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188話 「神々の困惑」
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「あにきー! にゃーにゃとねう(猫と寝ようよ)」
「えっ、今日も俺の部屋で寝るって? 何度も言うけど猫は1匹だけだよ。メンテ分かってる?」
「はーい!」
「……大丈夫かなあ」
トテトテと元気よく走り出すメンテ。ここ数日、部屋をメンテと猫達に占領されるアニーキーは不安でいっぱいであった。しばらくするとメンテが帰って来た。猫の大群を引き連れてアニーキーの部屋の前に。
「ちょ?! 全然1匹じゃないじゃんか!! あとなんで母さんも一緒なの?」
「メンテちゃんがこっちに来いって引っ張るからついて来ただけよ。何かあるのかしら?」
「――あ、そういうことか! きっとメンテは母さんに見て貰いたいんだよ。最近数を数えられるようになったからね」
「はーい!」
「あらあら、そういうこと。アニーキーは教えるのが上手って聞いているわよ。フフッ」
「そ、それほどでもないよ?」
メンテはどう? 僕も出来たよ。見て見て~とみんなにアピールしまくる男の子。最近は大人の真似をする姿をよく見せている。母親に僕すごいでしょと自慢をしたいのだと思われながら話は進んでいった。
「メンテ、母さんに俺が教えたことを披露するんだ!」
「はーい!」
「じゃあ今日一緒に寝る猫を1匹選んで。1匹だけだよ?」
「はいはーい!」
メンテは猫に近づいて行き、1匹の猫を指差して選んだ。
「いっぴき~!」
「正解! ほらほら、見てよ母さん。メンテが猫を1匹だけ選べるようになったんだ! 俺がしっかり教えたからね!!」
「フフッ、二人とも偉いわ」
「えぐぐ~」ニコニコ
「どう、すごいでしょ? 今日はあの猫と一緒に寝ようね。……あれ? あの猫なんだか小さいぞ」
何か違和感を感じるアニーキー。いつも寝る猫達と比べてこの猫は小さいのだ。よくよく周りの猫達を見て見ると、今日の猫の群れは何かがおかしい。そう、やたら子猫が多いのである。
「……えぐ」
「ん?」「どうしたのメンテちゃん?」
アニーキーとレディーの2人を呼び注意を惹きつつ、猫の傍らに移動し始めるメンテ。彼は2人の前で何かを見せつけるかのような立ち位置で止まった。今から何をするんだろう? と2人はついつい見入ってしまった。
2人がこちらを見ている姿を確認したメンテは、群れの中からある猫を呼び出す。先程メンテが1匹と自慢したときに選んだ子猫とその母猫である。その2匹の猫が群れから飛び出し、メンテの横に並んだ。他の猫達は、メンテと2匹の猫の邪魔にならないようゆっくりと後方に下がるように移動した。
こうしてメンテに呼ばれた2匹の猫は、アニーキーとレディーから注目を浴びるような形となる。まるで示し合わせたかのような流れる動きであった。
「……いっぴき」
「にゃん?」
「あにき、いっぴき」
「にゃあああん!」
「「――えっ?!」」
突然始まる猫劇場。気が付けば即興の舞台が出来上がっていたのであった。ここからは猫の言葉を翻訳しよう。
「いっぴき(今日はいっぴきだけだよ)」
子猫『ママは?』
「あにき、いっぴき(兄貴は1匹だけって言ってるんだ)」
子猫『いやだ、僕はママと一緒がいいよ!』
「あにきい(それを兄貴が許さないんだ)」
子猫『それなら僕じゃなくていいでしょ? 他の猫に譲るよ』
親猫『早く行きなさい』
子猫『ママ?! どうしてそんなこというの?』
親猫『あの部屋はとても快適。これはあなたのためよ。私のことは気にせず早く行きなさい』
子猫『いやだ、ママと離れたくないよ!』
「あにきい。あめ。いっぴきい(兄貴はダメだって。絶対にいっぴきじゃないと許さないんだ)」
子猫『うえええええええええん』
アニーキーとレディーには、猫達が何を言っているのかは分からない。だがメンテが適切なタイミングで”あにき”や”いっぴき”と言うことにより、この子猫は親猫と離れたくないんだということが伝わって来た。
そう、これは親子が引き離される悲しき演劇。それをメンテと猫が上手に演じているのだ!
「あにきい、いっぴき。いっぴき……」チラリ
「にゃああん!」←子猫
「にゃ。にゃあん……」←親猫
「うっ」
チラチラとアニーキーを見るメンテと2匹の猫。さすがのアニーキーも気付いてしまう。俺のせいでこの親子は引き離される。それでもいいのかと情に訴えかけているのだと。そして、何でもお見通しなレディーがそのことに気付かないわけがない。彼女も母親なのだから。
「……アニーキー。さすがに可哀そうよ? 別に1匹じゃなくてもいいんじゃないかしら?」
「うっ、分かってるよ母さん。今日は特別にその家族はみんな入っていいよ。その家族だけね?」
「――えぐっ!」
『にゃっ!』
すると今まで後ろで控えてきた猫の集団が動き出す。
「え?! なんか小さい猫がいっぱい出てきた?!」
「えぐ(今だ)」
『にゃああああ。にゃああああああ』←子猫達
『にゃおおおおん』←子猫の親達
子猫の集団がアニーキーとレディーの前に移動すると、いっせい悲しそうに泣き始めた。まるでその子猫達は全員兄弟である感を出していた。実際猫は複数子供を産むのだ。だがどの子猫が一緒の兄弟かなんてアニーキーやレディーに分かるわけがない。さらに親猫と思われる猫も悲しい声をあげる。
「ま、まさかみんな兄弟?! いやいやいや、そんなわけがないって。だいたい毛の色違うしさ。あれ? こっちの猫達は似ているような……。ふう、落ち着くんだ俺」
「……そうなのね。この集団はみんな家族なのね。ぐすん」
「母さん?! 何を言ってるの?!! 騙されちゃダメだよ」
「うえええええん!」
「ちょ、このタイミングでメンテも泣かないでよ?! 分かった分かった、その子猫の家族はみんな入っていいからさ」
「はーい!」
『にゃー!』
ドドドドドドドッ。
今日は仕方がないとアニーキーが諦めると、何事もなかったかのようにメンテと猫達は部屋に入っていった。その中の何匹かの猫は、部屋の中に入る前にアニーキーに近づいて行った。
「はぁ、今日もダメだったか……」
「にゃ」
「ん? 猫が何か咥えてる」
「にゃあ」ポロッ
「……え、魔石じゃん?!」
次々とアニーキーの足元に物が置かれ始めた。メンテのおもちゃだったり、店から持ってきたであろう魔道具や魔石もある。
そう、これは猫の恩返しである。生き物の死骸や外に落ちていたガラクタ等は持って来ないようにというメンテの入れ知恵により、アニーキーが興味を持ちそうな品々が多い。こんなことされたら何も言えなくなるのである。
「フフッ、猫達は家族想いなのね。やっぱり家族は一緒なのが一番よ。そういえば今日も猫と一緒に寝るのー! ってアーネが言ってたわよ。後で行くらしいから頼んだわよ」
「え、ちょ……」
「お休みなさいアニーキー」
「……」
今日もメンテとアーネと猫達と寝ることになったアニーキー。母親に頼られ、猫にお土産まで渡されたため文句は言えない。ポカーンと自分の部屋の前に佇んでいるアニーキーは、ただ一言だけ呟いたという。
「……これは反則だよ」
そして、その夜。メンテは猫の姿になり猫ギフトを子猫達に配るのであった。
「大人も子供もギフトに変わりはないね。これで知り合いみんなに行き渡ったよね。……ん、何これ?」
他の猫達のギフトを見ているとあることに気付く。
「よく見るとみんなギフトの端っこに四角いマークがついてるね。うわ、よく見ると僕もあるじゃん。これ何なんだろう? 昔見た事あるような気がするけど覚えてないや。猫ヘルプ! ……え、分からない? まあ猫ギフトって人間のギフトを真似して作ったらしいからね。勝手に作動して気持ち悪いから消しておこうっと。えいっ」
◆
その頃の死後の世界。神様チャンネルのスタッフ。
「おお、さすが期待の新人メンテくん。猫と寝たいがためにやりたい放題だ」
「まだまだパターンを用意しているらしいですね。これ面白いから全部まとめて次の放送のときに流しちゃいましょうよ」
「そうだな。しかし困ったなあ」
「どうかしたんですか?」
「いや、最近メンテくんの夜の様子が上手く録画されていないことが多いんだ。ほら、今全く映ってないだろ? 急に中断したり停止する時間があるようなんだ。ギフトに不具合があるのかもしれないなあ」
「赤ちゃんの夜なんて寝てばかりだから気にしなくても大丈夫ですよ。次メンテくんが教会行ったときに治しちゃいましょうよ」
「まあそうだな。じゃ編集始めるぞ」
「えっ、今日も俺の部屋で寝るって? 何度も言うけど猫は1匹だけだよ。メンテ分かってる?」
「はーい!」
「……大丈夫かなあ」
トテトテと元気よく走り出すメンテ。ここ数日、部屋をメンテと猫達に占領されるアニーキーは不安でいっぱいであった。しばらくするとメンテが帰って来た。猫の大群を引き連れてアニーキーの部屋の前に。
「ちょ?! 全然1匹じゃないじゃんか!! あとなんで母さんも一緒なの?」
「メンテちゃんがこっちに来いって引っ張るからついて来ただけよ。何かあるのかしら?」
「――あ、そういうことか! きっとメンテは母さんに見て貰いたいんだよ。最近数を数えられるようになったからね」
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「あらあら、そういうこと。アニーキーは教えるのが上手って聞いているわよ。フフッ」
「そ、それほどでもないよ?」
メンテはどう? 僕も出来たよ。見て見て~とみんなにアピールしまくる男の子。最近は大人の真似をする姿をよく見せている。母親に僕すごいでしょと自慢をしたいのだと思われながら話は進んでいった。
「メンテ、母さんに俺が教えたことを披露するんだ!」
「はーい!」
「じゃあ今日一緒に寝る猫を1匹選んで。1匹だけだよ?」
「はいはーい!」
メンテは猫に近づいて行き、1匹の猫を指差して選んだ。
「いっぴき~!」
「正解! ほらほら、見てよ母さん。メンテが猫を1匹だけ選べるようになったんだ! 俺がしっかり教えたからね!!」
「フフッ、二人とも偉いわ」
「えぐぐ~」ニコニコ
「どう、すごいでしょ? 今日はあの猫と一緒に寝ようね。……あれ? あの猫なんだか小さいぞ」
何か違和感を感じるアニーキー。いつも寝る猫達と比べてこの猫は小さいのだ。よくよく周りの猫達を見て見ると、今日の猫の群れは何かがおかしい。そう、やたら子猫が多いのである。
「……えぐ」
「ん?」「どうしたのメンテちゃん?」
アニーキーとレディーの2人を呼び注意を惹きつつ、猫の傍らに移動し始めるメンテ。彼は2人の前で何かを見せつけるかのような立ち位置で止まった。今から何をするんだろう? と2人はついつい見入ってしまった。
2人がこちらを見ている姿を確認したメンテは、群れの中からある猫を呼び出す。先程メンテが1匹と自慢したときに選んだ子猫とその母猫である。その2匹の猫が群れから飛び出し、メンテの横に並んだ。他の猫達は、メンテと2匹の猫の邪魔にならないようゆっくりと後方に下がるように移動した。
こうしてメンテに呼ばれた2匹の猫は、アニーキーとレディーから注目を浴びるような形となる。まるで示し合わせたかのような流れる動きであった。
「……いっぴき」
「にゃん?」
「あにき、いっぴき」
「にゃあああん!」
「「――えっ?!」」
突然始まる猫劇場。気が付けば即興の舞台が出来上がっていたのであった。ここからは猫の言葉を翻訳しよう。
「いっぴき(今日はいっぴきだけだよ)」
子猫『ママは?』
「あにき、いっぴき(兄貴は1匹だけって言ってるんだ)」
子猫『いやだ、僕はママと一緒がいいよ!』
「あにきい(それを兄貴が許さないんだ)」
子猫『それなら僕じゃなくていいでしょ? 他の猫に譲るよ』
親猫『早く行きなさい』
子猫『ママ?! どうしてそんなこというの?』
親猫『あの部屋はとても快適。これはあなたのためよ。私のことは気にせず早く行きなさい』
子猫『いやだ、ママと離れたくないよ!』
「あにきい。あめ。いっぴきい(兄貴はダメだって。絶対にいっぴきじゃないと許さないんだ)」
子猫『うえええええええええん』
アニーキーとレディーには、猫達が何を言っているのかは分からない。だがメンテが適切なタイミングで”あにき”や”いっぴき”と言うことにより、この子猫は親猫と離れたくないんだということが伝わって来た。
そう、これは親子が引き離される悲しき演劇。それをメンテと猫が上手に演じているのだ!
「あにきい、いっぴき。いっぴき……」チラリ
「にゃああん!」←子猫
「にゃ。にゃあん……」←親猫
「うっ」
チラチラとアニーキーを見るメンテと2匹の猫。さすがのアニーキーも気付いてしまう。俺のせいでこの親子は引き離される。それでもいいのかと情に訴えかけているのだと。そして、何でもお見通しなレディーがそのことに気付かないわけがない。彼女も母親なのだから。
「……アニーキー。さすがに可哀そうよ? 別に1匹じゃなくてもいいんじゃないかしら?」
「うっ、分かってるよ母さん。今日は特別にその家族はみんな入っていいよ。その家族だけね?」
「――えぐっ!」
『にゃっ!』
すると今まで後ろで控えてきた猫の集団が動き出す。
「え?! なんか小さい猫がいっぱい出てきた?!」
「えぐ(今だ)」
『にゃああああ。にゃああああああ』←子猫達
『にゃおおおおん』←子猫の親達
子猫の集団がアニーキーとレディーの前に移動すると、いっせい悲しそうに泣き始めた。まるでその子猫達は全員兄弟である感を出していた。実際猫は複数子供を産むのだ。だがどの子猫が一緒の兄弟かなんてアニーキーやレディーに分かるわけがない。さらに親猫と思われる猫も悲しい声をあげる。
「ま、まさかみんな兄弟?! いやいやいや、そんなわけがないって。だいたい毛の色違うしさ。あれ? こっちの猫達は似ているような……。ふう、落ち着くんだ俺」
「……そうなのね。この集団はみんな家族なのね。ぐすん」
「母さん?! 何を言ってるの?!! 騙されちゃダメだよ」
「うえええええん!」
「ちょ、このタイミングでメンテも泣かないでよ?! 分かった分かった、その子猫の家族はみんな入っていいからさ」
「はーい!」
『にゃー!』
ドドドドドドドッ。
今日は仕方がないとアニーキーが諦めると、何事もなかったかのようにメンテと猫達は部屋に入っていった。その中の何匹かの猫は、部屋の中に入る前にアニーキーに近づいて行った。
「はぁ、今日もダメだったか……」
「にゃ」
「ん? 猫が何か咥えてる」
「にゃあ」ポロッ
「……え、魔石じゃん?!」
次々とアニーキーの足元に物が置かれ始めた。メンテのおもちゃだったり、店から持ってきたであろう魔道具や魔石もある。
そう、これは猫の恩返しである。生き物の死骸や外に落ちていたガラクタ等は持って来ないようにというメンテの入れ知恵により、アニーキーが興味を持ちそうな品々が多い。こんなことされたら何も言えなくなるのである。
「フフッ、猫達は家族想いなのね。やっぱり家族は一緒なのが一番よ。そういえば今日も猫と一緒に寝るのー! ってアーネが言ってたわよ。後で行くらしいから頼んだわよ」
「え、ちょ……」
「お休みなさいアニーキー」
「……」
今日もメンテとアーネと猫達と寝ることになったアニーキー。母親に頼られ、猫にお土産まで渡されたため文句は言えない。ポカーンと自分の部屋の前に佇んでいるアニーキーは、ただ一言だけ呟いたという。
「……これは反則だよ」
そして、その夜。メンテは猫の姿になり猫ギフトを子猫達に配るのであった。
「大人も子供もギフトに変わりはないね。これで知り合いみんなに行き渡ったよね。……ん、何これ?」
他の猫達のギフトを見ているとあることに気付く。
「よく見るとみんなギフトの端っこに四角いマークがついてるね。うわ、よく見ると僕もあるじゃん。これ何なんだろう? 昔見た事あるような気がするけど覚えてないや。猫ヘルプ! ……え、分からない? まあ猫ギフトって人間のギフトを真似して作ったらしいからね。勝手に作動して気持ち悪いから消しておこうっと。えいっ」
◆
その頃の死後の世界。神様チャンネルのスタッフ。
「おお、さすが期待の新人メンテくん。猫と寝たいがためにやりたい放題だ」
「まだまだパターンを用意しているらしいですね。これ面白いから全部まとめて次の放送のときに流しちゃいましょうよ」
「そうだな。しかし困ったなあ」
「どうかしたんですか?」
「いや、最近メンテくんの夜の様子が上手く録画されていないことが多いんだ。ほら、今全く映ってないだろ? 急に中断したり停止する時間があるようなんだ。ギフトに不具合があるのかもしれないなあ」
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