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あぁ、また妹にゲーム付き合わされたせいで寝るのが遅くなった。
もう寝よう。
明日になったら、また妹に文句言ってやら・・な・きゃ・・・




ん?
ここは・・・どこだ
あたり一面真っ白。それに、視界がぼやけるな。

確か俺は、妹にゲームやらされていて、おわったら速攻で寝たはず。


「そうそう、それであってるよぉ~」

いきなり、猫なで声が頭に響いた。

「だ、誰かいるのか。
誰なんだ、ここはどこなんだ」

「ここぉ~?
ここはねぇ、神界だよ
そして私は、偉大なる神々の一柱!ルーディルベンティアーナ様さ!
ふっふっふ~、崇め奉るがい~い」

なーんだ、このアホの子

「アホの子じゃないやい!
しっつれいなやつ」

「すんません…あれ?俺さっき声に出してなかった気がするんすけど?」

「そりゃぁ~それはこの私が女神様だからだよ!人間の心を読むなんてやろうと思わなくてもできてしまうのさ!!」

と、いいない胸をはりながらドヤるアホの子…

「だから、誰がアホの子じゃぁ!!」

「はいはい、んで、神界でしたっけ?なんで俺がそんなとこにいんの?」

「はいはいって…んもう。はぁ
まぁ、なんでかというと、君死んだからだよ」

・・・・・

「はぁ?え?お、俺が…死んだ?
な、なんで!俺はまだ高校生で、死ぬような歳じゃないし、ぜんぜん健康だしなんで?!」

「ん~、いや~それは…その…
実は…今日寿命で死ぬ予定だった人がいたんだけど…えっと…その…間違って、君のことを殺しちゃったんだよね!!」

「・・・・・
すぅ~~~~~~…
ふざっけんじゃねぇぞてめぇ!!!!!!!!!」

「仕方ないじゃん!君とその人名簿がお隣で、名前もめっちゃ似てたんだもん!仕方ないじゃん!!」

「仕方なくねぇよ!こちとら手違いで殺されてんだぞ?!」

「それはごめんごめん。ちゃんとお詫びはするから」

謝っているように見えねぇ………

「それで?お詫びって?」

「えっとね~
魔力チート、記憶ありで私の管理してる世界に異世界転生させたげるよ!」

「マジ?!あっ…でもあんたの管理してる世界って…なんか不安だな…」

「ちょっと!すっごく失礼なんですけど?確かに私が悪いかも知んないけどさ?女神に対する態度じゃないからね?それ!」

「はいはい、さーせんさーせん」

「もぉーー!!!
はぁ…もうさっさと転生させちゃうから!バイバイ!!今度は長生き頑張ってね~」

「うい~もう手違いで誰が殺すんじゃねぇよ~駄女神様~」

「ちょっ!呼び方!もう怒った!!
この世界に転生させてやろう…」

え?なに?!ちょ、結構不穏なワード聞こえたんだけど?!

「ばいばーい♪」

クソ女神ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!


「ルーデンス様!!
お目覚めになられたのですね!」

「あ、えっと…うん」

「お庭の池に落ちて高熱をだして倒れてしまわれ、3日間も眠って仕舞われていたのですよ!お目覚めになられて、本当に安心致しました…あっ、お腹が空いていらっしゃいますよね、すぐに何か持ってまいります」

行っちゃったよ…
えっと…とりあえず、記憶の整理をしよう。

安藤 海斗あんどう かいと(18)いつも通り、無理矢理妹の大好きなBLゲームに付き合わされて、就寝すると、おバカな女神に手違いで殺され死亡した。そして、お詫びとしてチートありで転生させてもらったんだよな…そういやあの駄女神…最後なにか言っていたような…まぁいいか…

今世の俺は、ルーデンス・シュバルツ・アルジョンテという名前で、アルジョンテ公爵家の次男6歳…銀髪に紫の瞳、自分の容姿が嫌いで顔を前髪で隠している。父親は宰相で仕事が忙しいのでほとんど家にいない。母は俺を産んで亡くなった。
優秀な兄に対してコンプレックスがあり、あまり仲は良くない。というか、なかなか会わない。

さっき大慌てしてたのは、専属メイドのマリーで、俺は池に落ちて高熱をだして倒れてきたようだ。
そして、6歳児がそんな状況下から復活しても父親も兄も来ない…
なんちゅう家庭だよ!!!!!!!!

こんこん…

ん?マリーが帰ってきたのか?

「ルーデンス…入っていいかい?」

あれ?マリーじゃない?誰だ?
とりあえず、入ってもらおう

「ど、どうぞ」

「池に落ちて寝込んでいたと聞いたが、もう大丈夫なのか?」

おう…美少年が入ってきたわ
さらさら銀髪にアイスブルーの瞳の超美少年。
えっと…たぶんだけど、兄のウィルディアだろう…マジで会ってなかったうえに、まだ記憶を整理しきれてないから自信がない

「は、はい…もうだいじょうぶ…です」

「そうか…」

か、会話が続かねぇ~!


この後も会話はなく、兄は帰って行った…
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