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9.翌日のお迎え
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次の日の朝、学園に向かう準備をしていると、
リーナが慌てたように部屋に飛び込んできた。
「ジュリア様ぁ!」
「どうしたの?そんなに慌てて」
「あの!ジョルダリ国の第二王子だとおっしゃる方が、
ジュリア様を迎えに来たと!」
「ええ?ライオネル様が!?」
慌てて玄関に向かうと、そこには爽やかな笑顔のライオネル様と、
護衛の大きな男が待っていた。
「おはよう、ジュリア」
「…っこんな朝から、どうしたの!?」
「え?迎えに来たんだけど。
仮婚約中って送り迎えするんじゃないのか?
昨日、送り届けた時にまた明日って言っておいただろう」
「あれって、そういう意味だったの……」
たしかに昨日の帰りに屋敷まで送ってもらった時に、
ライオネル様はまた明日と言っていた。
だけど、それはまた明日学園で会おうという意味だと思っていた。
迎えに来るからという意味だったなんて思うわけがない。
「もしかして間違えたか?」
「間違いなわけじゃないけど、送り迎えは人によるわね。
仮婚約でも必ずするわけじゃないのよ」
「そうだったのか。
問題ないなら送り迎えしようと思うが、かまわないか?」
「ええ。ごめんなさい、嫌だったわけじゃないの。
予想していなかったから驚いてしまって」
「嫌じゃないなら良かった。じゃあ、行こうか」
「ええ」
ライオネル様の手を借りて馬車に乗ると、ライオネル様は私の隣に座った。
隣に座るの?と驚いていると、ライオネル様は護衛を指さして愚痴る。
「ジニーの隣にいると狭いんだよ」
「申し訳ありません」
「あぁ、ジニーを紹介してなかったな。
ジニーは俺が小さいときから護衛をしてくれているんだ」
「ジニーと申します」
「ジュリア・オクレールよ。昨日は助けてくれてありがとう」
「いえ、取り押さえろと命じたのはライオネル様ですから」
「そう。ライオネル様にもあらためてありがとう」
「どういたしまして。
俺たちが通りかからなかったらどうなっていたのかと思うと、本当に腹立たしい。
ジニー、あいつはどうなったんだ?」
昨日の令息を思い出したのか、ライオネル様が険しい顔になる。
令嬢に乱暴するような令息が許せないのか、
まだ怒りがおさまっていないようだ。
「昨日の令息は伯爵家の二男だそうです。
二つ年上の子爵家嫡子へ婿入りが決まっているためにC教室にいます。
本人としては婚約者に不満はなくても爵位が下がることが不満だったそうで、
オクレール侯爵家の嫡子であるあなた様に気に入られれば、
侯爵家に婿入りすることができると考えたそうです」
「あんな真似をしてジュリアが気に入ると?」
「はい。親友だという令嬢にそそのかされたと言っておりました」
「親友?ジュリアの?」
「……私に親友なんていないわ。
昨日の令息はアマンダ様に聞いたと言っていたわ」
「その令嬢からオクレール侯爵令嬢が仮婚約できなくてさみしがっている、
男好きだから慰めてくれる人を探していた、
強引なほうが好きなようだから迫ってみればいいと言われたそうです」
やっぱり……アマンダ様がこういう嘘をつくのは初めてではない。
勝手に黒髪の男性が好きだとか、たくましい人が好きだとか嘘をついて、
あなたならジュリア様も好きになると思うわとか言ってそそのかすのだ。
たいていの人は私に話しかけた後、アマンダ様の嘘に気がついて、
謝罪して去っていくのでこれまでは被害がなかったけれど。
今回のことはさすがにひどい。
「そのアマンダという令嬢はどうしてそんな嘘を言うんだ?」
「最初に会った時、私の持ち物を奪おうとしたことがあったの。
私のほうが身分が低いと誤解していたみたいだけど、
それでも人の持ち物を奪うなんて許されるわけがないわ。
結局、そのことは王妃様に知られて人前で叱られたの。
それ以来、私にいやがらせを続けているのよ」
「自分が悪いのに、根に持たれているって感じか。
厄介だな……ジニー、その令嬢のことも報告してあるな?」
「ええ。ですが、令息が嘘を言っているという可能性もあります。
証拠がない限り、罰することは難しいかと」
「そうか……」
証拠がない。アマンダ様は令息に話しかけるのに慣れているのか、
周りに人がいないような時を狙って私のことを吹き込むらしい。
今までも証拠がなかったように、今回もないと思う。
いつまでこんなことが続くのかと思うとため息がでる。
「なぁ、そのアマンダというやつは同じ教室か?」
「ええ。アマンダ・イマルシェ様。この国の筆頭伯爵家の嫡子よ。
同じB教室にいるわ」
「B教室ということは、仮婚約した相手がいる?」
「ええ。ブリュノ・バルゲリー様。こちらも伯爵家の二男」
「仮婚約した相手が一緒にいるのなら、いやがらせしてくる機会も減るだろうか」
「多分?仮婚約してからは話しかけられていないわ。
直接私にいやがらせするのが難しくなったから、
昨日の令息に嘘を言ったんじゃないかしら」
「そういうことか。いやがらせは続くと思っておいたほうがいいな」
「……そうね」
せっかくライオネル様と通えることになって学園生活も楽しみになってきたのに、
アマンダ様のことを考えると気持ちが暗くなっていく。
またため息をついてしまったら、ライオネル様にそっと手を取られる。
「俺が守るよ」
「ライオネル様が?」
「ああ。仮婚約の相手を引き受けてくれたんだ。
このくらいの礼はさせてくれ。
何があってもジュリアを守るから」
「……ありがとう」
心配してくれているのがわかって、素直に受け取った。
王子様に守ってもらうなんて、令嬢にとっては夢のような話だ。
ライオネル様が隣国に帰った後も、生涯忘れられない思い出になるだろう。
「ライオネル様、そろそろ学園に着きます」
「わかった。あぁ、ジュリア。
仮婚約の相手が決まったことを学園長に報告に行かなきゃいけないんだ。
学園長室の前で少し待っていてくれるか?」
「ええ、いいわよ」
リーナが慌てたように部屋に飛び込んできた。
「ジュリア様ぁ!」
「どうしたの?そんなに慌てて」
「あの!ジョルダリ国の第二王子だとおっしゃる方が、
ジュリア様を迎えに来たと!」
「ええ?ライオネル様が!?」
慌てて玄関に向かうと、そこには爽やかな笑顔のライオネル様と、
護衛の大きな男が待っていた。
「おはよう、ジュリア」
「…っこんな朝から、どうしたの!?」
「え?迎えに来たんだけど。
仮婚約中って送り迎えするんじゃないのか?
昨日、送り届けた時にまた明日って言っておいただろう」
「あれって、そういう意味だったの……」
たしかに昨日の帰りに屋敷まで送ってもらった時に、
ライオネル様はまた明日と言っていた。
だけど、それはまた明日学園で会おうという意味だと思っていた。
迎えに来るからという意味だったなんて思うわけがない。
「もしかして間違えたか?」
「間違いなわけじゃないけど、送り迎えは人によるわね。
仮婚約でも必ずするわけじゃないのよ」
「そうだったのか。
問題ないなら送り迎えしようと思うが、かまわないか?」
「ええ。ごめんなさい、嫌だったわけじゃないの。
予想していなかったから驚いてしまって」
「嫌じゃないなら良かった。じゃあ、行こうか」
「ええ」
ライオネル様の手を借りて馬車に乗ると、ライオネル様は私の隣に座った。
隣に座るの?と驚いていると、ライオネル様は護衛を指さして愚痴る。
「ジニーの隣にいると狭いんだよ」
「申し訳ありません」
「あぁ、ジニーを紹介してなかったな。
ジニーは俺が小さいときから護衛をしてくれているんだ」
「ジニーと申します」
「ジュリア・オクレールよ。昨日は助けてくれてありがとう」
「いえ、取り押さえろと命じたのはライオネル様ですから」
「そう。ライオネル様にもあらためてありがとう」
「どういたしまして。
俺たちが通りかからなかったらどうなっていたのかと思うと、本当に腹立たしい。
ジニー、あいつはどうなったんだ?」
昨日の令息を思い出したのか、ライオネル様が険しい顔になる。
令嬢に乱暴するような令息が許せないのか、
まだ怒りがおさまっていないようだ。
「昨日の令息は伯爵家の二男だそうです。
二つ年上の子爵家嫡子へ婿入りが決まっているためにC教室にいます。
本人としては婚約者に不満はなくても爵位が下がることが不満だったそうで、
オクレール侯爵家の嫡子であるあなた様に気に入られれば、
侯爵家に婿入りすることができると考えたそうです」
「あんな真似をしてジュリアが気に入ると?」
「はい。親友だという令嬢にそそのかされたと言っておりました」
「親友?ジュリアの?」
「……私に親友なんていないわ。
昨日の令息はアマンダ様に聞いたと言っていたわ」
「その令嬢からオクレール侯爵令嬢が仮婚約できなくてさみしがっている、
男好きだから慰めてくれる人を探していた、
強引なほうが好きなようだから迫ってみればいいと言われたそうです」
やっぱり……アマンダ様がこういう嘘をつくのは初めてではない。
勝手に黒髪の男性が好きだとか、たくましい人が好きだとか嘘をついて、
あなたならジュリア様も好きになると思うわとか言ってそそのかすのだ。
たいていの人は私に話しかけた後、アマンダ様の嘘に気がついて、
謝罪して去っていくのでこれまでは被害がなかったけれど。
今回のことはさすがにひどい。
「そのアマンダという令嬢はどうしてそんな嘘を言うんだ?」
「最初に会った時、私の持ち物を奪おうとしたことがあったの。
私のほうが身分が低いと誤解していたみたいだけど、
それでも人の持ち物を奪うなんて許されるわけがないわ。
結局、そのことは王妃様に知られて人前で叱られたの。
それ以来、私にいやがらせを続けているのよ」
「自分が悪いのに、根に持たれているって感じか。
厄介だな……ジニー、その令嬢のことも報告してあるな?」
「ええ。ですが、令息が嘘を言っているという可能性もあります。
証拠がない限り、罰することは難しいかと」
「そうか……」
証拠がない。アマンダ様は令息に話しかけるのに慣れているのか、
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今までも証拠がなかったように、今回もないと思う。
いつまでこんなことが続くのかと思うとため息がでる。
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「ええ。アマンダ・イマルシェ様。この国の筆頭伯爵家の嫡子よ。
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「多分?仮婚約してからは話しかけられていないわ。
直接私にいやがらせするのが難しくなったから、
昨日の令息に嘘を言ったんじゃないかしら」
「そういうことか。いやがらせは続くと思っておいたほうがいいな」
「……そうね」
せっかくライオネル様と通えることになって学園生活も楽しみになってきたのに、
アマンダ様のことを考えると気持ちが暗くなっていく。
またため息をついてしまったら、ライオネル様にそっと手を取られる。
「俺が守るよ」
「ライオネル様が?」
「ああ。仮婚約の相手を引き受けてくれたんだ。
このくらいの礼はさせてくれ。
何があってもジュリアを守るから」
「……ありがとう」
心配してくれているのがわかって、素直に受け取った。
王子様に守ってもらうなんて、令嬢にとっては夢のような話だ。
ライオネル様が隣国に帰った後も、生涯忘れられない思い出になるだろう。
「ライオネル様、そろそろ学園に着きます」
「わかった。あぁ、ジュリア。
仮婚約の相手が決まったことを学園長に報告に行かなきゃいけないんだ。
学園長室の前で少し待っていてくれるか?」
「ええ、いいわよ」
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