上 下
1 / 7

1 告白

しおりを挟む
じゅぷっ、じゅぼっ、という下品な水音が教室に響く。
粘着質で、卑猥ともグロテスクともとれる音だ。
少年が恍惚とした表情で、僕のおちんちんをしゃぶっている。
少年の舌や頭の動きに合わせて、ぢゅぷぢゅぷと音が鳴る。
僕のちんこは粘膜に包まれて、唾液を塗りたくられて、
舌で左右に転がされて、皮の中まで剥いて舐められて、びくびくと震えている。
限界まで大きくなったちんちんを、少年が美味しそうに頬張っている。
全身を駆け巡る快楽のせいで、頭がぼんやりしていた。
ああ、なんでこんなことになったんだっけ?
どうして僕は、クラスメイトの男の子に教室なんかでペニスをしゃぶられているんだ?
こんなのは、おかしい。間違っているに違いなかった。
だけど、僕の意識も肉体も、どんどん快楽に飲まれて行って……。
今はもう、射精することしか考えられない。
早くイキたい。はやく。はやく!



――今から少し前のことだった。
何分くらいこうされているか分からないから、
正確な時間は不明だけれどそれほど経っていないような気がする。
とにかく、今日の放課後だ。


稲葉いなばくんって好きな子とか居るの?」


ホームルームが終わったあとに、
クラスメイトの女の子から声をかけられて一緒に空き教室へ行ったんだ。
小林こばやしさんという、大人しめの女の子だった。
目立たないタイプではあるけれど、小柄でそれなりに可愛らしい女の子。
大人しいといっても決して暗いわけではなくって、
保健委員をやっていて、穏やかでおっとりした感じの女の子だ。

「い、居ない、けど……」

「ほんとう? じゃ、じゃあ、あの……
 わ、私と付き合ってくれない……?」

ちょっと緊張した様子で、そんなことを言われた。
恥ずかしそうにそう言う小林さんのことを、僕はかわいらしいと思った。
小林さんとは席が近くって、たまにちょっとした話をする。
前々からいい子だなとは思っていた。
女の子に告白されたのなんか初めてだったから、とても嬉しい。
僕は素直に、小林さんと付き合ってみたいと思った。
年相応に女の子に興味があったし、恋人が欲しかった。


「へ、返事は、いつでもいいからッ……!」


小林さんは顔を真っ赤にしてそう言うと、
すぐさま僕に顔を背けて逃げるように教室から出て行ってしまった。
正直僕はドキドキしていたし、興奮もしていた。
告白を断る気なんかなかった。
彼女ができるかもしれないという事実に、舞い上がっていた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

隣/同級生×同級生

ハタセ
BL
輪廻転生モノです。 美形側が結構病んでおりますので病んでる美形が好きな方には是非読んで頂けると有難いです。

努力に勝るαなし

認認家族
BL
主人公はβ秋葉 智則 努力をすれば、βでもαを超えられる、それを信条にストイックな日々を送る大学生と、そんなβに執着しちやった変態αの話 大学の入学式、早くに着いたβの秋葉 智則智則は、芝生で寝てしまう。 そこに最上位α、九条英樹が通りがかる 英樹は、そこで、一目惚れする。 智則は、βであるので、英樹の想いには気がつかない。 英樹もまた、手に入れるつもりはあるが、β相手ということもあり、強引な手段には出れないでいる。マーキングを日々行っているため、焦りはなく、外堀を埋めていく方針を取っている。 智則は何故かαにモテてます。無自覚モテ。 結果、英樹はキレて当初の待ちの方針から軟禁に切り替えちゃいます。 ちょっと、でてくるαたちが変態ですが、この世界では標準ということで………。なので、褒められない行為もでてくるかと。監禁とか睡姦やら、無理やりとか、苦手な方はバックしてください。 ー-------------------------- 普段は母のエッセイをUPし、私自身はBLよみせんです。 初なので、ポロポロわかりづらい点などあるかと思いますが、寛大な心でおねがいいたします。 R18にはしてありますが、エロ、多分、能力的に書けません、すみません 追記。頑張ってエロ書いみました。かなり、拙いです。すみません 追記。この話に出てくるバス企画の社長が、気に入っています。なので、バス企画の製品をメインとした作品をアップしました。彼らが気に入っていただけた方がいましたら、そちらも見ていただければと思います。

勇者パーティーハーレム!…の荷物番の俺の話

バナナ男さん
BL
突然異世界に召喚された普通の平凡アラサーおじさん< 山野 石郎 >改め【 イシ 】 世界を救う勇者とそれを支えし美少女戦士達の勇者パーティーの中・・俺の能力、ゼロ!あるのは訳の分からない< 覗く >という能力だけ。 これは、ちょっとしたおじさんイジメを受けながらもマイペースに旅に同行する荷物番のおじさんと、世界最強の力を持った勇者様のお話。 無気力、性格破綻勇者様 ✕ 平凡荷物番のおじさんのBLです。 不憫受けが書きたくて書いてみたのですが、少々意地悪な場面がありますので、どうかそういった表現が苦手なお方はご注意ください_○/|_ 土下座!

「アルファとは関わるな」

COCOmi
BL
ゲイのイケメン弟α×弟の好きな人と寝てしてしまった兄β(notクズ) ゲイである優秀なαの弟をもつ空は、流れで弟の好きな人と性行為をしてしまう。 あるとき、それがバレてしまった空は弟を裏切った償いとして、アルファとは関わるなという制約を立てられる。しかし、その決まりには弟の思惑と執着が隠れていた---。 半ば強引に完結させたので、どんなオチでもいいという方向け。どちらかというとメリバ。 小説ページの下部に拍手設置しました!匿名コメントも送れますので感想など良かったらよろしくお願いします! ムーンライトノベルにも掲載しています→ https://novel18.syosetu.com/n3361fx/

目を開けてこっちを向いて

COCOmi
BL
優秀で美しいヤンデレα×目を合わせるのが苦手な卑屈Ω。 目を合わせるのが苦手なΩの光は毎日やってくる優秀で美しいαの甲賀になぜか執着されている。自分には大した魅力もないのになぜ自分なのか?その理由もわからないまま、彼に誘われて断ることもできず家へ行ってしまう…。 ---目を合わせたら全ては終わり。そこは奈落の底。 過激な表現や嘔吐シーンありますのでご注意ください。

姫を拐ったはずが勇者を拐ってしまった魔王

ミクリ21
BL
姫が拐われた! ……と思って慌てた皆は、姫が無事なのをみて安心する。 しかし、魔王は確かに誰かを拐っていった。 誰が拐われたのかを調べる皆。 一方魔王は? 「姫じゃなくて勇者なんだが」 「え?」 姫を拐ったはずが、勇者を拐ったのだった!?

王子様の愛が重たくて頭が痛い。

しろみ
BL
「家族が穏やかに暮らせて、平穏な日常が送れるのなら何でもいい」 前世の記憶が断片的に残ってる遼には“王子様”のような幼馴染がいる。花のような美少年である幼馴染は遼にとって悩みの種だった。幼馴染にべったりされ過ぎて恋人ができても長続きしないのだ。次こそは!と意気込んだ日のことだったーー 距離感がバグってる男の子たちのお話。

【R18】【Bl】王子様白雪姫を回収してください!白雪姫の"小人"の俺は執着王子から逃げたい 姫と王子の恋を応援します

ペーパーナイフ
BL
主人公キイロは森に住む小人である。ある日ここが絵本の白雪姫の世界だと気づいた。 原作とは違い、7色の小人の家に突如やってきた白雪姫はとても傲慢でワガママだった。 はやく王子様この姫を回収しにきてくれ!そう思っていたところ王子が森に迷い込んできて… あれ?この王子どっかで見覚えが…。 これは『【R18】王子様白雪姫を回収してください!白雪姫の"小人"の私は執着王子から逃げたい 姫と王子の恋を応援します』をBlにリメイクしたものです。 内容はそんなに変わりません。 【注意】 ガッツリエロです 睡姦、無理やり表現あり 本番ありR18 王子以外との本番あり 外でしたり、侮辱、自慰何でもありな人向け リバはなし 主人公ずっと受け メリバかもしれないです

処理中です...