らりぱっぱっぱっぱ

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白杜見来・黒森虚×2

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 口元にペットボトルの口を当てられてそれを手で押しのける。これ以上変なものを口にしたら死んでしまう。でも、手に上手く力が入らなくてペットボトルがぐにゃりと突き抜けた。
「これはただの水だから平気だ。口の中気持ち悪いだろ? ゆすぐだけだから」
 男はそう言うと、自分でペットボトルの水を一口飲んだ。男が飲んだなら大丈夫だろうか。差し出されたペットボトルの口を咥えて水を少し含み、さっき吐いたところに吐き出す。
「そうそう、偉いよ。あとはもう、気持ちいい事しかしないから」
「ん……アっ、」
 後ろから抱き寄せられ、首筋にちゅっちゅと口付けられる。シャツの下に入った手が乳首をキュッと摘んで、それだけで身体がビクンと跳ねる。
「乳首っや、っ、あっ」
「なんで? もう勃ってるよ。乳首あんまりいじった事ない?」
「ああっ! んっ……や、あっ」
 両方の乳首を摘まんで潰され捏ねられて、身体の奥がキュンとなるのに物足りなくてもどかしかった。
「乳首気持ち良いだろ? もっと良くするから」
 ちゅっ、耳元で話すついでにキスをされる。それから仰向けに寝かされ、オレを跨いだ男がシャツを捲り上げて顔を埋めた。
「ひあああっ、あっ、あー」
 右の乳首を舐めたかと思うと、左の乳首を吸い上げられた。一瞬イったかと思って腰を突き上げたけれど、それは錯覚だった。
「気持ち良い? 灯は自分のちんこ握ってな」
 ずるっとスウェットとパンツが下され、オレの右手が導かれる。気持ちいいけど、なんで?と疑問が湧く。
「あっ、ん、名前っ、名前……」
 少しおかしくなった頭は、上手く言葉が出なかった。どちらかと言うと握ったちんこを扱くので必死だった。
「ああ、オレの事はクロって呼んで。あっちはシロ」
 運転席のスーツを指差してシロと呼んだ。シロは「ハクトだけどな」と一言ぼやいた。
「んん、クロ、あーっ、イくっ、あ、あっ」
 そう言う事が聞きたかったわけじゃない筈だったけど、よくわからなくなる。
 クロに乳首を吸われ、それに合わせてちんこをきつく絞るみたいに扱くと気持ちよくてオレはイった。
「灯? こんなんじゃ足りないだろ」
 余韻に浸って動きを止めたオレの手を、クロが上から握って上下に動かす。意図も簡単に勃ち上がるし、確かにオレは身体の奥が疼いて物足りなかった。
 キキッ、車が止まり、シロがこちらを振り向く。
「着いたぞ」
「サンキュ。灯、一回移動しよう。ここよりもっと広くて良いと思うよ」
 ガウン、ガチャ。スウェットとシャツを戻されてから車のドアが開かれる。今なら逃げられた筈だけど、オレの頭にはそんな考え微塵も浮かばなかった。
 先に降りたクロが手を差し出してエスコートしてくれる。それがそう言うごっこ遊びみたいで少し面白かった。
 クロの手を握って降りると、足がぐにゃりと曲がって地面に崩れ落ちそうになる。
 すかさず手を伸ばしたクロが、腰に腕を回して強く抱きとめた。まるで王子様だ。それじゃあオレはお姫様で、これから行くのはお城。お城の中で王子様とお姫様はセックスして幸せになるんだ。
 馬鹿な妄想は悪くなかった。
「おい、ゲロは」
「シロよろしく。準備はしとく」
「ちゃんと待ってろよ」
 後ろで飼い犬のシロが吠えた。賢い犬だ。でも待てと言われてるのはクロで、なんだか面白くてクスクス笑った。
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