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223話 「えんとつさん その1」
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俺は猫。
人間の町で暮らす野良の猫である。だが最近教会に住処を乗り換えた。今では立派な飼い猫だ。
なぜ飼い猫になったかの経緯は、たまたま出会った教会の猫の変化に驚いたから。話を聞いたらこれぐらい普通でしょと言われたのだ。
俺は急いで教会に向かった。するとほとんどの猫達がふっくらしていて痩せている猫は1匹もいない。さらに毛並みも綺麗で美しい美猫軍団に目を奪われた。爪の手入れも完璧。性別や年齢問わず皆が健康的。びっくりするほど見違えた姿になっていた。
この前まで町の猫と教会の猫でこんな明確な差はなかった。何が起きた?
教会の猫に聞いても誰も教えてくれなかった。人間となれ合えない猫には無理、帰れ帰れと追い返されそうになったので咄嗟に教会で暮らすと宣言した。
町の生活よさらば。俺は人間に飼われて幸せになってやる!
その日から教会で暮らし始めたが、町で住んでいるときと特に変わらない生活だった。飯が出る以外は普通だ。やっぱ町に戻った方がいいのかなと悩んだ。
教会で暮らし始めて数日後。教会のまとめ役の猫がやって来た。そろそろ良いだろう、今から例のところに行くから準備しろと言われた。そこである方に挨拶をする決まりらしい。その人間は猫の言葉が分かる特別な存在だとか。
そっちに行くだと? そっちは本能で行きたくない場所だし、町の猫も絶対行くなと避ける有名な場所だろ。そこに俺の知りたい秘密がある? 特別な人間が住んでいる? 会えば分かるって言われてもなあ。
俺の目の前にはでっかい人間の屋敷があった。今からここに入るらしい。嫌な予感がしたから帰ろうとしたら強制的に連れて行かれる。そして、特別な人間に出会った。
人間の名前は”メンテ”。どう見てもただの人間の子供。
たしかに猫の言葉をしゃべっていた。そこは驚いた。が、皆揃って子猫だと言っていて頭おかしくなったのかと思った。俺は絶対騙されないぞ。まあ夜になってその本当の意味が分かったが。
それから先住猫にメンテの家の中を紹介された。
結論から言おう。この家は天国だ!
まず飯がうまい。というかうますぎる。昔町で見たガリガリな猫がふっくらを通り越してデブ猫になっていた。おなかの揺れがひどい。別猫すぎて笑ってしまった。食事に困ることはないようだ。
また安全に過ごせるだけでなく、快適な生活も保障されている。風呂というところに行けば綺麗になる。猫専用の遊び場や個別で使える部屋まであった。なんだこの幸せ空間。
最近町で教会の猫を見かけないのはメンテの家に入り浸っているからか。町に住んでいた頃は飼い猫ってバカにしていたが、本当のバカは町の猫どもだ。無知ってこういうことか。
もう今までの暮らしに戻れない。飼い猫最高!
そんな猫達の間で人気な場所がある。メンテによるとエアコンと呼ばれる物が置かれた温かい場所の前だ。この場所は必ず争奪戦が起きる。俺は新入りということで真っ先に追い出されるので利用したことはない。
悔しい。もっとメンテのことを早く知りたかった。
そんな天国では守るべきルールが2つある。
1つ目は人間に迷惑をかけないこと。2つ目はメンテの言うことを聞くこと。これが守れれば何をしても自由。人間と仲良くしていればこの居場所は守れるってわけだ。
「ぱいぱい?(おっぱいまだ?)」
「えっと。泣かないでくださいね。ありませんよ。そろそろ卒業しましょうか」
「きゃきゃ。ぱいあるー。おまえのいのちなーい(おっぱいはあるけどお前の命はない)」
「え?」
「きえええええええ!!」
「おい、早く立つんだ新入り!」
「にゃ?」
「みんなであの人間を攻撃するんだ。メンテに加勢しろ。早く動け!」
「お、おう??」
ちなみに連帯責任ということで1匹でもルールを破ると全員食事抜きになる。やらかした新入りを見つけると本気でボコボコにしてくるから注意が必要だ。特にあの白い色の先住猫が怖い。シロさん、あなた教会でまとめ役をしてたよね? ほぼほぼこっちの家にいるような……。
こんなことを毎回するのかと聞いたらメンテは子猫。気まぐれで何をするか分からないと言われた。とりあえずメンテの機嫌が悪くなったら動けるようにスタンバイしとけばよいらしい。
俺は子育てしたことがない。でも子猫の相手は大変だなと思った。
「暇な猫は今日の夜集まって」
メンテの呼びかけで猫の集会が始まる。この家のルールを守る姿を見せようと俺も集会に参加することにした。
夜。たくさんの猫が集まっていた。
新入りは全員参加しているらしい。町ではあまりしゃべったことない猫もなぜか参加している。お前も新入りなのかよって顔でこっちを見るな。俺もお前のこと知ったの今だぞ。
他にもちらほらと最近町で見ないなあと思った猫達の顔も見える。皆教会に乗り換えていたのか。全然知らなかった。てっきり死んだのかと思っていた。くたばってなかったんだな。
今回の集会が開かれる場所は、畳のある部屋らしい。草が床になっている自然に近い部屋だ。メンテによるとたまには畳でゴロゴロしたいとのこと。これが気まぐれか。
「君たち知らない顔だね。ちょっと前出てきて」
新入りが全員呼ばれて子猫の姿をしたメンテの前に集められた。昼は人間だけど夜中だけ猫になって遊ぶらしい。これは他の人間には秘密なのだとか。
「名前つけてあげる」
メンテからまぶしい、いや神々しい光が放たれる。その光が新入りの体の中に入っていく。何だあれと聞くと魔法らしい。猫が魔法を使っているのは初めて見た。
「紅藤色っぽい色だね。今から君の名前は”ベニフジ”。よろしく」
メンテは順番に新入りに名前を付け始めた。体の色や模様から一匹ずつ決めているそうだ。これは新入りが来ると毎回恒例の行事らしい。
「ベニフジか。何か響きカッコよくにゃい?」
「俺は蒲公英色からタンポポだって」
「私はアンズにゃ」
皆カッコ良さそうな名前を付けられている。そして、俺の順番が回って来た。
「君はこうかな。猫ギフトって唱えたら自分の名前が表示されるようにしてみたよ。確認してご覧。他のみんなも猫ギフトで名前の確認出来るからね。ちなみに猫にしか見えないからいつでも使っていいよ」
さっきの光が出る魔法は、猫ギフトと呼ばれる力を授けるものらしい。名前を貰ったばかりの新入りとすでに名前を貰っている猫達は猫ギフト! と唱え始めた。そして、自分の名前が表示されていると喜んでいた。自分だけでなく他の猫の名前も見れるようだ。
ああやって使うのか。真似してみよう。
俺は猫ギフト! と唱えた。すると目の前に何か文字が浮かんで来る。文字の読み方なんて知らないけど不思議と読めた。俺の名前は何なのかとドキドキしていた。
=================
猫(煙突から落ちてくすんだ色)
=================
……俺だけ何か違くない?
「すげえ、こんな長い名前初めてにゃあ」
「よく分からないが”えんとつからおちてくすんだいろ”らしい」
「かっけー!」
「すげえにゃ」
「いいなあ」
よく分からないが周りの猫がめっちゃ羨ましそうな顔で俺を見て来る。もしかして俺は特別な名前を貰ったのではないだろうか??
「す、すごいだろう!」
とりあえず自慢しまくった。誰かに聞かれるたびに何回も何回も。これで俺もメンテに認められた正式な猫の仲間入りだ。
こっそりメンテに煙突ってどういう意味かを聞いてみた。そしたら俺がそんなことするわけねえだろ?! と心で叫んでしまった。そんな高いところまで登れるわけないし、入ろうとも思ったことはない。
すごくダサい意味の名前だと知られたくないので他の猫には黙っておこう。
「メンテ、俺の名前を変えてくれ」
「略して”えんとつ”でいいんじゃない?」
そこから俺は皆に”えんとつさん”と呼ばれるようになった。メンテは子猫って聞いていたけど本当に気まぐれで何をするのか分からないな。
人間の町で暮らす野良の猫である。だが最近教会に住処を乗り換えた。今では立派な飼い猫だ。
なぜ飼い猫になったかの経緯は、たまたま出会った教会の猫の変化に驚いたから。話を聞いたらこれぐらい普通でしょと言われたのだ。
俺は急いで教会に向かった。するとほとんどの猫達がふっくらしていて痩せている猫は1匹もいない。さらに毛並みも綺麗で美しい美猫軍団に目を奪われた。爪の手入れも完璧。性別や年齢問わず皆が健康的。びっくりするほど見違えた姿になっていた。
この前まで町の猫と教会の猫でこんな明確な差はなかった。何が起きた?
教会の猫に聞いても誰も教えてくれなかった。人間となれ合えない猫には無理、帰れ帰れと追い返されそうになったので咄嗟に教会で暮らすと宣言した。
町の生活よさらば。俺は人間に飼われて幸せになってやる!
その日から教会で暮らし始めたが、町で住んでいるときと特に変わらない生活だった。飯が出る以外は普通だ。やっぱ町に戻った方がいいのかなと悩んだ。
教会で暮らし始めて数日後。教会のまとめ役の猫がやって来た。そろそろ良いだろう、今から例のところに行くから準備しろと言われた。そこである方に挨拶をする決まりらしい。その人間は猫の言葉が分かる特別な存在だとか。
そっちに行くだと? そっちは本能で行きたくない場所だし、町の猫も絶対行くなと避ける有名な場所だろ。そこに俺の知りたい秘密がある? 特別な人間が住んでいる? 会えば分かるって言われてもなあ。
俺の目の前にはでっかい人間の屋敷があった。今からここに入るらしい。嫌な予感がしたから帰ろうとしたら強制的に連れて行かれる。そして、特別な人間に出会った。
人間の名前は”メンテ”。どう見てもただの人間の子供。
たしかに猫の言葉をしゃべっていた。そこは驚いた。が、皆揃って子猫だと言っていて頭おかしくなったのかと思った。俺は絶対騙されないぞ。まあ夜になってその本当の意味が分かったが。
それから先住猫にメンテの家の中を紹介された。
結論から言おう。この家は天国だ!
まず飯がうまい。というかうますぎる。昔町で見たガリガリな猫がふっくらを通り越してデブ猫になっていた。おなかの揺れがひどい。別猫すぎて笑ってしまった。食事に困ることはないようだ。
また安全に過ごせるだけでなく、快適な生活も保障されている。風呂というところに行けば綺麗になる。猫専用の遊び場や個別で使える部屋まであった。なんだこの幸せ空間。
最近町で教会の猫を見かけないのはメンテの家に入り浸っているからか。町に住んでいた頃は飼い猫ってバカにしていたが、本当のバカは町の猫どもだ。無知ってこういうことか。
もう今までの暮らしに戻れない。飼い猫最高!
そんな猫達の間で人気な場所がある。メンテによるとエアコンと呼ばれる物が置かれた温かい場所の前だ。この場所は必ず争奪戦が起きる。俺は新入りということで真っ先に追い出されるので利用したことはない。
悔しい。もっとメンテのことを早く知りたかった。
そんな天国では守るべきルールが2つある。
1つ目は人間に迷惑をかけないこと。2つ目はメンテの言うことを聞くこと。これが守れれば何をしても自由。人間と仲良くしていればこの居場所は守れるってわけだ。
「ぱいぱい?(おっぱいまだ?)」
「えっと。泣かないでくださいね。ありませんよ。そろそろ卒業しましょうか」
「きゃきゃ。ぱいあるー。おまえのいのちなーい(おっぱいはあるけどお前の命はない)」
「え?」
「きえええええええ!!」
「おい、早く立つんだ新入り!」
「にゃ?」
「みんなであの人間を攻撃するんだ。メンテに加勢しろ。早く動け!」
「お、おう??」
ちなみに連帯責任ということで1匹でもルールを破ると全員食事抜きになる。やらかした新入りを見つけると本気でボコボコにしてくるから注意が必要だ。特にあの白い色の先住猫が怖い。シロさん、あなた教会でまとめ役をしてたよね? ほぼほぼこっちの家にいるような……。
こんなことを毎回するのかと聞いたらメンテは子猫。気まぐれで何をするか分からないと言われた。とりあえずメンテの機嫌が悪くなったら動けるようにスタンバイしとけばよいらしい。
俺は子育てしたことがない。でも子猫の相手は大変だなと思った。
「暇な猫は今日の夜集まって」
メンテの呼びかけで猫の集会が始まる。この家のルールを守る姿を見せようと俺も集会に参加することにした。
夜。たくさんの猫が集まっていた。
新入りは全員参加しているらしい。町ではあまりしゃべったことない猫もなぜか参加している。お前も新入りなのかよって顔でこっちを見るな。俺もお前のこと知ったの今だぞ。
他にもちらほらと最近町で見ないなあと思った猫達の顔も見える。皆教会に乗り換えていたのか。全然知らなかった。てっきり死んだのかと思っていた。くたばってなかったんだな。
今回の集会が開かれる場所は、畳のある部屋らしい。草が床になっている自然に近い部屋だ。メンテによるとたまには畳でゴロゴロしたいとのこと。これが気まぐれか。
「君たち知らない顔だね。ちょっと前出てきて」
新入りが全員呼ばれて子猫の姿をしたメンテの前に集められた。昼は人間だけど夜中だけ猫になって遊ぶらしい。これは他の人間には秘密なのだとか。
「名前つけてあげる」
メンテからまぶしい、いや神々しい光が放たれる。その光が新入りの体の中に入っていく。何だあれと聞くと魔法らしい。猫が魔法を使っているのは初めて見た。
「紅藤色っぽい色だね。今から君の名前は”ベニフジ”。よろしく」
メンテは順番に新入りに名前を付け始めた。体の色や模様から一匹ずつ決めているそうだ。これは新入りが来ると毎回恒例の行事らしい。
「ベニフジか。何か響きカッコよくにゃい?」
「俺は蒲公英色からタンポポだって」
「私はアンズにゃ」
皆カッコ良さそうな名前を付けられている。そして、俺の順番が回って来た。
「君はこうかな。猫ギフトって唱えたら自分の名前が表示されるようにしてみたよ。確認してご覧。他のみんなも猫ギフトで名前の確認出来るからね。ちなみに猫にしか見えないからいつでも使っていいよ」
さっきの光が出る魔法は、猫ギフトと呼ばれる力を授けるものらしい。名前を貰ったばかりの新入りとすでに名前を貰っている猫達は猫ギフト! と唱え始めた。そして、自分の名前が表示されていると喜んでいた。自分だけでなく他の猫の名前も見れるようだ。
ああやって使うのか。真似してみよう。
俺は猫ギフト! と唱えた。すると目の前に何か文字が浮かんで来る。文字の読み方なんて知らないけど不思議と読めた。俺の名前は何なのかとドキドキしていた。
=================
猫(煙突から落ちてくすんだ色)
=================
……俺だけ何か違くない?
「すげえ、こんな長い名前初めてにゃあ」
「よく分からないが”えんとつからおちてくすんだいろ”らしい」
「かっけー!」
「すげえにゃ」
「いいなあ」
よく分からないが周りの猫がめっちゃ羨ましそうな顔で俺を見て来る。もしかして俺は特別な名前を貰ったのではないだろうか??
「す、すごいだろう!」
とりあえず自慢しまくった。誰かに聞かれるたびに何回も何回も。これで俺もメンテに認められた正式な猫の仲間入りだ。
こっそりメンテに煙突ってどういう意味かを聞いてみた。そしたら俺がそんなことするわけねえだろ?! と心で叫んでしまった。そんな高いところまで登れるわけないし、入ろうとも思ったことはない。
すごくダサい意味の名前だと知られたくないので他の猫には黙っておこう。
「メンテ、俺の名前を変えてくれ」
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