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第3章 迷宮道中膝栗毛!!
第89話 プロの流儀!ダンジョンの水先案内人の実情に迫る!
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――迷宮都市、某所。
私はとある人物にコンタクトを取るために、この町「ノウザン・ウェル」に訪れた。
皆さんはご存じだろうか?多くの危険、多くの魔物、それらを乗り越えた先に存在する栄光。それこそが「迷宮」と呼ばれる物である。そこへ挑む冒険者達を影ながら支えているプロがいる。それが……、
「ダンジョン・コーディネーター」である!
「おう!よう来たのう!」
彼の経営する事務所へと私は足を踏み入れた。彼は気前よく私を迎え入れてくれた。さすが評判通りの人物である。
「まあ、そっちにでも座っとくれ!茶ぁでも出すさかい。」
私は応接室へと案内され、ソファーへ座るよう促された。それと同時に彼は従業員らしき人物にジェスチャーで指示を出していた。彼自身も獣人だが、従業員も同じく獣人のようだ。
「はよ、ちゃっちゃとせんかい!とろい奴っちゃな!」
彼は手際の悪い従業員に檄を飛ばす。本業以外にも手際を要求されるとは大変である。
「すんまへんな。恥ずかしいとこ見せてもうて。まあ、こんなとこまではるばる来てもうて、なんか申し訳ない気ィするわ。」
「いえいえ!とんでもありません。無理をお願いしたのは私の方です。」
「すいません。お茶をどうぞでヤンス!」
「ああ、どうも。ありがとうございます。」
おお!この香りは!名物のガキッツ茶のようだ!わざわざ、振る舞って頂けるとは至極光栄である。
「ほな、早速、仕事の話に入りましょか?」
「せやな、とりあえず、軽うダンジョンにでも行きましょか?」
軽く打ち合わせを行った後、我々はダンジョンへと向かうことになった。これで念願のお手並みを拝見することが出来そうだ。
「ほな、お前らも準備せい。」
彼は部下に指示を飛ばした。私自身も装備の確認など準備を行った。
――迷宮都市、某ダンジョン。
ダンジョンの探索中、とあるトラップに出くわした。あからさまに怪しい宝箱である。トラップの定番中の定番だろう。
「まあ、よくあるダンジョンのお約束でんな。ていうても、最近の若い奴らはよう引っかかりますねん。」
「と言いますと?」
「まあ何ちゅうか、基本的に盗賊やらレンジャーやらを連れてへんのですわ。コスパ悪い、戦闘要員以外人権なしとか言うて。」
私自身も取材前の調査で耳に挟んだことがあった。近頃、若手冒険者による事故が多発しているという。中でもトラップが原因による事故で重傷、もしくは命を落とす事が多いという。
「最近の奴らは戦闘狂ばっかりですわ。何でも格下の奴倒して悦に浸る奴が増えた気ィしますわ。ワシらの世代じゃありえん話ですわ。」
彼はそう語りつつも手際よくトラップを解除している。この手際を皆さんにお伝えしたいが、紙面の上ではお伝えできないのが非常に残念である。
「迷宮内のモンスターではなく、同じ冒険者を襲うケースが増えているという話でしょうか?」
「そう、それですねん!普段、しれっとしとって、ダンジョン内で豹変しますねや。わざわざ格好まで変えよる奴もおりますねん。」
近年の情勢に悪態をつきつつも、トラップ解除を成功させていた。見事なお手前である。
「ほれ、コレですわ。ワープトラップ。」
「ああ!これは!下手をすれば石の中、で有名なトラップですね。」
「石の中にも三年なんて言うて、よう笑い話になっとるヤツですわ。……実際なってもたら、笑い事やあらへんけど。」
実際、三年で済めば良い方で、下手をすれば一生行方不明のままというのもざらである。もし、発見されても、そのまま放置されているケースも散見されるという。
「こんな浅いエリアにもこんなモンがあったりするあたり、トンデモない世の中になりましたわ。」
「一説には先程の話題に出た冒険者狩りに対して恨みを持つ勢力が仕掛けているという噂もあるようですが……。」
「ありえへん話やないのが困ったモンなんですわ。」
前途多難な迷宮事情。例えその道のプロでも困難を極める迷宮稼業。世知辛い世の中である。
迷宮探索を続ける我々は新たなトラブルに遭遇した。
「では!今からお宝ゲットにチャレンジしたいと思います☆」
我々の目の先には一人の若手の女性冒険者が宝箱の解錠に挑戦しようとしていた。
「あかんわ。アイツ、素人やわ。手つきがなっとらへん。多いですねん、最近。実況とか言うて、ムチャしよる奴らが!」
冒険者狩りが問題になっていることは先程お伝えした通りだが、若者による迷宮実況も問題になっているという。
「しゃあない!止めに入るで!」
見かねた彼は止めに入った。しかし、間に合うのか?女性は鍵に手を掛け始めている!
「ちょ!何?なんか豚が乱入してきたんだけど!」
「誰が豚やねん!」
彼の名誉のためにも説明させてもらうが、決して豚ではない。猪である。お間違えなきよう。
(カチッ!)
「しもうた!つっこんどる場合やなかった!」
「え?何、何?どうゆーこと?何が起きたの?」
女性は事態を飲み込めていない!罠の作動を阻止できなかったのだ!
(マ゛ッ!!)
その時、罠の発動した宝箱から奇妙な音が発せられた!
「あかん!警報や!」
(ギュワーーーン!ギュワーーーン!!)
おおっと!けたたましい騒音が辺りに鳴り響いた!このままでは私にも危険が及ぶかもしれない!
「みんな、警戒せい!これから穴という穴から魔物共が出てきよるで!!」
「嘘ぉ!ナニコレ!ちょーヤバイんですけど!」
ぞろぞろと何者かが押し寄せる気配が方々から感じられる。ここからは私自身も戦闘態勢に入るため、リポートはここで一旦中断させて頂く。筆者の無事を願っていて欲しい。
「ふう!なんとか片付いたな。ホンマもうえらいわ!」
「えらい」とは彼らの方言で「疲れた」という意味である。ほとんど彼の活躍によって魔物たちはねじ伏せられた。それはもう、圧巻の一言につきる。
「ナニコレ!ぺっしゃんこになってる!この豚の人、ちょーヤバイんですけど!」
「せやから!豚ちゃうって、言うとるやろがい!」
この事態を引き起こした張本人は目の前の様子にいささか興奮気味であった。兼々、何度も言うが彼は決して豚ではない。
「姉ェちゃん、コレに懲りたら気安くダンジョンに来たらアカンで!せやないとこいつらみたいになってまうで!」
「ウチがぺっしゃんこ?ナニソレ、ちょーうける!!」
女性はゲラゲラ笑っている。まるで緊張感がない。近頃の若者とは大変度しがたいものである。
「社長、この子、全然、懲りてないでヤンスよ。」
「もうなんか、アホらしなってきたわ。……まあ、ええわ。さっさとこの姉ェちゃんをつまみ出すで!」
「了解でヤンス!」
我々は探索の途中ではあったが、保護した女性の安全を確保するため、迷宮を後にすることになった。
「ホンマ、災難やったな。すんまへんな。こんなことになってもうて。」
ダンジョンから戻ってきた私たちは事務所へと戻ってきていた。無事に戻って来れたのだが、彼は申し訳なさそうに言う。
「いえいえ。ダンジョンの実情を知るいいきっかけになりました。」
「そう言うてくれるんやったら、仕事冥利に尽きますわ。」
探索中のトラブルによって、現在のダンジョン関係者が抱える問題を垣間見ることが出来たのは事実である。むしろ、こちらが感謝しなければならない。
「取材にご協力頂きありがとうございました。最後に一つ。あなたにとって“ダンジョン”とは?」
「面と向かって聞かれたら恥ずかしな。何やろ、何て言うたらええかな……。」
彼は気恥ずかしそうに、考え込んだ。……そして、しばらくの沈黙の後、彼は口を開いた。
「何やろ、ロマンっちゅうかな、ロマンの詰まった大っきな宝箱みたいなモンやな!そういうモンですわ。」
「社長、かっこいいでヤンス!ひゅー、ひゅー。」
「やかましわ!茶化すなや!照れるやろがい!」
なんとも微笑ましい光景である。従業員との関係も良好なようである。
「あと、これは私からの感謝の気持ちです。どうぞ、お納め下さい。」
「おお!これはよろしゅうに!えらい気ィ使うてもうて申し訳ない!」
「うっほおおおい!ゴッツン・ゴー、1ダースでヤンス!すごいでヤンス!」
「好物だとお伺いしたもので、用意させて頂きました。喜んで頂けたようで、幸いです。」
――如何だっただろうか?今回はダンジョン・コーディネーター、ゲンコツ・コッツ氏の全貌をお伝えした。彼の存在は現在のダンジョン攻略に不可欠であることは十分伝わったことだろう。
皆さんもダンジョンに挑む際は彼を訪ねてみてはどうだろうか?
私はとある人物にコンタクトを取るために、この町「ノウザン・ウェル」に訪れた。
皆さんはご存じだろうか?多くの危険、多くの魔物、それらを乗り越えた先に存在する栄光。それこそが「迷宮」と呼ばれる物である。そこへ挑む冒険者達を影ながら支えているプロがいる。それが……、
「ダンジョン・コーディネーター」である!
「おう!よう来たのう!」
彼の経営する事務所へと私は足を踏み入れた。彼は気前よく私を迎え入れてくれた。さすが評判通りの人物である。
「まあ、そっちにでも座っとくれ!茶ぁでも出すさかい。」
私は応接室へと案内され、ソファーへ座るよう促された。それと同時に彼は従業員らしき人物にジェスチャーで指示を出していた。彼自身も獣人だが、従業員も同じく獣人のようだ。
「はよ、ちゃっちゃとせんかい!とろい奴っちゃな!」
彼は手際の悪い従業員に檄を飛ばす。本業以外にも手際を要求されるとは大変である。
「すんまへんな。恥ずかしいとこ見せてもうて。まあ、こんなとこまではるばる来てもうて、なんか申し訳ない気ィするわ。」
「いえいえ!とんでもありません。無理をお願いしたのは私の方です。」
「すいません。お茶をどうぞでヤンス!」
「ああ、どうも。ありがとうございます。」
おお!この香りは!名物のガキッツ茶のようだ!わざわざ、振る舞って頂けるとは至極光栄である。
「ほな、早速、仕事の話に入りましょか?」
「せやな、とりあえず、軽うダンジョンにでも行きましょか?」
軽く打ち合わせを行った後、我々はダンジョンへと向かうことになった。これで念願のお手並みを拝見することが出来そうだ。
「ほな、お前らも準備せい。」
彼は部下に指示を飛ばした。私自身も装備の確認など準備を行った。
――迷宮都市、某ダンジョン。
ダンジョンの探索中、とあるトラップに出くわした。あからさまに怪しい宝箱である。トラップの定番中の定番だろう。
「まあ、よくあるダンジョンのお約束でんな。ていうても、最近の若い奴らはよう引っかかりますねん。」
「と言いますと?」
「まあ何ちゅうか、基本的に盗賊やらレンジャーやらを連れてへんのですわ。コスパ悪い、戦闘要員以外人権なしとか言うて。」
私自身も取材前の調査で耳に挟んだことがあった。近頃、若手冒険者による事故が多発しているという。中でもトラップが原因による事故で重傷、もしくは命を落とす事が多いという。
「最近の奴らは戦闘狂ばっかりですわ。何でも格下の奴倒して悦に浸る奴が増えた気ィしますわ。ワシらの世代じゃありえん話ですわ。」
彼はそう語りつつも手際よくトラップを解除している。この手際を皆さんにお伝えしたいが、紙面の上ではお伝えできないのが非常に残念である。
「迷宮内のモンスターではなく、同じ冒険者を襲うケースが増えているという話でしょうか?」
「そう、それですねん!普段、しれっとしとって、ダンジョン内で豹変しますねや。わざわざ格好まで変えよる奴もおりますねん。」
近年の情勢に悪態をつきつつも、トラップ解除を成功させていた。見事なお手前である。
「ほれ、コレですわ。ワープトラップ。」
「ああ!これは!下手をすれば石の中、で有名なトラップですね。」
「石の中にも三年なんて言うて、よう笑い話になっとるヤツですわ。……実際なってもたら、笑い事やあらへんけど。」
実際、三年で済めば良い方で、下手をすれば一生行方不明のままというのもざらである。もし、発見されても、そのまま放置されているケースも散見されるという。
「こんな浅いエリアにもこんなモンがあったりするあたり、トンデモない世の中になりましたわ。」
「一説には先程の話題に出た冒険者狩りに対して恨みを持つ勢力が仕掛けているという噂もあるようですが……。」
「ありえへん話やないのが困ったモンなんですわ。」
前途多難な迷宮事情。例えその道のプロでも困難を極める迷宮稼業。世知辛い世の中である。
迷宮探索を続ける我々は新たなトラブルに遭遇した。
「では!今からお宝ゲットにチャレンジしたいと思います☆」
我々の目の先には一人の若手の女性冒険者が宝箱の解錠に挑戦しようとしていた。
「あかんわ。アイツ、素人やわ。手つきがなっとらへん。多いですねん、最近。実況とか言うて、ムチャしよる奴らが!」
冒険者狩りが問題になっていることは先程お伝えした通りだが、若者による迷宮実況も問題になっているという。
「しゃあない!止めに入るで!」
見かねた彼は止めに入った。しかし、間に合うのか?女性は鍵に手を掛け始めている!
「ちょ!何?なんか豚が乱入してきたんだけど!」
「誰が豚やねん!」
彼の名誉のためにも説明させてもらうが、決して豚ではない。猪である。お間違えなきよう。
(カチッ!)
「しもうた!つっこんどる場合やなかった!」
「え?何、何?どうゆーこと?何が起きたの?」
女性は事態を飲み込めていない!罠の作動を阻止できなかったのだ!
(マ゛ッ!!)
その時、罠の発動した宝箱から奇妙な音が発せられた!
「あかん!警報や!」
(ギュワーーーン!ギュワーーーン!!)
おおっと!けたたましい騒音が辺りに鳴り響いた!このままでは私にも危険が及ぶかもしれない!
「みんな、警戒せい!これから穴という穴から魔物共が出てきよるで!!」
「嘘ぉ!ナニコレ!ちょーヤバイんですけど!」
ぞろぞろと何者かが押し寄せる気配が方々から感じられる。ここからは私自身も戦闘態勢に入るため、リポートはここで一旦中断させて頂く。筆者の無事を願っていて欲しい。
「ふう!なんとか片付いたな。ホンマもうえらいわ!」
「えらい」とは彼らの方言で「疲れた」という意味である。ほとんど彼の活躍によって魔物たちはねじ伏せられた。それはもう、圧巻の一言につきる。
「ナニコレ!ぺっしゃんこになってる!この豚の人、ちょーヤバイんですけど!」
「せやから!豚ちゃうって、言うとるやろがい!」
この事態を引き起こした張本人は目の前の様子にいささか興奮気味であった。兼々、何度も言うが彼は決して豚ではない。
「姉ェちゃん、コレに懲りたら気安くダンジョンに来たらアカンで!せやないとこいつらみたいになってまうで!」
「ウチがぺっしゃんこ?ナニソレ、ちょーうける!!」
女性はゲラゲラ笑っている。まるで緊張感がない。近頃の若者とは大変度しがたいものである。
「社長、この子、全然、懲りてないでヤンスよ。」
「もうなんか、アホらしなってきたわ。……まあ、ええわ。さっさとこの姉ェちゃんをつまみ出すで!」
「了解でヤンス!」
我々は探索の途中ではあったが、保護した女性の安全を確保するため、迷宮を後にすることになった。
「ホンマ、災難やったな。すんまへんな。こんなことになってもうて。」
ダンジョンから戻ってきた私たちは事務所へと戻ってきていた。無事に戻って来れたのだが、彼は申し訳なさそうに言う。
「いえいえ。ダンジョンの実情を知るいいきっかけになりました。」
「そう言うてくれるんやったら、仕事冥利に尽きますわ。」
探索中のトラブルによって、現在のダンジョン関係者が抱える問題を垣間見ることが出来たのは事実である。むしろ、こちらが感謝しなければならない。
「取材にご協力頂きありがとうございました。最後に一つ。あなたにとって“ダンジョン”とは?」
「面と向かって聞かれたら恥ずかしな。何やろ、何て言うたらええかな……。」
彼は気恥ずかしそうに、考え込んだ。……そして、しばらくの沈黙の後、彼は口を開いた。
「何やろ、ロマンっちゅうかな、ロマンの詰まった大っきな宝箱みたいなモンやな!そういうモンですわ。」
「社長、かっこいいでヤンス!ひゅー、ひゅー。」
「やかましわ!茶化すなや!照れるやろがい!」
なんとも微笑ましい光景である。従業員との関係も良好なようである。
「あと、これは私からの感謝の気持ちです。どうぞ、お納め下さい。」
「おお!これはよろしゅうに!えらい気ィ使うてもうて申し訳ない!」
「うっほおおおい!ゴッツン・ゴー、1ダースでヤンス!すごいでヤンス!」
「好物だとお伺いしたもので、用意させて頂きました。喜んで頂けたようで、幸いです。」
――如何だっただろうか?今回はダンジョン・コーディネーター、ゲンコツ・コッツ氏の全貌をお伝えした。彼の存在は現在のダンジョン攻略に不可欠であることは十分伝わったことだろう。
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