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27話 「鼻歌は子守唄」
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今日のお風呂は、僕と母と父とアーネで入りました。兄貴は恥ずかしいから別でしたね。
いつものように水が魔法で浮かぶお風呂ではなく、普通の大人が入るようなお湯がいっぱいのお風呂です。僕が入るからとわざわざ温度を下げたんだって。それは嬉しいね!
ふ~ふふふんふ~ふんふ~ふふん~♪
今日の母はご機嫌ですね。鼻歌を歌っているのは珍しいです。
まあそういう気分になるかもしれませんね。ある意味僕と初めて入るお風呂ですから。きれいに全身を洗ってくれましたよ。
でかーいお風呂に入るといい気持ちですね。僕の体が赤ちゃんなせいか広く感じます。どこかの旅館のような贅沢さですなあ。まあここに20人ぐらい余裕で入れるんだけどね。
ちょっと不満なのは、普段使っているタオルで体を洗っていることですね。お風呂用の泡がめっちゃ立つボディタオルが存在しないのは残念です。この異世界にはそういうタオルがないみたいなのでいつか作りたいですねえ。一応石鹸らしいものはありましたよ。
ん~、なんだか眠くなってきました。このあとの予定ですが……………。
「ママー、メンテ白目だよ!」
「メンテちゃん?! パパ早くこっちに来て!!」
「はっはっは、体洗うまで待ってくれよ」
◆
お風呂に入っていたと思ったら朝でした。
僕が起きると母、父、アーネ、兄貴が覗き込んでいました。どうしたのかな?
「もう、ママを心配させないで」
「はっはっは、おはようメンテ」
「メンテ起きたー」
「無事でよかったね~」
もしかして僕のぼせたのかな? まさかと思いますが、迷惑を掛けていたようですね。
よし、はしゃぎましょう! 元気だよのアピールでもしましょう!!
「えっぐぅー!」
「フフッ、元気になったのね」
ふ~ふふふんふ~ふんふ~ふふん~♪
母が僕を抱っこしながら鼻歌を歌っています。きっと安心したのでしょう。昨日のことはよく覚えていませんが、僕は元気です。あまり心配しないでね。
「ママ~、またメンテが白目になってるー」
「メンテちゃん?!」
◆
そろそろお昼寝の時間かな? 今日は気付いたら寝ています。まだ赤ちゃんですからね。
母、父、アーネ、兄貴の4人がベビーベットに寝ている僕を覗きこんでいます。
いったいどうしたのでしょうね?
ふ~ふふふんふ~ふんふ~ふふん~♪
突然鼻歌を歌い始めましたよ。何かいいことがあったのかな? それとも今日僕の誕生日? いやいや、まさかそんなことはないよ……ね。急に眠気が……。
「ぐぅ~すぴぃ~」
「「「「……」」」」
「やっぱりね。鼻歌でメンテちゃん寝ちゃうわね」
「ママー、魔法使ったの?」
「何もしてないわよ。ただ鼻歌を歌っていただけなのにね」
「母さん、それはなんの曲ですか?」
「ただ単にふんふん言うだけよ。リズムもテキトーね」
「はっはっは。……本当か?」
それから何度か実験をした結果、誰が歌っても効果があることが判明したのであった。
本人は全く気付いていないが、メンテは単純に可愛い赤ちゃんだったのです。
使用人達も噂を聞きつけ、好き放題に遊ばれたという。
その後、寝る時間が増えたせいか夜遅くまでメンテが起きるということが問題になった。そのためナンス家では、メンテの昼寝のとき以外で鼻歌を歌うことが禁止されたという。
いつものように水が魔法で浮かぶお風呂ではなく、普通の大人が入るようなお湯がいっぱいのお風呂です。僕が入るからとわざわざ温度を下げたんだって。それは嬉しいね!
ふ~ふふふんふ~ふんふ~ふふん~♪
今日の母はご機嫌ですね。鼻歌を歌っているのは珍しいです。
まあそういう気分になるかもしれませんね。ある意味僕と初めて入るお風呂ですから。きれいに全身を洗ってくれましたよ。
でかーいお風呂に入るといい気持ちですね。僕の体が赤ちゃんなせいか広く感じます。どこかの旅館のような贅沢さですなあ。まあここに20人ぐらい余裕で入れるんだけどね。
ちょっと不満なのは、普段使っているタオルで体を洗っていることですね。お風呂用の泡がめっちゃ立つボディタオルが存在しないのは残念です。この異世界にはそういうタオルがないみたいなのでいつか作りたいですねえ。一応石鹸らしいものはありましたよ。
ん~、なんだか眠くなってきました。このあとの予定ですが……………。
「ママー、メンテ白目だよ!」
「メンテちゃん?! パパ早くこっちに来て!!」
「はっはっは、体洗うまで待ってくれよ」
◆
お風呂に入っていたと思ったら朝でした。
僕が起きると母、父、アーネ、兄貴が覗き込んでいました。どうしたのかな?
「もう、ママを心配させないで」
「はっはっは、おはようメンテ」
「メンテ起きたー」
「無事でよかったね~」
もしかして僕のぼせたのかな? まさかと思いますが、迷惑を掛けていたようですね。
よし、はしゃぎましょう! 元気だよのアピールでもしましょう!!
「えっぐぅー!」
「フフッ、元気になったのね」
ふ~ふふふんふ~ふんふ~ふふん~♪
母が僕を抱っこしながら鼻歌を歌っています。きっと安心したのでしょう。昨日のことはよく覚えていませんが、僕は元気です。あまり心配しないでね。
「ママ~、またメンテが白目になってるー」
「メンテちゃん?!」
◆
そろそろお昼寝の時間かな? 今日は気付いたら寝ています。まだ赤ちゃんですからね。
母、父、アーネ、兄貴の4人がベビーベットに寝ている僕を覗きこんでいます。
いったいどうしたのでしょうね?
ふ~ふふふんふ~ふんふ~ふふん~♪
突然鼻歌を歌い始めましたよ。何かいいことがあったのかな? それとも今日僕の誕生日? いやいや、まさかそんなことはないよ……ね。急に眠気が……。
「ぐぅ~すぴぃ~」
「「「「……」」」」
「やっぱりね。鼻歌でメンテちゃん寝ちゃうわね」
「ママー、魔法使ったの?」
「何もしてないわよ。ただ鼻歌を歌っていただけなのにね」
「母さん、それはなんの曲ですか?」
「ただ単にふんふん言うだけよ。リズムもテキトーね」
「はっはっは。……本当か?」
それから何度か実験をした結果、誰が歌っても効果があることが判明したのであった。
本人は全く気付いていないが、メンテは単純に可愛い赤ちゃんだったのです。
使用人達も噂を聞きつけ、好き放題に遊ばれたという。
その後、寝る時間が増えたせいか夜遅くまでメンテが起きるということが問題になった。そのためナンス家では、メンテの昼寝のとき以外で鼻歌を歌うことが禁止されたという。
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