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第3章 迷宮道中膝栗毛!!
第163話 総力を結集せよ!
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「パゴア!貴様ら定命の者如きが到達出来る真理など高が知れておるわ!死んで自らの限界というものを自覚するがよい!」
いつの間にか、俺が切り落とした腕を修復してダイヤ竜は襲いかかってきた。それは難なくかわせる。でかくて力が強くても、当たらなきゃ意味がない。
「ええい、うっとうしい!ちょこまかと躱しおる!」
攻撃が当たらないことにあせって、より一層攻撃がでたらめになってきた。自分自身のダイヤ戦士たちも巻き込みながら攻撃をしている。知性のかけらもない。だんだんバカになってきている。このザマで人をバカにしてるんだから、ホントにどうしようもないヤツだ。
「かくなる上は……、」
ヤツは口を大きく開き、何かの準備を始めた。
「ダイヤモンド・ブレス!」
(ゴバァァァァッ!!!)
さっきまでの魔法よりもさらに拡散する範囲
の大きい攻撃をしてきた。しかも今度は盾にするためのダイヤ戦士がほとんどいない。残骸ばっかりだ。
「うわああっ!」
残骸で防いだものの、隠しきれていない手足の部分は食らってしまった。侍がダイヤ魔法を防いだときと同じく、硬氣功では防ぎきれないので、手足は傷だらけになってしまった。
「くそっ、痛え。」
「勇者様!」
「ロア!」
みんなが心配そうに声をかけてくれる。ということは、ダイヤ竜の側にいた俺だけが被害を受けたのか。みんなにはあまり被害が及んでいないみたいでよかった。
「無様だな!先程の様な奇策は使えなかったと見える!」
何言ってんだよ。自分の戦力が低下したからこんな結果になったんだろうが。ホントにおバカになっちまったようだ。俺自身は怪我をしてしまったが、これはある意味チャンスなんじゃないのか?
「なあ、ダイヤ竜。今がチャンスだぜ。俺は手足を負傷してしまった。もう次はかわせる自信がない。後はわかるな?どうすればいいかぐらいは?」
「パゴア!ようやく、観念する気になったか?よかろう、止めを刺してやる!」
「勇者様ぁ!!」
エルちゃんが悲痛な声を上げる。ヤツは再びダイヤモンド・ブレスの体勢に入った。ゴメンよ、エルちゃん。心配かけちゃって……。
「ダイヤモ……、」
「霽月・落鳳波!」
この瞬間を待っていた!口を開ける瞬間を!倒せなくても、頭を壊してしまえば、しばらくはブレスが使えないはずだ。
(バガァァァッ!!)
「ごうああっ!?」
口目掛けて放った落鳳波は見事にダイヤ竜の頭を横に切り裂いて、頭の上半分を吹き飛ばした。アイツ自身が放ったブレスがかえってその事態を引き起こした。
「今だ、勇者殿が作った機会を無駄にするな!」
侍が号令をかけ、斬りかかっていく。みんなもそれに従い、ダイヤ竜に攻撃を仕掛けていく。ダイヤ竜の全身がみんなの一斉攻撃でズタズタになっていく。
《皆の者、退避せい!止めは妾が刺す!》
サヨちゃんの思念波の指示に従って、みんなは退避した。それを確認したサヨちゃんがダイヤ竜に飛びかかっていく。ダイヤ竜は体中がズタズタになっているので動けなくなっていた。
「おのれ、体が言うことを聞かぬ!」
《そのまま、無様に崩れ去れ!》
サヨちゃんは豪快に体当たりを食らわせた。ダイヤ竜の手足が崩れ去る。
《ダメ押しの一撃じゃ!》
サヨちゃんは尻尾で倒れたダイヤ竜を真っ二つにたたき割った。
《今じゃ!完全に消滅させてやれ!》
「霽月八刃!」
「霽月八破!」
俺と同時に狐面も奥義を使う。両断された体をそれぞれ攻撃した。攻撃を受けた破片はそれぞれ崩れ去って消えていった。
《よし、これで妾達の勝利じゃ!》
ダイヤ戦士がまばらに残っているのでまだ完全に勝利したわけではないが、殲滅も時間の問題だろう。……でも、なにか引っかかる。おかしい。
「……。」
狐面も同様の事を考えているのか、周囲を警戒している。俺はここに来たときから異様な気配を感じていたが、ダイヤ竜を倒してもそれは消えていなかった。多少は弱くなっているが、なくなってはいない。
「勇者さん、傷の手当てをします!」
「あ、ああ、ありがとう。」
メイちゃんが傷の手当てにやってきた。これで終わったとしても、戦いが続いたとしても、傷は治しておかなきゃいけない。この先、何が起こるかわからない。それに……狐面は“虚心坦懐”の精神を習得しろ、と言っていた。ダイヤ野郎を倒しきるには必要なのかもしれない。
いつの間にか、俺が切り落とした腕を修復してダイヤ竜は襲いかかってきた。それは難なくかわせる。でかくて力が強くても、当たらなきゃ意味がない。
「ええい、うっとうしい!ちょこまかと躱しおる!」
攻撃が当たらないことにあせって、より一層攻撃がでたらめになってきた。自分自身のダイヤ戦士たちも巻き込みながら攻撃をしている。知性のかけらもない。だんだんバカになってきている。このザマで人をバカにしてるんだから、ホントにどうしようもないヤツだ。
「かくなる上は……、」
ヤツは口を大きく開き、何かの準備を始めた。
「ダイヤモンド・ブレス!」
(ゴバァァァァッ!!!)
さっきまでの魔法よりもさらに拡散する範囲
の大きい攻撃をしてきた。しかも今度は盾にするためのダイヤ戦士がほとんどいない。残骸ばっかりだ。
「うわああっ!」
残骸で防いだものの、隠しきれていない手足の部分は食らってしまった。侍がダイヤ魔法を防いだときと同じく、硬氣功では防ぎきれないので、手足は傷だらけになってしまった。
「くそっ、痛え。」
「勇者様!」
「ロア!」
みんなが心配そうに声をかけてくれる。ということは、ダイヤ竜の側にいた俺だけが被害を受けたのか。みんなにはあまり被害が及んでいないみたいでよかった。
「無様だな!先程の様な奇策は使えなかったと見える!」
何言ってんだよ。自分の戦力が低下したからこんな結果になったんだろうが。ホントにおバカになっちまったようだ。俺自身は怪我をしてしまったが、これはある意味チャンスなんじゃないのか?
「なあ、ダイヤ竜。今がチャンスだぜ。俺は手足を負傷してしまった。もう次はかわせる自信がない。後はわかるな?どうすればいいかぐらいは?」
「パゴア!ようやく、観念する気になったか?よかろう、止めを刺してやる!」
「勇者様ぁ!!」
エルちゃんが悲痛な声を上げる。ヤツは再びダイヤモンド・ブレスの体勢に入った。ゴメンよ、エルちゃん。心配かけちゃって……。
「ダイヤモ……、」
「霽月・落鳳波!」
この瞬間を待っていた!口を開ける瞬間を!倒せなくても、頭を壊してしまえば、しばらくはブレスが使えないはずだ。
(バガァァァッ!!)
「ごうああっ!?」
口目掛けて放った落鳳波は見事にダイヤ竜の頭を横に切り裂いて、頭の上半分を吹き飛ばした。アイツ自身が放ったブレスがかえってその事態を引き起こした。
「今だ、勇者殿が作った機会を無駄にするな!」
侍が号令をかけ、斬りかかっていく。みんなもそれに従い、ダイヤ竜に攻撃を仕掛けていく。ダイヤ竜の全身がみんなの一斉攻撃でズタズタになっていく。
《皆の者、退避せい!止めは妾が刺す!》
サヨちゃんの思念波の指示に従って、みんなは退避した。それを確認したサヨちゃんがダイヤ竜に飛びかかっていく。ダイヤ竜は体中がズタズタになっているので動けなくなっていた。
「おのれ、体が言うことを聞かぬ!」
《そのまま、無様に崩れ去れ!》
サヨちゃんは豪快に体当たりを食らわせた。ダイヤ竜の手足が崩れ去る。
《ダメ押しの一撃じゃ!》
サヨちゃんは尻尾で倒れたダイヤ竜を真っ二つにたたき割った。
《今じゃ!完全に消滅させてやれ!》
「霽月八刃!」
「霽月八破!」
俺と同時に狐面も奥義を使う。両断された体をそれぞれ攻撃した。攻撃を受けた破片はそれぞれ崩れ去って消えていった。
《よし、これで妾達の勝利じゃ!》
ダイヤ戦士がまばらに残っているのでまだ完全に勝利したわけではないが、殲滅も時間の問題だろう。……でも、なにか引っかかる。おかしい。
「……。」
狐面も同様の事を考えているのか、周囲を警戒している。俺はここに来たときから異様な気配を感じていたが、ダイヤ竜を倒してもそれは消えていなかった。多少は弱くなっているが、なくなってはいない。
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「あ、ああ、ありがとう。」
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