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222話 「2がいっぱい記念」
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やあ。久しぶり。
……おや? 誰だって顔をしているね。では自己紹介をしようか。
俺の名前は”アルティメット・ハンサム・キャット・テンシ・メンテ・ナンス”。世界で一番カッコいい猫で人間の天使さ。
2がたくさんな記念すべき日に俺はやって来たのだよ!
「アニーキーよ、一緒に祝おうではないか!」
「え? 誰??」
「HA HA HA! まだ思い出せないのかい? 今日は2月22日。猫の日さ。猫の鳴き声の語呂合わせだよ。にゃんにゃんにゃん。222話は全部2だにゃんにゃんにゃーん!」
「さっきから何言ってるか全く分からないよ。というか弟? 嘘付かない方がいいよ。メンテはもっと小さいし羽なんて生えてないし猫じゃないよ。それにえぐえぐ言って可愛いんだよ」
「HA HA HA! 俺のことをよく見ているね。俺もお兄ちゃんのことはよく見ているよ。いつ見ても綺麗な毛色だからね」
「毛色?? 何を言って……うわああああ?!」
「驚くことはないさ。二人ともにゃんこなのだからさ」
「て、ててて手が?! うぎゃああああ、どんどん足が短くなっていく。ひいい、止まらない。いやだ、化け物になりたくないよおおおお。助けてーー!!」
◆
さあ、次の場所へ行こう。今日の俺は忙しいのさ。
「やあ。久しぶり」
「だれー?」
「おやおや、見て分からないのかい? 俺の名前は”アルティメット・ハンサム・キャット・テンシ・メンテ・ナンス”。世界で一番カッコいい猫で人間で君の弟さ!」
「え、メンテ??」
「そうだよ」
「大きくなったねー」
「HA HA HA! そうだろう? お姉ちゃんも可愛くなったよ。鏡を見てごらん」
「鏡なんてないけど」
「HAAAAAAAAAAAAA!!」
姉よ、見るんだ。この俺の光り輝く素晴らしい鏡のポースを!!
「え? 私、猫になってるよー??」
「アーネの理想がそうさせたのさ」
「すごーい!」
「HA HA HA! 空だって飛べるんだぜ」
「すごーい!! 猫って飛べるんだ」
「猫なら当然さ。アーネ、あっちの雲を見るんだ」
「あっち? ……なんか甘い匂いがする」
「そうさ。猫の雲は食べれるんだ」
「すごーい!!! 猫の雲って食べれるんだねー」
「飴が降ったり雷のグミもあるんだ。気に入ったかい? レッツ、ニャンダフルタイム! 猫の日を楽しもうじゃないか!!」
◆
次の場所は……いたいた。もう待っているようだ。
「やあ。久しぶり」
「ここはどこだ?」
「猫の世界さ。全てが2になるドリームワールドにゃん」
「なるほど、分からん。ところで君はどこかで会ったような気がするぞ」
「HA HA HA! 何を言っているんだ父さん。俺は”アルティメット・ハンサム・キャット・テンシ・メンテ・ナンス”。ダンディ、あなたの息子だよ!」
「おお、メンテか。大きくなって見違えたな。父さん嬉しいぞ」
「さすが父さん。すぐ理解してくれたね」
「はっはっは。息子の顔を忘れるわけないだろ?」
「そんな父さんにはこれだ」
俺のカッコ良いポースと共に召喚しよう。さあ、受け取ってくれ。
「これは手紙かい? 私にくれるのかな」
「そうだよ父さん。ずっとこれを読んで欲しかったんだ」
「はっはっは。父さんに手紙か。嬉しくて泣きそうだ。どれどれ。……ん? これは誰からの手紙なんだ??」
「それは猫からさ」
「猫?」
「そう、我が家に住む猫達の要望をまとめた手紙さ!」
猫達からのプレゼントを受け取るがよい。
「……腹が減ったとか今日はこれが食べたいとかこれ全部がかい?」
「HA HA HA! まだまだあるよ」
手紙を空から降らせてみよう。たくさん受け取るがよい。
「多すぎないか?!」
「これは1匹1匹に書いて貰ったものだよ父さん。ちゃんと夢を叶えて欲しい」
「ほとんど食べ物しか書かれていないが……」
父さん、それは我が家の猫がグルメだからだよ。
「にゃーん」
「おや、手紙と一緒に猫が降って来たぞ。メンテが呼んだのかい?」
「その猫は父さんを呼んでいるみたいだ。暖房の魔石がないからか早く起きろってさ。いってらっしゃい」
「ん? うおおお、何かに吸い込まれる?!!! 息が出来な……」
「ぷはぁ?!」
「あら、パパ起きちゃったわね」
「ここはどこだ。手紙は……」
「フフッ。寝ぼけてるのかしら? パパ朝よ。おはよう」
「…………ママおはよう。そうか、寝てたのか。息苦しくなった溺れかける夢を見て起きてしまったよ」
「フフッ、それはアーネのせいね」
「えへへ。ごめんなさーい」
ベッドの上を飛び跳ねて遊んでいたアーネ。思いっきりダンディの胸を踏みつけたらしい。
「はっはっは、今日も元気だな! 夢の原因はそれだったか」
「え?! パパも夢見たのー? 今日ね、わたしもすっごーく楽しい夢を見たの! ぴょんぴょん跳ねてフワフワのもっふもふのモッチモチだったよー」
「そうかそうか。パパは猫に手紙を貰って飯くれとか暖房をつけろって言われたよ。あと誰かいたような気がするけど思い出せないなあ」
「フフッ。パパの夢は当たっているかもしれないわね。朝から廊下に猫が集まっていて不思議だったのよ。メンテちゃんに聞いたらずっとパパって言ってたわ。ほら、さっきからみんなパパの周りから離れないでしょ? 本当にパパのことを呼んでいたんじゃないかしら」
「この色が特徴的な猫、いつも暖房の前にいる……って夢で見た猫じゃないか?! まさか夢にまで出て来るとは不思議なこともあるんだな。……ところでメンテはどこだい? 見当たらないが」
「メンテちゃんはアニーキーを起こしに行くって出て行ったわよ」
「うん。行く行くうるさかったから私がお兄ちゃんの部屋のドア勝手に開けておいたよー」
「うわああああああああああああ?! 化け物になりたくないよ。ひゃああああああ」
「ママー。お兄ちゃんの声がしたよー」
「フフッ。気のせいよ」
「はっはっは。気のせいだ」
……おや? 誰だって顔をしているね。では自己紹介をしようか。
俺の名前は”アルティメット・ハンサム・キャット・テンシ・メンテ・ナンス”。世界で一番カッコいい猫で人間の天使さ。
2がたくさんな記念すべき日に俺はやって来たのだよ!
「アニーキーよ、一緒に祝おうではないか!」
「え? 誰??」
「HA HA HA! まだ思い出せないのかい? 今日は2月22日。猫の日さ。猫の鳴き声の語呂合わせだよ。にゃんにゃんにゃん。222話は全部2だにゃんにゃんにゃーん!」
「さっきから何言ってるか全く分からないよ。というか弟? 嘘付かない方がいいよ。メンテはもっと小さいし羽なんて生えてないし猫じゃないよ。それにえぐえぐ言って可愛いんだよ」
「HA HA HA! 俺のことをよく見ているね。俺もお兄ちゃんのことはよく見ているよ。いつ見ても綺麗な毛色だからね」
「毛色?? 何を言って……うわああああ?!」
「驚くことはないさ。二人ともにゃんこなのだからさ」
「て、ててて手が?! うぎゃああああ、どんどん足が短くなっていく。ひいい、止まらない。いやだ、化け物になりたくないよおおおお。助けてーー!!」
◆
さあ、次の場所へ行こう。今日の俺は忙しいのさ。
「やあ。久しぶり」
「だれー?」
「おやおや、見て分からないのかい? 俺の名前は”アルティメット・ハンサム・キャット・テンシ・メンテ・ナンス”。世界で一番カッコいい猫で人間で君の弟さ!」
「え、メンテ??」
「そうだよ」
「大きくなったねー」
「HA HA HA! そうだろう? お姉ちゃんも可愛くなったよ。鏡を見てごらん」
「鏡なんてないけど」
「HAAAAAAAAAAAAA!!」
姉よ、見るんだ。この俺の光り輝く素晴らしい鏡のポースを!!
「え? 私、猫になってるよー??」
「アーネの理想がそうさせたのさ」
「すごーい!」
「HA HA HA! 空だって飛べるんだぜ」
「すごーい!! 猫って飛べるんだ」
「猫なら当然さ。アーネ、あっちの雲を見るんだ」
「あっち? ……なんか甘い匂いがする」
「そうさ。猫の雲は食べれるんだ」
「すごーい!!! 猫の雲って食べれるんだねー」
「飴が降ったり雷のグミもあるんだ。気に入ったかい? レッツ、ニャンダフルタイム! 猫の日を楽しもうじゃないか!!」
◆
次の場所は……いたいた。もう待っているようだ。
「やあ。久しぶり」
「ここはどこだ?」
「猫の世界さ。全てが2になるドリームワールドにゃん」
「なるほど、分からん。ところで君はどこかで会ったような気がするぞ」
「HA HA HA! 何を言っているんだ父さん。俺は”アルティメット・ハンサム・キャット・テンシ・メンテ・ナンス”。ダンディ、あなたの息子だよ!」
「おお、メンテか。大きくなって見違えたな。父さん嬉しいぞ」
「さすが父さん。すぐ理解してくれたね」
「はっはっは。息子の顔を忘れるわけないだろ?」
「そんな父さんにはこれだ」
俺のカッコ良いポースと共に召喚しよう。さあ、受け取ってくれ。
「これは手紙かい? 私にくれるのかな」
「そうだよ父さん。ずっとこれを読んで欲しかったんだ」
「はっはっは。父さんに手紙か。嬉しくて泣きそうだ。どれどれ。……ん? これは誰からの手紙なんだ??」
「それは猫からさ」
「猫?」
「そう、我が家に住む猫達の要望をまとめた手紙さ!」
猫達からのプレゼントを受け取るがよい。
「……腹が減ったとか今日はこれが食べたいとかこれ全部がかい?」
「HA HA HA! まだまだあるよ」
手紙を空から降らせてみよう。たくさん受け取るがよい。
「多すぎないか?!」
「これは1匹1匹に書いて貰ったものだよ父さん。ちゃんと夢を叶えて欲しい」
「ほとんど食べ物しか書かれていないが……」
父さん、それは我が家の猫がグルメだからだよ。
「にゃーん」
「おや、手紙と一緒に猫が降って来たぞ。メンテが呼んだのかい?」
「その猫は父さんを呼んでいるみたいだ。暖房の魔石がないからか早く起きろってさ。いってらっしゃい」
「ん? うおおお、何かに吸い込まれる?!!! 息が出来な……」
「ぷはぁ?!」
「あら、パパ起きちゃったわね」
「ここはどこだ。手紙は……」
「フフッ。寝ぼけてるのかしら? パパ朝よ。おはよう」
「…………ママおはよう。そうか、寝てたのか。息苦しくなった溺れかける夢を見て起きてしまったよ」
「フフッ、それはアーネのせいね」
「えへへ。ごめんなさーい」
ベッドの上を飛び跳ねて遊んでいたアーネ。思いっきりダンディの胸を踏みつけたらしい。
「はっはっは、今日も元気だな! 夢の原因はそれだったか」
「え?! パパも夢見たのー? 今日ね、わたしもすっごーく楽しい夢を見たの! ぴょんぴょん跳ねてフワフワのもっふもふのモッチモチだったよー」
「そうかそうか。パパは猫に手紙を貰って飯くれとか暖房をつけろって言われたよ。あと誰かいたような気がするけど思い出せないなあ」
「フフッ。パパの夢は当たっているかもしれないわね。朝から廊下に猫が集まっていて不思議だったのよ。メンテちゃんに聞いたらずっとパパって言ってたわ。ほら、さっきからみんなパパの周りから離れないでしょ? 本当にパパのことを呼んでいたんじゃないかしら」
「この色が特徴的な猫、いつも暖房の前にいる……って夢で見た猫じゃないか?! まさか夢にまで出て来るとは不思議なこともあるんだな。……ところでメンテはどこだい? 見当たらないが」
「メンテちゃんはアニーキーを起こしに行くって出て行ったわよ」
「うん。行く行くうるさかったから私がお兄ちゃんの部屋のドア勝手に開けておいたよー」
「うわああああああああああああ?! 化け物になりたくないよ。ひゃああああああ」
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