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133話 「お宝収集 その2」
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①ニーホ・ヤモリン
ヤモリっぽい力を持っている。しっぽ遊びが上手。
②ロコロコ・リグンド
マッチョなドワーフ。男っぽい性格。
③ミスネ・ケアレス
よくミスをしちゃう人。僕の都合の悪いことは彼女に押し付けます。
④フウセン・バルーン
いつも浮いている。天上や高いところの掃除のエキスパート。
僕に下着を渡した容疑者はこの4人です。ではお話に戻りましょう。
◆
「あれ? ちょっと見せてください。いえ、まさか……」
ニーホさんがキッサさんの持っている下着を見ます。
「……これ私のです」
「ニーホさん、あなた……。いくらメンテくんと仲良くなりたいからってこれはね……」
「えっ、違いますよ!? どちらかというと私は被害者ですよね?!」
「「「……」」」
他3人のメイド達がジド目でニーホさんを見つめます。小さな声で、まじかよとか嘘でしょと聞こえますね。早く終わりにしてくれ、ニーホが犯人でいいじゃないかという雰囲気です。
「被害者? ニーホさん、それはどういうですか?」
「このパンツは買ったばかりでまだ履いたことないです! むしろなぜメンテくんがこれを使っているのか気になりますよ!!」
「では、このヒラヒラはあなたの趣味ということですか?」
「そこは詳しく説明しなくてもいいですよね?! は、恥ずかしいじゃないですか」
「ニーホ可愛い……」「乙女だね」「ぶふっ」
とんだ公開処刑です。でもみなさん安心してください。このパンツは新品です!
なんだか楽しそうな様子なので、僕も興味津々な感じを出して近づきましょう。赤ちゃんは空気を読まずに自分のやりたいことをするのですよ。
「えぐぅ~?」
僕は、みんなで騒いで何してるの~? 混ぜて混ぜて。一緒に遊ぼうよ! とみんなの足元に近づきます。
「あー、メンテくん。ちょっと待っててね。すぐ終わるから」
「うぐ?」←ポカーン顔
「じゃあニーホさん。少しの間メンテくんを抱っこしてくれるかしら?」
「分かりました」
キッサさんの指示で僕は抱っこされました。犯人捜しの邪魔みたいですが、おおむね作戦通りです。僕は何でも興味を持つピュアハートな赤ちゃんなのと伝わったはずです。
そして犯人探しが始まったのですが、ひどい擦り付け合いでした。みんな怒られたくないのです。
◆
「じゃあこの下着を持ってきたのは誰?」
「そ、それは……」
キッサさんの言葉で、一人のメイドの目が泳ぎ始めました。これは怪しいですね。
「ロコロコさん? まさかあなたが犯人だったなんて……」
「え、違います?! いや、でも持ってきたのは私ですが」
「「「……」」」
「んぐぅ?」
今度は、他の3人のメイド達がロコロコさんをジド目で見ます。こいつが真犯人か、早く白状しろよという感じですね。でも僕だけは何も分かっていない顔をして誤魔化します。やましいことは一切ないピュアハートなので。
「一応確認します。何か言い訳はありますか?」
「だから犯人じゃねえって。ああ、分かった。正直に話すからさ。実はだな、これはメンテくんが離さなくてさ……」
「「「「メンテくんが?!」」」」
「うぐ?!」
いっせいにみんなが僕を見ます。あれ? 雲行きが怪しくなってきたぞ……。
「外に干してあった洗濯物を取り込んでいたらさ、カフェとメンテくんが来たんだよ。なんか家の中の散歩中らしくてよ、たまたま立ち寄ったみたいなんだわ。それでメンテくんが干してあった服を離さなくてよ。よく分からないけど興味を持ったんじゃないかってカフェが言ってたぜ。それで仕方なくこの部屋まで二人と一緒に洗濯物を運んだんだわ。ついでにメンテくんと遊んでけって言われたから、この部屋に洗濯物を置きっぱなしにしてたんだよ。メンテくん洗濯物の上で寝ちゃったから起きた後にたたむ予定だったんだ」
まるで僕が下着を持ってきたような言い方ですね。まあほぼ正解なので言い返せませんな。ははは、よくわからないという顔で誤魔化しましょう。んぐぅ~?
「私はただ洗濯物を持ってきただけ。わざわざヒラヒラパンツなんて渡さねえって」
「ヒラヒラは言わないでくださいよ!」←ニーホ
「……そういうことですか。この部屋になぜ洗濯物が大量にあるのか判明しましたね。でもメンテくんが持っていった理由が分かりませんよ。メンテくん、どういうことかな? おばちゃんに教えてくれる?」
「えっぐ」指プイ
「ぎくっ?!」
このままだと僕が怒られそうなのでミスネさんを指差します。あとは彼女にお任せです。
「今の反応は何ですか? ミスネさん。とても怪しいわね」
「え? いえ私は別に……」
「「「怪しい」」」じぃー
今度はミスネさんにジド目が集まります。さっきまで犯人にされそうだったニーホとロコロコさんの目が怖いです。お前知ってたのかよ、今まで黙ってやがってとね。
「ひいいいいいい、分かりましたよおおお。話しますから。みんなして私を睨まないでください」
「はい、睨むのストップ。で、何かしら?」
「メンテくんは……、メンテくんは匂いフェチなんです!」
「「「「は?」」」」「えぐ?」
ん?
「外干しのときの匂いが大好きなんですよ! この前メンテくんと一緒に散歩をしているとき、外に干された洗濯物に興味を持ったんです。メンテくんは近づいて匂いをずっと嗅いでいました。それはもうすごい喜んでいましたよ。だからカフェさんと散歩したときも同じように嗅いでいたのではないですか?!」
「「「「……」」」」
みんなして僕の秘密を暴露していきますよ。そうですねえ、僕は洗濯物を太陽に当てたときのあの匂いが好きなのです。決して下着を発見して喜んだという話ではありません。変態ではないのですよ?
「みんなの話を聞く限り、なんだかメンテくんが自ら進んでやったような気がするわね……。フウセンさんは何か知らないの?」
「……」びくっ
「何その様子は……。まさかあなたも?!」
「えっと……」
「「「……」」」
ずっと黙っていたフウセンさんが動揺しています。これは何かありますね! ここは空気を読んで僕もフウセンさんを見ます。
「何か都合が悪いことでもあるの?」
「いえ。でもメンテくんがずっと洗濯物で遊んでいるのを見ていました。そのまま疲れたのか洗濯物を持って布団で寝ちゃうところもです」
ふう、よかった。また僕の秘密が暴露されるのかと思いましたよ。
「……洗濯物の上で寝ているのはそういう理由だったのね。私も変だと思ってたのよ」
「はい。メンテくんの下にある洗濯物を取ろうとすると、奪われまいと暴れ出すので誰も手が出せませんでした。寝ているときもしっかり抱きかかえて放さず、キッサさんと遊んでいるときも洗濯物を守るようにその場から動かなかった事もです。みんな知っていると思って黙ってました」
「そういえばメンテくんと遊んでいるとき、一度も布団の上から離れなかったわね……」
「そこまで見ていませんでした」「そうでしたっけ?」「言われてみればそうだよな」
「「「「「ざわざわ」」」」」
確かにそうだったかもとみんなで話し合います。私達は悪くない、勝手にメンテくんがパンツを取っただけ。このまま僕が悪いと意見がまとまりそうですよ。
まあ白状するとその通りなので何も言い返せません。すみませんでした。これ全部僕のしわざなんです。今ならこのお宝を集められると思ってやりました。いっぱい集めてコレクションにする予定だったんです。何も知らない赤ちゃんの可愛いイタズラなんです。
「それとミスネの下着で鼻をかんだり、ロコロコの服でよだれを拭いたりしていました」
「「え?」」←ミスネ&ロコロコ
「ニーホのスカートで床の汚れを拭いたり」
「え?」←ニーホ
「キッサさんの服の上でうんちをしていました」
「はい?」←キッサ
「私の洗濯物じゃないと分かったので全部スルーしました。ごめんなさい」ぺこり
「「「「……」」」」
みんながフウセンさんを凝視します。それを先に言えよと。
どうやらフウセンさんには、僕の遊んでいる様子をずっと見ていたようですね。そういえば上の方は気にしていませんでした。フウセンさんは浮いているので視界に入らなかったのです。これからは行動に気を付けましょう。
フウセンさんの発言後はみんなの視線が僕に集まります。なんだかみんなで怒りそうですね。よし、話が長すぎて興味なくなったように装いましょう!
「メンテく~ん?」←キッサ
「「「メンテくん?」」」←メイド3人
「ちゅぱちゅぱ……」←急に指をしゃぶりだすメンテ
「メンテくん、今の話は本当なの?」
「ちゅぱぱー」←話を全く聞いていない
誰が話しかけてもなんのその。全く聞こえていない様子の赤ちゃんであった。
「……はあ。みんな少しずつ悪いところがあったということね。メンテくんは何でも興味を持つので変なことは教えないように。あと悪いことしたらしっかり怒ってください。分かりましたか?」
「「「「はい」」」」
「では洗濯物の片づけをしておいてください。メンテくんはおばちゃんと遊びましょうか」
「えっぐ!」
というわけで正解は②③④でした。なんとニーホさん以外の全員が犯人だったのです。ミスネさんがお宝の場所を特定、ロコロコさんが下着を持って来る、フウセンさんが黙認するという見事な連携プレーです。みんなの協力があってお宝を手に入れたのですよ。まあ協力しているという自覚はないと思いますがね。そういう意味ではカフェさんも共犯ですな。
犯人も怒られたというよりは注意で済みました。あまり大事にならなくて良かったですよ。僕のコレクションが減ったのは残念ですがね。
◆
メイド達が洗濯物をたたみだすと、すぐに異変に気付いた。
「あれ? 私のブラが……」
「全体的に数が足りなくないですかね?」
「何かおかしい」
「おいおい、どうなってんだよ?」
そうです。この騒動はまだ終わらないのでした。
ヤモリっぽい力を持っている。しっぽ遊びが上手。
②ロコロコ・リグンド
マッチョなドワーフ。男っぽい性格。
③ミスネ・ケアレス
よくミスをしちゃう人。僕の都合の悪いことは彼女に押し付けます。
④フウセン・バルーン
いつも浮いている。天上や高いところの掃除のエキスパート。
僕に下着を渡した容疑者はこの4人です。ではお話に戻りましょう。
◆
「あれ? ちょっと見せてください。いえ、まさか……」
ニーホさんがキッサさんの持っている下着を見ます。
「……これ私のです」
「ニーホさん、あなた……。いくらメンテくんと仲良くなりたいからってこれはね……」
「えっ、違いますよ!? どちらかというと私は被害者ですよね?!」
「「「……」」」
他3人のメイド達がジド目でニーホさんを見つめます。小さな声で、まじかよとか嘘でしょと聞こえますね。早く終わりにしてくれ、ニーホが犯人でいいじゃないかという雰囲気です。
「被害者? ニーホさん、それはどういうですか?」
「このパンツは買ったばかりでまだ履いたことないです! むしろなぜメンテくんがこれを使っているのか気になりますよ!!」
「では、このヒラヒラはあなたの趣味ということですか?」
「そこは詳しく説明しなくてもいいですよね?! は、恥ずかしいじゃないですか」
「ニーホ可愛い……」「乙女だね」「ぶふっ」
とんだ公開処刑です。でもみなさん安心してください。このパンツは新品です!
なんだか楽しそうな様子なので、僕も興味津々な感じを出して近づきましょう。赤ちゃんは空気を読まずに自分のやりたいことをするのですよ。
「えぐぅ~?」
僕は、みんなで騒いで何してるの~? 混ぜて混ぜて。一緒に遊ぼうよ! とみんなの足元に近づきます。
「あー、メンテくん。ちょっと待っててね。すぐ終わるから」
「うぐ?」←ポカーン顔
「じゃあニーホさん。少しの間メンテくんを抱っこしてくれるかしら?」
「分かりました」
キッサさんの指示で僕は抱っこされました。犯人捜しの邪魔みたいですが、おおむね作戦通りです。僕は何でも興味を持つピュアハートな赤ちゃんなのと伝わったはずです。
そして犯人探しが始まったのですが、ひどい擦り付け合いでした。みんな怒られたくないのです。
◆
「じゃあこの下着を持ってきたのは誰?」
「そ、それは……」
キッサさんの言葉で、一人のメイドの目が泳ぎ始めました。これは怪しいですね。
「ロコロコさん? まさかあなたが犯人だったなんて……」
「え、違います?! いや、でも持ってきたのは私ですが」
「「「……」」」
「んぐぅ?」
今度は、他の3人のメイド達がロコロコさんをジド目で見ます。こいつが真犯人か、早く白状しろよという感じですね。でも僕だけは何も分かっていない顔をして誤魔化します。やましいことは一切ないピュアハートなので。
「一応確認します。何か言い訳はありますか?」
「だから犯人じゃねえって。ああ、分かった。正直に話すからさ。実はだな、これはメンテくんが離さなくてさ……」
「「「「メンテくんが?!」」」」
「うぐ?!」
いっせいにみんなが僕を見ます。あれ? 雲行きが怪しくなってきたぞ……。
「外に干してあった洗濯物を取り込んでいたらさ、カフェとメンテくんが来たんだよ。なんか家の中の散歩中らしくてよ、たまたま立ち寄ったみたいなんだわ。それでメンテくんが干してあった服を離さなくてよ。よく分からないけど興味を持ったんじゃないかってカフェが言ってたぜ。それで仕方なくこの部屋まで二人と一緒に洗濯物を運んだんだわ。ついでにメンテくんと遊んでけって言われたから、この部屋に洗濯物を置きっぱなしにしてたんだよ。メンテくん洗濯物の上で寝ちゃったから起きた後にたたむ予定だったんだ」
まるで僕が下着を持ってきたような言い方ですね。まあほぼ正解なので言い返せませんな。ははは、よくわからないという顔で誤魔化しましょう。んぐぅ~?
「私はただ洗濯物を持ってきただけ。わざわざヒラヒラパンツなんて渡さねえって」
「ヒラヒラは言わないでくださいよ!」←ニーホ
「……そういうことですか。この部屋になぜ洗濯物が大量にあるのか判明しましたね。でもメンテくんが持っていった理由が分かりませんよ。メンテくん、どういうことかな? おばちゃんに教えてくれる?」
「えっぐ」指プイ
「ぎくっ?!」
このままだと僕が怒られそうなのでミスネさんを指差します。あとは彼女にお任せです。
「今の反応は何ですか? ミスネさん。とても怪しいわね」
「え? いえ私は別に……」
「「「怪しい」」」じぃー
今度はミスネさんにジド目が集まります。さっきまで犯人にされそうだったニーホとロコロコさんの目が怖いです。お前知ってたのかよ、今まで黙ってやがってとね。
「ひいいいいいい、分かりましたよおおお。話しますから。みんなして私を睨まないでください」
「はい、睨むのストップ。で、何かしら?」
「メンテくんは……、メンテくんは匂いフェチなんです!」
「「「「は?」」」」「えぐ?」
ん?
「外干しのときの匂いが大好きなんですよ! この前メンテくんと一緒に散歩をしているとき、外に干された洗濯物に興味を持ったんです。メンテくんは近づいて匂いをずっと嗅いでいました。それはもうすごい喜んでいましたよ。だからカフェさんと散歩したときも同じように嗅いでいたのではないですか?!」
「「「「……」」」」
みんなして僕の秘密を暴露していきますよ。そうですねえ、僕は洗濯物を太陽に当てたときのあの匂いが好きなのです。決して下着を発見して喜んだという話ではありません。変態ではないのですよ?
「みんなの話を聞く限り、なんだかメンテくんが自ら進んでやったような気がするわね……。フウセンさんは何か知らないの?」
「……」びくっ
「何その様子は……。まさかあなたも?!」
「えっと……」
「「「……」」」
ずっと黙っていたフウセンさんが動揺しています。これは何かありますね! ここは空気を読んで僕もフウセンさんを見ます。
「何か都合が悪いことでもあるの?」
「いえ。でもメンテくんがずっと洗濯物で遊んでいるのを見ていました。そのまま疲れたのか洗濯物を持って布団で寝ちゃうところもです」
ふう、よかった。また僕の秘密が暴露されるのかと思いましたよ。
「……洗濯物の上で寝ているのはそういう理由だったのね。私も変だと思ってたのよ」
「はい。メンテくんの下にある洗濯物を取ろうとすると、奪われまいと暴れ出すので誰も手が出せませんでした。寝ているときもしっかり抱きかかえて放さず、キッサさんと遊んでいるときも洗濯物を守るようにその場から動かなかった事もです。みんな知っていると思って黙ってました」
「そういえばメンテくんと遊んでいるとき、一度も布団の上から離れなかったわね……」
「そこまで見ていませんでした」「そうでしたっけ?」「言われてみればそうだよな」
「「「「「ざわざわ」」」」」
確かにそうだったかもとみんなで話し合います。私達は悪くない、勝手にメンテくんがパンツを取っただけ。このまま僕が悪いと意見がまとまりそうですよ。
まあ白状するとその通りなので何も言い返せません。すみませんでした。これ全部僕のしわざなんです。今ならこのお宝を集められると思ってやりました。いっぱい集めてコレクションにする予定だったんです。何も知らない赤ちゃんの可愛いイタズラなんです。
「それとミスネの下着で鼻をかんだり、ロコロコの服でよだれを拭いたりしていました」
「「え?」」←ミスネ&ロコロコ
「ニーホのスカートで床の汚れを拭いたり」
「え?」←ニーホ
「キッサさんの服の上でうんちをしていました」
「はい?」←キッサ
「私の洗濯物じゃないと分かったので全部スルーしました。ごめんなさい」ぺこり
「「「「……」」」」
みんながフウセンさんを凝視します。それを先に言えよと。
どうやらフウセンさんには、僕の遊んでいる様子をずっと見ていたようですね。そういえば上の方は気にしていませんでした。フウセンさんは浮いているので視界に入らなかったのです。これからは行動に気を付けましょう。
フウセンさんの発言後はみんなの視線が僕に集まります。なんだかみんなで怒りそうですね。よし、話が長すぎて興味なくなったように装いましょう!
「メンテく~ん?」←キッサ
「「「メンテくん?」」」←メイド3人
「ちゅぱちゅぱ……」←急に指をしゃぶりだすメンテ
「メンテくん、今の話は本当なの?」
「ちゅぱぱー」←話を全く聞いていない
誰が話しかけてもなんのその。全く聞こえていない様子の赤ちゃんであった。
「……はあ。みんな少しずつ悪いところがあったということね。メンテくんは何でも興味を持つので変なことは教えないように。あと悪いことしたらしっかり怒ってください。分かりましたか?」
「「「「はい」」」」
「では洗濯物の片づけをしておいてください。メンテくんはおばちゃんと遊びましょうか」
「えっぐ!」
というわけで正解は②③④でした。なんとニーホさん以外の全員が犯人だったのです。ミスネさんがお宝の場所を特定、ロコロコさんが下着を持って来る、フウセンさんが黙認するという見事な連携プレーです。みんなの協力があってお宝を手に入れたのですよ。まあ協力しているという自覚はないと思いますがね。そういう意味ではカフェさんも共犯ですな。
犯人も怒られたというよりは注意で済みました。あまり大事にならなくて良かったですよ。僕のコレクションが減ったのは残念ですがね。
◆
メイド達が洗濯物をたたみだすと、すぐに異変に気付いた。
「あれ? 私のブラが……」
「全体的に数が足りなくないですかね?」
「何かおかしい」
「おいおい、どうなってんだよ?」
そうです。この騒動はまだ終わらないのでした。
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