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53.ジョルダリ国
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ジョルダリの夏は暑く、日中はじっとりと湿気を帯びた風が吹く。
それも夕立の後は落ち着いて、温度が下がって過ごしやすくなる。
まだ濡れた薔薇を見ながら中庭を歩いていると、
散歩を終えたのか奥からアデリナ様が歩いてくるのが見えた。
「ジュリア様もお散歩?」
「ええ。少しは動かないとと思って」
「そうよね、わかるわ。同じだもの」
ライオネルのお兄様、ヴィクトル様の妃アデリナ様が、
大きなおなかを撫でて笑う。
三年前にヴィクトル様が即位したことで、アデリナ様は王妃となった。
四年前に第一王子セドリック様が生まれ、
あと二か月もすればもう一人王子か王女が生まれる。
いつもならセドリック様も一緒に散歩に来ているのに、
今日はいないようだ。
可愛らしい笑顔が見れなくて少し残念に思う。
「セドリック様はいないのね」
「今日はお昼寝が遅かったみたいで、まだ寝ているの」
「今日の昼は暑かったものね。幼い子にはつらいもの。
涼しくなってから眠れたのでしょう」
「ええ、でも夜になって眠れるのか心配だわ」
「あら、それは大変ね」
「大変なのはつきあわされる侍女たちだけどね。
そろそろ起きているかもしれないわ。それじゃあね」
ひらひらと手を振って王宮へと戻るアデリナ様を見送って、
私は中庭の奥へと進む。
池の周りをゆっくりと歩いて戻るのがここのところ日課になっている。
「ジュリア様、無理はしないでくださいね」
「わかっているわ。何かあればすぐに言うから」
ずっと私のお腹を見て言うリーナに、
本当に心配性なんだからと思う。
リーナはもう出産を経験しているはずなのに。
リーナは第二王子妃の侍女になるには爵位が足りなかった。
もともと男爵家の二女だったリーナでは、
王宮にあがるだけの資格がなかったらしい。
私がそれを知ったのはジョルダリに来てからだったが、
リーナはジニーと結婚して、私の侍女になるだけの爵位を手に入れていた。
もっとも、ジニーとの間に信頼関係があったからだろうけど、
恋人でもなかったのにリーナの方からジニーに求婚したと聞いて驚いてしまった。
私が産む子の乳母になりたいと言い出したリーナは、
二年前に男の子を出産した。
ゆっくり休んでもいいのに二か月後に復帰したリーナは、
自分の時は平気だって言っていたのに、
身ごもった私のことを心配しすぎている気がする。
池の近くまで来て、一度ベンチに座って休む。
ここは少し丘になっているから、ジョルダリの王都が良く見える。
クラリティ王国の学園を卒業してすぐジョルダリに来て、
それからもう七年が過ぎた。
先にヴィクトル様とアデリナ様が結婚して、
二人の子が生まれて一年後、ヴィクトル様が国王に即位した。
それを見届けてから私とライオネルは結婚した。
結婚するまでもいろいろなことはあった。
やっぱりライオネルが王太子になったほうが言い出す貴族もいたし、
ライオネルの妃になりたいという令嬢も出てきた。
王妃とマリリアナ王女、ルミリアとブランカがいなくなっても、
それなりに騒がしいものはあらわれた。
ライオネルに守られるだけではなく、
アデリナ様や高位貴族の婚約者たちと協力し合い、
社交界での敵を排除してきた。
今ではヴィクトル様が国王であることに文句を言うものはいないし、
アデリナ様が王妃であることに不服をもらすものもいない。
そして、王弟となったライオネルと、
王弟妃となった私にも。
平穏な生活が送れるようになって、
ようやく私たちも子どものことを考える余裕が出てきた。
まだ膨らみ始めたばかりのお腹にいるのが、
王子なのか王女なのかはわからない。
国王夫妻に子ができなければ必要とされただろうけど、
アデリナ様が第二子を妊娠中なので、その不安もない。
ぼんやりとそんなことを考えていたら、
遠くからライオネルがこちらに向かってくるのが見えた。
「ここにいたのか」
「どうかした?探すくらいだから、何かあったのでしょう?」
「……ああ」
迷うようなライオネルに、気がついてしまった。
「もしかして、オクレール侯爵家に何かあった?」
「……ああ。どうする?聞きたいか?」
聞かなくても良かったけれど、わざわざ探してまで言いに来たのなら、
ライオネルは伝えたほうがいいと判断したってことなんだろう。
私が聞かないほうがいいことは、
知らないうちに処理されていることもよくあるから。
「教えて?何があったの?」
「オクレール侯爵夫人が亡くなったそうだ」
「…………そう。お母様が」
お兄様が亡くなってから、部屋に閉じこもっていたお母様。
あの数年間のせいで身体が弱っていたのは知っていた。
アンディが来て少しは回復したのかもしれないけれど、
あれから七年……アンディは十歳になっているはず。
「風邪をこじらせて、そのまま亡くなったらしい」
「そう。身体が弱かったから、たぶんそのせいね」
最後までお母様はあのアンディがお兄様だと信じていたのだろうか。
似ていたのかもしれないけれど、自分が産んだ息子ではないのに、
違う子を大事に愛して……それでよかったんだろうか。
「オクレール侯爵が、葬儀の知らせを送ってきたが、
参列はしないと返事をしておいた。
身ごもっているジュリアを馬車で長旅させることはできないと。
それでよかったか?」
「それでいいわ。お腹に子がいなくたって、
王弟妃が国外に出るなんて、簡単には許可できないでしょう?」
「無理を言えば、兄上は許可すると思うが」
「行かないわ。行っても、葬儀は終わっているだろうし。
それに、私はオクレール侯爵家を捨てたの。
お母様が亡くなったとしても、行く理由がないわ」
「そうか」
どこかほっとしたようなライオネル様に少しだけ甘えたくなる。
「せっかく来たのだから、隣に座って。
ここで一緒にジョルダリの王都をながめない?」
「ああ、そうだな」
隣に座ったライオネルは、私を抱き上げてひざの上に座らせる。
「重くないの?」
「二人分の重さだからな。軽いけど、とても重い。
この世界で俺が何よりも大事にしている二人だ。
大事な分だけ重く感じるよ」
「ふふ。そうね……。
もう少しだけ、このままでいてくれる?」
「好きなだけいていいよ。
俺もたまにはこうしてジュリアとのんびりしたい。
もう少し強く抱きしめてもいいか?」
「ええ。もっとぎゅっとしていて?」
「ああ」
学園にいたころよりも背が高くなったライオネルは、
騎士団の稽古にも出ているからかたくましくなっている。
その腕の中は以前と変わらず温かく、
ぎゅっと抱きしめてくれる腕はとても優しい。
……そんなに心配しなくても大丈夫よ。
私はクラリティ王国を、オクレール侯爵家を捨てて選んだのだから。
ジョルダリを、ライオネルの妃というこの場所を。
それも夕立の後は落ち着いて、温度が下がって過ごしやすくなる。
まだ濡れた薔薇を見ながら中庭を歩いていると、
散歩を終えたのか奥からアデリナ様が歩いてくるのが見えた。
「ジュリア様もお散歩?」
「ええ。少しは動かないとと思って」
「そうよね、わかるわ。同じだもの」
ライオネルのお兄様、ヴィクトル様の妃アデリナ様が、
大きなおなかを撫でて笑う。
三年前にヴィクトル様が即位したことで、アデリナ様は王妃となった。
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いつもならセドリック様も一緒に散歩に来ているのに、
今日はいないようだ。
可愛らしい笑顔が見れなくて少し残念に思う。
「セドリック様はいないのね」
「今日はお昼寝が遅かったみたいで、まだ寝ているの」
「今日の昼は暑かったものね。幼い子にはつらいもの。
涼しくなってから眠れたのでしょう」
「ええ、でも夜になって眠れるのか心配だわ」
「あら、それは大変ね」
「大変なのはつきあわされる侍女たちだけどね。
そろそろ起きているかもしれないわ。それじゃあね」
ひらひらと手を振って王宮へと戻るアデリナ様を見送って、
私は中庭の奥へと進む。
池の周りをゆっくりと歩いて戻るのがここのところ日課になっている。
「ジュリア様、無理はしないでくださいね」
「わかっているわ。何かあればすぐに言うから」
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本当に心配性なんだからと思う。
リーナはもう出産を経験しているはずなのに。
リーナは第二王子妃の侍女になるには爵位が足りなかった。
もともと男爵家の二女だったリーナでは、
王宮にあがるだけの資格がなかったらしい。
私がそれを知ったのはジョルダリに来てからだったが、
リーナはジニーと結婚して、私の侍女になるだけの爵位を手に入れていた。
もっとも、ジニーとの間に信頼関係があったからだろうけど、
恋人でもなかったのにリーナの方からジニーに求婚したと聞いて驚いてしまった。
私が産む子の乳母になりたいと言い出したリーナは、
二年前に男の子を出産した。
ゆっくり休んでもいいのに二か月後に復帰したリーナは、
自分の時は平気だって言っていたのに、
身ごもった私のことを心配しすぎている気がする。
池の近くまで来て、一度ベンチに座って休む。
ここは少し丘になっているから、ジョルダリの王都が良く見える。
クラリティ王国の学園を卒業してすぐジョルダリに来て、
それからもう七年が過ぎた。
先にヴィクトル様とアデリナ様が結婚して、
二人の子が生まれて一年後、ヴィクトル様が国王に即位した。
それを見届けてから私とライオネルは結婚した。
結婚するまでもいろいろなことはあった。
やっぱりライオネルが王太子になったほうが言い出す貴族もいたし、
ライオネルの妃になりたいという令嬢も出てきた。
王妃とマリリアナ王女、ルミリアとブランカがいなくなっても、
それなりに騒がしいものはあらわれた。
ライオネルに守られるだけではなく、
アデリナ様や高位貴族の婚約者たちと協力し合い、
社交界での敵を排除してきた。
今ではヴィクトル様が国王であることに文句を言うものはいないし、
アデリナ様が王妃であることに不服をもらすものもいない。
そして、王弟となったライオネルと、
王弟妃となった私にも。
平穏な生活が送れるようになって、
ようやく私たちも子どものことを考える余裕が出てきた。
まだ膨らみ始めたばかりのお腹にいるのが、
王子なのか王女なのかはわからない。
国王夫妻に子ができなければ必要とされただろうけど、
アデリナ様が第二子を妊娠中なので、その不安もない。
ぼんやりとそんなことを考えていたら、
遠くからライオネルがこちらに向かってくるのが見えた。
「ここにいたのか」
「どうかした?探すくらいだから、何かあったのでしょう?」
「……ああ」
迷うようなライオネルに、気がついてしまった。
「もしかして、オクレール侯爵家に何かあった?」
「……ああ。どうする?聞きたいか?」
聞かなくても良かったけれど、わざわざ探してまで言いに来たのなら、
ライオネルは伝えたほうがいいと判断したってことなんだろう。
私が聞かないほうがいいことは、
知らないうちに処理されていることもよくあるから。
「教えて?何があったの?」
「オクレール侯爵夫人が亡くなったそうだ」
「…………そう。お母様が」
お兄様が亡くなってから、部屋に閉じこもっていたお母様。
あの数年間のせいで身体が弱っていたのは知っていた。
アンディが来て少しは回復したのかもしれないけれど、
あれから七年……アンディは十歳になっているはず。
「風邪をこじらせて、そのまま亡くなったらしい」
「そう。身体が弱かったから、たぶんそのせいね」
最後までお母様はあのアンディがお兄様だと信じていたのだろうか。
似ていたのかもしれないけれど、自分が産んだ息子ではないのに、
違う子を大事に愛して……それでよかったんだろうか。
「オクレール侯爵が、葬儀の知らせを送ってきたが、
参列はしないと返事をしておいた。
身ごもっているジュリアを馬車で長旅させることはできないと。
それでよかったか?」
「それでいいわ。お腹に子がいなくたって、
王弟妃が国外に出るなんて、簡単には許可できないでしょう?」
「無理を言えば、兄上は許可すると思うが」
「行かないわ。行っても、葬儀は終わっているだろうし。
それに、私はオクレール侯爵家を捨てたの。
お母様が亡くなったとしても、行く理由がないわ」
「そうか」
どこかほっとしたようなライオネル様に少しだけ甘えたくなる。
「せっかく来たのだから、隣に座って。
ここで一緒にジョルダリの王都をながめない?」
「ああ、そうだな」
隣に座ったライオネルは、私を抱き上げてひざの上に座らせる。
「重くないの?」
「二人分の重さだからな。軽いけど、とても重い。
この世界で俺が何よりも大事にしている二人だ。
大事な分だけ重く感じるよ」
「ふふ。そうね……。
もう少しだけ、このままでいてくれる?」
「好きなだけいていいよ。
俺もたまにはこうしてジュリアとのんびりしたい。
もう少し強く抱きしめてもいいか?」
「ええ。もっとぎゅっとしていて?」
「ああ」
学園にいたころよりも背が高くなったライオネルは、
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ぎゅっと抱きしめてくれる腕はとても優しい。
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