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第3章 迷宮道中膝栗毛!!
第111話 迷宮の都市伝説
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「ライ・オア・トゥルース、嘘か誠か?迷宮の都市伝説!地下迷宮で全裸の忍者を見た!」
迷宮に入ってしばらくして、変な二人組に遭遇した。突然、なんか言い始めたぞ!
「皆さんはご存じだろうか?鎧や服を脱げば脱ぐほど強くなる!」
「どういう原理なんですか、ソレ?」
これ、一体何の余興?片方のヤツも困惑している。脱げば脱ぐほどって、飲めば飲むほど強くなるアノ拳法じゃないんだから。そんな情報も俺以外誰も知らないだろう。
「裸になったらある意味、テンションとか上がるじゃないですか?うひゃっひゃっ!」
「え?え?言ってる意味がわからない。」
テンション上がるって、今のおまえ自身がそうなってるだけじゃないのか?
「まあ、これは冗談なんですけども。ダンジョンには全裸の忍者が出没するんですよ!それがまた強い!その姿を見たものには必ず死が訪れるという!」
「え?じゃあ、なんでそんな噂が流れてるんですかねえ?必ず死ぬんでしょ、見たら?」
「うひゃっひゃっひゃ!!おあとがよろしいようで!では、シーユー!」
「答えになってないよ?どーも、トーヤンとコヤルツスキーがお送りしました!」
二人は去って行った。なんだったんだ?結局、オチはないのかよ!
「なんなの?さっきのは?」
「二,三年前から見かけるようになったやつらや。都市伝説なんかいうて吹聴してまわっとんねん。」
「あれも迷惑系の類い?」
「初心者狩りに比べたら、まだかわいいもんや。ああいうのはすぐに死んだりして見かけんようになるモンやけど、まだおるってことはそこそこやりおるでアイツら。」
「へー。でも、全裸の忍者ってホントにいるの?」
にわかには信じがたい話だ。だって、意味がわからないし。
「たまにおるで。忍者どころか侍、戦士もおる。熟練者の変態ばっかりやけどな。全裸チャレンジとかいうアホみたいなことしよるヤツも一定数おるんや。」
ダンジョンには不可思議なことだらけだな。まるで変態共の巣窟みたいじゃないか。ダンジョンという存在が人をおかしくさせているんじゃないの?
「まあ、そのうち新しい都市伝説ができそうやけどな。」
「え?どんな?」
「名付けて、“鎧なしの勇者”や!」
誰だよ?そんなバカは?どこいるんだ?……って、俺のことじゃないか!
「なんで、俺?シャッチョさん、あんまりでやんすよぅ。」
「なんで口調があのワン公と同じになっておるのじゃ!」
「兄ィちゃん、自覚なかったんかいな!アンタもたいがいやで!」
「まあ、本当にバカだから仕方ないだろう。」
「な、何を~!」
くそう!ファルちゃんが便乗してバカにしてきやがった。ゆるるさんぞう!
「失礼な!これにはれっきとした理由があるんだ!我が流派は基本的に鎧なんて着ないのだ!着なくても強いんだ!ホントだぞ!」
「知るか!バァカ!」
「むきいい!」
というわけで、入り始めの上層階は極めて平和な感じで進行していった。逆に不気味なくらい不穏な出来事は起きなかった。嵐の前の静けさみたいに……。
迷宮に入ってしばらくして、変な二人組に遭遇した。突然、なんか言い始めたぞ!
「皆さんはご存じだろうか?鎧や服を脱げば脱ぐほど強くなる!」
「どういう原理なんですか、ソレ?」
これ、一体何の余興?片方のヤツも困惑している。脱げば脱ぐほどって、飲めば飲むほど強くなるアノ拳法じゃないんだから。そんな情報も俺以外誰も知らないだろう。
「裸になったらある意味、テンションとか上がるじゃないですか?うひゃっひゃっ!」
「え?え?言ってる意味がわからない。」
テンション上がるって、今のおまえ自身がそうなってるだけじゃないのか?
「まあ、これは冗談なんですけども。ダンジョンには全裸の忍者が出没するんですよ!それがまた強い!その姿を見たものには必ず死が訪れるという!」
「え?じゃあ、なんでそんな噂が流れてるんですかねえ?必ず死ぬんでしょ、見たら?」
「うひゃっひゃっひゃ!!おあとがよろしいようで!では、シーユー!」
「答えになってないよ?どーも、トーヤンとコヤルツスキーがお送りしました!」
二人は去って行った。なんだったんだ?結局、オチはないのかよ!
「なんなの?さっきのは?」
「二,三年前から見かけるようになったやつらや。都市伝説なんかいうて吹聴してまわっとんねん。」
「あれも迷惑系の類い?」
「初心者狩りに比べたら、まだかわいいもんや。ああいうのはすぐに死んだりして見かけんようになるモンやけど、まだおるってことはそこそこやりおるでアイツら。」
「へー。でも、全裸の忍者ってホントにいるの?」
にわかには信じがたい話だ。だって、意味がわからないし。
「たまにおるで。忍者どころか侍、戦士もおる。熟練者の変態ばっかりやけどな。全裸チャレンジとかいうアホみたいなことしよるヤツも一定数おるんや。」
ダンジョンには不可思議なことだらけだな。まるで変態共の巣窟みたいじゃないか。ダンジョンという存在が人をおかしくさせているんじゃないの?
「まあ、そのうち新しい都市伝説ができそうやけどな。」
「え?どんな?」
「名付けて、“鎧なしの勇者”や!」
誰だよ?そんなバカは?どこいるんだ?……って、俺のことじゃないか!
「なんで、俺?シャッチョさん、あんまりでやんすよぅ。」
「なんで口調があのワン公と同じになっておるのじゃ!」
「兄ィちゃん、自覚なかったんかいな!アンタもたいがいやで!」
「まあ、本当にバカだから仕方ないだろう。」
「な、何を~!」
くそう!ファルちゃんが便乗してバカにしてきやがった。ゆるるさんぞう!
「失礼な!これにはれっきとした理由があるんだ!我が流派は基本的に鎧なんて着ないのだ!着なくても強いんだ!ホントだぞ!」
「知るか!バァカ!」
「むきいい!」
というわけで、入り始めの上層階は極めて平和な感じで進行していった。逆に不気味なくらい不穏な出来事は起きなかった。嵐の前の静けさみたいに……。
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