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97話 「部屋を訪ねる その3」
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子供部屋の机でお勉強再開です!
「メンテちゃんってこの話が好きだったの? 男の子って不思議よねえ……」
「そういえばメンテ様は、いつもゲイザーの本を舐めていましたよ。あの本が好きなんですかね」
「口に入れるのが好きなだけかもしれないわよ。少しザラザラしてるし」
これを読もうとすると、食べてはいけませんよとメイドさんに取り上げられちゃうのです。しかも上の方に置かれるので立っても届きません。毎回ぐぬぬってなります。
子供部屋にある絵本の中で、見たくても見れないのはこのシリーズぐらいでしょう。
「濡れて読めなくなる前にお勉強してしまいましょう。もしこの絵本が見れなくなっても、アーネ様が覚えていれば読み聞かせることが出来ますよね。なにせアーネ様は、メンテ様のお姉ちゃんですから」
「……うん、これで文字の勉強する!」
「おお……」
アーネの扱いがうまいカフェさん。ミスネさんは、さすが先輩すげーって尊敬した顔をしています。
そして、勉強が始まりました。
「……もういやー!」
20秒で終了しました。ゲイザー嫌われすぎでしょ……。
「えっと……、では今日は朗読だけにしましょうか?」
「それなら……」
しぶしぶといった感じで読んでくれました。
内容はゲームの物語みたいで面白いのですが、女性にナンパしているようにしか……。ちょっと気になったところがあるので、今度詳しく調べてみたいと思います。
「今日はここまでにしましょう。アーネ様、ミスネさん、お疲れ様でした」
「勉強教えるのは大変ですぅ」
「メンテ遊ぼー」
「えっぐ(いいよ)」
きっとアーネは、遊びながら色々覚えるタイプですね。勉強というより遊んでいただけな気がしますし。
「ミスネちゃん、お疲れ様。アーネはなかなか楽しそう勉強するのね」
「奥様ありがとうございます~」
「他のメイド達にもお勉強の手伝いを体験させましょう。いろいろな人から学んだ方が良いかと思いますし」←カフェ
「あら、面白そうね」
「ひぃ、それはメイド達に重圧が……」
大人達は楽しく? お話し中のようです。
僕はゲイザーの絵本を持って立ち上がります。でも重いのでアーネにこれ持ってと頼んで廊下に出ます。
「メンテどこ行くのー?」
「うぐ」指プイ
アニーキ―の部屋を指差します。
「お兄ちゃんに絵本読んで貰いたいのー?」
「えぐ(うん)」
「じゃあ行こー」
「うぐぅー(いえーい)」
アーネが絵本を持ちながら走ります。アーネに遅れないよう僕は高速ハイハイでアニーキ―の部屋の前まで来ました。まだ赤ちゃんな僕は、普通に走るよりもハイハイの方が早いのです。振り返ってみても誰も見ていませんね。まだ大人達は気付いていないようだ。にやり。
アーネに絵本を貸してもらい、アニーキ―を呼びます。呼びながら絵本をドアに叩きつけます。力の限り全力で何度も。
「えっぐうーーーーーーーー!!!」
ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン!
「うわあああああああああああ、何?!」
「えっぐ~」
「え、なんでメンテいるの?!」
「お邪魔しまーす」
「うぐぅ(お邪魔します)」
ドアが開いたので、僕とアーネはスサッと中に入ります。
「ちょ、二人とも何なの?!」
兄貴のお部屋に侵入成功です。お部屋を漁りましょう!
◆
兄貴の部屋は、アーネの部屋よりも広いですね。でも机の上とか本棚はやたらとごちゃごちゃしています。整理していないのかなと思います。
ん~、それ以外は普通のお部屋でしたね。ちょっと期待外れです。何か面白いものがあると思ったのになあ。
「あのね、これ読んでってメンテが言ってるのー」
「絵本? あ、これゲイザーだ。でもこれは途中からの話だね。えっと、どこだっけな」
兄貴が何かを探し始めます。あそこは本棚です。
なんかゲイザーの絵本がいっぱいありますね。これ何冊あるんだろう。他にも魔法の本やらスキルの本がありますね。
……ってスキル?!
「あったあった。メンテこれ読みたかったんだよね。はい、ゲイザーの1巻。最初のお話だよ」
「うぐぅー!(邪魔!)」ポイッ
「えええ?!」
「えへへ、メンテいらないってー」
僕はゲイザーの本をぶん投げます。こんな本いらねえよ、あっちあっちと指差します。
「あっちの本がいいの?」
「んぐぅ~」←可愛い声
「……しょうがないなあ」
兄貴におねだりすると、僕を抱っこして本棚に連れて来てくれました。丁度いい高さだったので、迷わずにスキルの本をとります。
「え、でもこれ絵本じゃないよ?」
「うううう……」←嘘泣き
「それ読んでほしいんじゃないのー?」
「うぐぅ」←目がキラキラ
「……ちょっとだけだよ」
というわけで3人で兄貴のベッドの上に移動しました。
ベッドの上にあった魔力ボールは邪魔なのでぶん投げます。ついでに本やパジャマも床に落としてます。物ばっかり乗せて兄貴は寝づらくないのかな?
「邪魔なのは分かるけどさ、あまり落とさないで欲しいなあ……」
「えぐぅ~?」←不思議そうな顔
「ねーねー、その本何なのー?」
「はいはい。これはね、はじめてスキルや魔法を使ったときの話をまとめた本だよ。実際の体験談を聞いて回ったらしいよ。アーネはまだ魔法を上手に使えないよね。参考になるんじゃない?」
「それおもしろそー」
「あうー?!」
おお、それ今の僕が一番知りたかった内容じゃないですか!
「えっぐぅ~」←目キラキラ
「わかってるよ。じゃあ読むからね」
「きゃきゃ!」
「じゃあこれから」
と、兄貴は体験談を朗読し始めます。
「エーくんは、3歳まで魔法が使えませんでした。ですが。王都の神殿でギフトを貰うとすぐに使えるようになったのです。いったい何が起きたのかをエーくんに尋ねました。すると彼はこう答えたのです」
「何ー?」「えぐ?」
「正解は……、分からない!」
「「……」」
「だよねー。じゃあ次は……」
その後、ビーくんやシーくんの体験談も読んでくれました。でも同じようになんとなくやら気付いたら使えたといった答えばかりです。
……なんですか、このクソみたいな本?
「はい、おしまい」
「えー、結局何が答えなのー?」
「んぐぅー(それ教えてー!)」
「それはメンテが魔力感知出来ないからだよ。まだ魔力を感じる器官が成長してないんだろうね。今読んだ本は、面白い体験談をまとめただけの話だし」
「あぐぐあぐぐぅ?(魔力感知?)」
兄貴の口から重要な言葉が出て来ました。
もし話をはぐらかしたらクソみたいな本を使って兄貴をバンバン叩こうかと思ってました。でも止めます。逆に甘えちゃいますよ。それそれ~。
「えっぐうううううう」←目キラキラ~からの服掴んで引っ張りまくるメンテ
「もしかして今言った本も見たいの? じゃあ手を離したら持って来てもいいよ~。まあ言葉分からないメンテには無理かなあ」
「うぐ」スッ
「すぐ離したよ……」
「えへへ。メンテ賢いねー」
「んぐぅ(でしょ?)」
約束したからしょうがないと兄貴はとある本を持ってきました。
「これ学園で使う教科書だよ。俺も最近いろいろ勉強してるんだよね」
「えぐぐ~?」
そして、僕はこの世界の常識について知ったのです。
「メンテちゃんってこの話が好きだったの? 男の子って不思議よねえ……」
「そういえばメンテ様は、いつもゲイザーの本を舐めていましたよ。あの本が好きなんですかね」
「口に入れるのが好きなだけかもしれないわよ。少しザラザラしてるし」
これを読もうとすると、食べてはいけませんよとメイドさんに取り上げられちゃうのです。しかも上の方に置かれるので立っても届きません。毎回ぐぬぬってなります。
子供部屋にある絵本の中で、見たくても見れないのはこのシリーズぐらいでしょう。
「濡れて読めなくなる前にお勉強してしまいましょう。もしこの絵本が見れなくなっても、アーネ様が覚えていれば読み聞かせることが出来ますよね。なにせアーネ様は、メンテ様のお姉ちゃんですから」
「……うん、これで文字の勉強する!」
「おお……」
アーネの扱いがうまいカフェさん。ミスネさんは、さすが先輩すげーって尊敬した顔をしています。
そして、勉強が始まりました。
「……もういやー!」
20秒で終了しました。ゲイザー嫌われすぎでしょ……。
「えっと……、では今日は朗読だけにしましょうか?」
「それなら……」
しぶしぶといった感じで読んでくれました。
内容はゲームの物語みたいで面白いのですが、女性にナンパしているようにしか……。ちょっと気になったところがあるので、今度詳しく調べてみたいと思います。
「今日はここまでにしましょう。アーネ様、ミスネさん、お疲れ様でした」
「勉強教えるのは大変ですぅ」
「メンテ遊ぼー」
「えっぐ(いいよ)」
きっとアーネは、遊びながら色々覚えるタイプですね。勉強というより遊んでいただけな気がしますし。
「ミスネちゃん、お疲れ様。アーネはなかなか楽しそう勉強するのね」
「奥様ありがとうございます~」
「他のメイド達にもお勉強の手伝いを体験させましょう。いろいろな人から学んだ方が良いかと思いますし」←カフェ
「あら、面白そうね」
「ひぃ、それはメイド達に重圧が……」
大人達は楽しく? お話し中のようです。
僕はゲイザーの絵本を持って立ち上がります。でも重いのでアーネにこれ持ってと頼んで廊下に出ます。
「メンテどこ行くのー?」
「うぐ」指プイ
アニーキ―の部屋を指差します。
「お兄ちゃんに絵本読んで貰いたいのー?」
「えぐ(うん)」
「じゃあ行こー」
「うぐぅー(いえーい)」
アーネが絵本を持ちながら走ります。アーネに遅れないよう僕は高速ハイハイでアニーキ―の部屋の前まで来ました。まだ赤ちゃんな僕は、普通に走るよりもハイハイの方が早いのです。振り返ってみても誰も見ていませんね。まだ大人達は気付いていないようだ。にやり。
アーネに絵本を貸してもらい、アニーキ―を呼びます。呼びながら絵本をドアに叩きつけます。力の限り全力で何度も。
「えっぐうーーーーーーーー!!!」
ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン! ドゴーン!
「うわあああああああああああ、何?!」
「えっぐ~」
「え、なんでメンテいるの?!」
「お邪魔しまーす」
「うぐぅ(お邪魔します)」
ドアが開いたので、僕とアーネはスサッと中に入ります。
「ちょ、二人とも何なの?!」
兄貴のお部屋に侵入成功です。お部屋を漁りましょう!
◆
兄貴の部屋は、アーネの部屋よりも広いですね。でも机の上とか本棚はやたらとごちゃごちゃしています。整理していないのかなと思います。
ん~、それ以外は普通のお部屋でしたね。ちょっと期待外れです。何か面白いものがあると思ったのになあ。
「あのね、これ読んでってメンテが言ってるのー」
「絵本? あ、これゲイザーだ。でもこれは途中からの話だね。えっと、どこだっけな」
兄貴が何かを探し始めます。あそこは本棚です。
なんかゲイザーの絵本がいっぱいありますね。これ何冊あるんだろう。他にも魔法の本やらスキルの本がありますね。
……ってスキル?!
「あったあった。メンテこれ読みたかったんだよね。はい、ゲイザーの1巻。最初のお話だよ」
「うぐぅー!(邪魔!)」ポイッ
「えええ?!」
「えへへ、メンテいらないってー」
僕はゲイザーの本をぶん投げます。こんな本いらねえよ、あっちあっちと指差します。
「あっちの本がいいの?」
「んぐぅ~」←可愛い声
「……しょうがないなあ」
兄貴におねだりすると、僕を抱っこして本棚に連れて来てくれました。丁度いい高さだったので、迷わずにスキルの本をとります。
「え、でもこれ絵本じゃないよ?」
「うううう……」←嘘泣き
「それ読んでほしいんじゃないのー?」
「うぐぅ」←目がキラキラ
「……ちょっとだけだよ」
というわけで3人で兄貴のベッドの上に移動しました。
ベッドの上にあった魔力ボールは邪魔なのでぶん投げます。ついでに本やパジャマも床に落としてます。物ばっかり乗せて兄貴は寝づらくないのかな?
「邪魔なのは分かるけどさ、あまり落とさないで欲しいなあ……」
「えぐぅ~?」←不思議そうな顔
「ねーねー、その本何なのー?」
「はいはい。これはね、はじめてスキルや魔法を使ったときの話をまとめた本だよ。実際の体験談を聞いて回ったらしいよ。アーネはまだ魔法を上手に使えないよね。参考になるんじゃない?」
「それおもしろそー」
「あうー?!」
おお、それ今の僕が一番知りたかった内容じゃないですか!
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「わかってるよ。じゃあ読むからね」
「きゃきゃ!」
「じゃあこれから」
と、兄貴は体験談を朗読し始めます。
「エーくんは、3歳まで魔法が使えませんでした。ですが。王都の神殿でギフトを貰うとすぐに使えるようになったのです。いったい何が起きたのかをエーくんに尋ねました。すると彼はこう答えたのです」
「何ー?」「えぐ?」
「正解は……、分からない!」
「「……」」
「だよねー。じゃあ次は……」
その後、ビーくんやシーくんの体験談も読んでくれました。でも同じようになんとなくやら気付いたら使えたといった答えばかりです。
……なんですか、このクソみたいな本?
「はい、おしまい」
「えー、結局何が答えなのー?」
「んぐぅー(それ教えてー!)」
「それはメンテが魔力感知出来ないからだよ。まだ魔力を感じる器官が成長してないんだろうね。今読んだ本は、面白い体験談をまとめただけの話だし」
「あぐぐあぐぐぅ?(魔力感知?)」
兄貴の口から重要な言葉が出て来ました。
もし話をはぐらかしたらクソみたいな本を使って兄貴をバンバン叩こうかと思ってました。でも止めます。逆に甘えちゃいますよ。それそれ~。
「えっぐうううううう」←目キラキラ~からの服掴んで引っ張りまくるメンテ
「もしかして今言った本も見たいの? じゃあ手を離したら持って来てもいいよ~。まあ言葉分からないメンテには無理かなあ」
「うぐ」スッ
「すぐ離したよ……」
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