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第3章 迷宮道中膝栗毛!!
第96話 24時間でも戦えるでヤンスよ!
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「あ~、ハイ!コレでCFMは終了します。」
あの後も俺たちはCFMを続けた。他に二問出た。どっちも最初のヤツよりも難問・珍問だった。
「ふう、やっと終わったぜ!」
二個目のヤツなんかは強そうな悪魔に囲まれている状況で且つ、自分たちが格上の場合といったものだった。想定される危険は自分たちが逃げてしまうということだった。意味がわからない。犬の人は稼ぐチャンスだからと言っていたが、全くさっぱりだった。
「あのさ、問題にもあったけど、ダンジョンってしょっちゅう戦闘不能になるものなの?それよりか、死ぬんじゃない?」
「それぐらい恐いところなんだと思いますよ。そのための危険を予測するトレーニングなんだと思いますよ?」
三つ目はさらに不可解な問題だった。戦闘不能で気絶している仲間を助けようとしている場面だった。普通は神官が回復魔法を使う様だが、実はこれは罠らしい。下手をすると“灰”になるからだそうだ!わかるかそんなもん!さらに二次災害として“LOST”も発生するらしい。結局、死ぬってコト?
「あの問題だけ診療所のステマなんじゃないの?」
「ま、まさか!そんなことはないでしょう。……多分。」
三問目の対策は「ダンジョンから出て診療所で看てもらう」だそうだ!ナニソレ!そこからさらに、ささいたり、えいしょうしたり、いのった上で、ねんじるのが最適解らしい。まったくもって、ワケワカラン!
「もう、あっしは疲れたでヤンス!
CFMでこんなに苦戦するお客さんは初めてでヤンスよ。」
予定の時間をオーバーしてしまったようだ。犬の人は口を半開きにして舌を出し、グッタリしている。もはや、完全に犬である。
「終わったってことは次はいよいよダンジョン行くの?」
「そ、そうでヤンス!……でもちょっと待って欲しいでヤンス!」
そう言って犬の人はフラフラとおぼつかない足取りで事務所の奥に消えていった。
「な、なんか、すごい疲れさせちゃったみたいですね?ちょっと罪悪感を感じちゃいます。」
「俺が無知すぎたのがいけなかったのかも?」
もっと予習しておくべきだったのか?昨日買った本を読んどくべきだったか。昨日はくつろぐのに全振りしてたんで、ほぼ何もしていない。
「くぅ~!!やっぱ、仕事中もゴッツン・ゴーに限るでヤンスな!」
「ゴッツン・ゴー?」
それって、昨日、豚の人が飲んでたアレだろうか?
「なんか、人気の飲み物みたいですね。昨日、サヨさんもお店で飲んでました。」
「あれって、高級店でも置いてるの?ガツ森みたいな店だけかと思ってた。」
働く大人の飲み物みたいに思ってたんだけど、以外だ。広告にも「元気イッパツ、ファイトブイ!」、「ツカれたアナタに野性を授ける!」とか書いてあった。……というかアレは食事中に飲むものなんだろうか?
「もう、なんかビックリしました!グラスでタワーを作って、上から注いでましたよ。しかも、その後、光り輝いてました!」
「エエェ!?光るの?アレって!」
なんか絵面が想像できない。グラスでタワーで光るって意味がわからない!
「お待たせしやした!お二人とも、ダンジョンに参りヤスよ!」
犬の人はゴッツンを飲んだせいか、さっきと様子が変わっていた。背筋がピシッと伸びていて、尻尾まであり得ないくらい垂直にそびえ立っていた。
「ご準備はよろしいでヤスか?」
「う、うん。まあ。」
しかも、声が裏声みたいな変な声じゃなく、普通の声になっている。キャラ変わりすぎだろ!やっぱアレ、ヤバイ物でも入ってんじゃないか?
あの後も俺たちはCFMを続けた。他に二問出た。どっちも最初のヤツよりも難問・珍問だった。
「ふう、やっと終わったぜ!」
二個目のヤツなんかは強そうな悪魔に囲まれている状況で且つ、自分たちが格上の場合といったものだった。想定される危険は自分たちが逃げてしまうということだった。意味がわからない。犬の人は稼ぐチャンスだからと言っていたが、全くさっぱりだった。
「あのさ、問題にもあったけど、ダンジョンってしょっちゅう戦闘不能になるものなの?それよりか、死ぬんじゃない?」
「それぐらい恐いところなんだと思いますよ。そのための危険を予測するトレーニングなんだと思いますよ?」
三つ目はさらに不可解な問題だった。戦闘不能で気絶している仲間を助けようとしている場面だった。普通は神官が回復魔法を使う様だが、実はこれは罠らしい。下手をすると“灰”になるからだそうだ!わかるかそんなもん!さらに二次災害として“LOST”も発生するらしい。結局、死ぬってコト?
「あの問題だけ診療所のステマなんじゃないの?」
「ま、まさか!そんなことはないでしょう。……多分。」
三問目の対策は「ダンジョンから出て診療所で看てもらう」だそうだ!ナニソレ!そこからさらに、ささいたり、えいしょうしたり、いのった上で、ねんじるのが最適解らしい。まったくもって、ワケワカラン!
「もう、あっしは疲れたでヤンス!
CFMでこんなに苦戦するお客さんは初めてでヤンスよ。」
予定の時間をオーバーしてしまったようだ。犬の人は口を半開きにして舌を出し、グッタリしている。もはや、完全に犬である。
「終わったってことは次はいよいよダンジョン行くの?」
「そ、そうでヤンス!……でもちょっと待って欲しいでヤンス!」
そう言って犬の人はフラフラとおぼつかない足取りで事務所の奥に消えていった。
「な、なんか、すごい疲れさせちゃったみたいですね?ちょっと罪悪感を感じちゃいます。」
「俺が無知すぎたのがいけなかったのかも?」
もっと予習しておくべきだったのか?昨日買った本を読んどくべきだったか。昨日はくつろぐのに全振りしてたんで、ほぼ何もしていない。
「くぅ~!!やっぱ、仕事中もゴッツン・ゴーに限るでヤンスな!」
「ゴッツン・ゴー?」
それって、昨日、豚の人が飲んでたアレだろうか?
「なんか、人気の飲み物みたいですね。昨日、サヨさんもお店で飲んでました。」
「あれって、高級店でも置いてるの?ガツ森みたいな店だけかと思ってた。」
働く大人の飲み物みたいに思ってたんだけど、以外だ。広告にも「元気イッパツ、ファイトブイ!」、「ツカれたアナタに野性を授ける!」とか書いてあった。……というかアレは食事中に飲むものなんだろうか?
「もう、なんかビックリしました!グラスでタワーを作って、上から注いでましたよ。しかも、その後、光り輝いてました!」
「エエェ!?光るの?アレって!」
なんか絵面が想像できない。グラスでタワーで光るって意味がわからない!
「お待たせしやした!お二人とも、ダンジョンに参りヤスよ!」
犬の人はゴッツンを飲んだせいか、さっきと様子が変わっていた。背筋がピシッと伸びていて、尻尾まであり得ないくらい垂直にそびえ立っていた。
「ご準備はよろしいでヤスか?」
「う、うん。まあ。」
しかも、声が裏声みたいな変な声じゃなく、普通の声になっている。キャラ変わりすぎだろ!やっぱアレ、ヤバイ物でも入ってんじゃないか?
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