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100話 「夜泣き」
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みんな久しぶり!
おやおや、忘れちゃったかい? 俺だよ、おれおれ!
世界中のみんなが大好きな男、アルティメット・ハンサム・テンシ・メンテ・ナンスだぜ!
HA HA HA、今日も究極にイケてる俺様さ!
なんで急に俺様が出て来たかって?
そんな決まってるだろ?
それは100話の記念だからだよ!!!
この世はメンテ一色。どこだろうと俺様の羽ばたく華麗な姿は見えるだろ?
なにせ俺様は自由の天使ことメンテ。
いつでもどこでもやりたい放題出来るんだぜ。
HA HA HA、それと今日は大事な報告があるんだ。
俺様は天使でありながら猫にもなれちゃうんだ!
だから今日から”アルティメット・ハンサム・キャット・テンシ・メンテ・ナンス”だ!
さあ、ひれ伏せな。
俺様の声で心までビリビリに痺れさせてやる!
「えっぐうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!?」
「うお?! びっくりした……。ママー、メンテがおっぱいだって……」
「……ただの夜泣きよ。パパがなんとかしてよね」
「いやいや、これはママのおっぱいがないと無理だよ」
「夜泣きはパパが手伝うって約束したでしょ?」
「はっはっは、そんなこと言ったっけな?」
※22話「異世界の食事」を見てね
「……おやすみ」
「はっはっは……」
こうしてダンディが夜泣きするメンテをあやし始めたのだが……。
「うえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええん!」
「ダメだ。パパじゃ厳しいか……」
全く効果がなかったのである。むしろどんどん悪化していた。そこでダンディはレディーに助けを求めた。
「これはまずい。ママ起きてくれ、早くおっぱいを……」
バシンッ!
「……ん?」
トントン!
「こ、これは……。まさか、ママの得意な風魔法で障壁を作っているのか?!」
◇
レディとアーネside
「すぅ~すぅ~」
「むにゃ~」
メンテの夜泣きは聞こえておらず快眠だった。
◇
「なんて強固なものを……」
「うわあああああああん!」
「よ~しよし、パパがいるからな」
「うわあああああああああああああああああああん!」
「ほら、パパの指でも舐めていいから」
「うわああん……ガブッ」
「はっはっは……って痛いぞ?!」
「ガブッ、ガガガガガッ!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおお?!」
無意識なメンテは全力で噛んだ。いつもの甘噛みではないので、とても痛いのである。
「ゆ、指ではダメか。ならパパのおっぱいでも飲みなさい!」←?!
「うぐううう!!!!!!!!!!!!!!!!!」ポカポカ
「痛ッ、殴るのは止めてくれ」
寝ぼけているのか変な事を言い出したダンディ。一言でいえば気持ち悪い。そして、それをタコ殴りするメンテ。二人ともほぼ無意識での行動なので仕方がない。
「ママ~」ドンドン!
「うぐうううううううううううううう!」
「こうなったら魔法で突破するしかないか……。いや、これは止めておくべきだな。はっはっは、ママは魔法が上手すぎてパパ困っちゃうな」
ダンディは風の障壁を突破しようとしたが出来なかった。強引に突破すると、障壁だけではなく部屋もメンテも吹き飛ぶ。絶妙な耐久力を兼ね備えた障壁なのであった。
「こうなったら抱っこするぞ。よちよち」
「うぐうううううううううううううううううううううううう!」
「落ち着け~。何も怖くないぞ~」
「ふええええええええええええええええええええええええええええええええええええん!」
「……ママ助けてー!」
「うわあああああああん!」
その後も泣き止む気配もなく、夜明けまでダンディの格闘は続いたという。
そして、早朝。
「あら、おはよう。今日のパパは早いのね」
「……ママおはよう。今しがたメンテが寝たんだ。パパも今から少し寝ようと思っていたころさ」
「夜中にメンテちゃん起きたの? それは大変だったわね」
「あの泣き方は夜泣きだよ」
「え? 夜泣きしてたの」
「はっはっは……、ママは夜中のことを覚えてないのかな? 今日はとても大変だったよ」
「夜泣きといえばパパが手伝ってくれるんでしょ? 前約束したもの。明日以降もよろしくね」
「そこは覚えているのか……」
レディーは夜中の出来事をすっかり忘れていたという。
こうしてダンディの夜泣きに関するフラグは回収されたのだった。
おやおや、忘れちゃったかい? 俺だよ、おれおれ!
世界中のみんなが大好きな男、アルティメット・ハンサム・テンシ・メンテ・ナンスだぜ!
HA HA HA、今日も究極にイケてる俺様さ!
なんで急に俺様が出て来たかって?
そんな決まってるだろ?
それは100話の記念だからだよ!!!
この世はメンテ一色。どこだろうと俺様の羽ばたく華麗な姿は見えるだろ?
なにせ俺様は自由の天使ことメンテ。
いつでもどこでもやりたい放題出来るんだぜ。
HA HA HA、それと今日は大事な報告があるんだ。
俺様は天使でありながら猫にもなれちゃうんだ!
だから今日から”アルティメット・ハンサム・キャット・テンシ・メンテ・ナンス”だ!
さあ、ひれ伏せな。
俺様の声で心までビリビリに痺れさせてやる!
「えっぐうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!?」
「うお?! びっくりした……。ママー、メンテがおっぱいだって……」
「……ただの夜泣きよ。パパがなんとかしてよね」
「いやいや、これはママのおっぱいがないと無理だよ」
「夜泣きはパパが手伝うって約束したでしょ?」
「はっはっは、そんなこと言ったっけな?」
※22話「異世界の食事」を見てね
「……おやすみ」
「はっはっは……」
こうしてダンディが夜泣きするメンテをあやし始めたのだが……。
「うえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええん!」
「ダメだ。パパじゃ厳しいか……」
全く効果がなかったのである。むしろどんどん悪化していた。そこでダンディはレディーに助けを求めた。
「これはまずい。ママ起きてくれ、早くおっぱいを……」
バシンッ!
「……ん?」
トントン!
「こ、これは……。まさか、ママの得意な風魔法で障壁を作っているのか?!」
◇
レディとアーネside
「すぅ~すぅ~」
「むにゃ~」
メンテの夜泣きは聞こえておらず快眠だった。
◇
「なんて強固なものを……」
「うわあああああああん!」
「よ~しよし、パパがいるからな」
「うわあああああああああああああああああああん!」
「ほら、パパの指でも舐めていいから」
「うわああん……ガブッ」
「はっはっは……って痛いぞ?!」
「ガブッ、ガガガガガッ!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおお?!」
無意識なメンテは全力で噛んだ。いつもの甘噛みではないので、とても痛いのである。
「ゆ、指ではダメか。ならパパのおっぱいでも飲みなさい!」←?!
「うぐううう!!!!!!!!!!!!!!!!!」ポカポカ
「痛ッ、殴るのは止めてくれ」
寝ぼけているのか変な事を言い出したダンディ。一言でいえば気持ち悪い。そして、それをタコ殴りするメンテ。二人ともほぼ無意識での行動なので仕方がない。
「ママ~」ドンドン!
「うぐうううううううううううううう!」
「こうなったら魔法で突破するしかないか……。いや、これは止めておくべきだな。はっはっは、ママは魔法が上手すぎてパパ困っちゃうな」
ダンディは風の障壁を突破しようとしたが出来なかった。強引に突破すると、障壁だけではなく部屋もメンテも吹き飛ぶ。絶妙な耐久力を兼ね備えた障壁なのであった。
「こうなったら抱っこするぞ。よちよち」
「うぐうううううううううううううううううううううううう!」
「落ち着け~。何も怖くないぞ~」
「ふええええええええええええええええええええええええええええええええええええん!」
「……ママ助けてー!」
「うわあああああああん!」
その後も泣き止む気配もなく、夜明けまでダンディの格闘は続いたという。
そして、早朝。
「あら、おはよう。今日のパパは早いのね」
「……ママおはよう。今しがたメンテが寝たんだ。パパも今から少し寝ようと思っていたころさ」
「夜中にメンテちゃん起きたの? それは大変だったわね」
「あの泣き方は夜泣きだよ」
「え? 夜泣きしてたの」
「はっはっは……、ママは夜中のことを覚えてないのかな? 今日はとても大変だったよ」
「夜泣きといえばパパが手伝ってくれるんでしょ? 前約束したもの。明日以降もよろしくね」
「そこは覚えているのか……」
レディーは夜中の出来事をすっかり忘れていたという。
こうしてダンディの夜泣きに関するフラグは回収されたのだった。
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