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113話 「猫と交流する その9」
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シロ先生が帰って数日後。
「ほほっ。メンテ様はこちらにいらっしゃいますかな? お友達が来られましたぞ」
「えぐ?」
子供部屋で遊んでいたらタクシーがやってきました。僕の近くにいた大人や兄弟はお友達? 誰なの?? という反応です。僕もいったい誰のことって感じなのですが。
「教会の子かしら?」
「そういえば楽しく遊んでいましたね」
「え、メンテってしゃべれないのに友達いるの?!」←アニーキー
母やカフェさんは教会の子だと思ったようです。メイド達もそうかもと賛同しています。正直、僕もこれに近いですね。
それに対し兄貴は嘘でしょ?! とはっきり言いますね。まあその通りだと思いますが。実際、大人は子供同士を合わせて友達出来たねと勝手にはしゃいでしまうでしょ? それは本当に友達なのかと僕は言いたいのです。親同士が仲良いからって子供はそうとは限らないこともあるのです。僕には兄貴の意見がよーく分かります!
「えへへ、メンテ良かったね」
これはアーネです。心がピュアなピュアハートを持つアーネの可愛らしい反応です!
うん、そうだよね。この反応が普通の子どもなのです。僕もピュアハートなので兄貴の意見は反対します!
え、さっき兄貴の意見に賛成してたって? そんなこと思ったことも考えたことも微塵もありませんよ!! さっきから何をバカな事を言っているのですか。否定的な意見を出したのは兄貴だけでしょ? つまり兄貴の心は汚れている。そう結論づけます。
僕もアーネもピュアなのです。小っちゃい子は可愛いのですよ。とりあえず喜んでおきましょう。にっこりとね。
「きゃきゃ!」←にっこり
「ほほっ。教会はあっていますな。人ではなく猫ですがな」
「「「「――あっ!」」」」
「あぐぐー!(タクシー!)」
たたたたとタクシーに向かって僕は走ります。ぎゅっと足にくっ付いて抱っこを要求します。
「ではお迎えに行きましょうか」
「えっぐ!」
僕は子供部屋のみんなに手を振り振りしてバイバイします。まあタクシーが一緒なら大丈夫でしょと二人で玄関に向かいましたよ。
◆
「ここがメンテのお家? 嘘だろ~」
「僕も信じられないね」
「ハイハイ、こっちよ。勝手に歩くとタクシー様が怒るわよ」
シロの後ろには2匹の猫がいた。
1匹は薄いややオレンジ色がベースで、燃えているかのような赤い模様が特徴的な猫だ。メンテに”レッド”と名付けられた。元気なオス猫である。
2匹目は茶色ベースで全身が黒いしま模様をしている猫である。メンテに”ブラウン”と名付けられた。みんなに頼りにされるお兄さん的なオス猫である。
実はこの2匹は、メンテにそれっぽい色で呼ばれているだけなのだ。だが初めて貰った名前に喜んでいた。
「ここを真っ直ぐ進むと玄関があるわ。ほらあそこ」
「ふ~ん。教会と同じぐらい広そうだね」
「正面から行くのか? このままだと人間に見つかるよ」
「それでいいの。ここは人間に気付いて貰わないと中に入れないのよ」
3匹は堂々と玄関に向かって歩いていた。実はたくさんの黒っぽい人に監視されていたことは知らないのである。
「ほらね。誰か出て来たわよ。どうやら気付いて貰えたみたいね」
「あ、メンテだ。おーい!」
「メンテと一緒のあの人間は誰だ?」
「あれがタクシー様よ。絶対に逆らっちゃダメだからね!!!」
「にゃはは、おおげさだね~」
「あれはただの老人にしか見えないよ。シロ先生は警戒しすぎだ」
シロは教会に帰ってから猫仲間にメンテのお家の出来事を伝えたのだ。タクシーの恐ろしさ、そしてお肉料理が忘れられないことをありのままに説明したのである。だが猫仲間からは冗談でしょとか話を盛りすぎと信じて貰えなかった。
そこで嘘かどうかを調べると名乗りを上げたのがこのレッドとブラウンの二匹だ。二匹ともシロ先生の話はあまり信じていない。だが面白そうと思ったのでメンテのお家に行くことにしたのだ。シロ先生はお肉料理が食べたいので喜んでメンテのお家に連れて来たのである。ある意味ウィンウィンな関係だ。
そして、3匹の猫はメンテのお家の玄関にたどり着いた。抱っこされていたメンテは下におりて猫に近づいていく。
「うぐぅ?(やあ、今日はどうしたの?)」
「久しぶりね。今日は教会から仲間を連れて来たの」
「メンテ元気にしてた? 遊びに来たよ」
「よっ、メンテ。遊ぼうぜ!」
挨拶をするメンテと猫3匹。実はいろいろしゃべっているのだが、タクシーにはにゃあにゃあと言っているようにしか聞こえないのだ。その様子を見てほほっ、メンテ様が嬉しそうですな。どうやら敵ではないみたいでなによりとタクシーは思っていたという。
「ほほっ、こちらはこの前遊びに来たお友達の猫さんですね。白色ですからしろさんですな?」
「えっぐ!(正解!)」
「え? タクシー様は何といってるの?」「正解?」「何の話だ?」←猫達
猫と人間の言葉は普通であれば通じない。だがメンテだけは両方の言葉を完全に理解し、どちらも話せるのだ。これこそメンテのユニークスキル”猫魂”の力だ。
メンテに通訳してもらう猫達。今日猫達が来た事情を聞き、この状況を理解したメンテであった。
「あぐー(なるほど、だからみんなで遊びに来たんだね。家に入る前にあれしないとね)」
「ほら、二匹とも挨拶しなさい!」
「はーい。練習したあれだよね?」
「……あれをやるのか?」
「そうよ。前もって教えたでしょ!」
この様子を見たメンテは、シロ先生は先生だなあ。本人は先生じゃないというが、生徒を引率する先生みたいだよと思ったという。
「にゃー」←シロ
「にゃふー」←レッド
「にゃごお~」←ブラウン
3匹の猫は服従のポーズをした。
そうこれぞメンテが教えた必殺技だ! シロ先生にこうすればいつでも僕のお家に入れるよと話したのである。シロ先生は優秀なのでレッドとブラウンにしっかり伝授したのだ。
「えぐ~」ぱちぱち←拍手するメンテ
「ほほっ、さすがメンテ様ですな。この年齢で猫を支配下に置くとはあっぱれですぞ!」
「タクシー様の許可は?」
「あぐ(いいよだって)」
「ふぅ。よかったわ」「よかったね」「これでいいのか?」
タクシーは猫を従えているみたいなことを言っていた。だがそこは無視し、都合よく翻訳するメンテであった。これぞ猫魂を持つ者の特権である!
「タクシーだっけ? 全然怖くないね。別に様付けしなくてもよくない?」
「だよな。やっぱりシロ先生は大げさに言いすぎだよ。ただ脅かしたかったんだろ?」
「「にゃははー!」」
「はぁ、二匹ともあとで後悔しないでね」
レッドもブラウンもタクシーの本当の怖さをしらないのだ。シロ先生はどうなっても知らないわよと諦め気味であった。
「でさ、メンテのお家って猫用の玄関はないの?」
「えっぐ?(何それ?)」
「僕達猫が通れるような小さな入口のことだよ」
「そうそう、それでね……」
レッドとブラウンはどういうものかを説明していく。こういうのがあると猫には出入りが楽なのである。
「えぐえっぐ(う~ん、僕のお家にペットいないからね。そういうのはないと思うよ)」
「そっかー。それなら仕方ないね」
「う~ん、やっぱり難しいかな」
メンテのお家にはペットがいない。そのためそのようなペットドアはないのである。
猫達の話を聞いたメンテは、僕の力じゃそれは作れないなあ。……あ、そうだ! と何かを思いついた。
「あぐ!(じゃあタクシーに作って貰おう!)」
「「タクシーに?」」
「えっ?」びくっ
このときシロ先生だけが嫌な予感を察した。
「ほほっ。メンテ様はこちらにいらっしゃいますかな? お友達が来られましたぞ」
「えぐ?」
子供部屋で遊んでいたらタクシーがやってきました。僕の近くにいた大人や兄弟はお友達? 誰なの?? という反応です。僕もいったい誰のことって感じなのですが。
「教会の子かしら?」
「そういえば楽しく遊んでいましたね」
「え、メンテってしゃべれないのに友達いるの?!」←アニーキー
母やカフェさんは教会の子だと思ったようです。メイド達もそうかもと賛同しています。正直、僕もこれに近いですね。
それに対し兄貴は嘘でしょ?! とはっきり言いますね。まあその通りだと思いますが。実際、大人は子供同士を合わせて友達出来たねと勝手にはしゃいでしまうでしょ? それは本当に友達なのかと僕は言いたいのです。親同士が仲良いからって子供はそうとは限らないこともあるのです。僕には兄貴の意見がよーく分かります!
「えへへ、メンテ良かったね」
これはアーネです。心がピュアなピュアハートを持つアーネの可愛らしい反応です!
うん、そうだよね。この反応が普通の子どもなのです。僕もピュアハートなので兄貴の意見は反対します!
え、さっき兄貴の意見に賛成してたって? そんなこと思ったことも考えたことも微塵もありませんよ!! さっきから何をバカな事を言っているのですか。否定的な意見を出したのは兄貴だけでしょ? つまり兄貴の心は汚れている。そう結論づけます。
僕もアーネもピュアなのです。小っちゃい子は可愛いのですよ。とりあえず喜んでおきましょう。にっこりとね。
「きゃきゃ!」←にっこり
「ほほっ。教会はあっていますな。人ではなく猫ですがな」
「「「「――あっ!」」」」
「あぐぐー!(タクシー!)」
たたたたとタクシーに向かって僕は走ります。ぎゅっと足にくっ付いて抱っこを要求します。
「ではお迎えに行きましょうか」
「えっぐ!」
僕は子供部屋のみんなに手を振り振りしてバイバイします。まあタクシーが一緒なら大丈夫でしょと二人で玄関に向かいましたよ。
◆
「ここがメンテのお家? 嘘だろ~」
「僕も信じられないね」
「ハイハイ、こっちよ。勝手に歩くとタクシー様が怒るわよ」
シロの後ろには2匹の猫がいた。
1匹は薄いややオレンジ色がベースで、燃えているかのような赤い模様が特徴的な猫だ。メンテに”レッド”と名付けられた。元気なオス猫である。
2匹目は茶色ベースで全身が黒いしま模様をしている猫である。メンテに”ブラウン”と名付けられた。みんなに頼りにされるお兄さん的なオス猫である。
実はこの2匹は、メンテにそれっぽい色で呼ばれているだけなのだ。だが初めて貰った名前に喜んでいた。
「ここを真っ直ぐ進むと玄関があるわ。ほらあそこ」
「ふ~ん。教会と同じぐらい広そうだね」
「正面から行くのか? このままだと人間に見つかるよ」
「それでいいの。ここは人間に気付いて貰わないと中に入れないのよ」
3匹は堂々と玄関に向かって歩いていた。実はたくさんの黒っぽい人に監視されていたことは知らないのである。
「ほらね。誰か出て来たわよ。どうやら気付いて貰えたみたいね」
「あ、メンテだ。おーい!」
「メンテと一緒のあの人間は誰だ?」
「あれがタクシー様よ。絶対に逆らっちゃダメだからね!!!」
「にゃはは、おおげさだね~」
「あれはただの老人にしか見えないよ。シロ先生は警戒しすぎだ」
シロは教会に帰ってから猫仲間にメンテのお家の出来事を伝えたのだ。タクシーの恐ろしさ、そしてお肉料理が忘れられないことをありのままに説明したのである。だが猫仲間からは冗談でしょとか話を盛りすぎと信じて貰えなかった。
そこで嘘かどうかを調べると名乗りを上げたのがこのレッドとブラウンの二匹だ。二匹ともシロ先生の話はあまり信じていない。だが面白そうと思ったのでメンテのお家に行くことにしたのだ。シロ先生はお肉料理が食べたいので喜んでメンテのお家に連れて来たのである。ある意味ウィンウィンな関係だ。
そして、3匹の猫はメンテのお家の玄関にたどり着いた。抱っこされていたメンテは下におりて猫に近づいていく。
「うぐぅ?(やあ、今日はどうしたの?)」
「久しぶりね。今日は教会から仲間を連れて来たの」
「メンテ元気にしてた? 遊びに来たよ」
「よっ、メンテ。遊ぼうぜ!」
挨拶をするメンテと猫3匹。実はいろいろしゃべっているのだが、タクシーにはにゃあにゃあと言っているようにしか聞こえないのだ。その様子を見てほほっ、メンテ様が嬉しそうですな。どうやら敵ではないみたいでなによりとタクシーは思っていたという。
「ほほっ、こちらはこの前遊びに来たお友達の猫さんですね。白色ですからしろさんですな?」
「えっぐ!(正解!)」
「え? タクシー様は何といってるの?」「正解?」「何の話だ?」←猫達
猫と人間の言葉は普通であれば通じない。だがメンテだけは両方の言葉を完全に理解し、どちらも話せるのだ。これこそメンテのユニークスキル”猫魂”の力だ。
メンテに通訳してもらう猫達。今日猫達が来た事情を聞き、この状況を理解したメンテであった。
「あぐー(なるほど、だからみんなで遊びに来たんだね。家に入る前にあれしないとね)」
「ほら、二匹とも挨拶しなさい!」
「はーい。練習したあれだよね?」
「……あれをやるのか?」
「そうよ。前もって教えたでしょ!」
この様子を見たメンテは、シロ先生は先生だなあ。本人は先生じゃないというが、生徒を引率する先生みたいだよと思ったという。
「にゃー」←シロ
「にゃふー」←レッド
「にゃごお~」←ブラウン
3匹の猫は服従のポーズをした。
そうこれぞメンテが教えた必殺技だ! シロ先生にこうすればいつでも僕のお家に入れるよと話したのである。シロ先生は優秀なのでレッドとブラウンにしっかり伝授したのだ。
「えぐ~」ぱちぱち←拍手するメンテ
「ほほっ、さすがメンテ様ですな。この年齢で猫を支配下に置くとはあっぱれですぞ!」
「タクシー様の許可は?」
「あぐ(いいよだって)」
「ふぅ。よかったわ」「よかったね」「これでいいのか?」
タクシーは猫を従えているみたいなことを言っていた。だがそこは無視し、都合よく翻訳するメンテであった。これぞ猫魂を持つ者の特権である!
「タクシーだっけ? 全然怖くないね。別に様付けしなくてもよくない?」
「だよな。やっぱりシロ先生は大げさに言いすぎだよ。ただ脅かしたかったんだろ?」
「「にゃははー!」」
「はぁ、二匹ともあとで後悔しないでね」
レッドもブラウンもタクシーの本当の怖さをしらないのだ。シロ先生はどうなっても知らないわよと諦め気味であった。
「でさ、メンテのお家って猫用の玄関はないの?」
「えっぐ?(何それ?)」
「僕達猫が通れるような小さな入口のことだよ」
「そうそう、それでね……」
レッドとブラウンはどういうものかを説明していく。こういうのがあると猫には出入りが楽なのである。
「えぐえっぐ(う~ん、僕のお家にペットいないからね。そういうのはないと思うよ)」
「そっかー。それなら仕方ないね」
「う~ん、やっぱり難しいかな」
メンテのお家にはペットがいない。そのためそのようなペットドアはないのである。
猫達の話を聞いたメンテは、僕の力じゃそれは作れないなあ。……あ、そうだ! と何かを思いついた。
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