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第3章 迷宮道中膝栗毛!!
第158話 俺のターン!…は?
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「ウオオオイ!ホントに俺の出番なくなったあああ!」
「何言うとるんや、兄ィちゃん。今さら戦わんでもええやんけ。」
「でも、シャッチョサン、俺、勇者ですよ?」
「そんなこと言うたかて、しゃらへんがな。もう終いやで。」
「うそーん!」
出番がなくなったことを嘆きつつ、改めてダイヤ野郎の様子を見た。……うん、体に大きな穴が空いている。ピクリとも動かない。一方、侍の方には動きが見られた。
「ここから再生出来ぬわけはあるまい。だが、拙者は再生する隙を与えぬ!」
侍が本格的に止めのムーブに入り始めた。それは……俺の出番に対しても同様だったのは言うまでもない。くやしい。
「雷絶灰塵!」
(ズシャ!ズシャ!ズシャ!ズシャ!ズシャ!……、)
侍はダイヤ野郎の体を目にも止まらぬ速さで切り刻んでいった。傷だらけで、大技を使った後なのにこれだけまだ動けたとは。
「これで終わりだ。」
ダイヤ野郎は粉々になった。こうなったらもう再生はできない……はず?
「傷の手当てをします!」
ドワーフの女の子……メイちゃんって言ったっけ?彼女が侍のもとに駆け寄っていった。全身傷だらけだから、このままほっといたら死ぬかもしれないし治療しといてもらおう。それはともかく……、
「あのさあ、入ってきたのはいいけど、ここからどうやって出ればいいんだろう?」
「問題はそれやねん。出口がないんや。オマケに脱出アイテムの効果があらへん。」
「もしかして、異次元空間だから無理なのか?」
「それもあるやろうけど、特定の転移魔法でしか入られへん様になっとるさかい、こういう類いの便利グッズなんか、話にならへんのや。」
ダンジョンに入る前に見せてもらった例のスリッパを軽く振り回しながら、おっちゃんは言う。こうなれば、ただの変わったスリッパでしかない。
「じゃあ、どうすれば?」
その問いに誰も答えてはくれなかった。知恵者のファルちゃんは何か考えているみたいだし、サヨちゃんもさっきのダイヤ野郎とのやりとり以降はおとなしくなってしまっている。今はそっとしておこう。俺自身も不完全燃焼みたいになってるからな。
「方法はある。」
どこからともなく、声が聞こえてきた。
「その方法とは……、」
正体不明の声はもったいぶるように答えをすぐに言おうとはしなかった。
「……貴様らが全員、この場で全員死ぬことだ。死ねば解放される、そうであろう?」
さっき倒したはずのヤツが建物の中から出てきた。侍がいる方向とは正反対の位置からだ!
「何言うとるんや、兄ィちゃん。今さら戦わんでもええやんけ。」
「でも、シャッチョサン、俺、勇者ですよ?」
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出番がなくなったことを嘆きつつ、改めてダイヤ野郎の様子を見た。……うん、体に大きな穴が空いている。ピクリとも動かない。一方、侍の方には動きが見られた。
「ここから再生出来ぬわけはあるまい。だが、拙者は再生する隙を与えぬ!」
侍が本格的に止めのムーブに入り始めた。それは……俺の出番に対しても同様だったのは言うまでもない。くやしい。
「雷絶灰塵!」
(ズシャ!ズシャ!ズシャ!ズシャ!ズシャ!……、)
侍はダイヤ野郎の体を目にも止まらぬ速さで切り刻んでいった。傷だらけで、大技を使った後なのにこれだけまだ動けたとは。
「これで終わりだ。」
ダイヤ野郎は粉々になった。こうなったらもう再生はできない……はず?
「傷の手当てをします!」
ドワーフの女の子……メイちゃんって言ったっけ?彼女が侍のもとに駆け寄っていった。全身傷だらけだから、このままほっといたら死ぬかもしれないし治療しといてもらおう。それはともかく……、
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「問題はそれやねん。出口がないんや。オマケに脱出アイテムの効果があらへん。」
「もしかして、異次元空間だから無理なのか?」
「それもあるやろうけど、特定の転移魔法でしか入られへん様になっとるさかい、こういう類いの便利グッズなんか、話にならへんのや。」
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「じゃあ、どうすれば?」
その問いに誰も答えてはくれなかった。知恵者のファルちゃんは何か考えているみたいだし、サヨちゃんもさっきのダイヤ野郎とのやりとり以降はおとなしくなってしまっている。今はそっとしておこう。俺自身も不完全燃焼みたいになってるからな。
「方法はある。」
どこからともなく、声が聞こえてきた。
「その方法とは……、」
正体不明の声はもったいぶるように答えをすぐに言おうとはしなかった。
「……貴様らが全員、この場で全員死ぬことだ。死ねば解放される、そうであろう?」
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