シネマ・シメリック Cinema Chimerique

織田 頼兼

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sann Slayer~真の殺害者~

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昔の昔のその昔。すべてを超越できる魔王が4370年ぶりによみがえって閉まった。
世界は闇に包まれた、雲は暗く灰のような雲の毎日だった。
食べるものもまともにはなく、一日に一食もない日々で、もちろん腹は減っている人だらけ。
この世界は餓死が当たり前のような振る舞いだ。
死んだ人を見ても手も添えなかった。
魔物はうろつき、日々襲撃が来るばかりだ――――

そんな時王様が、「誰か勇者となり敵を伐て」と言った。
もちろん現れるはずがない、みんなそう思っていた。
そこで一人手を上げて「私が参ります」と述べたので、周りはびっくりしていた。
手を上げていたのはただの若者だ。
周りから「お前なんかじゃ無理だろ!ハハハハハ!」と言われていた。
それも無理はない、彼は力が弱いのだ。
貧弱より低い程度の奴が手を上げてバカにするのは無理はない。
勇者の親が上級モンスターに殺された恨み晴らしだと言うのだ。

早速疑心暗鬼だが討伐にいかせた。

そしたら勇者はズタズタのぼろぼろだ――
殴られ、蹴られ、投げられ...
魔法など使わなかった。
「所詮初心者ヌーブが俺様に勝てると思たっか?」と魔王は言った。
魔王が魔法を使わなかった理由はこんな奴に魔法で倒す価値がないからだ。

今回の成果は得られませんでした。

王様が、「お前見たいな弱い勇者は要らねえよ」と言った。
勇者は勿論魔王を恨んだ。
そして何故か王様は微笑んだ。
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