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第一章 アレクシス攻略
閑話 暗躍者たち(エルドレッド王視点)
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夜空に二つ目の月が登り、人々が寝静まる頃、執務室の扉を叩く者がいた。
エルドレッドが入室許可を出すと、息子クリスティアンが慣れた様子で入ってくる。
「こんな時間に呼び出してすまないな、クリスティアン」
「いえ。国王陛下のためでしたら、喜んでいつでも馳せ参じますよ」
クリスティアンが笑顔で、嫌味なのか冗談なのかわからない返しをする。
他人の言葉の裏を読み合うのは貴族の常だが、実の親子同士で化かし合うのは勘弁してもらいたい。
エルドレッドの周囲に護衛すらいないことで、クリスティアンは愛想抜きで話す場だと気付いたようだ。
早々に張り付いた笑顔を捨てて、少し疲れた表情で長椅子に座りこむ。
「それで今日はなんです、父上? 側近も廃して、こんな夜中に呼び出したのです。なにか重要なお話があるのでしょう?」
クリスティアンに促され、エルドレッドは本題に入る。
「……アレクシスの王位継承について、其方はどう思う」
「以前と同じですよ。アレクが望むのであれば、玉座などいくらでも譲ります。僕は王位などに興味はありません」
あっけらかんと言い放たれ、エルドレッドは肩を落とした。
「……やはり気持ちは変わらぬか」
結果は予想していたが、クリスティアンは本気でアレクシスが王位に就けばいいと思っているようだ。
だが、アレクシスは王にするには純粋すぎる。
親の欲目を抜きにしても優秀な子だと思っているが、あまりに簡単に他者の意見を受け入れてしまうのだ。
優秀な者が下に付いている間はうまく行くかもしれないが、ひとたび悪心を持って近づく者がいれば、あっという間に国を傾けてしまうだろう。
その点クリスティアンは、他人の本質を見抜く力に長けている。悪く言えば、他人を信用しないという欠点にも繋がるが、為政者として厳しい判断をくだすことができるのは、素質の一つだと考えている。
「余は、其方の方が王に向いていると思うのだが……」
「父上こそ、アレクを王位継承させたくないのなら、公衆の面前で褒めたのは悪手でしたね。アレクを権力闘争に巻き込まないために、わざと遠ざけていたのに……。あの行動ですべてが無駄になりましたよ」
痛いところを突かれて、エルドレッドは口をすぼめる。
子供じみた真似だという自覚はあるが、公の顔が多い身で、自分の素直な感情を表せる数少ない機会を逃したくない。
「アレクシスが、あれだけの功績を残してみせたのだ。褒めないわけにはいかぬ」
「おや、まるでアレクを褒めたくないような言い方ですね」
「……そう嫌味を言うな。其方が余のやり方に納得していなかったのは知っている」
クリスティアンの言葉が、とげのように突き刺さる。
エルドレッドとて、人の親だ。我が子を無条件で愛せるのなら、いくらでも愛情を注ぎたかった。
けれど、アレクシスが王に向いていない性格をしていること、そしてアレクシスの母親が魔族の血を色濃く残す隣国の姫であったことから、アレクシスを重用することで不要な権力闘争を生む可能性が高かった。
それにクリスティアンの母である第一夫人は、アレクシスとその母を目の敵にしている。
次の王位が自分の子クリスティアンではなく、アレクシスになるかもしれないと知ったとき、彼女がどんな暴挙に出るか予想がつかない。
「あるいは其方の母が、もう少し大人しくしてくれていればな」
「……あの人が、またなにか?」
クリスティアンの瞳が、冷たく細められた。
クリスティアンは実母のことを、常に『あの人』と呼ぶ。
「……いや、いつもの愚痴だ。たいしたことではない」
「そうですか」
クリスティアンの態度から、未だに母子関係が芳しくないことは察せられた。不用意な言葉で、親子の間に入ったヒビを無理矢理広げる必要はない。
エルドレッドは話題を切り替える。
「そういえば、オルムステッド公爵の推薦した者を、取り巻きから外したらしいな。公爵から苦情が来たぞ」
オルムステッド侯爵は、クリスティアンの婚約者の父親だ。
興味のある話題かと思ったが、クリスティアンは「ああ、あの者ですか」と忘れていたかのようにつぶやく。
「彼は以前から、アレクに余計なことを吹き込んでいたようでしたからね……。いつ首を飛ばしてやろうかと思っていたところへ、陛下の御前で王族を侮辱するような発言をしたので、解雇いたしました。陛下もご覧だったでしょう?」
ずいぶんと過激な言い回しだ。
どうやらクリスティアンは、よほどその取り巻きを排除したかったらしい。
「……まあ、正式な理由があるのなら、解雇は構わない。ただ、ルシール嬢も其方に暴言を吐いていたようだが、彼女は良いのか? 公平性に欠けるぞ」
「ルシール? 彼女がなんの罪を犯したと言うのです?」
きょとんと、クリスティアンが首を傾げてみせる。
「彼女はなに一つ間違ったことは言っていませんよ。アレクに暗算ができて、僕にはできなかった。それだけです。むしろ、アレクの計算能力をあそこまで高めた彼女を賞賛すべきではないですか? 僕だったら、彼女に報償の一つは与えていますよ」
クリスティアンの言葉に間違いはないが、クリスティアンは他者への判断を、自分の好悪で決めがちだ。
クリスティアンもアレクシスもまだ子どもなのだから、と自分に言い聞かせつつも、彼らが成人したとき、果たして同じ過ちを犯さないか、断言はできない。
クリスティアンがルシールにどのような感情を抱いているか気になり、エルドレッドはもう少し深く尋ねることにした。
「……其方、よほどルシール嬢を気に入ったのだな。珍しいこともあるものだ」
「ルシールは、とても面白いですから」
「面白い? 優秀だとは聞いているが……」
ギルグット侯爵の娘が秀でているとは聞いていた。
ルシールをアレクシスの婚約者に置いたのも、権力闘争から離れた場で、アレクシスを補佐できる優秀な女性が欲しいと望んだからだ。
だが面白いとはどういう意味だろう。
続きを聞きたいとエルドレッドは思ったが、クリスティアンはもう語る気がないらしい。
クリスティアンの様子が、大事なものを見つからないように隠す子どものように思えて、エルドレッドはそれ以上の追求を避けた。
「……わかった。王位継承に関しては、もうしばらく様子を見よう。オルムステッド公爵には、余からうまく言っておく」
「助かります、父上」
話は終わったとばかりにクリスティアンは立ち上がる。
その背中に、エルドレッドはどことなく声をかけなければならない焦燥に駆られて、思わず引き留めた。
「あまり無理はするな、クリスティアン。余はアレクシスだけではなく、其方のことも心配しているのだ」
「それは身に余る光栄です、陛下」
エルドレッドの言葉に、クリスティアンがわざと大仰に礼をすると、執務室を退出する。
年頃の男子は、親の言うことを聞かなくなる期間があるというが、クリスティアンもその時期に入ってしまったのだろうか。
エルドレッドは扉の向こうにいる護衛に気付かれないように、そっとため息をついた。
エルドレッドが入室許可を出すと、息子クリスティアンが慣れた様子で入ってくる。
「こんな時間に呼び出してすまないな、クリスティアン」
「いえ。国王陛下のためでしたら、喜んでいつでも馳せ参じますよ」
クリスティアンが笑顔で、嫌味なのか冗談なのかわからない返しをする。
他人の言葉の裏を読み合うのは貴族の常だが、実の親子同士で化かし合うのは勘弁してもらいたい。
エルドレッドの周囲に護衛すらいないことで、クリスティアンは愛想抜きで話す場だと気付いたようだ。
早々に張り付いた笑顔を捨てて、少し疲れた表情で長椅子に座りこむ。
「それで今日はなんです、父上? 側近も廃して、こんな夜中に呼び出したのです。なにか重要なお話があるのでしょう?」
クリスティアンに促され、エルドレッドは本題に入る。
「……アレクシスの王位継承について、其方はどう思う」
「以前と同じですよ。アレクが望むのであれば、玉座などいくらでも譲ります。僕は王位などに興味はありません」
あっけらかんと言い放たれ、エルドレッドは肩を落とした。
「……やはり気持ちは変わらぬか」
結果は予想していたが、クリスティアンは本気でアレクシスが王位に就けばいいと思っているようだ。
だが、アレクシスは王にするには純粋すぎる。
親の欲目を抜きにしても優秀な子だと思っているが、あまりに簡単に他者の意見を受け入れてしまうのだ。
優秀な者が下に付いている間はうまく行くかもしれないが、ひとたび悪心を持って近づく者がいれば、あっという間に国を傾けてしまうだろう。
その点クリスティアンは、他人の本質を見抜く力に長けている。悪く言えば、他人を信用しないという欠点にも繋がるが、為政者として厳しい判断をくだすことができるのは、素質の一つだと考えている。
「余は、其方の方が王に向いていると思うのだが……」
「父上こそ、アレクを王位継承させたくないのなら、公衆の面前で褒めたのは悪手でしたね。アレクを権力闘争に巻き込まないために、わざと遠ざけていたのに……。あの行動ですべてが無駄になりましたよ」
痛いところを突かれて、エルドレッドは口をすぼめる。
子供じみた真似だという自覚はあるが、公の顔が多い身で、自分の素直な感情を表せる数少ない機会を逃したくない。
「アレクシスが、あれだけの功績を残してみせたのだ。褒めないわけにはいかぬ」
「おや、まるでアレクを褒めたくないような言い方ですね」
「……そう嫌味を言うな。其方が余のやり方に納得していなかったのは知っている」
クリスティアンの言葉が、とげのように突き刺さる。
エルドレッドとて、人の親だ。我が子を無条件で愛せるのなら、いくらでも愛情を注ぎたかった。
けれど、アレクシスが王に向いていない性格をしていること、そしてアレクシスの母親が魔族の血を色濃く残す隣国の姫であったことから、アレクシスを重用することで不要な権力闘争を生む可能性が高かった。
それにクリスティアンの母である第一夫人は、アレクシスとその母を目の敵にしている。
次の王位が自分の子クリスティアンではなく、アレクシスになるかもしれないと知ったとき、彼女がどんな暴挙に出るか予想がつかない。
「あるいは其方の母が、もう少し大人しくしてくれていればな」
「……あの人が、またなにか?」
クリスティアンの瞳が、冷たく細められた。
クリスティアンは実母のことを、常に『あの人』と呼ぶ。
「……いや、いつもの愚痴だ。たいしたことではない」
「そうですか」
クリスティアンの態度から、未だに母子関係が芳しくないことは察せられた。不用意な言葉で、親子の間に入ったヒビを無理矢理広げる必要はない。
エルドレッドは話題を切り替える。
「そういえば、オルムステッド公爵の推薦した者を、取り巻きから外したらしいな。公爵から苦情が来たぞ」
オルムステッド侯爵は、クリスティアンの婚約者の父親だ。
興味のある話題かと思ったが、クリスティアンは「ああ、あの者ですか」と忘れていたかのようにつぶやく。
「彼は以前から、アレクに余計なことを吹き込んでいたようでしたからね……。いつ首を飛ばしてやろうかと思っていたところへ、陛下の御前で王族を侮辱するような発言をしたので、解雇いたしました。陛下もご覧だったでしょう?」
ずいぶんと過激な言い回しだ。
どうやらクリスティアンは、よほどその取り巻きを排除したかったらしい。
「……まあ、正式な理由があるのなら、解雇は構わない。ただ、ルシール嬢も其方に暴言を吐いていたようだが、彼女は良いのか? 公平性に欠けるぞ」
「ルシール? 彼女がなんの罪を犯したと言うのです?」
きょとんと、クリスティアンが首を傾げてみせる。
「彼女はなに一つ間違ったことは言っていませんよ。アレクに暗算ができて、僕にはできなかった。それだけです。むしろ、アレクの計算能力をあそこまで高めた彼女を賞賛すべきではないですか? 僕だったら、彼女に報償の一つは与えていますよ」
クリスティアンの言葉に間違いはないが、クリスティアンは他者への判断を、自分の好悪で決めがちだ。
クリスティアンもアレクシスもまだ子どもなのだから、と自分に言い聞かせつつも、彼らが成人したとき、果たして同じ過ちを犯さないか、断言はできない。
クリスティアンがルシールにどのような感情を抱いているか気になり、エルドレッドはもう少し深く尋ねることにした。
「……其方、よほどルシール嬢を気に入ったのだな。珍しいこともあるものだ」
「ルシールは、とても面白いですから」
「面白い? 優秀だとは聞いているが……」
ギルグット侯爵の娘が秀でているとは聞いていた。
ルシールをアレクシスの婚約者に置いたのも、権力闘争から離れた場で、アレクシスを補佐できる優秀な女性が欲しいと望んだからだ。
だが面白いとはどういう意味だろう。
続きを聞きたいとエルドレッドは思ったが、クリスティアンはもう語る気がないらしい。
クリスティアンの様子が、大事なものを見つからないように隠す子どものように思えて、エルドレッドはそれ以上の追求を避けた。
「……わかった。王位継承に関しては、もうしばらく様子を見よう。オルムステッド公爵には、余からうまく言っておく」
「助かります、父上」
話は終わったとばかりにクリスティアンは立ち上がる。
その背中に、エルドレッドはどことなく声をかけなければならない焦燥に駆られて、思わず引き留めた。
「あまり無理はするな、クリスティアン。余はアレクシスだけではなく、其方のことも心配しているのだ」
「それは身に余る光栄です、陛下」
エルドレッドの言葉に、クリスティアンがわざと大仰に礼をすると、執務室を退出する。
年頃の男子は、親の言うことを聞かなくなる期間があるというが、クリスティアンもその時期に入ってしまったのだろうか。
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