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第24話 休日は熊さんと
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街に戻って数日、我輩達はのんびりミニぴぴぷちゃ号で過ごしていたが、今日はお出かけの日だ。そう、熊さん達に会いに行くのだ。
「2人とも準備はいい~?」
「ええ、いいわ」
「うん、いいよ~」
「じゃ、しゅっぱ~つ!」
なんで熊さん達のところに向かうのかと言えば、地下テラフォーミング施設の攻略では、ぷうの噛み付き王以外のBPSが結構ダメージを受けてしまったため、みんなで一緒にお宝のスペースマテリアルを使って修理しようと言うことになったからだ。
一緒にとは言うけど、ミニぴぴぷちゃ号にはミニぴぴぷちゃ号の修理設備があるし、熊さん達は熊さん達で宇宙船に修理設備があるため、一緒にやるといってもただ同じ場所に停泊したそれぞれの宇宙船の中で、それぞれ修理をするだけだ。
一見何の意味もない行為だし、実際何の意味もない行為だけど、なんでそんなことをするのかと言われれば、なんとなく楽しそうだからだ!
というわけで熊さん達と一緒に修理をすることにした我輩達は、熊さん達の土地へと向かう。我輩達の土地はこの間のメメさんの喫茶店以降、生垣で9分割しちゃってるからね、ミニぴぴぷちゃ号にとっては十分な広さだけど、一般的な宇宙船が着陸するには少々狭い。
対して熊さん達の土地は、虎のギルマスのいたハンターギルド支部の近くということで、ちょっと郊外になるのだが、十分な広さがある。というわけでレッツ出発だ。ミニぴぴぷちゃ号にとってはひとっとびで行ける距離だしね。
てくてくと向かうこと数分。熊さん達のアジトへと到着した。
熊さん達のアジトは至ってシンプルだ。我輩達の土地と同じくらい、約300m四方の土地に、手作りの簡易型の宇宙船ドックがあるだけだ。
我輩達が空きスペースに到着すると、熊さん達が出迎えてくれる。
「お~っす」
「おはようございます!」
「おう!」
「よく来てくれた」
「おはよう~。今日はよろしくね」
「おはよう」
「よろしく頼む」
「おう、こっちこそよろしく頼むぜ!」
そして、お互いの宇宙船が揃ったらすることと言えば、まずは見学会だ! 熊さん達はミニぴぴぷちゃ号に乗ったことがあるとはいえ、熊さん達のBPSのせいでぎゅうぎゅう詰め状態だったから、本来のミニぴぴぷちゃ号の姿を見たとは言いにくい。そして、熊さん達の宇宙船は前回現場にいなかったので、今回が初見だ。
「じゃあ早速、熊さん達の宇宙船の見学してもいい?」
「おう、いいぜ!」
「大丈夫、共用スペースはみんなでちゃんとかたずけたからね!」
「ああ。大丈夫、なはずだ」
「うむ」
「俺達も普段のミニぴぴぷちゃ号を見せてもらっていいか?」
「もちろん!」
我輩は熊さん達の宇宙船の停泊するドッグへと移動する。まあ、かっこよくドッグと言ってみたものの、実際にはほとんど露天駐車状態だ。宇宙船の上部へ行けるように組み立て式の階段があるものの、それだけしかない。もちろん宇宙船は外から丸見えだ。とりあえず熊さんの宇宙船をぐるっと一周見てみる。
熊さん達の宇宙船は、可愛くデフォルメされた熊さんが寝そべっているようなフォルムの実にかわいい宇宙船だ。機能面でみると、手足には移動のためのブースターが付いている。このブースターはミニぴぴぷちゃ号の手足みたいに、なんでそこから推力が発生するのかわからない代物じゃなく、肉球部分から火を噴きそうなデザインになっている。手足が動くことで垂直離着陸や高速巡行が出来るっぽいね。大きさは、頭部だけでミニぴぴぷちゃ号と同じくらいありそうだ。長さは3頭身ちょっと欠けるくらいだから、130mくらいかな? 幅は100mくらい、高さは、耳があるから70mくらいかな?
熊さんの宇宙船は輸送船タイプっていう話だったけど、本当に武装はなにも無いっぽい。爪も、いざとなったら攻撃にも使える超頑丈なミニぴぴぷちゃ号の爪とは違って、そんなに頑丈じゃなさそうだし。
外観を見学し終えた我輩は、今度は内部を見せてもらう。この手の宇宙船の出入り口は、口と相場が決まっている。
うん、やっぱり口だった。
「お邪魔しま~す」
熊さん達の宇宙船のお口は、小さく開いて我輩を受け入れてくれる。たぶんミニぴぴぷちゃ号とは違ってこの口は乗組員専用の出入り口で、BPSの出入りは想定していないのだろう。小さく開いたお口がとってもキュートだ。
我輩は早速内部を探検する。熊さんの宇宙船の頭部には、生活スペースとブリッジがあるようだ。生活スペースには各熊さんの個室、食堂、シャワー、トイレなどが一通りそろっており、なかなかの充実ぶりだ。熊さん達は我輩達猫よりはるかに大きいが、4人でこの大きさだと、結構余裕がありそうだ。
頭部の見学を一通り終えた我輩が次に目指すのは胴体だ! 胴体部分はBPSの格納庫になっているようで、熊さん達の4機のBPSがそれぞれメンテナンスデッキで直立した状態で格納されている。
うう~ん、改めてこうやって見ると、熊さん達のBPSは結構酷い壊れかたをしている。装甲なんて全身ボロボロだ。我輩は直接熊さん達の様子を見ていたわけじゃないけど、この破損のほとんどが戦闘ではなく、テラフォーミング施設の暴走だっていうんだから、宇宙パワーというのは危険な側面も大いにあるもののようだ。
我輩は格納庫を抜けて更に下半身のほうへと進もうとするが、どうやらこの先は機関部と燃料タンクみたいだ。ってことは、これでもう見学終わりかな。十分に熊さんの宇宙船を堪能したことだし、ミニぴぴぷちゃ号に戻ろうかな。
我輩が外に出ると、みんなもそれぞれの宇宙船を堪能したのか、外に出てきていた。
「どうだった? 俺達の宇宙船は」
「うん、よかったよ」
「結構広かったわね」
「うむ、あれなら熊さん達でも余裕のある生活がおくれそうだな」
「だろだろ? これでも結構奮発して買ったんだぜ!」
「ミニぴぴぷちゃ号はどうだった?」
「やっぱ改めて見ると広いよな。はぴさん達の体のサイズを考えると、広すぎるくらいだろ?」
「まあね」
「それじゃ、宇宙船の見学も終わったことだし、修理を開始するか」
「「「おう!」」」
「うん!」
「じゃあぷうさん、通信回線はあけっぱでいいか?」
「うん」
ここからはお互いの宇宙船に戻って、それぞれ修理をするみたいだ。ぴぴとぷうもミニぴぴぷちゃ号に戻って切り裂き王の修理を開始する。そんなわけでぴぴとぷうは忙しいんだけど、我輩は暇になっちゃった。どうしよう。あ、そうだ。
「ぴぴ、ぷう、我輩は外でミニぴぴぷちゃ号の掃除をしてるね」
「ええ」
「うん、わかった」
我輩は作業用の小型パワードスーツを着込み、ミニぴぴぷちゃ号の掃除をするために外に出る。テラフォーミング施設から脱出した時、ミニぴぴぷちゃ号は泥汚れと油汚れで、それはそれは酷く汚れていた。あの後一度は掃除をしたんだけど、改めてみると、まだ汚れが目立つ場所がちょこちょこあるんだよね。というわけで、今日こそぴかぴかに磨き上げる!
「ふんふ~ん♪ ミニぴぴぷちゃ号はかわいいにゃんこである♪ ぴっかぴっかきれいにしましょうね♪」
我輩は洗剤を使ってミニぴぴぷちゃ号をもっふもふのあっわあわにしたあと、水で洗い流し、更にぴっかぴかに磨き上げる。
「よし、これでぴっかぴかだね!」
ミニぴぴぷちゃ号は大きさこそ、そこそこあるものの、凹凸がほとんど無いので実に洗いやすい。なんとも我輩にやさしい宇宙船である。
「さて、ミニぴぴぷちゃ号もぴっかぴかになったことだし、ぴぴとぷうの様子でも見に中に戻ろうかな」
「2人とも準備はいい~?」
「ええ、いいわ」
「うん、いいよ~」
「じゃ、しゅっぱ~つ!」
なんで熊さん達のところに向かうのかと言えば、地下テラフォーミング施設の攻略では、ぷうの噛み付き王以外のBPSが結構ダメージを受けてしまったため、みんなで一緒にお宝のスペースマテリアルを使って修理しようと言うことになったからだ。
一緒にとは言うけど、ミニぴぴぷちゃ号にはミニぴぴぷちゃ号の修理設備があるし、熊さん達は熊さん達で宇宙船に修理設備があるため、一緒にやるといってもただ同じ場所に停泊したそれぞれの宇宙船の中で、それぞれ修理をするだけだ。
一見何の意味もない行為だし、実際何の意味もない行為だけど、なんでそんなことをするのかと言われれば、なんとなく楽しそうだからだ!
というわけで熊さん達と一緒に修理をすることにした我輩達は、熊さん達の土地へと向かう。我輩達の土地はこの間のメメさんの喫茶店以降、生垣で9分割しちゃってるからね、ミニぴぴぷちゃ号にとっては十分な広さだけど、一般的な宇宙船が着陸するには少々狭い。
対して熊さん達の土地は、虎のギルマスのいたハンターギルド支部の近くということで、ちょっと郊外になるのだが、十分な広さがある。というわけでレッツ出発だ。ミニぴぴぷちゃ号にとってはひとっとびで行ける距離だしね。
てくてくと向かうこと数分。熊さん達のアジトへと到着した。
熊さん達のアジトは至ってシンプルだ。我輩達の土地と同じくらい、約300m四方の土地に、手作りの簡易型の宇宙船ドックがあるだけだ。
我輩達が空きスペースに到着すると、熊さん達が出迎えてくれる。
「お~っす」
「おはようございます!」
「おう!」
「よく来てくれた」
「おはよう~。今日はよろしくね」
「おはよう」
「よろしく頼む」
「おう、こっちこそよろしく頼むぜ!」
そして、お互いの宇宙船が揃ったらすることと言えば、まずは見学会だ! 熊さん達はミニぴぴぷちゃ号に乗ったことがあるとはいえ、熊さん達のBPSのせいでぎゅうぎゅう詰め状態だったから、本来のミニぴぴぷちゃ号の姿を見たとは言いにくい。そして、熊さん達の宇宙船は前回現場にいなかったので、今回が初見だ。
「じゃあ早速、熊さん達の宇宙船の見学してもいい?」
「おう、いいぜ!」
「大丈夫、共用スペースはみんなでちゃんとかたずけたからね!」
「ああ。大丈夫、なはずだ」
「うむ」
「俺達も普段のミニぴぴぷちゃ号を見せてもらっていいか?」
「もちろん!」
我輩は熊さん達の宇宙船の停泊するドッグへと移動する。まあ、かっこよくドッグと言ってみたものの、実際にはほとんど露天駐車状態だ。宇宙船の上部へ行けるように組み立て式の階段があるものの、それだけしかない。もちろん宇宙船は外から丸見えだ。とりあえず熊さんの宇宙船をぐるっと一周見てみる。
熊さん達の宇宙船は、可愛くデフォルメされた熊さんが寝そべっているようなフォルムの実にかわいい宇宙船だ。機能面でみると、手足には移動のためのブースターが付いている。このブースターはミニぴぴぷちゃ号の手足みたいに、なんでそこから推力が発生するのかわからない代物じゃなく、肉球部分から火を噴きそうなデザインになっている。手足が動くことで垂直離着陸や高速巡行が出来るっぽいね。大きさは、頭部だけでミニぴぴぷちゃ号と同じくらいありそうだ。長さは3頭身ちょっと欠けるくらいだから、130mくらいかな? 幅は100mくらい、高さは、耳があるから70mくらいかな?
熊さんの宇宙船は輸送船タイプっていう話だったけど、本当に武装はなにも無いっぽい。爪も、いざとなったら攻撃にも使える超頑丈なミニぴぴぷちゃ号の爪とは違って、そんなに頑丈じゃなさそうだし。
外観を見学し終えた我輩は、今度は内部を見せてもらう。この手の宇宙船の出入り口は、口と相場が決まっている。
うん、やっぱり口だった。
「お邪魔しま~す」
熊さん達の宇宙船のお口は、小さく開いて我輩を受け入れてくれる。たぶんミニぴぴぷちゃ号とは違ってこの口は乗組員専用の出入り口で、BPSの出入りは想定していないのだろう。小さく開いたお口がとってもキュートだ。
我輩は早速内部を探検する。熊さんの宇宙船の頭部には、生活スペースとブリッジがあるようだ。生活スペースには各熊さんの個室、食堂、シャワー、トイレなどが一通りそろっており、なかなかの充実ぶりだ。熊さん達は我輩達猫よりはるかに大きいが、4人でこの大きさだと、結構余裕がありそうだ。
頭部の見学を一通り終えた我輩が次に目指すのは胴体だ! 胴体部分はBPSの格納庫になっているようで、熊さん達の4機のBPSがそれぞれメンテナンスデッキで直立した状態で格納されている。
うう~ん、改めてこうやって見ると、熊さん達のBPSは結構酷い壊れかたをしている。装甲なんて全身ボロボロだ。我輩は直接熊さん達の様子を見ていたわけじゃないけど、この破損のほとんどが戦闘ではなく、テラフォーミング施設の暴走だっていうんだから、宇宙パワーというのは危険な側面も大いにあるもののようだ。
我輩は格納庫を抜けて更に下半身のほうへと進もうとするが、どうやらこの先は機関部と燃料タンクみたいだ。ってことは、これでもう見学終わりかな。十分に熊さんの宇宙船を堪能したことだし、ミニぴぴぷちゃ号に戻ろうかな。
我輩が外に出ると、みんなもそれぞれの宇宙船を堪能したのか、外に出てきていた。
「どうだった? 俺達の宇宙船は」
「うん、よかったよ」
「結構広かったわね」
「うむ、あれなら熊さん達でも余裕のある生活がおくれそうだな」
「だろだろ? これでも結構奮発して買ったんだぜ!」
「ミニぴぴぷちゃ号はどうだった?」
「やっぱ改めて見ると広いよな。はぴさん達の体のサイズを考えると、広すぎるくらいだろ?」
「まあね」
「それじゃ、宇宙船の見学も終わったことだし、修理を開始するか」
「「「おう!」」」
「うん!」
「じゃあぷうさん、通信回線はあけっぱでいいか?」
「うん」
ここからはお互いの宇宙船に戻って、それぞれ修理をするみたいだ。ぴぴとぷうもミニぴぴぷちゃ号に戻って切り裂き王の修理を開始する。そんなわけでぴぴとぷうは忙しいんだけど、我輩は暇になっちゃった。どうしよう。あ、そうだ。
「ぴぴ、ぷう、我輩は外でミニぴぴぷちゃ号の掃除をしてるね」
「ええ」
「うん、わかった」
我輩は作業用の小型パワードスーツを着込み、ミニぴぴぷちゃ号の掃除をするために外に出る。テラフォーミング施設から脱出した時、ミニぴぴぷちゃ号は泥汚れと油汚れで、それはそれは酷く汚れていた。あの後一度は掃除をしたんだけど、改めてみると、まだ汚れが目立つ場所がちょこちょこあるんだよね。というわけで、今日こそぴかぴかに磨き上げる!
「ふんふ~ん♪ ミニぴぴぷちゃ号はかわいいにゃんこである♪ ぴっかぴっかきれいにしましょうね♪」
我輩は洗剤を使ってミニぴぴぷちゃ号をもっふもふのあっわあわにしたあと、水で洗い流し、更にぴっかぴかに磨き上げる。
「よし、これでぴっかぴかだね!」
ミニぴぴぷちゃ号は大きさこそ、そこそこあるものの、凹凸がほとんど無いので実に洗いやすい。なんとも我輩にやさしい宇宙船である。
「さて、ミニぴぴぷちゃ号もぴっかぴかになったことだし、ぴぴとぷうの様子でも見に中に戻ろうかな」
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