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51.当主たちへの断罪
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「顔をあげろ」
その言葉に当主たちが顔をあげる。
五家の代表だと思われる一人が前に出て挨拶を述べようとしたが、
それも竜王様は止めた。
「今日は話し合いをするつもりはない。決定したことを伝える。
先日、夜会でアヒレス家の当主に言ったように、
竜王国に住む竜族は税を支払うことになっている。
各自、生まれてから今までの税を支払えないものは出ていってもらう」
わかってはいたのだろうが、竜王様が本気だとわかると、
当主たちは顔を見合わせてこそこそと話し出す。
竜王様はそれを気にせずに話を続けた。
「まぁ、それは身分が下の者たちの話だ。
お前たち五家と分家十二家には別の責任を果たしてもらわねばならない」
「……べ、別の責任とはなんでしょうか?」
黙って聞いていられなかったのか、
挨拶しようとしていた当主が竜王様に問いかける。
「先代竜王が五家と分家十二家にこの国で住むことを許した時、
税の他にいくつか取り決めをしていた。
まずは、五家と分家十二家は竜王に仕えること。
竜王国での居住地は決められた区画内にすること。
許可なく建物を増やさないこと。
この契約書は各家にも保管してあるはずだ」
これにはわかっていて渋い顔をしている者と、
初めて聞いたように首をかしげている者に分かれた。
そのうちの首をかしげていた若い当主が手をあげて発言をした。
「申し訳ありませんが、そのような契約は知りません」
「当主になっていて知らないで済むのか?
お前たちは竜王に仕事を任されている者の代表だろう。
俺が即位した十年前にも誓いを立てているはずだ。
命じられた任務を全うする、と。
即位式以降の当主交代は聞いていないから、お前も誓ったはずだな?」
「はい。誓いました」
「なら、竜王から命じられた仕事もわからないで誓ったというのか?」
「前の当主の仕事をそのまま引き継ぎましたので」
「それが正しくない場合は先祖代々竜王を裏切っていることになるのだが。
自分の言っていることを理解しているのか?」
「……それは」
親がしていた仕事をそのまま引き継いだから、
自分は悪くないと思っているのかもしれないけれど、そうじゃない。
「俺は即位式の時にこうも言ったはずだ。
五家と分家十二家の役割を再確認しろと。
なのに、この十年誰一人間違いを正さなかった」
「……」
もう言い訳することすらできないのか、若い当主は黙る。
「まず、この十年、竜族からの税は支払われていない。
それだけではなく、属国からの税のうち竜王国に収めたのは一割。
五家と分家十二家が五割を取り、残りは竜族の国に分配していた。
だが、本来は五家と分家十二家は一割。
褒賞が必要な場合は竜族の国に分配し、残りはすべて竜王国に収めることになっている。
これはどういうことだ?」
「わ、私の前の当主の代からそうなっておりましたので!」
今度は老人の一人が叫んだ。これは前の当主らしい。
そのくらい前からずっとそうなっていたから、仕方ないと言いたげだ。
「では、居住区についてはどうなんだ?
竜族が住んでいい場所は決められていた。
なのに、王都中に竜族が住み、勝手に建物が建てられている。
しかも、竜王国に新しく住む許可を出し、金を取っていたな?」
「もうしわけございません!」
「お返しいたしますのでっ」
何人かの当主が頭を床につけて謝り始めた。
残りの者たちは急に謝りだした当主たちに驚いている。
「いつから竜族が竜王国の領地を管理できる立場になったのだ?
国を乗っ取るつもりなのか?」
その言葉に、ようやくこれが重罪なのだと理解したのか、
全員が頭をこすりつけるようにひれ伏した。
竜王国に住むことを許可できるのは竜王だけ。
そして、どの国であろうと住むことを許可して金を受け取れるのは、
その土地を支配している者だけ。
勝手に許可を出し、金を受け取るというのは、
自分たちがこの国を支配しているという行為になる。
国を乗っ取ろうとした罪は重く、一族すべてが処刑対象になる。
ラディが楽しみにと言っていたのはこれか。
税を支払うなんて話じゃない。
最初から五家と分家十二家は生かすつもりがないんだ。
「竜王様!お許しください!
そのような、そのような大それたことは考えておりません!
ですが、竜王国に住みたいという竜族は多く、
私どもが管理をせねば人であふれかえってしまいます。ですから!」
「それがおかしいのだ。
父上が許可を出したのは五家と分家十二家だけだ。
それ以外の竜族が住むのは許可していない。
住みたい竜族が来たとしても、竜王が許可していないと言えば済む話だ」
「はっ……ですが、竜族にとって竜王国に住むのはあこがれでして」
「関係ないな。もし、本当にそのような理由なのであれば、
竜族を住まわせたいと竜王に許可を取りにくればいい。
許可を取ろうともせず、勝手に許可を出していただろう」
「……もうしわけございません。どうかお許しを」
処刑を回避できるのなら、どんな言い訳をしてでも、
どれだけ頭を下げてもいいと思っているのだろう。
全員が必死で謝り続けている。
「まずは、許可なく竜族を増やした。
属国の金を横領した。税を支払わなかった。
それだけじゃないな。属国や竜族の国に対して横柄な態度だと聞いていた。
お前たちはただの使用人だ。そんな身分ではないぞ。
貴族だと言い張っているようだが、そんなものは認めていない」
え。竜族の貴族って、勝手に名乗ってただけなんだ。
そういえば、爵位とか言われなかった。
同盟国や属国でも爵位はあるのに、ここではないんだと思ってたけど、
本物の貴族じゃなかったからだったとは。
「お前たちには選ばせよう。
今、ここにいる当主と前当主だけで責任を負うのであれば、
お前たちは犯罪奴隷に落とす」
「「「「「「っ!?」」」」」
全員処刑にするのかと思ってたのに、違うみたい。
犯罪奴隷って、あれかな。レンデラ国の王族や高位貴族と同じ。
自分では何一つできなくなる完全な奴隷。
あれって、管理する方も大変なんだよね。
食事や睡眠なども命令しないといけないから。
「もう一つの案は、五家と分家十二家の一族全員を、借金奴隷とすること。
この場合は身体の自由までは縛らない。
横領していた額が額だから、死ぬまで奴隷であることには変わらないだろうが。
十分間の時間をやろう。どちらを選ぶか当主たちで話し合って決めろ」
借金奴隷なら自分で動くことができるし、いつかは解放されるかもしれない。
だけど、自分たちだけではなく、妻や子どもまで奴隷に落とされる。
竜王様はどうして選ばせたんだろう。
さっきまでひれ伏していた当主たちが、のそのそと集まって話し始める。
自分たちが奴隷となって妻子は逃がすのか。
それとも、一族で責任を果たすのか。
その言葉に当主たちが顔をあげる。
五家の代表だと思われる一人が前に出て挨拶を述べようとしたが、
それも竜王様は止めた。
「今日は話し合いをするつもりはない。決定したことを伝える。
先日、夜会でアヒレス家の当主に言ったように、
竜王国に住む竜族は税を支払うことになっている。
各自、生まれてから今までの税を支払えないものは出ていってもらう」
わかってはいたのだろうが、竜王様が本気だとわかると、
当主たちは顔を見合わせてこそこそと話し出す。
竜王様はそれを気にせずに話を続けた。
「まぁ、それは身分が下の者たちの話だ。
お前たち五家と分家十二家には別の責任を果たしてもらわねばならない」
「……べ、別の責任とはなんでしょうか?」
黙って聞いていられなかったのか、
挨拶しようとしていた当主が竜王様に問いかける。
「先代竜王が五家と分家十二家にこの国で住むことを許した時、
税の他にいくつか取り決めをしていた。
まずは、五家と分家十二家は竜王に仕えること。
竜王国での居住地は決められた区画内にすること。
許可なく建物を増やさないこと。
この契約書は各家にも保管してあるはずだ」
これにはわかっていて渋い顔をしている者と、
初めて聞いたように首をかしげている者に分かれた。
そのうちの首をかしげていた若い当主が手をあげて発言をした。
「申し訳ありませんが、そのような契約は知りません」
「当主になっていて知らないで済むのか?
お前たちは竜王に仕事を任されている者の代表だろう。
俺が即位した十年前にも誓いを立てているはずだ。
命じられた任務を全うする、と。
即位式以降の当主交代は聞いていないから、お前も誓ったはずだな?」
「はい。誓いました」
「なら、竜王から命じられた仕事もわからないで誓ったというのか?」
「前の当主の仕事をそのまま引き継ぎましたので」
「それが正しくない場合は先祖代々竜王を裏切っていることになるのだが。
自分の言っていることを理解しているのか?」
「……それは」
親がしていた仕事をそのまま引き継いだから、
自分は悪くないと思っているのかもしれないけれど、そうじゃない。
「俺は即位式の時にこうも言ったはずだ。
五家と分家十二家の役割を再確認しろと。
なのに、この十年誰一人間違いを正さなかった」
「……」
もう言い訳することすらできないのか、若い当主は黙る。
「まず、この十年、竜族からの税は支払われていない。
それだけではなく、属国からの税のうち竜王国に収めたのは一割。
五家と分家十二家が五割を取り、残りは竜族の国に分配していた。
だが、本来は五家と分家十二家は一割。
褒賞が必要な場合は竜族の国に分配し、残りはすべて竜王国に収めることになっている。
これはどういうことだ?」
「わ、私の前の当主の代からそうなっておりましたので!」
今度は老人の一人が叫んだ。これは前の当主らしい。
そのくらい前からずっとそうなっていたから、仕方ないと言いたげだ。
「では、居住区についてはどうなんだ?
竜族が住んでいい場所は決められていた。
なのに、王都中に竜族が住み、勝手に建物が建てられている。
しかも、竜王国に新しく住む許可を出し、金を取っていたな?」
「もうしわけございません!」
「お返しいたしますのでっ」
何人かの当主が頭を床につけて謝り始めた。
残りの者たちは急に謝りだした当主たちに驚いている。
「いつから竜族が竜王国の領地を管理できる立場になったのだ?
国を乗っ取るつもりなのか?」
その言葉に、ようやくこれが重罪なのだと理解したのか、
全員が頭をこすりつけるようにひれ伏した。
竜王国に住むことを許可できるのは竜王だけ。
そして、どの国であろうと住むことを許可して金を受け取れるのは、
その土地を支配している者だけ。
勝手に許可を出し、金を受け取るというのは、
自分たちがこの国を支配しているという行為になる。
国を乗っ取ろうとした罪は重く、一族すべてが処刑対象になる。
ラディが楽しみにと言っていたのはこれか。
税を支払うなんて話じゃない。
最初から五家と分家十二家は生かすつもりがないんだ。
「竜王様!お許しください!
そのような、そのような大それたことは考えておりません!
ですが、竜王国に住みたいという竜族は多く、
私どもが管理をせねば人であふれかえってしまいます。ですから!」
「それがおかしいのだ。
父上が許可を出したのは五家と分家十二家だけだ。
それ以外の竜族が住むのは許可していない。
住みたい竜族が来たとしても、竜王が許可していないと言えば済む話だ」
「はっ……ですが、竜族にとって竜王国に住むのはあこがれでして」
「関係ないな。もし、本当にそのような理由なのであれば、
竜族を住まわせたいと竜王に許可を取りにくればいい。
許可を取ろうともせず、勝手に許可を出していただろう」
「……もうしわけございません。どうかお許しを」
処刑を回避できるのなら、どんな言い訳をしてでも、
どれだけ頭を下げてもいいと思っているのだろう。
全員が必死で謝り続けている。
「まずは、許可なく竜族を増やした。
属国の金を横領した。税を支払わなかった。
それだけじゃないな。属国や竜族の国に対して横柄な態度だと聞いていた。
お前たちはただの使用人だ。そんな身分ではないぞ。
貴族だと言い張っているようだが、そんなものは認めていない」
え。竜族の貴族って、勝手に名乗ってただけなんだ。
そういえば、爵位とか言われなかった。
同盟国や属国でも爵位はあるのに、ここではないんだと思ってたけど、
本物の貴族じゃなかったからだったとは。
「お前たちには選ばせよう。
今、ここにいる当主と前当主だけで責任を負うのであれば、
お前たちは犯罪奴隷に落とす」
「「「「「「っ!?」」」」」
全員処刑にするのかと思ってたのに、違うみたい。
犯罪奴隷って、あれかな。レンデラ国の王族や高位貴族と同じ。
自分では何一つできなくなる完全な奴隷。
あれって、管理する方も大変なんだよね。
食事や睡眠なども命令しないといけないから。
「もう一つの案は、五家と分家十二家の一族全員を、借金奴隷とすること。
この場合は身体の自由までは縛らない。
横領していた額が額だから、死ぬまで奴隷であることには変わらないだろうが。
十分間の時間をやろう。どちらを選ぶか当主たちで話し合って決めろ」
借金奴隷なら自分で動くことができるし、いつかは解放されるかもしれない。
だけど、自分たちだけではなく、妻や子どもまで奴隷に落とされる。
竜王様はどうして選ばせたんだろう。
さっきまでひれ伏していた当主たちが、のそのそと集まって話し始める。
自分たちが奴隷となって妻子は逃がすのか。
それとも、一族で責任を果たすのか。
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