誰かを探し求めて

しずく💧🐈

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水色の子

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生。僕はこれから機械と別れて生を探すことにした。機械が言うには生はこんな闇の場所より圧倒的に明るく、真っ白な世界らしい。この闇の世界に呼ばれた人達は心に闇を抱えているので、その闇に勝たなければ生には辿り着けない。あくまで噂なだけでそこに辿り着けた人は誰一人としていない。
しばらく歩いた。だが相変わらず周りの風景は変わらない。やっぱり闇雲に歩いても見つかるわけがない。何かきっかけがないと...。
僕はここで自分と向き合ってみることにした。自分、自分...。自分は何が合ったのだろう。機械が言うにはこの世界に来た人は何か闇を抱えている。僕にも何か闇があるはずだ。何だろう。やっぱり家族?それとも大切な人?何か自分が罪を犯した?考えてみたけど、どれも記憶がない。そもそも自分と機械以外の人物が出てこない。そんな人がいたのか。よくわからない。
色々考えた。
「はっ!」
一人、思い浮かんだ。水色の綺麗な髪の子。髪はサラサラで膝まである。目はビー玉のように透き通った、淡い緑。性別はわからない。歳もわからない。ただ顔だけが急に頭の中に出てきた。きっとこの子がきっかけで僕に何かあったんだ。
「この子を探さなくちゃ!」
急にそう思った。自分で思いつかないならこの子に聞けばいい!
すると水色の光が見えた。これに沿っていけばあの子の元に着くはず。僕はそう信じて歩き始めた。
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みんなの感想(1件)

花雨
2021.08.09 花雨

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しずく💧🐈
2021.08.09 しずく💧🐈

え!?
マジですか!?
ありがとうございます!!。゚(゚´Д`゚)゚。

解除

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