが。
「で、何の用?勇者王に止められても言いたいことって何よ?」
「勇者王様が今後起きる試練について、おっしゃっていた事を憶えているか?」
「もちろん、憶えてるよ。」
当然だ。不吉なキーワードしかなかったから印象に残っている。逆に忘れたくても、忘れられないと思う。
「まずは“外からの脅威”についてだ。その正体は魔王だ。」
「ま、魔王!?」
魔王って、昔に倒されたり、封印されていたりで、現代にはいないんじゃないの?この前の牛頭の魔王でさえ、コアしかない状態だった。
「そうだ。覚悟しろ。通称“暴虐の破壊者”ティーグ・ザカリオンがお前の元へやってくる。牛頭の魔王の仇討ちの名目でな。」
あちゃー。早速、魔王にマークされてしまっていたのか!でも何で、コアを破壊したことがばれているんだろう?魔王軍の情報ネットワーク恐るべし。
「あいつは強いぞ。お前が戦った紛い物とは訳が違う。俺も一歩及ばず命を落とす結果になった。当時、俺が年を食ってなけりゃ、勝てたんだがなあ。」
魔王と戦って命を落としたのか。勇者であっても、魔王は恐ろしい相手だっていうのか?
「まあ代わりにあいつには一生消えない傷を与えてやったから、それ以降、何年かは表には出てこなかったらしいがな。奴の弱いところを突くとしたら、そこだ。よく憶えておけ。」
ムーザが自分の胸の部分を手で斜めになぞるような仕草をする。その傷は胸にある、と伝えようとしている。
「それから、剣についてだが、巫女のことを決して責めたりするな。何があろうと、疑われようと守ってやれ。救えるのはお前しかいない。」
救う?巫女が魔王に襲われたりするんだろうか?でも、まだ会ってさえいない。会わない限りは救うこともできない。どうしろと?
「巫女が見つからなくて困ってんだけど?」
「心配するな。巫女は必ずお前の所へ現れる。運命とはそう言うものだ。……というよりお前は既に巫女に会ったことがある。」
「それって……?」
「それよりも時間がない。お前はまもなく目が覚める。最後に一つ……、」
なんだか、急いでいる様子だ。もうすぐ夜が明けるのか?
「お前にはどうしても生き残って貰わねば、俺が困るのだ。俺の代わりに友との約束を果たして貰いたいんだ。」
代わりに約束を……?俺が代わりにでも果たしていいものか?
「生き残ってコタロウと、コタロウ・サザとの決着を必ずつけるのだ!奴と相対したことのあるお前だからこそ頼みたい!」
コタロウと?ってことはこの人の正体はまさか……?
「死ぬなよ。生き残れよ……。」
その言葉とともに、ムーザの姿がかき消えていった。俺ももうすぐ目が覚めるのか。これから大変な一日が始まりそうだ……。
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※投稿時間は多少前後しますが毎日投稿は続けていくつもりです。
※タイトルは予告なしにガラリと変わる場合があるのでご了承ください。
※表紙は現在の主人公のイメージ図です。もしまた別の国へ行く場合、彼女の装いも変化するかもしれません。
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