5 / 25
第1話 失われた日常
ノルマ
しおりを挟む
「今回のノルマはあの娘を7日間護衛することです。」
すると後ろのドアから10歳前後と思われる女の子が姿を現した。きれいな金色の巻き髪、ブルーの瞳、薄い桃色のワンピースを着たお人形さんのような少女だ。
「私はメイザ。今日から1週間よろしくお願いします」
「え、あ。はい」
いきなり与えられたノルマがまさかのボディーガード。新人にそんな大役任せて良いのか?
この女の子、見るからに金持ちの子供だろ、、、ネックレスとかめっちゃ高そうだしな。
「あのぅ、俺。一回もボディーガードなんかやったことないんですけど大丈夫なんですか」
すると、黒いコートを着た四人の中の一人が微笑んだ。
「失敗したら、契約解除となりますが、あなたにそれ以上の責任は求めません」
いやいや。契約解除=死亡なんだから全然大丈夫じゃないだろ。
「7日間その子を守り抜けば良いんですか?」
「はい。その通りです。」
普通の護衛ならそんなに難しい仕事ではないだろうが、この得体の知れない世界でって考えるとかなり難しそうだ。だって外にはエルフやら2頭の動物とか普通にいるんだぞ。絶対キメラとか大蛇とかの化け物もいるに違いない。
「それでは、ノルマ開始です。この後、一階の中庭にて鯨井様の能力について説明させていただきますので、このまま私たちについてきてください」
そう言うと、4人と少女は扉を開けて部屋の外へ出た。
廊下はやはり無機質でひんやりとしていた。どこもかしこも灰色の鉄壁。ここはどうやら二階のようで、螺旋階段を降りたらすぐに中庭についた。
中庭のくせに外の景色が全く見えない。建物の狭間というべきか。ここもとにかく無機質だ。
「それでは説明させていただきます。鯨井様の能力は魔法。属性は先程も申し上げた通りで火属性と光属性です。」
「魔法って、やっぱドカーンって撃ったりするものですよね?」
「簡単に言うとそうですね。」
「で、どうやって扱うんです?」
「呪文を唱えて、念じるのです」
うわ、ガチー。まるでゲームだなおい。
「念じるっていったて。。。」
「私たちについて呪文を唱えてください。」
すると4人は意味不明な呪文?を唱え始めた。
「全てを焼き尽くす炎。この我が身に降りかかった災難の炎。我が力となれ」
俺もその言葉に続く。
「全てを焼き尽くす炎。この我が身に降りかかった災難の炎。我が力となれ」
何だか体が熱い。特に指先が熱い、、、
「うわぁぁぁぁぁ!」
なんだ?炎でできた龍のような物体が俺の指先から放出された。
その炎の龍は中庭の壁を伝って天井までいくと大爆発した。
「うっ。あちちっ」
火の粉が上から大量に降ってきた。まさか本当にこんなことができるなんて。。。
すると後ろのドアから10歳前後と思われる女の子が姿を現した。きれいな金色の巻き髪、ブルーの瞳、薄い桃色のワンピースを着たお人形さんのような少女だ。
「私はメイザ。今日から1週間よろしくお願いします」
「え、あ。はい」
いきなり与えられたノルマがまさかのボディーガード。新人にそんな大役任せて良いのか?
この女の子、見るからに金持ちの子供だろ、、、ネックレスとかめっちゃ高そうだしな。
「あのぅ、俺。一回もボディーガードなんかやったことないんですけど大丈夫なんですか」
すると、黒いコートを着た四人の中の一人が微笑んだ。
「失敗したら、契約解除となりますが、あなたにそれ以上の責任は求めません」
いやいや。契約解除=死亡なんだから全然大丈夫じゃないだろ。
「7日間その子を守り抜けば良いんですか?」
「はい。その通りです。」
普通の護衛ならそんなに難しい仕事ではないだろうが、この得体の知れない世界でって考えるとかなり難しそうだ。だって外にはエルフやら2頭の動物とか普通にいるんだぞ。絶対キメラとか大蛇とかの化け物もいるに違いない。
「それでは、ノルマ開始です。この後、一階の中庭にて鯨井様の能力について説明させていただきますので、このまま私たちについてきてください」
そう言うと、4人と少女は扉を開けて部屋の外へ出た。
廊下はやはり無機質でひんやりとしていた。どこもかしこも灰色の鉄壁。ここはどうやら二階のようで、螺旋階段を降りたらすぐに中庭についた。
中庭のくせに外の景色が全く見えない。建物の狭間というべきか。ここもとにかく無機質だ。
「それでは説明させていただきます。鯨井様の能力は魔法。属性は先程も申し上げた通りで火属性と光属性です。」
「魔法って、やっぱドカーンって撃ったりするものですよね?」
「簡単に言うとそうですね。」
「で、どうやって扱うんです?」
「呪文を唱えて、念じるのです」
うわ、ガチー。まるでゲームだなおい。
「念じるっていったて。。。」
「私たちについて呪文を唱えてください。」
すると4人は意味不明な呪文?を唱え始めた。
「全てを焼き尽くす炎。この我が身に降りかかった災難の炎。我が力となれ」
俺もその言葉に続く。
「全てを焼き尽くす炎。この我が身に降りかかった災難の炎。我が力となれ」
何だか体が熱い。特に指先が熱い、、、
「うわぁぁぁぁぁ!」
なんだ?炎でできた龍のような物体が俺の指先から放出された。
その炎の龍は中庭の壁を伝って天井までいくと大爆発した。
「うっ。あちちっ」
火の粉が上から大量に降ってきた。まさか本当にこんなことができるなんて。。。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
【北の果てのキトゥルセン】 ~辺境の王子に転生したので、まったり暮らそうと思ったのに、どんどん国が大きくなっていく件について~
次元謄一
ファンタジー
タイトル変更しました→旧タイトル 「デッドエンドキングダム ~十五歳の魔剣使いは辺境から異世界統一を目指します~」
前世の記憶を持って生まれたオスカーは国王の落とし子だった。父の死によって十五歳で北の辺境王国の統治者になったオスカーは、炎を操る魔剣、現代日本の記憶、そしてなぜか生まれながらに持っていた【千里眼】の能力を駆使し、魔物の森や有翼人の国などを攻略していく。国内では水車を利用した温泉システム、再現可能な前世の料理、温室による農業、畜産業の発展、透視能力で地下鉱脈を探したりして文明改革を進めていく。
軍を使って周辺国を併合して、大臣たちと国内を豊かにし、夜はメイド達とムフフな毎日。
しかし、大陸中央では至る所で戦争が起こり、戦火は北までゆっくりと、確実に伸びてきていた。加えて感染するとグールになってしまう魔物も至る所で発生し……!?
雷を操るツンデレ娘魔人、氷を操るクール系女魔人、古代文明の殺戮機械人(女)など、可愛いけど危険な仲間と共に、戦乱の世を駆け抜ける!
登場人物が多いので結構サクサク進みます。気軽に読んで頂ければ幸いです。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
異世界で神様になってたらしい私のズボラライフ
トール
恋愛
会社帰り、駅までの道程を歩いていたはずの北野 雅(36)は、いつの間にか森の中に佇んでいた。困惑して家に帰りたいと願った雅の前に現れたのはなんと実家を模した家で!?
自身が願った事が現実になる能力を手に入れた雅が望んだのは冒険ではなく、“森に引きこもって生きる! ”だった。
果たして雅は独りで生きていけるのか!?
実は神様になっていたズボラ女と、それに巻き込まれる人々(神々)とのドタバタラブ? コメディ。
※この作品は「小説家になろう」でも掲載しています
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)
ひなた
ファンタジー
…どうやら私、神様のミスで死んだようです。
流行りの異世界転生?と内心(神様にモロバレしてたけど)わくわくしてたら案の定!
剣と魔法のファンタジー世界に転生することに。
せっかくだからと魔力多めにもらったら、多すぎた!?
オマケに最後の最後にまたもや神様がミス!
世界で自分しかいない特殊個体の猫獣人に
なっちゃって!?
規格外すぎて親に捨てられ早2年経ちました。
……路上生活、そろそろやめたいと思います。
異世界転生わくわくしてたけど
ちょっとだけ神様恨みそう。
脱路上生活!がしたかっただけなのに
なんで無双してるんだ私???
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる