らりぱっぱっぱっぱ

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銀咲イブシ×3

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 行くあても帰る場所もないオレは銀咲さんの後をついて回った。オレを撒くために走って逃げるわけでもなければ、金を使うような乗り物に乗るわけでもない。
 あっちの路地やこっちの路地をふらふら歩いては、後ろにいるオレに舌打ちしてまた歩き出す。
 そうして半日して辿り着いたアパートの一室で、扉はバタンと閉められた。
 ここが銀咲さんの住む家なのだろう。今でもあるのだ、木造二階建てのボロアパート。他の部屋に住人のいる気配はない。
 オレは玄関扉に背中を預けて、体育座りした膝を抱いて目を瞑った。
 繁華街から少し離れただけで賑やかさは無くなった。時期が時期なら駐車場の木陰や林から虫の声が聞こえそうなものだった。けれども、それにはまだ早いようであたりはシンと静まり返っている。

「ん……」
 目をつぶって、向葵の事を思い出す。
 銀咲さんが警察が調べていると言っていたが、向葵か翅庵が通報したのだろうか?だとしたら遅すぎる気もする。それに翅庵に関してはあいつがオレを軟禁していた事を考えれば通報しないと思う。
 翅庵とした三度のセックスは思い出すだけで身体が震えた。骨の髄まで染み込んで快楽がケツから脳天まで駆け上がる。
 恐ろしい程の幸福感だった。脳から麻薬物質が出て、何も考えられなくなる。あの、身体の奥の奥まで犯される感覚はそうそう味わえないだろう。
「あ……あ……」
 ズボンを下ろし、自身を取り出す。緩く立ち上がった性器を擦ると後ろの穴が疼いた。
 向葵とのセックスもいっそ感動的だった。犯しているのに犯されているような、わけがわからない感じ。
 オレの中に入った玩具を酷いくらいぐちゃぐちゃに動かして、それが気持ちいいからどうしようもない。
 あいつ、女の子と普通のセックスなんて今後出来ないだろうな。そう思うとなんだか優越感で笑えた。
 向葵と翅庵とオレの三人でセックスしたら最高に幸せなのに。それともオレは邪魔かな?ははは。ケツの穴かき混ぜながら何考えてる。
「んん……んっ」
 指で前立腺を押したって全然足らない。もっと深く、もっと止めどない快感が欲しい。
「ああっあっ、あっ、」
 それでもテンションだけ上げたくて、声を出した。ジュポジュポ音を立てて、気持ちいいと思い込む。
 ああ、そこにいい突起がある。ドアノブだ。今のオレなら飲み込めるだろ?入れてみる?
「うるせえ」
 ガタガツッ。背中から突き飛ばされるような衝撃に、丸出しのまま前のめりに倒れた。
「盛りの犬かよ。なあ」
「アァッ」
 ケツを銀咲さんが踏みつけ、オレの性器が床に押し付けられる。
「夜は静かにしろって、そんなのマナーだろ」
「んんっあっああっ」
 潰れたカエルみたいな格好で、ケツを踏まれるたびに性器が潰れるのが気持ちいい。怖くて振り返られないけど、銀咲さんはきっと冷めた目でオレを見ている。
「変態が……」
「や、アギヒイッ」
 足を掴まれひっくり返され、銀咲さんの足がオレの玉を踏んだ。目の前が真っ白になる程の衝撃で、性器から何かが出るのを感じた。おしっこだった。
「汚ねえな。ほら、舐めろよ」
 足が汚れた銀咲さんがつま先をオレに差し出す。さっきまで散々オレを痛めつけた足だ。オレのおしっこで濡れた足だ。
 そっと舌を出して親指を舐め、口に咥えた。性器をしゃぶるみたいに、とびきりの馬鹿を演じる。
「……はあ、何してんだろな。馬鹿馬鹿しい」
 口から指が引き抜かれ、オレの服で拭い去る。
「明日金烏に連絡してやるから、中入れ。シャワー浴びろ、五分で」
 急な心境の変化に戸惑い、頭が追いつかないオレを銀咲さんが睨んだ。
「早く」
 言われて立ち上がり、後を追う。
 よくわからないけど兄貴に会えるなら、オレはそれでいいや。
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