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第19話 テラフォーミング施設、破れたり!
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いや~、トリプルベアタック、見事に大成功だぜ! シャフトの外壁だけじゃなく、中まで結構派手に壊れてるっぽいからな。これで増援も来れないだろう。あとはフロアの敵を一掃するだけだな。が~っはっはっはっは!
「いや待て、あのパイプはなんだ? いやな予感がする」
ったく、何だってんだよ。カーロのやつは。油断しない範囲で勝利の余韻に浸ろうぜ? まあ、敵もまだいるし、一応見てやるか。どれどれ~。カーロが指示したそこには、俺達のトリプルベアタックによって開いた中央のデカいシャフトの穴があった。うむ、立派な大穴だな! んで、カーロが気になるのはシャフトの中にあるパイプだな。ふむ、亀裂が入っているな。流石トリプルベアタックだ。素晴らしい威力じゃないか!
しかも、その亀裂はびきびきと広がってるじゃん。くう~、まだまだトリプルベアタックの戦果確定には早いってか! おお~、亀裂の入ってたパイプが爆発したぜ。ここから連鎖爆発でシャフト倒壊なんてことになったら、それこそ最高じゃねえか!、
「熊太郎。これはまずいぞ!」
あれ? 亀裂が入って爆発した穴から、なにこれ、凄まじい量の風と氷の宇宙パワーが噴出しただと!
「げえ。これ、もしかしてテラフォーミング用の宇宙パワーか?」
「兄ちゃん。これやばくない? あの出力。BPSも凍っちゃいそうだよ!?」
くっそ、なんてこった。中央のシャフトの中に、よりにもよってテラフォーミング用の宇宙パワーのパイプが通ってるなんて。爆発したシャフトからは、すげえ勢いで風と氷の宇宙パワーが噴出している。急いで通路から脱出、は無理だ。どう考えても間に合わねえ!
「ぷぷぷビーム! みんなこっちきて! 下に逃げるよ! ぷぷぷビーム!」
ぷうさんがシャフト目がけてぷぷぷビームを発射する。ぷうさんのぷぷぷビームはテラフォーミング用の宇宙パワーをものともせずに吹き飛ばし、更にシャフトを貫く大穴を開けた。って、それじゃ更にひどいことになるじゃねえかよ! いや、ちがうか、穴がこっち側だけに空いてるより、向こう側にも空いてるほうが、こっちに向かって噴出する宇宙パワーの勢いが弱まるか。
ぷうさんは更に床にぷぷぷビームを発射して穴を開ける。どうやらこの円柱状の空間は、床の下も同じ大きさで穴が開いていたようだ。俺達はぷうさんの開けた穴から脱出する。すぐにテラフォーミング用の風と氷の宇宙パワーもその穴に押し寄せたが、穴はそんなに大きくない。この穴である程度せき止められるな。やっべえやっべえ、助かったぜ。
俺達はとりあえず重力に任せて落下する。俺達のBPSは宇宙空間での活動用だが、早い話が万能タイプだ。例え重力下だろうが、宇宙を駆けまわるのと同様、空間を蹴って移動することは余裕で出来る。だから、落下して壊れることはない。
「くっそ、入ってすぐのところの部屋のシャフトはぷうさんがぶっ壊しても平気だったのに、なんでここのはダメなんだよ」
「入ってすぐの小部屋でわたしが撃ち抜いたのは、ただのシャフトだよ。あの小部屋の上には大きなファンが付いてたでしょ、その支柱を撃ちぬいただけ。それと比べるとここのシャフトは、この下にある惑星内部の宇宙パワーを利用するタイプのテラフォーミング装置の本体と、この上にある、それを外部に分散放出するための装置をつなぐ重要なパイプだったってことだと思うよ。このシャフトの中のパイプを流れる宇宙パワーは強すぎて、そのまま放出するのには向かないからね」
「ってことは、あの最初の小部屋は、弱めた宇宙パワーを分散放出するための施設の一部だったってことか?」
「うん。小部屋の中の、通路の入口の上の壁に、ダクトの出口みたいなのがたくさんついてたし。上向きに回るファンがあったことを考えるとそうなると思うんだ。わたし達の通った場所に装置みたいなものが一切なかったことからみても、本体は全部天井の上、通った場所はメンテナンス通路だったってとこじゃないかな」
「なるほど、そういうことか。でもよ、これってもしかして、テラフォーミング装置停止か?」
「うん。しばらくしたら外の吹雪も止みそうだね!」
「くう~、期せずして大金星ってか!」
「これ熊太郎。わしらの脱出経路もないんだぞ? どうするんじゃ」
「いやいや、亜空間脱出機能を使って、BPSを捨てて逃げても、この戦果なら十分おつりがくるだろ」
「そうかもしれんが、その選択肢は最後じゃ!」
「わ~ってるって」
「じゃあ兄ちゃん。この後どうするの?」
「ああ、俺もリーダーの意見を聞きたい。トリプルベアタックでシャフトを壊すと言ったのもリーダーだしな。もちろん策があって言ったことだろう? だってリーダーだからな!」
ぐぬぬぬ。おのれカーロめ、トリプルベアタックの件でここまで根に持つとは、なんて大人げないやつなんだ。策? あるわけないだろ? この状況は完全に予想外だったんだ。お前もわかってるだろうが! どうするかって? 俺も知りてえよ! そりゃあトリプルベアタックしようって言ったのは俺だけどさ。普段は俺のことをリーダー扱いしないくせに、こんな時だけリーダー扱いって、ずるいぞちくしょうめ!
「このまま下に向かうのがいいと思うな」
おお、ぷうさん、流石だぜ。空気が読める猫だな! 猫ってのはもっと自己中な生き物かと思ってたけど、前言撤回だな! いや、口に出して言ったことはないから、撤回する必要もねえな! が~っはっはっは! ここは俺も全力で乗っかろう。
「そうだな。俺も同意見だ!」
「それって、下に何かあるってことなの?」
熊次郎。お前は逆に空気読め! いいじゃねえか、ぷうさんの意見にとりあえず賛同しとけばよ!
「うん、そうだと思うよ。そもそもこの地下基地の一番の大物がテラフォーミング装置だとしたら、大部屋に入る前に、ぴぴがわたしにぷぷぷビームでシャフトをへし折るように言ってきたと思うんだよね。そうすれば、今みたいに止まるわけだし。それなのにわざわざ下に行ったってことは、下に何かあるんだと思うの」
「今みたいな壊し方だと、修理される心配があるから本体を壊しに行っただけっていう可能性もあるんじゃないか?」
おいこらカーロ、てめえも空気読めや! っていうか、ぴぴさん、下に行ってたんだな。目の前でふっと消えたから、どこ行ったかまではわかんなかったぜ。
「確かに時間があれば修理できると思うけど、妖精軍地上部隊の総攻撃まで、もう20日くらいしかないからね。修理が間に合うかは微妙じゃないかな? それにそもそもの問題として、わたし達からすれば、しばらくの間吹雪が止んでくれればそれで十分だと思うの。吹雪が止んだ時に宇宙船を使って調査すれば、氷の大地の全貌くらいはつかめると思うし、そうなれば地下基地の出入口だって全部探せると思うからね」
「なるほど。確かにそうだな」
「だから、ぴぴはきっと地下にお宝を見つけたんだと思うよ。しかも、このテラフォーミング装置の停止なんかよりも、はるかに重要なでっかいお宝を!」
「「「まじか!?」」」
「ぴぴさんがテラフォーミング装置よりも重要だと思ってるお宝か~、兄ちゃん、すごそうだね!」
「ああ、こりゃあ、俄然やる気が出てきたぜ! なあ、みんな!」
「「おう!」」
「うん!」
「ぷうさん、何したらいい?」
「まずは下の敵を一掃しよっか。ぴぴは絶対適当にしか倒してないと思うから」
「わかったぜ! って、見えてきたけど、こりゃすっげえ数だな。でも、この先にお宝があると思うと、この程度の障害、ただのアトラクションにしか感じねえぜ! 行くぞ野郎共!」
「「「がお~ん!」」」
「いや待て、あのパイプはなんだ? いやな予感がする」
ったく、何だってんだよ。カーロのやつは。油断しない範囲で勝利の余韻に浸ろうぜ? まあ、敵もまだいるし、一応見てやるか。どれどれ~。カーロが指示したそこには、俺達のトリプルベアタックによって開いた中央のデカいシャフトの穴があった。うむ、立派な大穴だな! んで、カーロが気になるのはシャフトの中にあるパイプだな。ふむ、亀裂が入っているな。流石トリプルベアタックだ。素晴らしい威力じゃないか!
しかも、その亀裂はびきびきと広がってるじゃん。くう~、まだまだトリプルベアタックの戦果確定には早いってか! おお~、亀裂の入ってたパイプが爆発したぜ。ここから連鎖爆発でシャフト倒壊なんてことになったら、それこそ最高じゃねえか!、
「熊太郎。これはまずいぞ!」
あれ? 亀裂が入って爆発した穴から、なにこれ、凄まじい量の風と氷の宇宙パワーが噴出しただと!
「げえ。これ、もしかしてテラフォーミング用の宇宙パワーか?」
「兄ちゃん。これやばくない? あの出力。BPSも凍っちゃいそうだよ!?」
くっそ、なんてこった。中央のシャフトの中に、よりにもよってテラフォーミング用の宇宙パワーのパイプが通ってるなんて。爆発したシャフトからは、すげえ勢いで風と氷の宇宙パワーが噴出している。急いで通路から脱出、は無理だ。どう考えても間に合わねえ!
「ぷぷぷビーム! みんなこっちきて! 下に逃げるよ! ぷぷぷビーム!」
ぷうさんがシャフト目がけてぷぷぷビームを発射する。ぷうさんのぷぷぷビームはテラフォーミング用の宇宙パワーをものともせずに吹き飛ばし、更にシャフトを貫く大穴を開けた。って、それじゃ更にひどいことになるじゃねえかよ! いや、ちがうか、穴がこっち側だけに空いてるより、向こう側にも空いてるほうが、こっちに向かって噴出する宇宙パワーの勢いが弱まるか。
ぷうさんは更に床にぷぷぷビームを発射して穴を開ける。どうやらこの円柱状の空間は、床の下も同じ大きさで穴が開いていたようだ。俺達はぷうさんの開けた穴から脱出する。すぐにテラフォーミング用の風と氷の宇宙パワーもその穴に押し寄せたが、穴はそんなに大きくない。この穴である程度せき止められるな。やっべえやっべえ、助かったぜ。
俺達はとりあえず重力に任せて落下する。俺達のBPSは宇宙空間での活動用だが、早い話が万能タイプだ。例え重力下だろうが、宇宙を駆けまわるのと同様、空間を蹴って移動することは余裕で出来る。だから、落下して壊れることはない。
「くっそ、入ってすぐのところの部屋のシャフトはぷうさんがぶっ壊しても平気だったのに、なんでここのはダメなんだよ」
「入ってすぐの小部屋でわたしが撃ち抜いたのは、ただのシャフトだよ。あの小部屋の上には大きなファンが付いてたでしょ、その支柱を撃ちぬいただけ。それと比べるとここのシャフトは、この下にある惑星内部の宇宙パワーを利用するタイプのテラフォーミング装置の本体と、この上にある、それを外部に分散放出するための装置をつなぐ重要なパイプだったってことだと思うよ。このシャフトの中のパイプを流れる宇宙パワーは強すぎて、そのまま放出するのには向かないからね」
「ってことは、あの最初の小部屋は、弱めた宇宙パワーを分散放出するための施設の一部だったってことか?」
「うん。小部屋の中の、通路の入口の上の壁に、ダクトの出口みたいなのがたくさんついてたし。上向きに回るファンがあったことを考えるとそうなると思うんだ。わたし達の通った場所に装置みたいなものが一切なかったことからみても、本体は全部天井の上、通った場所はメンテナンス通路だったってとこじゃないかな」
「なるほど、そういうことか。でもよ、これってもしかして、テラフォーミング装置停止か?」
「うん。しばらくしたら外の吹雪も止みそうだね!」
「くう~、期せずして大金星ってか!」
「これ熊太郎。わしらの脱出経路もないんだぞ? どうするんじゃ」
「いやいや、亜空間脱出機能を使って、BPSを捨てて逃げても、この戦果なら十分おつりがくるだろ」
「そうかもしれんが、その選択肢は最後じゃ!」
「わ~ってるって」
「じゃあ兄ちゃん。この後どうするの?」
「ああ、俺もリーダーの意見を聞きたい。トリプルベアタックでシャフトを壊すと言ったのもリーダーだしな。もちろん策があって言ったことだろう? だってリーダーだからな!」
ぐぬぬぬ。おのれカーロめ、トリプルベアタックの件でここまで根に持つとは、なんて大人げないやつなんだ。策? あるわけないだろ? この状況は完全に予想外だったんだ。お前もわかってるだろうが! どうするかって? 俺も知りてえよ! そりゃあトリプルベアタックしようって言ったのは俺だけどさ。普段は俺のことをリーダー扱いしないくせに、こんな時だけリーダー扱いって、ずるいぞちくしょうめ!
「このまま下に向かうのがいいと思うな」
おお、ぷうさん、流石だぜ。空気が読める猫だな! 猫ってのはもっと自己中な生き物かと思ってたけど、前言撤回だな! いや、口に出して言ったことはないから、撤回する必要もねえな! が~っはっはっは! ここは俺も全力で乗っかろう。
「そうだな。俺も同意見だ!」
「それって、下に何かあるってことなの?」
熊次郎。お前は逆に空気読め! いいじゃねえか、ぷうさんの意見にとりあえず賛同しとけばよ!
「うん、そうだと思うよ。そもそもこの地下基地の一番の大物がテラフォーミング装置だとしたら、大部屋に入る前に、ぴぴがわたしにぷぷぷビームでシャフトをへし折るように言ってきたと思うんだよね。そうすれば、今みたいに止まるわけだし。それなのにわざわざ下に行ったってことは、下に何かあるんだと思うの」
「今みたいな壊し方だと、修理される心配があるから本体を壊しに行っただけっていう可能性もあるんじゃないか?」
おいこらカーロ、てめえも空気読めや! っていうか、ぴぴさん、下に行ってたんだな。目の前でふっと消えたから、どこ行ったかまではわかんなかったぜ。
「確かに時間があれば修理できると思うけど、妖精軍地上部隊の総攻撃まで、もう20日くらいしかないからね。修理が間に合うかは微妙じゃないかな? それにそもそもの問題として、わたし達からすれば、しばらくの間吹雪が止んでくれればそれで十分だと思うの。吹雪が止んだ時に宇宙船を使って調査すれば、氷の大地の全貌くらいはつかめると思うし、そうなれば地下基地の出入口だって全部探せると思うからね」
「なるほど。確かにそうだな」
「だから、ぴぴはきっと地下にお宝を見つけたんだと思うよ。しかも、このテラフォーミング装置の停止なんかよりも、はるかに重要なでっかいお宝を!」
「「「まじか!?」」」
「ぴぴさんがテラフォーミング装置よりも重要だと思ってるお宝か~、兄ちゃん、すごそうだね!」
「ああ、こりゃあ、俄然やる気が出てきたぜ! なあ、みんな!」
「「おう!」」
「うん!」
「ぷうさん、何したらいい?」
「まずは下の敵を一掃しよっか。ぴぴは絶対適当にしか倒してないと思うから」
「わかったぜ! って、見えてきたけど、こりゃすっげえ数だな。でも、この先にお宝があると思うと、この程度の障害、ただのアトラクションにしか感じねえぜ! 行くぞ野郎共!」
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