127 / 259
127話 「猫魔法の研究 その4」
しおりを挟む
今は深夜で人気のない時間ですが、気を抜いてはダメです。廊下だけを見るだけではなく、近くに誰もいないか細かくチェックすべきです。僕や猫達が家の中で暴れてるところを見られると、みんなの評判が悪くなっちゃうからさ。夜に運動会してたらうるさいもんね。そのまま家から出ていけってことになりかねません。
「起きている人がいないか確認するからちょっと待ってね」
「御意」←グレー
僕はドアをしっぽで開けます。最初こそ猫達はみんなして驚いていましたが、今ではしっぽを伸ばすのは当たり前の光景になっているのです。
「猫探知!」
僕はこの部屋の近くに起きている人がいないか確認します。
ふむふむ、父も母もアーネも寝ていますね。少し離れたところで寝ているのは兄貴かな。人の気配は廊下にありませんよ。メイドさんも誰もいないようです。今、家の中で動いているのは猫だけですかね。外の様子までは分かりませんが、家の中ならよ~く分かります。動いて無ければ寝ているのですよ。
いろいろ情報が入ってきます。なんとなくみんなの居場所を感じますよ。僕は猫ですからね。出来て当たり前なのです。
「大丈夫だよ。近くに誰もいないし、みんな寝てるよ」
「「「「「「にゃ?」」」」」」
「シロ先生がね、遠くにいるタクシーの気配を感じたって言ってたんだ。タクシーも同じようにシロ先生が分かっていたらしいよ。だから僕も真似して近くに誰かいないか確認してみたの。今の僕って猫だからそれぐらい出来ちゃうんだよ!」
「「「「「「お、おう」」」」」」
え、何それ怖い。猫にそんなこと出来る? 普通は無理だよと猫達は思った。だがタクシーが関係するならありえる話になる。きっとタクシーにコツを教えて貰ったのだろうと納得する猫達であった。
実はこれこそ猫魔法だったりするのだが、今は誰も魔法だと気付くことはなかったという。
というわけで準備完了。グレーと僕は廊下で走りましたよ。廊下の端から端まで競争なのです。僕は全力で頑張りました。
「グレーはやい!」
「メンテも子猫にしては速いな。結構いいセンスあると思うぜ」
猫魔法を使わなかったときは、グレーに追いつくことも出来ませんでした。これが今の僕の実力です。途中から手加減してくれたグレーは、僕と一緒に並んで走ってくれました。優しい猫だね。
「次は魔法を使うね。僕全力で走るよ!」
「おう、実は俺も興味あってな。どこまでパワーアップするのか楽しみだぜ」
「行くよ。ゴー!」
僕は体に魔力を纏います。この状態で動くと勝手に身体能力が強化されるのです。これぞ身体強化の魔法ですよ。
「うお?! 本当に子猫かよ」
僕は全力で走りだします。スタートダッシュは勝ちましたが、すぐにグレーに追いつかれました。そのまま並走してゴールです。
「わお、やっぱりグレー早いね」
「はあ、メンテも十分速いと思うぜ。俺の全力の7割ぐらいってところだ。魔法ってすごいんだな」
どうやら僕は、大人の猫に近いレベルまで身体強化されるみたいです。魔力纏うだけでこうなるのはすごいね。息切れもしてないし。
よし、次は猫魔法を調べましょう!
◆
「爪伸びろ~」
僕は光る爪を伸ばします。前足の左右を同時にね。
「みんな、この爪触っていいよ~」
「「「「「「御意」」」」」」
伸ばした爪は魔力が消えると消滅します。今の僕は10秒しか魔力が持たないのです。その間に猫達は触りまくります。どうやらみんな興味あったみたいだね。キラキラ光っているからかな?
「どう?」
「「「「「「にゃわにゃわ」」」」」」
猫達は様々な感想を述べます。その中で1つ気になったのは、左右で固さが違うことでした。
「それ本当?」
「左足が少し柔らかかったよ。でも右足はかちかちだった」
「「「「「そうだにゃ」」」」」
「ふむふむ……」
これどういうことなのか。少し実験してみましょう。
「じゃあもう一度出すから触ってみてよ」
「「「「「「御意」」」」」」
僕は右の前足に魔力を集中させ、左の前足は控えめにします。左右で魔力の量を変えてみました。すると……。
「あ、右の方がぐにゃーんってして柔らかいよ。でも左の爪は中途半端な柔らかだね。あと左の方が長さが短い気がするにゃ」
「「「「「「にゃわにゃわ」」」」」」
やっぱりそうですか。しっかり魔力を込めた方がイメージ通りの魔法になるのですね! それと大きさも魔力を使った量に比例するのですよ!
おお、これはすごい発見ですよ。意識せずに猫魔法を使うとムラが出ていたのです。これは魔力操作が未熟だということ。まだまだ魔力の扱いがへたくそなんだね。
これではっきりしました。まだまだ訓練が必要なのです。これからは魔力の扱い方もしっかり頑張りましょう!
それにしても猫って成長するの早いですね。人間だと魔力をうまく動かせないし、魔法なんて全く使えないのに。本当に不思議ですよ。
◆
「次はみんなでしっぽ触ってみて~」
「「「「「「御意~」」」」」
ぐにょ~んとしっぽを伸ばす僕です。猫達にはバラバラになってしっぽを触って貰います。正直僕も伸びるカラクリは不明なのですよ。伸びるものは伸びるのです。
「おお。これは……」
「「「「「「どう?」」」」」」
「全員の感触が分かるよ。えへへ、なんかくすぐったい」
しっぽはどこに触れても感覚はあるようでした。10秒経つと、しっぱは勝手に縮みました。すると1匹の猫が僕に質問してきました。
「ところでさ、このしっぽは本当に伸びてるの?」
「どういうこと?」
「爪は伸ばしたら光ってたじゃん? しっぽも光るかなと思ったけど違うし」
そういえばそうですね。爪はトマ兄の魔法を参考にしています。あれは魔力で爪を作り出したのです。実際に爪が伸びているのではないため、魔力が消えても元からある爪に全く影響はないです。具現化ってやつですよ。でも僕のしっぽの場合はどうなのか。
「う~ん、多分だけど本当に伸びてると思うよ」
「じゃあ途中で切れたら痛そうだね」
「――?!」
あ、それ全然考えていませんでした。
「……」
「メンテ?」
「…………」
「もしかして今変な事言った? そうだったらごめん」
「いや、すごく参考になったよ。ありがとう」
「え、ああ、そうにゃの?」
そうだよね、しっぽ切れたら痛いに決まってるよ。なぜこんな当たり前のことを気付かなかったのでしょう。
僕ひとりだと絶対に考え付かなかったです。やっぱり協力してくれる仲間がいると助かりますね。持つべきものは友、つまり猫達なのです。頼もしい存在なのですよ。
ああ、だんだん心が熱くなってきました。これが猫と僕の友情の力ってやつかな?
……よし、魔力だけでしっぽを作っちゃえ~!
「しっぽ伸びろー!」
ぶぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!
僕は燃え盛る熱い気持ちでしっぽを作りました。爪を伸ばすような感覚でしっぽを魔力で構築、そのまま長~く伸ばします。これぞ魔力で出来た普通のしっぽなのです!
「「「「「「……」」」」」」←ポカーンとする猫達
燃えるしっぽは魔力なくなると消滅しました。今までのように伸びたしっぽが縮まるようなこともなく、ただ単に消え去りましたね。もちろん元からあるしっぽには何も変化はありません。これなら怪我しないし痛みも大丈夫だね。
よし、今後は上手に使い分けましょう。まあドアぐらいなら魔力じゃなく今まで通りでいいかな?
「これでしっぽが切れても問題ないね!」
「「「「「「問題にゃ!!!」」」」」」
「え?」
何か問題があるのかな? 僕はしっぽが燃えてもあまり問題ないと思うのですがね。だって猫っぽい魔法ですし。この世界の猫はカラフルだから派手なしっぽだってあるよね? それなら魔法で簡単に再現出来ちゃうよねえ。
う~ん、もしかして見た目の問題? あ、確かに僕本体としっぽの色は違うのは不自然かも。少し猫っぽさがが足りなかったかもしれませんね。
……ん、猫っぽさ? これが猫魔法の条件のような気がします。いや、きっとそうに違いありません!
「……みんなの言うこと分かったよ。色がおかしかったんだね! ほら、僕って体が黒色じゃない? だからこうやって黒くすればいいんだね。えいっ!」←黒く燃えるしっぽを出すメンテ
「「「「「「――?!」」」」」」
「魔法の使い方は爪も同じだよね。なら色も変えられそうだよ。えいっ!」←黒い燃える爪を出すメンテ
「「「「「「――?!!!」」」」」」
「ね?」
「「「「「「にゃあああああああ?!」」」」」」
ね? はおかしい。違う違う、そうじゃないって。でも赤ちゃん猫のメンテにはうまく伝わらず、説明に戸惑う猫達であった。
◆
メンテ心のメモ。今回の研究の結果です。
<身体強化>
大人の身体能力ぐらいまでパワーアップ。まだ魔力の扱いが下手なので、今後もっと伸びそう。
<猫魔法>
猫っぽいことなら魔法が補助してくれる。多分それがこの魔法を使う条件。魔力をいっぱい使えば使うほどイメージ通りに。今のところ爪やしっぽが伸びたり、光ったり、燃えたりする。猫でしょ?
「起きている人がいないか確認するからちょっと待ってね」
「御意」←グレー
僕はドアをしっぽで開けます。最初こそ猫達はみんなして驚いていましたが、今ではしっぽを伸ばすのは当たり前の光景になっているのです。
「猫探知!」
僕はこの部屋の近くに起きている人がいないか確認します。
ふむふむ、父も母もアーネも寝ていますね。少し離れたところで寝ているのは兄貴かな。人の気配は廊下にありませんよ。メイドさんも誰もいないようです。今、家の中で動いているのは猫だけですかね。外の様子までは分かりませんが、家の中ならよ~く分かります。動いて無ければ寝ているのですよ。
いろいろ情報が入ってきます。なんとなくみんなの居場所を感じますよ。僕は猫ですからね。出来て当たり前なのです。
「大丈夫だよ。近くに誰もいないし、みんな寝てるよ」
「「「「「「にゃ?」」」」」」
「シロ先生がね、遠くにいるタクシーの気配を感じたって言ってたんだ。タクシーも同じようにシロ先生が分かっていたらしいよ。だから僕も真似して近くに誰かいないか確認してみたの。今の僕って猫だからそれぐらい出来ちゃうんだよ!」
「「「「「「お、おう」」」」」」
え、何それ怖い。猫にそんなこと出来る? 普通は無理だよと猫達は思った。だがタクシーが関係するならありえる話になる。きっとタクシーにコツを教えて貰ったのだろうと納得する猫達であった。
実はこれこそ猫魔法だったりするのだが、今は誰も魔法だと気付くことはなかったという。
というわけで準備完了。グレーと僕は廊下で走りましたよ。廊下の端から端まで競争なのです。僕は全力で頑張りました。
「グレーはやい!」
「メンテも子猫にしては速いな。結構いいセンスあると思うぜ」
猫魔法を使わなかったときは、グレーに追いつくことも出来ませんでした。これが今の僕の実力です。途中から手加減してくれたグレーは、僕と一緒に並んで走ってくれました。優しい猫だね。
「次は魔法を使うね。僕全力で走るよ!」
「おう、実は俺も興味あってな。どこまでパワーアップするのか楽しみだぜ」
「行くよ。ゴー!」
僕は体に魔力を纏います。この状態で動くと勝手に身体能力が強化されるのです。これぞ身体強化の魔法ですよ。
「うお?! 本当に子猫かよ」
僕は全力で走りだします。スタートダッシュは勝ちましたが、すぐにグレーに追いつかれました。そのまま並走してゴールです。
「わお、やっぱりグレー早いね」
「はあ、メンテも十分速いと思うぜ。俺の全力の7割ぐらいってところだ。魔法ってすごいんだな」
どうやら僕は、大人の猫に近いレベルまで身体強化されるみたいです。魔力纏うだけでこうなるのはすごいね。息切れもしてないし。
よし、次は猫魔法を調べましょう!
◆
「爪伸びろ~」
僕は光る爪を伸ばします。前足の左右を同時にね。
「みんな、この爪触っていいよ~」
「「「「「「御意」」」」」」
伸ばした爪は魔力が消えると消滅します。今の僕は10秒しか魔力が持たないのです。その間に猫達は触りまくります。どうやらみんな興味あったみたいだね。キラキラ光っているからかな?
「どう?」
「「「「「「にゃわにゃわ」」」」」」
猫達は様々な感想を述べます。その中で1つ気になったのは、左右で固さが違うことでした。
「それ本当?」
「左足が少し柔らかかったよ。でも右足はかちかちだった」
「「「「「そうだにゃ」」」」」
「ふむふむ……」
これどういうことなのか。少し実験してみましょう。
「じゃあもう一度出すから触ってみてよ」
「「「「「「御意」」」」」」
僕は右の前足に魔力を集中させ、左の前足は控えめにします。左右で魔力の量を変えてみました。すると……。
「あ、右の方がぐにゃーんってして柔らかいよ。でも左の爪は中途半端な柔らかだね。あと左の方が長さが短い気がするにゃ」
「「「「「「にゃわにゃわ」」」」」」
やっぱりそうですか。しっかり魔力を込めた方がイメージ通りの魔法になるのですね! それと大きさも魔力を使った量に比例するのですよ!
おお、これはすごい発見ですよ。意識せずに猫魔法を使うとムラが出ていたのです。これは魔力操作が未熟だということ。まだまだ魔力の扱いがへたくそなんだね。
これではっきりしました。まだまだ訓練が必要なのです。これからは魔力の扱い方もしっかり頑張りましょう!
それにしても猫って成長するの早いですね。人間だと魔力をうまく動かせないし、魔法なんて全く使えないのに。本当に不思議ですよ。
◆
「次はみんなでしっぽ触ってみて~」
「「「「「「御意~」」」」」
ぐにょ~んとしっぽを伸ばす僕です。猫達にはバラバラになってしっぽを触って貰います。正直僕も伸びるカラクリは不明なのですよ。伸びるものは伸びるのです。
「おお。これは……」
「「「「「「どう?」」」」」」
「全員の感触が分かるよ。えへへ、なんかくすぐったい」
しっぽはどこに触れても感覚はあるようでした。10秒経つと、しっぱは勝手に縮みました。すると1匹の猫が僕に質問してきました。
「ところでさ、このしっぽは本当に伸びてるの?」
「どういうこと?」
「爪は伸ばしたら光ってたじゃん? しっぽも光るかなと思ったけど違うし」
そういえばそうですね。爪はトマ兄の魔法を参考にしています。あれは魔力で爪を作り出したのです。実際に爪が伸びているのではないため、魔力が消えても元からある爪に全く影響はないです。具現化ってやつですよ。でも僕のしっぽの場合はどうなのか。
「う~ん、多分だけど本当に伸びてると思うよ」
「じゃあ途中で切れたら痛そうだね」
「――?!」
あ、それ全然考えていませんでした。
「……」
「メンテ?」
「…………」
「もしかして今変な事言った? そうだったらごめん」
「いや、すごく参考になったよ。ありがとう」
「え、ああ、そうにゃの?」
そうだよね、しっぽ切れたら痛いに決まってるよ。なぜこんな当たり前のことを気付かなかったのでしょう。
僕ひとりだと絶対に考え付かなかったです。やっぱり協力してくれる仲間がいると助かりますね。持つべきものは友、つまり猫達なのです。頼もしい存在なのですよ。
ああ、だんだん心が熱くなってきました。これが猫と僕の友情の力ってやつかな?
……よし、魔力だけでしっぽを作っちゃえ~!
「しっぽ伸びろー!」
ぶぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!
僕は燃え盛る熱い気持ちでしっぽを作りました。爪を伸ばすような感覚でしっぽを魔力で構築、そのまま長~く伸ばします。これぞ魔力で出来た普通のしっぽなのです!
「「「「「「……」」」」」」←ポカーンとする猫達
燃えるしっぽは魔力なくなると消滅しました。今までのように伸びたしっぽが縮まるようなこともなく、ただ単に消え去りましたね。もちろん元からあるしっぽには何も変化はありません。これなら怪我しないし痛みも大丈夫だね。
よし、今後は上手に使い分けましょう。まあドアぐらいなら魔力じゃなく今まで通りでいいかな?
「これでしっぽが切れても問題ないね!」
「「「「「「問題にゃ!!!」」」」」」
「え?」
何か問題があるのかな? 僕はしっぽが燃えてもあまり問題ないと思うのですがね。だって猫っぽい魔法ですし。この世界の猫はカラフルだから派手なしっぽだってあるよね? それなら魔法で簡単に再現出来ちゃうよねえ。
う~ん、もしかして見た目の問題? あ、確かに僕本体としっぽの色は違うのは不自然かも。少し猫っぽさがが足りなかったかもしれませんね。
……ん、猫っぽさ? これが猫魔法の条件のような気がします。いや、きっとそうに違いありません!
「……みんなの言うこと分かったよ。色がおかしかったんだね! ほら、僕って体が黒色じゃない? だからこうやって黒くすればいいんだね。えいっ!」←黒く燃えるしっぽを出すメンテ
「「「「「「――?!」」」」」」
「魔法の使い方は爪も同じだよね。なら色も変えられそうだよ。えいっ!」←黒い燃える爪を出すメンテ
「「「「「「――?!!!」」」」」」
「ね?」
「「「「「「にゃあああああああ?!」」」」」」
ね? はおかしい。違う違う、そうじゃないって。でも赤ちゃん猫のメンテにはうまく伝わらず、説明に戸惑う猫達であった。
◆
メンテ心のメモ。今回の研究の結果です。
<身体強化>
大人の身体能力ぐらいまでパワーアップ。まだ魔力の扱いが下手なので、今後もっと伸びそう。
<猫魔法>
猫っぽいことなら魔法が補助してくれる。多分それがこの魔法を使う条件。魔力をいっぱい使えば使うほどイメージ通りに。今のところ爪やしっぽが伸びたり、光ったり、燃えたりする。猫でしょ?
0
お気に入りに追加
235
あなたにおすすめの小説

このやってられない世界で
みなせ
ファンタジー
筋肉馬鹿にビンタをくらって、前世を思い出した。
悪役令嬢・キーラになったらしいけど、
そのフラグは初っ端に折れてしまった。
主人公のヒロインをそっちのけの、
よく分からなくなった乙女ゲームの世界で、
王子様に捕まってしまったキーラは
楽しく生き残ることができるのか。


強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは
白い結婚三年目。つまり離縁できるまで、あと七日ですわ旦那様。
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
異世界に転生したフランカは公爵夫人として暮らしてきたが、前世から叶えたい夢があった。パティシエールになる。その夢を叶えようと夫である王国財務総括大臣ドミニクに相談するも答えはノー。夫婦らしい交流も、信頼もない中、三年の月日が近づき──フランカは賭に出る。白い結婚三年目で離縁できる条件を満たしていると迫り、夢を叶えられないのなら離縁すると宣言。そこから公爵家一同でフランカに考え直すように動き、ドミニクと話し合いの機会を得るのだがこの夫、山のように隠し事はあった。
無言で睨む夫だが、心の中は──。
【詰んだああああああああああ! もうチェックメイトじゃないか!? 情状酌量の余地はないと!? ああ、どうにかして侍女の準備を阻まなければ! いやそれでは根本的な解決にならない! だいたいなぜ後妻? そんな者はいないのに……。ど、どどどどどうしよう。いなくなるって聞いただけで悲しい。死にたい……うう】
4万文字ぐらいの中編になります。
※小説なろう、エブリスタに記載してます

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

記憶喪失の転生幼女、ギルドで保護されたら最強冒険者に溺愛される
マー子
ファンタジー
ある日魔の森で異常が見られ、調査に来ていた冒険者ルーク。
そこで木の影で眠る幼女を見つけた。
自分の名前しか記憶がなく、両親やこの国の事も知らないというアイリは、冒険者ギルドで保護されることに。
実はある事情で記憶を失って転生した幼女だけど、異世界で最強冒険者に溺愛されて、第二の人生楽しんでいきます。
・初のファンタジー物です
・ある程度内容纏まってからの更新になる為、進みは遅めになると思います
・長編予定ですが、最後まで気力が持たない場合は短編になるかもしれません⋯
どうか温かく見守ってください♪
☆感謝☆
HOTランキング1位になりました。偏にご覧下さる皆様のお陰です。この場を借りて、感謝の気持ちを⋯
そしてなんと、人気ランキングの方にもちゃっかり載っておりました。
本当にありがとうございます!
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。

王太子に転生したけど、国王になりたくないので全力で抗ってみた
こばやん2号
ファンタジー
とある財閥の当主だった神宮寺貞光(じんぐうじさだみつ)は、急病によりこの世を去ってしまう。
気が付くと、ある国の王太子として前世の記憶を持ったまま生まれ変わってしまうのだが、前世で自由な人生に憧れを抱いていた彼は、王太子になりたくないということでいろいろと画策を開始する。
しかし、圧倒的な才能によって周囲の人からは「次期国王はこの人しかない」と思われてしまい、ますますスローライフから遠のいてしまう。
そんな彼の自由を手に入れるための戦いが今始まる……。
※この作品はアルファポリス・小説家になろう・カクヨムで同時投稿されています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる