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25話 「雨の日の出来事 その3」
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メンテ達が町から出るとほぼ同時刻、ギルドでは大変な騒ぎになっていた。
「みなさん緊急クエストです!! これは町に被害が予想される案件です!! あなた達の力が必要です!!! 我々、いやこの町を守るための力を貸してください!!!!!」
「まじかよ、何が起こるんだ?」
「魔物か?」
「俺たちが守ってやんよー」
「ガハハハハ」
「うるせー聞こえねえよ。静かにしやがれ」
ここはメンテの住む町の冒険者ギルド。冒険者やハンターといった屈強な者達が集まる場所である。酒を飲んでいる物も多いためすごく賑やかではあるが、今回は真剣に話を聞いているのが大半である。
この世界にはギルドというものが存在する。
正式名は ギルド連盟
この世界のすべての国が加入しており、魔物と一丸となって戦うである。もしギルド連盟がなければ世界は滅んでいたかもしれない。そのため、この世界では国と国での戦争はほとんどなくなった。
まあギルドの詳細は、メンテがそのうち勉強するだろう。
話は戻って冒険者ギルド。
緊急クエストが発令されたことで、町中がパニック状態であった。
この国のある村でとある魔物が報告された。その魔物は群れをなし、周辺の村を襲い壊滅的な被害を出したというものだ。その群れに大きな街が襲われたが、なんとか撃退に成功したという。しかし、群れのリーダー格や数匹の魔物を倒すことができなかったとの連絡があったのだ。
そして、魔物の逃亡した方角にあるのがメンテの住む町なのであった。
メンテの住む町は、最近までそこまで大きくなく魔道具作りが盛んな小さな町であった。アニーキ―が生まれた頃に発明された革命的な魔道具によって町はどんどん発展し、街という規模にまでなった。しかし、ナンス家が町というから街ではなく町なのだ! レディーが屋敷をお家と言うように誰も文句は言えないのだ!!
それはさておき、冒険者ギルドでは討伐対が編成された。
まずは居場所の調査が行われた。これは町中の冒険者が総出ですぐに見つかった。
「くっそ、なんで雨降ってんだよ」
「見つけたぞー!!」
「あっちだ」
「ヒャッハー!!」
「よっしゃー、やったぜ!!」
文句を言いながらも数体の魔物討伐に成功する。しかし、リーダー格と思われる個体はいなかった。
さらに捜索をして数日後、とんでもないものを発見したという報告があった。その報告を受け、調査隊が向かったのだが……。
「なんだこれは……」
「……嘘だろ?」
町からかなり離れたところにリーダー格と思われる魔物の死体が発見される。本来なら良かったと安心するところだが、問題はそこではなかった。
その魔物の死体には頭がなく、激しい戦闘があったのか地面が焼け焦げ穴だらけであった。
また、周辺の木々は倒れており戦闘の激しさを物語っている。
ここでいったい何があり、誰が倒したのか? それが今回のクエストの最大の謎であった。
後日、とある旅の冒険者が魔物を倒したと噂になった。
残念な真相は誰にも知られることはなかったという。
「みなさん緊急クエストです!! これは町に被害が予想される案件です!! あなた達の力が必要です!!! 我々、いやこの町を守るための力を貸してください!!!!!」
「まじかよ、何が起こるんだ?」
「魔物か?」
「俺たちが守ってやんよー」
「ガハハハハ」
「うるせー聞こえねえよ。静かにしやがれ」
ここはメンテの住む町の冒険者ギルド。冒険者やハンターといった屈強な者達が集まる場所である。酒を飲んでいる物も多いためすごく賑やかではあるが、今回は真剣に話を聞いているのが大半である。
この世界にはギルドというものが存在する。
正式名は ギルド連盟
この世界のすべての国が加入しており、魔物と一丸となって戦うである。もしギルド連盟がなければ世界は滅んでいたかもしれない。そのため、この世界では国と国での戦争はほとんどなくなった。
まあギルドの詳細は、メンテがそのうち勉強するだろう。
話は戻って冒険者ギルド。
緊急クエストが発令されたことで、町中がパニック状態であった。
この国のある村でとある魔物が報告された。その魔物は群れをなし、周辺の村を襲い壊滅的な被害を出したというものだ。その群れに大きな街が襲われたが、なんとか撃退に成功したという。しかし、群れのリーダー格や数匹の魔物を倒すことができなかったとの連絡があったのだ。
そして、魔物の逃亡した方角にあるのがメンテの住む町なのであった。
メンテの住む町は、最近までそこまで大きくなく魔道具作りが盛んな小さな町であった。アニーキ―が生まれた頃に発明された革命的な魔道具によって町はどんどん発展し、街という規模にまでなった。しかし、ナンス家が町というから街ではなく町なのだ! レディーが屋敷をお家と言うように誰も文句は言えないのだ!!
それはさておき、冒険者ギルドでは討伐対が編成された。
まずは居場所の調査が行われた。これは町中の冒険者が総出ですぐに見つかった。
「くっそ、なんで雨降ってんだよ」
「見つけたぞー!!」
「あっちだ」
「ヒャッハー!!」
「よっしゃー、やったぜ!!」
文句を言いながらも数体の魔物討伐に成功する。しかし、リーダー格と思われる個体はいなかった。
さらに捜索をして数日後、とんでもないものを発見したという報告があった。その報告を受け、調査隊が向かったのだが……。
「なんだこれは……」
「……嘘だろ?」
町からかなり離れたところにリーダー格と思われる魔物の死体が発見される。本来なら良かったと安心するところだが、問題はそこではなかった。
その魔物の死体には頭がなく、激しい戦闘があったのか地面が焼け焦げ穴だらけであった。
また、周辺の木々は倒れており戦闘の激しさを物語っている。
ここでいったい何があり、誰が倒したのか? それが今回のクエストの最大の謎であった。
後日、とある旅の冒険者が魔物を倒したと噂になった。
残念な真相は誰にも知られることはなかったという。
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