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エオズ学園 1年R組 入学式編
雷鳴堂元門下生、全員集合! 【前編】
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男メンバーと女メンバーは階段で別れた。
俺ら三人は、長い廊下をゆっくりと歩きながら渡る。
「二人ともこの後何か用事ありますか」
水栗は素朴な疑問を投げかける。
「悪い、俺用事あるわ」
「ん?伊尾屋なんか用事あんの?」
「ああ、俺が通ってた道場に通ってた人たちの集まりがあってな。場所は図書室らしい」
ーーーーそう、これを語るには三日前に遡る。
「…………伊尾屋。電話よ。あの子達から」
「……うん?あの子達って、……ああ」
電話のデジタル画面に映る『公衆電話』と言う文字を見てどこかの学校寮生であることは確信した。
「……はい、変わりました伊尾屋です」
『お、伊尾屋くん。やっほー』
『分かる?俺たちのこと』
『エオズ在校生組だが』
陽気な女の子の声、刺々しいそれこそ稲妻のようなピリピリした男の声、そしてボーイッシュな女性の声。
三人の声が順に耳の中で鳴り響く。
「あ、先輩達ですか。お疲れ様です」
『ホント疲れたよ、この一年間。それと伊尾屋くん。遅くなったけど合格おめでとう』
陽気な女の子の声の持ち主が受話器を思いっきり掴んだのか、ビキッ、という音が頭の中を貫通する。
「……ありがとうございます。……で要件は何でしょうか?」
『まあまあ、そんな固くならずに。ま、本題入るけど要件は一つだけね。オリエンテーション後に図書室集合!皆くるから』
先程の力強い掴みとは別に甘い声が俺の脳を溶かす。
「……え、あ、はい。分かりました。覚えてたら行きます」
『……俺も忘れてるかもしれんから。覚えてたらいくわ』
『……私も忘れそうだな』
『……もう、後輩に変な姿を見せない!じゃあ、よろしくね』
ツー、ツー、ツー、
返事をする前に切られてしまった。
相変わらず、というか身勝手でどうしようもない先輩を持ってしまったものだ。
……しかし、こう見えて実力は俺なんかよりも当然上だ。俺より一年もしくは二年はやく産まれ、なおかつエオズに通うエリート。常人じゃ計り知れない才能を持ち、【一等級】と呼ばれた数々の大人達を蹴散らし、いくつもの大会を制覇した猛者達なのだ。
…………さて、話が逸れたが、以上が図書室集合の理由だ。
「へぇ、俺の通ってた道場のヤツ、エオズにいないからな」
「どこの道場だったんですか?」
「俺はキンシチョウ。風水堂ってところに行ってたよ」
「風水堂か、あれ?でもエオズ入学者いないんだ」
風水堂といえば、魔術が誕生する前から存在した道場で、今は五代目。現代はトウキョウにある水属性専門道場の中では五本の指に入るほど、名門だ。
「三年連続でね。試験受けた人はいるみたいだけど。強い人でも皆ムサシ高かメグロ高ドマリ。それでも十分スゴいんだけどね」
「そうなんですね」
長い廊下を渡りきり、ついに俺たちの部屋の前まで歩き切った。
「じゃ、俺は水栗の部屋に遊びに行くから。用事済んだら来いよ」
「了解」
「ちょ、龍川君、聞いてないですよ!」
水栗のツッコミで会話を締め括り、俺は図書室へ出かける準備をする為に部屋へ戻る。
ーーーー六階、一号館。
B階段を上ってすぐ。正面には大きな茶色い扉が一つ佇んでいた。
壁は窓ガラス一つない白い壁で出来ており、ここ近年に改装したのか、ペンキの乾いた匂いが鼻につん、と刺さる。
「……うん。ああ、新入生?」
「……あ、はい」
単純な造りに圧倒されたのか。ぼーっと、突っ立ってしまっていたようだ。
これまた茶髪イケメンの上級生に問いかけられた。
「最初は不思議に思うかもしれないけど、六階まるまる図書室だから、想像より大きいと思うんだ。だから探している本は見つかると思うよ」
「親切にありがとうございます」
俺は愛想笑いを浮かべる。
オリエンテーション後すぐに図書室に来た、といことが印象になったのか、本好きの学生と思われたらしい。
その茶髪イケメン上級生は俺を追い抜かし、図書室へ足を運ぶ。
俺もその先輩に続いて図書室に歩みを入れる。
ーーーー俺の目に入ったのは、そこは、幻想郷だった。
論文を始め、一般書、古典文書、そして魔術書などなど沢山の書物が何百万冊と揃えられた、本好きにとってはまさに楽園だろう。
「…………あ、伊尾屋くーん。こっちこっち!」
小声でも分かるこの陽気な声は、まさしくあの彼女だ。
「お久しぶりです、百合原さん。お元気そうで何よりです」
「智枝ともえで良いっていってるじゃん!あ、幽矢くんと大空先輩は遅れて来るって」
百合原智枝。高校二年生でR組。
背は一六○cm弱。黒髪のボブで右側には小さい時から付けてる白のラインが入った黄色のリボンが特徴的だ。
百合原さんは読書席にちょこんと腰をかけており、俺に気が付いた後はひたすら大きく手を振っている。
「……で、なんで図書室なんですか?私語厳禁ですし、図書室前とかでも良かったんですよ?」
ガチガチに私語をしながら『私語厳禁』というのもアレなんだが。
「今、厳しい先生いないし、周りも普通に喋っているからね。多少は、って感じ」
そう言って、百合原さんは隣に座れ、というジェスチャーを送る。
俺は従順に従い、隣の空いている席へと腰かける。
「……ま、いいですけど。で、どうして集合を呼びかけたんですか?」
肝心の質問に百合原さんは答えていないので、俺は聞き直す。
「特に意味はないけど、ちょっと伊尾屋くんに報告したいことがあって」
イマイチ会話が噛み合ってないように感じたが、まあいい。
「……報告、って何ですか」
「よくぞ聞いてくれた伊尾屋くん。それはーー」
百合原さんは笑顔をにっこりと浮かべる。
「わたし、百合原智枝は、趣味を見つけましたー!」
衝撃。
衝撃という言葉が一番当てはまるだろう。
道場時代、可愛いながらも道場仲間以外とは口を利かず、ひたすら魔術の鍛錬に励んでいたあの百合原さんが。
魔術以外で『趣味』と呼べるものができたのは彼女の『成長』と言っても過言ではない。
「それが、読書というわけですか」
「ううん、読書は読書でもね………ええと、こっち来て」
制服の袖を引っ張り、『こっちに来い』と合図が送られる。
本棚と本棚の間に作られた通路を一人の女の子に引っ張られながら、ずるずると連れて行かれる。
小説、魔術書、論文、ファンタジーと次々と本棚の列を通り過ぎていく。
段々人気が少なくなり、ついには壁の端まで来てしまった。
「ここ」
正面から見て一番左端。
薄暗い雰囲気で本棚にはボロボロの焦げ茶色の本がずらっと並んでいた。
「ここは……歴史書?」
「惜しい。歴史書は右隣のコーナーね」
ノンノン、と指で手を振り、ゆっくりと息を吸う。
「ここは戦記コーナー。今までに残っている全ての戦記が集まっているところなんだ」
まさかの戦記リーダーか。
「あ、そうだったんですね。俺も外国の戦争談とか読むの好きですよ」
「……そうなんだ!けどね。わたしは日本の戦記がスゴい好きなんだ。もちろん外国にも勇ましい人はいるけど、日本のあの大和人らしい勇ましさがカッコよくて。憧れちゃうなぁ」
ふふっ、と笑いかけ、昔とはまた違う明るいテンションで語る。
「でね。伊尾屋くんに読んで欲しい、その……戦記があるんだよね」
少し躊躇いながら誘いをかけ、本棚の奥へと歩みを進める。
一番奥の本棚の手前で歩みを止めて、しゃがみ込む。そして一冊の本を取り、じゃーん、と俺に見せる。
「…………七○三三作戦?聞いたことないですね?」
表紙には『七○三三作戦 記録』と書かれており、表紙は周りと比べて特に劣化している。
「確かに普通に生きてたら、聞かない言葉だよね。初版だからちょっと古くて読みづらいけど。ま、面白いから読んでみなよ!」
そこにキュートな要素は少なく、どちらかというとボーイッシュな雰囲気が出ていた。
「……分かりました。先輩達が来るまで読んでみます」
百合原さんは俺にその本を渡す。
席に戻り、一呼吸置いた後、俺はその本の一ページ目をぱらっと、開けてみた。
俺ら三人は、長い廊下をゆっくりと歩きながら渡る。
「二人ともこの後何か用事ありますか」
水栗は素朴な疑問を投げかける。
「悪い、俺用事あるわ」
「ん?伊尾屋なんか用事あんの?」
「ああ、俺が通ってた道場に通ってた人たちの集まりがあってな。場所は図書室らしい」
ーーーーそう、これを語るには三日前に遡る。
「…………伊尾屋。電話よ。あの子達から」
「……うん?あの子達って、……ああ」
電話のデジタル画面に映る『公衆電話』と言う文字を見てどこかの学校寮生であることは確信した。
「……はい、変わりました伊尾屋です」
『お、伊尾屋くん。やっほー』
『分かる?俺たちのこと』
『エオズ在校生組だが』
陽気な女の子の声、刺々しいそれこそ稲妻のようなピリピリした男の声、そしてボーイッシュな女性の声。
三人の声が順に耳の中で鳴り響く。
「あ、先輩達ですか。お疲れ様です」
『ホント疲れたよ、この一年間。それと伊尾屋くん。遅くなったけど合格おめでとう』
陽気な女の子の声の持ち主が受話器を思いっきり掴んだのか、ビキッ、という音が頭の中を貫通する。
「……ありがとうございます。……で要件は何でしょうか?」
『まあまあ、そんな固くならずに。ま、本題入るけど要件は一つだけね。オリエンテーション後に図書室集合!皆くるから』
先程の力強い掴みとは別に甘い声が俺の脳を溶かす。
「……え、あ、はい。分かりました。覚えてたら行きます」
『……俺も忘れてるかもしれんから。覚えてたらいくわ』
『……私も忘れそうだな』
『……もう、後輩に変な姿を見せない!じゃあ、よろしくね』
ツー、ツー、ツー、
返事をする前に切られてしまった。
相変わらず、というか身勝手でどうしようもない先輩を持ってしまったものだ。
……しかし、こう見えて実力は俺なんかよりも当然上だ。俺より一年もしくは二年はやく産まれ、なおかつエオズに通うエリート。常人じゃ計り知れない才能を持ち、【一等級】と呼ばれた数々の大人達を蹴散らし、いくつもの大会を制覇した猛者達なのだ。
…………さて、話が逸れたが、以上が図書室集合の理由だ。
「へぇ、俺の通ってた道場のヤツ、エオズにいないからな」
「どこの道場だったんですか?」
「俺はキンシチョウ。風水堂ってところに行ってたよ」
「風水堂か、あれ?でもエオズ入学者いないんだ」
風水堂といえば、魔術が誕生する前から存在した道場で、今は五代目。現代はトウキョウにある水属性専門道場の中では五本の指に入るほど、名門だ。
「三年連続でね。試験受けた人はいるみたいだけど。強い人でも皆ムサシ高かメグロ高ドマリ。それでも十分スゴいんだけどね」
「そうなんですね」
長い廊下を渡りきり、ついに俺たちの部屋の前まで歩き切った。
「じゃ、俺は水栗の部屋に遊びに行くから。用事済んだら来いよ」
「了解」
「ちょ、龍川君、聞いてないですよ!」
水栗のツッコミで会話を締め括り、俺は図書室へ出かける準備をする為に部屋へ戻る。
ーーーー六階、一号館。
B階段を上ってすぐ。正面には大きな茶色い扉が一つ佇んでいた。
壁は窓ガラス一つない白い壁で出来ており、ここ近年に改装したのか、ペンキの乾いた匂いが鼻につん、と刺さる。
「……うん。ああ、新入生?」
「……あ、はい」
単純な造りに圧倒されたのか。ぼーっと、突っ立ってしまっていたようだ。
これまた茶髪イケメンの上級生に問いかけられた。
「最初は不思議に思うかもしれないけど、六階まるまる図書室だから、想像より大きいと思うんだ。だから探している本は見つかると思うよ」
「親切にありがとうございます」
俺は愛想笑いを浮かべる。
オリエンテーション後すぐに図書室に来た、といことが印象になったのか、本好きの学生と思われたらしい。
その茶髪イケメン上級生は俺を追い抜かし、図書室へ足を運ぶ。
俺もその先輩に続いて図書室に歩みを入れる。
ーーーー俺の目に入ったのは、そこは、幻想郷だった。
論文を始め、一般書、古典文書、そして魔術書などなど沢山の書物が何百万冊と揃えられた、本好きにとってはまさに楽園だろう。
「…………あ、伊尾屋くーん。こっちこっち!」
小声でも分かるこの陽気な声は、まさしくあの彼女だ。
「お久しぶりです、百合原さん。お元気そうで何よりです」
「智枝ともえで良いっていってるじゃん!あ、幽矢くんと大空先輩は遅れて来るって」
百合原智枝。高校二年生でR組。
背は一六○cm弱。黒髪のボブで右側には小さい時から付けてる白のラインが入った黄色のリボンが特徴的だ。
百合原さんは読書席にちょこんと腰をかけており、俺に気が付いた後はひたすら大きく手を振っている。
「……で、なんで図書室なんですか?私語厳禁ですし、図書室前とかでも良かったんですよ?」
ガチガチに私語をしながら『私語厳禁』というのもアレなんだが。
「今、厳しい先生いないし、周りも普通に喋っているからね。多少は、って感じ」
そう言って、百合原さんは隣に座れ、というジェスチャーを送る。
俺は従順に従い、隣の空いている席へと腰かける。
「……ま、いいですけど。で、どうして集合を呼びかけたんですか?」
肝心の質問に百合原さんは答えていないので、俺は聞き直す。
「特に意味はないけど、ちょっと伊尾屋くんに報告したいことがあって」
イマイチ会話が噛み合ってないように感じたが、まあいい。
「……報告、って何ですか」
「よくぞ聞いてくれた伊尾屋くん。それはーー」
百合原さんは笑顔をにっこりと浮かべる。
「わたし、百合原智枝は、趣味を見つけましたー!」
衝撃。
衝撃という言葉が一番当てはまるだろう。
道場時代、可愛いながらも道場仲間以外とは口を利かず、ひたすら魔術の鍛錬に励んでいたあの百合原さんが。
魔術以外で『趣味』と呼べるものができたのは彼女の『成長』と言っても過言ではない。
「それが、読書というわけですか」
「ううん、読書は読書でもね………ええと、こっち来て」
制服の袖を引っ張り、『こっちに来い』と合図が送られる。
本棚と本棚の間に作られた通路を一人の女の子に引っ張られながら、ずるずると連れて行かれる。
小説、魔術書、論文、ファンタジーと次々と本棚の列を通り過ぎていく。
段々人気が少なくなり、ついには壁の端まで来てしまった。
「ここ」
正面から見て一番左端。
薄暗い雰囲気で本棚にはボロボロの焦げ茶色の本がずらっと並んでいた。
「ここは……歴史書?」
「惜しい。歴史書は右隣のコーナーね」
ノンノン、と指で手を振り、ゆっくりと息を吸う。
「ここは戦記コーナー。今までに残っている全ての戦記が集まっているところなんだ」
まさかの戦記リーダーか。
「あ、そうだったんですね。俺も外国の戦争談とか読むの好きですよ」
「……そうなんだ!けどね。わたしは日本の戦記がスゴい好きなんだ。もちろん外国にも勇ましい人はいるけど、日本のあの大和人らしい勇ましさがカッコよくて。憧れちゃうなぁ」
ふふっ、と笑いかけ、昔とはまた違う明るいテンションで語る。
「でね。伊尾屋くんに読んで欲しい、その……戦記があるんだよね」
少し躊躇いながら誘いをかけ、本棚の奥へと歩みを進める。
一番奥の本棚の手前で歩みを止めて、しゃがみ込む。そして一冊の本を取り、じゃーん、と俺に見せる。
「…………七○三三作戦?聞いたことないですね?」
表紙には『七○三三作戦 記録』と書かれており、表紙は周りと比べて特に劣化している。
「確かに普通に生きてたら、聞かない言葉だよね。初版だからちょっと古くて読みづらいけど。ま、面白いから読んでみなよ!」
そこにキュートな要素は少なく、どちらかというとボーイッシュな雰囲気が出ていた。
「……分かりました。先輩達が来るまで読んでみます」
百合原さんは俺にその本を渡す。
席に戻り、一呼吸置いた後、俺はその本の一ページ目をぱらっと、開けてみた。
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