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第2章 黒騎士と魔王
第82話 幸運の力は∞(ムゲンダイ)だ!!
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「皆様、お仕事、お疲れ様でした。」
ギルド長から労いの言葉がかけられる。昨日は町への到着が夜になってしまったので、今日改めて報告しにいくという話になっていたようだ。
「しかし、凄いですなあ!また、勇者殿の武勇伝が増えたとか?」
「武勇伝!?」
武勇伝?……まさか!……照れるじゃないか。もっと、言って!
「紛れもなく、貴公の功績がほとんどだ。もっと胸を張っても良いと思うが?ハハハ。」
「笑うなよ。みんなが見てる!」
いやー、前のヴァルを倒したときと違って、人が多いから、照れるわあー。嬉しいわあ。
「暴虐の英雄に続いて魔王を“討伐”したんですからなあ。」
ああ、そういえば、エルちゃんのことは関係者以外には伏せることにしたらしい。魔王化を防いだとはいえ、本人がここにいるからね。もし知られたら、大騒ぎになる。
「おまけに邪竜まで姿を現したとか?」
「ウム。奴も今回の件に絡んでおったようじゃ。取り逃がしてしまったがのう。そのかわり、ドラゴンズ・ヘヴンの幹部をしていることは明確になった。」
まさか、向こうの方からやってくるとは思わなかった。それに、女の姿をしていたのも以外だった。悪そうなジジイみたいなのを想像してたから予想外だった。それに……なんかエロかったな。でも、絶対にお近づきになりたくないけど。
「それは意外な収穫でしたな?我々の手ではほぼ動向が掴めなかったので幸いです。」
最初に聞いた話だと、最近になって副官についた魔術師がいる、ってことだった。その正体は邪竜だったのだろう。もしかしたら、変態術士の方かもしれないが。いや、ないか。あんなおかしなヤツが副官なワケがない。
「やつらの拠点と思しき場所を虱潰しに叩いてみるつもりじゃ。もし、邪竜がおらずとも、それがあやつらへの妨害にはなるからのう。」
なんかやろうとしてることが、正義側の所業には思えないんですけど?手当たり次第に叩くとか!
「話は変わるが、ギルド長。例の件はどうなった?」
「あの件ですか?」
なんだ?例の件とは?また何か難件をふっかけられるんだろうか?最近、死にそうなくらいの激戦ばかりしてるから、そろそろ、気楽な旅をしたい。
「勇者殿は多大な功績を立てられた。これで十分ではないのか?ここまでして、冒険者ライセンスを出さないのはおかしいとは思わないのか?」
ライセンス!俺は不合格になった。そうなったのは確かに悔しかった。とはいえ、今はどうでもよくなっている。それ以上に大きな経験をさせてもらったからだ。
「ええ、それはごもっともであります。」
「それでも、ライセンスは出せんというのか?そうじゃのう、出さぬと言うなら、そなたの“武勇伝”を皆の前で語らねばなるまい!」
「わーっ!!!それだけは!それだけはおやめ下さい!!ダメです!それだけは!」
まただ。サヨちゃん意地が悪すぎるだろ。それとこのギルド長。若い頃に何があったんだ?気になるから、後でこっそり聞いてみよう。
「落ち着いて下さい、皆様!出さないとは一言も申しておりません!この件については我々ギルド側でも論議になっていたのです。」
論議?揉めてたのか?俺の件で?なんか申し訳ない気がしてどうしようもない。
「不合格になった試験は多かったものの、特定の分野が突出していたことを考慮すべき、との意見が多かったのです。それに……、」
戦闘技能とかか?それを評価してくれてる人がいたんだな。それは良かった。
「勇者殿の不合格を知った、他の取得者から嘆願が来たのです!しかも、全員からです!」
他のみんながそんなことをしてくれたのか!試験当日はかっこ悪いとこしか見られてなかったはずなんだけどな?
「皆さんが口をそろえて言うのです。自分が合格できて、勇者殿が合格できないのはおかしい、と。それに加え、昨晩のイグレス卿からの進言もあり、検討し直す、という結論に至りました。」
エドワードからも話があったのか!しかも、昨日のうちにか?疲労もあったはずなのに、そこまでしてくれるとは。
「それで、とある試験の再受験をお願いしたいのです。」
まあ、さすがにそのままライセンスを出してくれるほど甘くはないか。何の試験だろう?
「ケチくさいやつじゃのう?さっさとライセンスを出さぬか!……ここはやはり、武勇伝の披露が必要じゃな!」
「ダメです!それだけはご勘弁を!……簡単な試験ですので、ご安心下さい!」
ギルド長は急いで、ある物を出してきた。それは、上に丸い穴の開いた四角い箱を取り出した。こ、これは!
「くじ引きじゃねーか!」
そう、最も不本意な結果に終わった、アレだ。何が簡単なんだよ。始める前から終了してるやつじゃないか!
「左様で御座います。ご覧の通り、幸運度判定試験紙が入っております。見た目は変わりませんが、前回とは違い改良版となっております。」
何?改良版?でも、改良したところで俺の不幸っぷりは変わらないと思うよ?だって、測定不能なぐらいだったんだよ?
「それでは、中の紙を一枚お引き下さい。」
大丈夫?筋金入りの疫病神様だよ?でも、気が遠くなるほど低い確率だがゼロではないかもしれない。ちゃんと確かめてあるよね?
「ん……、じゃあ、これだ!」
箱から取り出して紙を見てみた。なんか、「8」と書いてある?8番?8位?どういう判定なのか?
「勇者殿、その紙の向きを横にしたらどうなりますか?」
横向き?ギルド長に言われたままにしてみた。しかし、意味がわからない。これは何の記号?
「ん?豚の鼻かな?」
「ム、∞(ムゲンダイ)!!」
サヨちゃんから声が上がる。そういう意味なのコレ?初めて見た記号だ。ん?……てことは、
「俺の不運はムゲンダイ、ってことでおK?」
「違います!その逆でございます。即ち、勇者殿の幸運度は無限大、ということです!」
逆に俺は幸運すぎて測定不能って事?この前とは偉い落差だな?
「あの後、この試験紙の作成者から連絡があったのです。やはり、不具合に納得がいかない、と。調査したところ、あれはある一定レベルを超えると何も変化しないということが発覚したようでして……、」
そもそも、俺が幸運すぎて振り切れてたのは間違いなかったってことか。そうか。俺は規格外だったのか。
「そこで、改良版がここへ届けられたのです。しかし、測定不能なのに変わりなかったのは作成者の想定外ということでしょうな。」
そうか。また、新たに作り直さないといけなくなったわけだ。
「証拠をお見せしましょう。私も判定致します。……ん?「1」!?ひ、低い!」
えー!ギルド長、大丈夫?すごい低い!さては……。
「なんじゃ、そなた?低いのう?それじゃったら、いっそのこと、妾が武勇伝を披露すれば開運するんではないかのう?」
やっぱり。サヨちゃんにことあるごとにしつこくいじられてるもんな。
「だから、ダメですってば!……ちなみに制作者によれば、時と場合によって多少の変動があるとのことです。」
まあ、それは間違いなさそうだ。今日昨日の俺は特にそうかもしれない。幸運度が振り切れてなきゃ、今この場にいないかもしれない。他のみんなも。
「この結果、無事、勇者殿は合格となりました!おめでとうございます!」
ギルド長は冒険者ライセンスを差し出した。周囲からは拍手が聞こえてくる。俺は静かにそれを受け取った。なんか……泣けてきた。
「おめでとうございます!勇者様!」
なにか聞き覚えのある声が聞こえてきた。振り返ると、同じ試験を受けていたメンバーが一通りそろっていた!合格に至ったのは彼らのおかげだ。感謝しないと!
「ありがとう!みんな!俺は…これからもみんなの期待に応え続けることを約束するぜ!」
より一層、大きく拍手と歓声が巻き起こる!こんな経験初めてだ……。
「では、祝辞代わりにギルド長の武勇伝を語ってやろう!……こやつは昔……、」
「うわああああっ!やめてえええっ!!」
その場にはギルド長の悲鳴とその他全員の爆笑の渦が巻き起こった!
ギルド長から労いの言葉がかけられる。昨日は町への到着が夜になってしまったので、今日改めて報告しにいくという話になっていたようだ。
「しかし、凄いですなあ!また、勇者殿の武勇伝が増えたとか?」
「武勇伝!?」
武勇伝?……まさか!……照れるじゃないか。もっと、言って!
「紛れもなく、貴公の功績がほとんどだ。もっと胸を張っても良いと思うが?ハハハ。」
「笑うなよ。みんなが見てる!」
いやー、前のヴァルを倒したときと違って、人が多いから、照れるわあー。嬉しいわあ。
「暴虐の英雄に続いて魔王を“討伐”したんですからなあ。」
ああ、そういえば、エルちゃんのことは関係者以外には伏せることにしたらしい。魔王化を防いだとはいえ、本人がここにいるからね。もし知られたら、大騒ぎになる。
「おまけに邪竜まで姿を現したとか?」
「ウム。奴も今回の件に絡んでおったようじゃ。取り逃がしてしまったがのう。そのかわり、ドラゴンズ・ヘヴンの幹部をしていることは明確になった。」
まさか、向こうの方からやってくるとは思わなかった。それに、女の姿をしていたのも以外だった。悪そうなジジイみたいなのを想像してたから予想外だった。それに……なんかエロかったな。でも、絶対にお近づきになりたくないけど。
「それは意外な収穫でしたな?我々の手ではほぼ動向が掴めなかったので幸いです。」
最初に聞いた話だと、最近になって副官についた魔術師がいる、ってことだった。その正体は邪竜だったのだろう。もしかしたら、変態術士の方かもしれないが。いや、ないか。あんなおかしなヤツが副官なワケがない。
「やつらの拠点と思しき場所を虱潰しに叩いてみるつもりじゃ。もし、邪竜がおらずとも、それがあやつらへの妨害にはなるからのう。」
なんかやろうとしてることが、正義側の所業には思えないんですけど?手当たり次第に叩くとか!
「話は変わるが、ギルド長。例の件はどうなった?」
「あの件ですか?」
なんだ?例の件とは?また何か難件をふっかけられるんだろうか?最近、死にそうなくらいの激戦ばかりしてるから、そろそろ、気楽な旅をしたい。
「勇者殿は多大な功績を立てられた。これで十分ではないのか?ここまでして、冒険者ライセンスを出さないのはおかしいとは思わないのか?」
ライセンス!俺は不合格になった。そうなったのは確かに悔しかった。とはいえ、今はどうでもよくなっている。それ以上に大きな経験をさせてもらったからだ。
「ええ、それはごもっともであります。」
「それでも、ライセンスは出せんというのか?そうじゃのう、出さぬと言うなら、そなたの“武勇伝”を皆の前で語らねばなるまい!」
「わーっ!!!それだけは!それだけはおやめ下さい!!ダメです!それだけは!」
まただ。サヨちゃん意地が悪すぎるだろ。それとこのギルド長。若い頃に何があったんだ?気になるから、後でこっそり聞いてみよう。
「落ち着いて下さい、皆様!出さないとは一言も申しておりません!この件については我々ギルド側でも論議になっていたのです。」
論議?揉めてたのか?俺の件で?なんか申し訳ない気がしてどうしようもない。
「不合格になった試験は多かったものの、特定の分野が突出していたことを考慮すべき、との意見が多かったのです。それに……、」
戦闘技能とかか?それを評価してくれてる人がいたんだな。それは良かった。
「勇者殿の不合格を知った、他の取得者から嘆願が来たのです!しかも、全員からです!」
他のみんながそんなことをしてくれたのか!試験当日はかっこ悪いとこしか見られてなかったはずなんだけどな?
「皆さんが口をそろえて言うのです。自分が合格できて、勇者殿が合格できないのはおかしい、と。それに加え、昨晩のイグレス卿からの進言もあり、検討し直す、という結論に至りました。」
エドワードからも話があったのか!しかも、昨日のうちにか?疲労もあったはずなのに、そこまでしてくれるとは。
「それで、とある試験の再受験をお願いしたいのです。」
まあ、さすがにそのままライセンスを出してくれるほど甘くはないか。何の試験だろう?
「ケチくさいやつじゃのう?さっさとライセンスを出さぬか!……ここはやはり、武勇伝の披露が必要じゃな!」
「ダメです!それだけはご勘弁を!……簡単な試験ですので、ご安心下さい!」
ギルド長は急いで、ある物を出してきた。それは、上に丸い穴の開いた四角い箱を取り出した。こ、これは!
「くじ引きじゃねーか!」
そう、最も不本意な結果に終わった、アレだ。何が簡単なんだよ。始める前から終了してるやつじゃないか!
「左様で御座います。ご覧の通り、幸運度判定試験紙が入っております。見た目は変わりませんが、前回とは違い改良版となっております。」
何?改良版?でも、改良したところで俺の不幸っぷりは変わらないと思うよ?だって、測定不能なぐらいだったんだよ?
「それでは、中の紙を一枚お引き下さい。」
大丈夫?筋金入りの疫病神様だよ?でも、気が遠くなるほど低い確率だがゼロではないかもしれない。ちゃんと確かめてあるよね?
「ん……、じゃあ、これだ!」
箱から取り出して紙を見てみた。なんか、「8」と書いてある?8番?8位?どういう判定なのか?
「勇者殿、その紙の向きを横にしたらどうなりますか?」
横向き?ギルド長に言われたままにしてみた。しかし、意味がわからない。これは何の記号?
「ん?豚の鼻かな?」
「ム、∞(ムゲンダイ)!!」
サヨちゃんから声が上がる。そういう意味なのコレ?初めて見た記号だ。ん?……てことは、
「俺の不運はムゲンダイ、ってことでおK?」
「違います!その逆でございます。即ち、勇者殿の幸運度は無限大、ということです!」
逆に俺は幸運すぎて測定不能って事?この前とは偉い落差だな?
「あの後、この試験紙の作成者から連絡があったのです。やはり、不具合に納得がいかない、と。調査したところ、あれはある一定レベルを超えると何も変化しないということが発覚したようでして……、」
そもそも、俺が幸運すぎて振り切れてたのは間違いなかったってことか。そうか。俺は規格外だったのか。
「そこで、改良版がここへ届けられたのです。しかし、測定不能なのに変わりなかったのは作成者の想定外ということでしょうな。」
そうか。また、新たに作り直さないといけなくなったわけだ。
「証拠をお見せしましょう。私も判定致します。……ん?「1」!?ひ、低い!」
えー!ギルド長、大丈夫?すごい低い!さては……。
「なんじゃ、そなた?低いのう?それじゃったら、いっそのこと、妾が武勇伝を披露すれば開運するんではないかのう?」
やっぱり。サヨちゃんにことあるごとにしつこくいじられてるもんな。
「だから、ダメですってば!……ちなみに制作者によれば、時と場合によって多少の変動があるとのことです。」
まあ、それは間違いなさそうだ。今日昨日の俺は特にそうかもしれない。幸運度が振り切れてなきゃ、今この場にいないかもしれない。他のみんなも。
「この結果、無事、勇者殿は合格となりました!おめでとうございます!」
ギルド長は冒険者ライセンスを差し出した。周囲からは拍手が聞こえてくる。俺は静かにそれを受け取った。なんか……泣けてきた。
「おめでとうございます!勇者様!」
なにか聞き覚えのある声が聞こえてきた。振り返ると、同じ試験を受けていたメンバーが一通りそろっていた!合格に至ったのは彼らのおかげだ。感謝しないと!
「ありがとう!みんな!俺は…これからもみんなの期待に応え続けることを約束するぜ!」
より一層、大きく拍手と歓声が巻き起こる!こんな経験初めてだ……。
「では、祝辞代わりにギルド長の武勇伝を語ってやろう!……こやつは昔……、」
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