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165話 「たかいたか~い その1」
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「きゃきゃー!」
「はっはっは!」
今日は天気の良い素晴らしい日。メンテは、父親であるダンディと二人で屋敷の周りを散歩をしていた。
「ぱぁぱ~」
「どうしたメンテ?」
「だっお」
「おお、抱っこか。こっちにおいで」
「はあーい!」
ダンディに甘え始めるメンテ。抱っこされるとすぐピタっと体をくっつかせ、僕あなたのことを信頼してるの感を出す。さらに腕が疲れてきたら持ち直しをする暇を与えずに自ら動いて手間を省かせる。気が付けば長時間抱っこしてしまう、祖父母にも好評だったメンテの必殺技である!
なお大人達からは体が小さくて体重が軽いから持ちやすい。だから長いこと抱っこしてしまうのだろうと言われている。本当はメンテの作戦通りなのだが気付いている人はいないのだ。ある意味恐ろしい赤ちゃんである。
「えぐぅ」ピタッ
「はっはっは、メンテは軽いから全然疲れないな!」
「ぱんぱ、たか~い」
「もっとたかいたかいをして欲しいのかい?」
「はぁい!」
「よし、たかいたかーい!」
「きゃきゃー!」
父親に甘えまくるメンテ。今日も彼はご機嫌ちゃんである。
「ぱぱん」
「今度はなんだい?」
「おっと。もっとたか~い」
「まだ足りないのか。それ、たかいたかーい!」
「きゃきゃきゃ!」
5分後。
「ぱぱ~」
「はぁはぁ。少し待つんだ、もうパパ疲れたよ……」
「ううううぅ……」
「わ、分かった。だがちょっと待ってくれ。……おーい、タクシー!」
「ほほっ。お呼びでしょうか?」
音も気配もせず急に現れるタクシー。この老人はナンス家の執事である。
「メンテにたかいたか~いをしてくれ。はぁはぁ……。ついでに私に飲み物とイスも頼む」
「ほほっ。お任せ下さい」
パチンと指を鳴らすと、タクシーの部下が急いで走ってきた。タクシーに何かを指示されると、すごい速さで去っていく。5秒ぐらいの出来事であった。
「今のは?」
「私の部下です。彼は足が速いのですぐお飲み物を持ってきますぞ」
「そうか。ふう、助かった~。ついでにどこか休めそうな場所はないのか?」
「ほほっ、ありますぞ。近くに野外訓練施設を作りましたので。そちらに行きませんか?」
「はあーい! えぐえっぐ!」
「おお、メンテが行きたいそうだ。でもそんな施設あったかな? 私も気になるし行ってみるかい?」
「はあああああい!」バシバシ
「はっはっは、行きたいんだな。じゃあ行ってみようか。へい、タクシー! その場所に案内してくれ」
「かしこまりました。ではメンテ様はこちらへ。私と高い高いしながら行きましょう」
「はぁーい!」
「ほほっ。それ高い高いですぞ~」
「ふう、タクシーが来てくれて助かったよ。さすがに何回も抱っこはきついからな」
「もっとー!」
「ほほっ、高い高いですぞ~」
「きゃきゃ。もっとー!」
こうしてメンテはタクシーに高い高いされながら移動を始めた。何回も同じことをねだる子供あるあるを実践するメンテ。普通の子供らしくて愛いかったという。
◆
メンテとダンディとタクシーの3人は、タクシーの部下達の訓練している場所に到着した。ここは少し前に起きた騒動の地形をそのまま残したナンス家の敷地だ。土の壁が高すぎて崖のようになったり、大きな池、砂漠のような砂地や雪の積もる場所まで何でもある。元の状態に戻さなくてもいろいろな訓練に使えますなというタクシーの提案により、更にいろいろなギミックを追加されたそうだ。
この他にもコノマチの被害が出た地形をあえて元の状態に戻さず、冒険者達の練習場所として利用されるようになった。初めて行く地形や過酷な環境を体験出来ると評判が良く、初心者の冒険者が急増したとか。おかげでコノマチの居住地の面積が4分の1も減ったらしいが。
なお土地の使用料や管理はギルドが全額負担することになった。ギルドがナンス家に払うという形で。なぜそうなったの経緯は不明だが、ここはナンス家の私有地である。金を払えば自由に使わせてやると都合良く話が進んだそうだ。
こうしてナンス家は新たな収入源をゲットしたのである! なぜギルドがここまでナンスを恐れるのか。それはそのうち分かるであろう。それはともかく3人は、野外訓練施設の中に入って行った。初めて訪れる場所なので興味深々なメンテである。
「きゃー!」
「ほお、ここが新しい訓練施設か。結構広いな」
「きゃきゃきゃー!」
「ほほっ、ここでは様々な地形や気候を再現出来ます。おかげでわざわざ訓練で山に行かなくても良くなりました。魔法の実験し放題ですぞ!」
「あくじー、だめ! ぎるどぶっこわ!」バシバシ
「ほほっ、新しい兵器の実験はギルドでやると言いたいのですな。さすがメンテ様!」
「はあい!」
「おお、メンテはパパ達の事をよく分かっているじゃないか。なんて可愛い息子なんだ!」
「はっはっは!」「ほほっ」「きゃきゃきゃ!」
すでに思考が父親やタクシーにそっくりなメンテ。もう手遅れかもしれない。
「――おい?! みんなあれ見て見ろ」
「あ、あのお方はダンディ様じゃないか?!」
「本当だ!?」
「あら、本当ね。メンテ様もいるわよ」
3人の大きな笑い声に気付いた部下達。たまにメンテが遊びに来るが、今回は珍しくダンディも一緒なのである。おかげで部下達の注目を引いていたとか。
「ふぅ、笑い疲れたなあ。水はまだかな」
「旦那様、こちらにお座りください」スッ
「おお、助かる。よっこいしょ……ふぅ」
ダンディは高そうな椅子に座って足を組んだ。そして、この訓練場の中を眺めはじめた。その様子を見たタクシーの部下はあることを思った。
「……もしかしてダンディ様は、ここを視察しに来たのでは?」
「「「「「「――?!」」」」」」
そう、ダンディはナンス家の当主。さらにタクシーの主である。新しく出来た場所および人材を視察して当然なのだ。何か不備があればクビ、最悪死刑になるかもしれない。それは絶対嫌だと部下達に緊張が走った。
「ふぅ。甘いものより冷たいものがいいな(飲み物が)。メンテもそう思うだろ?」
「はーい!」
「タクシー、追加を頼む(飲み物の)」
「かしこまりました。そういえばこちらに移動したと伝え忘れていましたな(命令した部下に)。コン、旦那様がここでお待ちだと伝えてください。場所は……」
とタクシーは近くにいる部下のコンに指示を出した。部下は急いで仲間の部下を呼びに走っていた。身体強化の魔法を使っているせいかすごいスピードである。が、遠くにいた部下達は違う意味で聞こえていた。
「おい、今何って言ったんだ?」
「ちょ、揺らすなよ。甘いものより冷たいもの? が何とかだってさ。ああもう、最後まで聞こえなかったじゃねえか……」←聴覚強化の魔法を使える部下
「「「「「「あ、甘い者より冷たい者が良いだと?!」」」」」」
「それがダンディ様のご要望なのか?!」
「ああ、メンテ様もそれが良いらしい。つまりナンス家の総意なのかもしれないなあ」
「まじか?」
「れ、冷酷にならないとダメなの?」
「いやいや、仕事が甘すぎるって意味だろう。もっと真面目に取り組めってことだよ」
「なるほど。そういう意味か」
「誰かクビにしたいんじゃないか?」
「だからダンディ様が来たのか?!」
「……ごくり」
ダンディはただ飲み物の話をしているだけである。が、誰も気付いていない。部下達の勘違いなのだ。
「ぱんぱあ」ぐいぐい
「ちょっと待ってくれ。パパしばらく休憩をしているから、その間メンテはタクシーと遊んでいてくれないか?」
「はあい!」
「よしよし、いい子だ。タクシー、しばらく頼んだぞ」
「ほほっ、お任せください」
「あくじー! あえ!」指プイ
「「「「「「「――?!」」」」」」」」ビクッ
急に部下達を指差すメンテ。何か楽しそうにしゃべってるから僕も混ぜてと指差しただけなのだが、部下達にはこう思われたという。こっちを指差したということは間違いない、今の会話はナンス家の要望だ。仕事中は冷たい人間を演じる、いや真剣に取り組む姿を見せなければいけない! と。
分かっていると思うが何度でも言おう。ダンディはただ疲れて休んでいるだけである。こうして、部下達が盛大に勘違いしたままメンテとのお遊びが始まった。
「はっはっは!」
今日は天気の良い素晴らしい日。メンテは、父親であるダンディと二人で屋敷の周りを散歩をしていた。
「ぱぁぱ~」
「どうしたメンテ?」
「だっお」
「おお、抱っこか。こっちにおいで」
「はあーい!」
ダンディに甘え始めるメンテ。抱っこされるとすぐピタっと体をくっつかせ、僕あなたのことを信頼してるの感を出す。さらに腕が疲れてきたら持ち直しをする暇を与えずに自ら動いて手間を省かせる。気が付けば長時間抱っこしてしまう、祖父母にも好評だったメンテの必殺技である!
なお大人達からは体が小さくて体重が軽いから持ちやすい。だから長いこと抱っこしてしまうのだろうと言われている。本当はメンテの作戦通りなのだが気付いている人はいないのだ。ある意味恐ろしい赤ちゃんである。
「えぐぅ」ピタッ
「はっはっは、メンテは軽いから全然疲れないな!」
「ぱんぱ、たか~い」
「もっとたかいたかいをして欲しいのかい?」
「はぁい!」
「よし、たかいたかーい!」
「きゃきゃー!」
父親に甘えまくるメンテ。今日も彼はご機嫌ちゃんである。
「ぱぱん」
「今度はなんだい?」
「おっと。もっとたか~い」
「まだ足りないのか。それ、たかいたかーい!」
「きゃきゃきゃ!」
5分後。
「ぱぱ~」
「はぁはぁ。少し待つんだ、もうパパ疲れたよ……」
「ううううぅ……」
「わ、分かった。だがちょっと待ってくれ。……おーい、タクシー!」
「ほほっ。お呼びでしょうか?」
音も気配もせず急に現れるタクシー。この老人はナンス家の執事である。
「メンテにたかいたか~いをしてくれ。はぁはぁ……。ついでに私に飲み物とイスも頼む」
「ほほっ。お任せ下さい」
パチンと指を鳴らすと、タクシーの部下が急いで走ってきた。タクシーに何かを指示されると、すごい速さで去っていく。5秒ぐらいの出来事であった。
「今のは?」
「私の部下です。彼は足が速いのですぐお飲み物を持ってきますぞ」
「そうか。ふう、助かった~。ついでにどこか休めそうな場所はないのか?」
「ほほっ、ありますぞ。近くに野外訓練施設を作りましたので。そちらに行きませんか?」
「はあーい! えぐえっぐ!」
「おお、メンテが行きたいそうだ。でもそんな施設あったかな? 私も気になるし行ってみるかい?」
「はあああああい!」バシバシ
「はっはっは、行きたいんだな。じゃあ行ってみようか。へい、タクシー! その場所に案内してくれ」
「かしこまりました。ではメンテ様はこちらへ。私と高い高いしながら行きましょう」
「はぁーい!」
「ほほっ。それ高い高いですぞ~」
「ふう、タクシーが来てくれて助かったよ。さすがに何回も抱っこはきついからな」
「もっとー!」
「ほほっ、高い高いですぞ~」
「きゃきゃ。もっとー!」
こうしてメンテはタクシーに高い高いされながら移動を始めた。何回も同じことをねだる子供あるあるを実践するメンテ。普通の子供らしくて愛いかったという。
◆
メンテとダンディとタクシーの3人は、タクシーの部下達の訓練している場所に到着した。ここは少し前に起きた騒動の地形をそのまま残したナンス家の敷地だ。土の壁が高すぎて崖のようになったり、大きな池、砂漠のような砂地や雪の積もる場所まで何でもある。元の状態に戻さなくてもいろいろな訓練に使えますなというタクシーの提案により、更にいろいろなギミックを追加されたそうだ。
この他にもコノマチの被害が出た地形をあえて元の状態に戻さず、冒険者達の練習場所として利用されるようになった。初めて行く地形や過酷な環境を体験出来ると評判が良く、初心者の冒険者が急増したとか。おかげでコノマチの居住地の面積が4分の1も減ったらしいが。
なお土地の使用料や管理はギルドが全額負担することになった。ギルドがナンス家に払うという形で。なぜそうなったの経緯は不明だが、ここはナンス家の私有地である。金を払えば自由に使わせてやると都合良く話が進んだそうだ。
こうしてナンス家は新たな収入源をゲットしたのである! なぜギルドがここまでナンスを恐れるのか。それはそのうち分かるであろう。それはともかく3人は、野外訓練施設の中に入って行った。初めて訪れる場所なので興味深々なメンテである。
「きゃー!」
「ほお、ここが新しい訓練施設か。結構広いな」
「きゃきゃきゃー!」
「ほほっ、ここでは様々な地形や気候を再現出来ます。おかげでわざわざ訓練で山に行かなくても良くなりました。魔法の実験し放題ですぞ!」
「あくじー、だめ! ぎるどぶっこわ!」バシバシ
「ほほっ、新しい兵器の実験はギルドでやると言いたいのですな。さすがメンテ様!」
「はあい!」
「おお、メンテはパパ達の事をよく分かっているじゃないか。なんて可愛い息子なんだ!」
「はっはっは!」「ほほっ」「きゃきゃきゃ!」
すでに思考が父親やタクシーにそっくりなメンテ。もう手遅れかもしれない。
「――おい?! みんなあれ見て見ろ」
「あ、あのお方はダンディ様じゃないか?!」
「本当だ!?」
「あら、本当ね。メンテ様もいるわよ」
3人の大きな笑い声に気付いた部下達。たまにメンテが遊びに来るが、今回は珍しくダンディも一緒なのである。おかげで部下達の注目を引いていたとか。
「ふぅ、笑い疲れたなあ。水はまだかな」
「旦那様、こちらにお座りください」スッ
「おお、助かる。よっこいしょ……ふぅ」
ダンディは高そうな椅子に座って足を組んだ。そして、この訓練場の中を眺めはじめた。その様子を見たタクシーの部下はあることを思った。
「……もしかしてダンディ様は、ここを視察しに来たのでは?」
「「「「「「――?!」」」」」」
そう、ダンディはナンス家の当主。さらにタクシーの主である。新しく出来た場所および人材を視察して当然なのだ。何か不備があればクビ、最悪死刑になるかもしれない。それは絶対嫌だと部下達に緊張が走った。
「ふぅ。甘いものより冷たいものがいいな(飲み物が)。メンテもそう思うだろ?」
「はーい!」
「タクシー、追加を頼む(飲み物の)」
「かしこまりました。そういえばこちらに移動したと伝え忘れていましたな(命令した部下に)。コン、旦那様がここでお待ちだと伝えてください。場所は……」
とタクシーは近くにいる部下のコンに指示を出した。部下は急いで仲間の部下を呼びに走っていた。身体強化の魔法を使っているせいかすごいスピードである。が、遠くにいた部下達は違う意味で聞こえていた。
「おい、今何って言ったんだ?」
「ちょ、揺らすなよ。甘いものより冷たいもの? が何とかだってさ。ああもう、最後まで聞こえなかったじゃねえか……」←聴覚強化の魔法を使える部下
「「「「「「あ、甘い者より冷たい者が良いだと?!」」」」」」
「それがダンディ様のご要望なのか?!」
「ああ、メンテ様もそれが良いらしい。つまりナンス家の総意なのかもしれないなあ」
「まじか?」
「れ、冷酷にならないとダメなの?」
「いやいや、仕事が甘すぎるって意味だろう。もっと真面目に取り組めってことだよ」
「なるほど。そういう意味か」
「誰かクビにしたいんじゃないか?」
「だからダンディ様が来たのか?!」
「……ごくり」
ダンディはただ飲み物の話をしているだけである。が、誰も気付いていない。部下達の勘違いなのだ。
「ぱんぱあ」ぐいぐい
「ちょっと待ってくれ。パパしばらく休憩をしているから、その間メンテはタクシーと遊んでいてくれないか?」
「はあい!」
「よしよし、いい子だ。タクシー、しばらく頼んだぞ」
「ほほっ、お任せください」
「あくじー! あえ!」指プイ
「「「「「「「――?!」」」」」」」」ビクッ
急に部下達を指差すメンテ。何か楽しそうにしゃべってるから僕も混ぜてと指差しただけなのだが、部下達にはこう思われたという。こっちを指差したということは間違いない、今の会話はナンス家の要望だ。仕事中は冷たい人間を演じる、いや真剣に取り組む姿を見せなければいけない! と。
分かっていると思うが何度でも言おう。ダンディはただ疲れて休んでいるだけである。こうして、部下達が盛大に勘違いしたままメンテとのお遊びが始まった。
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