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12.父親二人
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テーブルの上にドンと音をたててワイン樽を置くと、
デレニオンは少しだけ面白そうに口元を緩ませた。
「ワイン樽か。それほど今回の話は深刻ってことか。」
「ああ。足らなかったらお前の酒も出せ。」
「なんだ…これでも足りないのか。
それは、うちの息子が帰って来てないことも関係しているか?」
「ああ。それも含めて聞いてもらおうか。」
学園時代からの付き合いだが、お互いに魔力無しの判定を受け、
似たような授業選択だったこともあって自然と仲良くなれた。
背丈は同じくらいだが、騎士として鍛えているデレニオンと、
文官として書類と向き合うばかりの自分では体格が大きく違った。
そのため、同じ銀髪でも印象が全く違う二人がいつも一緒にいるのは目立っていた。
「傭兵と詩人」と陰で呼ばれていると知ったのは、結婚した後のことだ。
成人してから一緒に酒を飲んだが、お互いにうわばみだったせいで、
酒を飲んでも酔うことは無い。
そのため、酒を飲むのがもったいないと、
真剣に話し合う時以外は飲まないことにしている。
何か話したいことがあれば、その話の長さと深刻さに応じて酒の量は増える。
今回ワイン瓶ではなく樽で持ってきたことで、
話す前からそれだけ深刻な話だとデレニオンにわからせたことになる。
木でできたジョッキにドボドボと注ぐとデレニオンは乾杯もしないで飲み始める。
それに注意することも無く、自分のジョッキにも注いで、飲み干すとまた注ぐ。
のどの渇きがおさまったところで、今日の魔力測定から始まり、
娘とレイニードから聞いた話をそのまま伝えていく。
神の審判については他言しない方が良いのはわかっている。
だが、俺だけが知っていても二人を守るのは難しい。
両家で知っておかなければ、どこから横やりが入るかわからないのだから。
それに、俺はデレニオンなら話しても大丈夫だという確信があった。
「…それは、真実だと思うか?」
「…思う。確かに最初はビクトリア王女が?とは思った。
だがな、表面上は聖女だが、裏では人を虐げるのが得意な女…で、
思い当たる奴がいるだろう?」
「…あぁ、いるな。側妃か。
あれはひどかったな。
未だに騙されている奴のほうが多いが、俺たちは知っている。」
「ビクトリア王女が、王妃からではなく側妃から生まれていたとしたら?」
「それは、本当か?」
「そういう噂があった。
ビクトリア王女が生まれたのは側妃が処刑される直前だった。
あれがもし、出産を待って処刑していたとしたら?
出産前後の長い間、王妃が姿を見せなかったのも納得する。
おそらく、王妃が生んだのは第一王子だけだ。
側妃が第二王子を生んだ1年後に王女を生んだのだと思う。」
「…そうか。ビクトリア王女が側妃から生まれたのだとしたら、納得するな。
あの女の娘だったら、やりかねない…。
なぁ、リンクス、俺は決めたよ。」
「決めたって何をだ?」
「ライニードも騎士団に入れないことにする。」
「は?」
思わずデレニオンの顔を凝視してしまうが、どこから見ても真剣な顔に見える。
レイニードが騎士にならないと決めた今、
ライニードも騎士にしないとはどういうことなんだ?
「ずっと考えていたんだ。ライニードは騎士に向いていない。
本人も本当は文官になりたがっているんだ。
だから、俺の考えとしてはレイニードに公爵家を継がせて、
ライニードを侯爵家の婿にというつもりだった。
…レイニードがどうしてもエミリアと結婚するのは自分だと言い張ってな。
ライニードはエミリアを妹みたいにしか思えないというし…。
それであきらめて、ライニードも騎士にするつもりだった。
来月には二人を騎士団に入れる予定になっていた。」
「そうだったのか。俺は普通に考えて、
レイニードが次男だから婿にくれたのかと思ってたよ。」
「レイニードの騎士としての才能はすさまじい。
一度目の人生で護衛騎士に抜擢されたのは顔だけではないだろう。
だが、魔術師になりたいというなら、それはそれでいい。」
「本当にそれでいいのか?」
「なんだ、反対したら困るんだろう?
お前が娘を大事に思うように、俺だって息子が大事なんだ。
それにだ…いくら目の前で好きな子が神の審判に落ちたからと言って、
お前は迷わず飛び込んでいけるか?」
「…無理だな。最終的に飛び込むかもしれないが、迷うし恐れもする。」
「だろう?俺はそんな息子がすげぇと思うし、次こそは守ろうと思うのなら、
手助けしてやろうと思う。お前もそう思って話に来たんだろう?」
「ああ。
それじゃあ、レイニードはこのままうちで預かるがいいな?」
「おう。もうレイニードは侯爵家の婿として受け入れてやってくれ。
…ライニードには明日話すよ。
騎士団に入れるつもりだったが、もう無理に騎士を目指さなくてもよいと。
それに、少し王女のことを調べてみようと思う。
5年後にそんなことをしているのなら、
もうすでに何かやらかしているんじゃないかと思う。」
「そうだな…それは俺の方からも調べてみるよ。
今まで王子たちの方は調べていても、王女は気にしていなかった。
もう二度とエミリアをそんな目にあわせるわけにいかないからな。」
話しながらワインを注ぎあっという間に飲み干し、それでも話は終わらず、
デレニオンの秘蔵の酒も出してきて飲みは続いた。
エミリアを、レイニードを、どうやって守っていくのか。
不安材料はどこまでもあり、父親としてはどうしても安心できなかった。
朝まで続いた飲みは公爵夫人に叱られて終わった。
だが、まだ話は終わらないと、
数日後には侯爵家にデレニオンが酒を持って訪ねてくることになった。
デレニオンは少しだけ面白そうに口元を緩ませた。
「ワイン樽か。それほど今回の話は深刻ってことか。」
「ああ。足らなかったらお前の酒も出せ。」
「なんだ…これでも足りないのか。
それは、うちの息子が帰って来てないことも関係しているか?」
「ああ。それも含めて聞いてもらおうか。」
学園時代からの付き合いだが、お互いに魔力無しの判定を受け、
似たような授業選択だったこともあって自然と仲良くなれた。
背丈は同じくらいだが、騎士として鍛えているデレニオンと、
文官として書類と向き合うばかりの自分では体格が大きく違った。
そのため、同じ銀髪でも印象が全く違う二人がいつも一緒にいるのは目立っていた。
「傭兵と詩人」と陰で呼ばれていると知ったのは、結婚した後のことだ。
成人してから一緒に酒を飲んだが、お互いにうわばみだったせいで、
酒を飲んでも酔うことは無い。
そのため、酒を飲むのがもったいないと、
真剣に話し合う時以外は飲まないことにしている。
何か話したいことがあれば、その話の長さと深刻さに応じて酒の量は増える。
今回ワイン瓶ではなく樽で持ってきたことで、
話す前からそれだけ深刻な話だとデレニオンにわからせたことになる。
木でできたジョッキにドボドボと注ぐとデレニオンは乾杯もしないで飲み始める。
それに注意することも無く、自分のジョッキにも注いで、飲み干すとまた注ぐ。
のどの渇きがおさまったところで、今日の魔力測定から始まり、
娘とレイニードから聞いた話をそのまま伝えていく。
神の審判については他言しない方が良いのはわかっている。
だが、俺だけが知っていても二人を守るのは難しい。
両家で知っておかなければ、どこから横やりが入るかわからないのだから。
それに、俺はデレニオンなら話しても大丈夫だという確信があった。
「…それは、真実だと思うか?」
「…思う。確かに最初はビクトリア王女が?とは思った。
だがな、表面上は聖女だが、裏では人を虐げるのが得意な女…で、
思い当たる奴がいるだろう?」
「…あぁ、いるな。側妃か。
あれはひどかったな。
未だに騙されている奴のほうが多いが、俺たちは知っている。」
「ビクトリア王女が、王妃からではなく側妃から生まれていたとしたら?」
「それは、本当か?」
「そういう噂があった。
ビクトリア王女が生まれたのは側妃が処刑される直前だった。
あれがもし、出産を待って処刑していたとしたら?
出産前後の長い間、王妃が姿を見せなかったのも納得する。
おそらく、王妃が生んだのは第一王子だけだ。
側妃が第二王子を生んだ1年後に王女を生んだのだと思う。」
「…そうか。ビクトリア王女が側妃から生まれたのだとしたら、納得するな。
あの女の娘だったら、やりかねない…。
なぁ、リンクス、俺は決めたよ。」
「決めたって何をだ?」
「ライニードも騎士団に入れないことにする。」
「は?」
思わずデレニオンの顔を凝視してしまうが、どこから見ても真剣な顔に見える。
レイニードが騎士にならないと決めた今、
ライニードも騎士にしないとはどういうことなんだ?
「ずっと考えていたんだ。ライニードは騎士に向いていない。
本人も本当は文官になりたがっているんだ。
だから、俺の考えとしてはレイニードに公爵家を継がせて、
ライニードを侯爵家の婿にというつもりだった。
…レイニードがどうしてもエミリアと結婚するのは自分だと言い張ってな。
ライニードはエミリアを妹みたいにしか思えないというし…。
それであきらめて、ライニードも騎士にするつもりだった。
来月には二人を騎士団に入れる予定になっていた。」
「そうだったのか。俺は普通に考えて、
レイニードが次男だから婿にくれたのかと思ってたよ。」
「レイニードの騎士としての才能はすさまじい。
一度目の人生で護衛騎士に抜擢されたのは顔だけではないだろう。
だが、魔術師になりたいというなら、それはそれでいい。」
「本当にそれでいいのか?」
「なんだ、反対したら困るんだろう?
お前が娘を大事に思うように、俺だって息子が大事なんだ。
それにだ…いくら目の前で好きな子が神の審判に落ちたからと言って、
お前は迷わず飛び込んでいけるか?」
「…無理だな。最終的に飛び込むかもしれないが、迷うし恐れもする。」
「だろう?俺はそんな息子がすげぇと思うし、次こそは守ろうと思うのなら、
手助けしてやろうと思う。お前もそう思って話に来たんだろう?」
「ああ。
それじゃあ、レイニードはこのままうちで預かるがいいな?」
「おう。もうレイニードは侯爵家の婿として受け入れてやってくれ。
…ライニードには明日話すよ。
騎士団に入れるつもりだったが、もう無理に騎士を目指さなくてもよいと。
それに、少し王女のことを調べてみようと思う。
5年後にそんなことをしているのなら、
もうすでに何かやらかしているんじゃないかと思う。」
「そうだな…それは俺の方からも調べてみるよ。
今まで王子たちの方は調べていても、王女は気にしていなかった。
もう二度とエミリアをそんな目にあわせるわけにいかないからな。」
話しながらワインを注ぎあっという間に飲み干し、それでも話は終わらず、
デレニオンの秘蔵の酒も出してきて飲みは続いた。
エミリアを、レイニードを、どうやって守っていくのか。
不安材料はどこまでもあり、父親としてはどうしても安心できなかった。
朝まで続いた飲みは公爵夫人に叱られて終わった。
だが、まだ話は終わらないと、
数日後には侯爵家にデレニオンが酒を持って訪ねてくることになった。
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