14 / 18
ヤンデレ14%
しおりを挟む「お久しぶりですね、常磐さんと離れてから常磐さん不足で心が痛くて痛くて…!」
「いや、朝にあったばっかりだけどね…?」
なんでロキくんはここにいるのだろうか、朝行くところがあると言っていたがもしや自分の会社だとは思っていなかった、というか社長室にいるのだからロキくんは社長なのか?いやいやー!そんなまさか、ありえないでしょー!いやでもロキくんだぞ、有り得そうで怖い、
「実は僕社長なんですよ~!」
とか言ってきそうでマジで怖い、自分の家に止めてた少年が謎に包まれた自分の会社の社長だったこの気持ち、お分かりいただけるだろうか…?なんか混乱してきたぞぉ…
「ふふっ」
「…なんで笑っているんですか?」
「いや、常磐さん顔青くなったり、難しい顔してたりずっと百面相してて、あははっ」
「ぬぅ…」( ˘•ω•˘ )
「ふ、その顔、やめてください、あはは!!」
ーー5分後ーー
「はぁ、ふっ、は、もうやめ、ときわさ、あ、」
…うん、笑ってるだけなのに、なのに、なんでこんなにエロいんだろう、ロキくんじゃなくてえろ太郎やん、エロやん、エッチやん、これからエロくんって言ってあげようかな…
「ちょ、それはやめてくださいよ!」
「あ、声に出てましたか、すみません」
「…敬語やめてくださいよ」
「え、でも社長(?)ですし…」
「そんなの関係ないんですけど」
…?ロキくん怒ってる…?なんで?
「常磐さんは僕が社長だったら、自分の上司だったら態度を変えるんですか?
僕は僕という1人の人間なのに?
昨日は社長だと知らなかったからあぁいう態度だったんですって言うんですか?
僕が社長だと分かったら態度を改めて僕と接するんですか?
僕は六華 ロキなんですよ?
昨日と違う人間になった訳では無いですよ?
なのに、貴方も、変わっちゃうんですか?
ねぇ、常磐さん、答えてください、
貴方からどう見えますか?
貴方の瞳にどう映りますか?
僕は、誰ですか?」
そうロキくんは言った。
「…ロキくん、君の言いたいことはよく分かるよ、私も一緒のことを考えたことがあるから」
「…」
「分かるよ、辛いよね、昨日まで普通に接してくれた人が自分の本当の正体を知って、次の日離れていってしまった悲しみ、やっと自分の望んだ人が現れたと思ったのに、それがまやかしだったことに気づいた時の絶望感、私には分かるよ」
「………はぁ」
「…でも、お前がして欲しいのはコレじゃないよね?」
「!」
「こんなくだらない同意が欲しいわけじゃないでしょ、自分の苦しみを理解してくれる理解者が欲しいわけじゃないだろ?」
さっきのロキくんの問いは答えが欲しいからしてるんじゃなくて、ただ自分ではない別の人に吐き出すために言っているのだと私は感じた。
「悲しみや絶望、怒りや喜び、それらを味わうことを何回も何回も繰り返すとどうなると思う?……何も感じなくなるんだよ、」
「…ぁ」
「残るのは虚しさ、どこまでも続く終わらない闇のようなもの、虚無なんだ、先程のキミの質問に答えるけど私はもゔ何も感じない゙から私にはキミが誰かなんて関係ないかな」ニコッ
「…ぁあ」
「あれ?ロキくんのお眼鏡にはかなわなかったかな?」
「…いいえ、」
「の割にテンション低くない?」
「大丈夫です、気にしないでください」
「そっか、とりあえず今までと全く変わらない態度で接するから、不敬罪でクビとかやめてね!」
「…はい」
「じゃあ仕事まだ残ってるし帰るね」
回れ右して扉に向かい、ドアノブに手をかける
「…待ってください」
「はい?」
ロキくんに呼ばれたので振り返った
ちゅ
「…???」
「…改めて言います、愛してます」
キスされた…?
「…なっ!!/////」
「仕事終わったら連絡してください、一緒に帰りましょう。」
「ななな、な」
「ふふっ、連絡待ってますよ」ポソッ
うぇ?!耳元?!
パタン
扉が閉められる
「…え、エッチだ…(?)」←
常磐のそのつぶやきは無駄に長い廊下に響いた
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説

婚約者の側室に嫌がらせされたので逃げてみました。
アトラス
恋愛
公爵令嬢のリリア・カーテノイドは婚約者である王太子殿下が側室を持ったことを知らされる。側室となったガーネット子爵令嬢は殿下の寵愛を盾にリリアに度重なる嫌がらせをしていた。
いやになったリリアは王城からの逃亡を決意する。
だがその途端に、王太子殿下の態度が豹変して・・・
「いつわたしが婚約破棄すると言った?」
私に飽きたんじゃなかったんですか!?
……………………………
たくさんの方々に読んで頂き、大変嬉しく思っています。お気に入り、しおりありがとうございます。とても励みになっています。今後ともどうぞよろしくお願いします!

五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。

大きくなったら結婚しようと誓った幼馴染が幸せな家庭を築いていた
黒うさぎ
恋愛
「おおきくなったら、ぼくとけっこんしよう!」
幼い頃にした彼との約束。私は彼に相応しい強く、優しい女性になるために己を鍛え磨きぬいた。そして十六年たったある日。私は約束を果たそうと彼の家を訪れた。だが家の中から姿を現したのは、幼女とその母親らしき女性、そして優しく微笑む彼だった。
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にも投稿しています。

お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です

仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──

3回目巻き戻り令嬢ですが、今回はなんだか様子がおかしい
エヌ
恋愛
婚約破棄されて、断罪されて、処刑される。を繰り返して人生3回目。
だけどこの3回目、なんだか様子がおかしい
一部残酷な表現がございますので苦手な方はご注意下さい。

愛人をつくればと夫に言われたので。
まめまめ
恋愛
"氷の宝石”と呼ばれる美しい侯爵家嫡男シルヴェスターに嫁いだメルヴィーナは3年間夫と寝室が別なことに悩んでいる。
初夜で彼女の背中の傷跡に触れた夫は、それ以降別室で寝ているのだ。
仮面夫婦として過ごす中、ついには夫の愛人が選んだ宝石を誕生日プレゼントに渡される始末。
傷つきながらも何とか気丈に振る舞う彼女に、シルヴェスターはとどめの一言を突き刺す。
「君も愛人をつくればいい。」
…ええ!もう分かりました!私だって愛人の一人や二人!
あなたのことなんてちっとも愛しておりません!
横暴で冷たい夫と結婚して以降散々な目に遭うメルヴィーナは素敵な愛人をゲットできるのか!?それとも…?なすれ違い恋愛小説です。
※感想欄では読者様がせっかく気を遣ってネタバレ抑えてくれているのに、作者がネタバレ返信しているので閲覧注意でお願いします…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる