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11話 「町にお出かけ その2」
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父とタクシーさんはガチ説教をされていた。
言い訳をしているのを聞く限り、二人でこのベビーカーを作ったらしいよ。タクシーさんが有能なのは間違いないけど、やっぱりポンコツなところがあるよね。あの防犯システムが人に当たったら確実に死ぬと思う。
普段の父はかっこいいけど、タクシーさんと関わったからポンコツがうつったのかな? それとも父がポンコツでタクシーにうつったのかな? おかげで少し遅くなったけど、町に行くことになりました。
「だぁ~ぐぅううう!!(へい、タクシー!!)」
これは決してバカにしているわけではないよ? 彼の名前がタクシーだからね。今回の事件で有能なときはタクシーさんと呼ぶけど、ポンコツのときは呼び捨てにしようと思ったのは内緒ね。
「メンテ様、お待ちを」
タクシーさんが僕をベビーカーに乗せてシートベルトをしてくれた。ベビーカーは父が押すことになったようだ。母はアーネと手をつないで歩くみたいだ。
タクシーさんだけど、最近はメンテ様って呼ぶようになったよ。坊ちゃんがなくなったのは少し大きくなったからかな?
「では行きましょう」
僕、父、母、兄、姉+執事。この5人で出かけることになりました。
◆
正門を出ると町が見えました。大人の足で歩いて数分かかる距離でしょうか。どうやらあの町から外れたところにナンス家があるみたいです。こんなでかい屋敷が町中になくてよかったと思います。さっきのベビーカーの騒ぎは警察来ちゃうレベルだからね。この異世界に警察いるのかは知りませんが。
「父さん、さっきの魔法のことですが……」
「ベビーカーのことかい?」
「はい、それの地面を真っ黒にしたり穴をあけた魔法です。あれは何をしたのですか?」
アニーキ―は、父に質問をしているね。さっきの魔法は僕も気になりました。
「あれは爆裂魔法といえばいいかな」
「ば、ばくれつですか??」
「正確には炎、風、爆発魔法を合わせたものだ。風の力で素早く炎を動かし、炎が当たると爆発するという仕組みだ。爆裂魔法は対象の内側から破裂させる効果があるだろ? それと似たような効果を爆発魔法で再現させたのだ。外側から内側も同時に破壊できる威力にな!」
「すごいです、あんな魔法初めて見ました!」
「はっはっは、私とタクシーで頑張って開発したのだよ。私だけでは炎があたるぐらいで燃やすことしかできないからね」
それだけで十分だろというツッコミはなかった。それどころかフォローする執事がいた。
「ええ、燃やすだけでは相手を確実に倒すことができません。そこで、私の爆発魔法を参考にして、相手を消し炭にする魔道具の研究が行われたのですよ。証拠を隠滅するのは執事の大事な仕事ですな。ほほっ」
へえ、タクシーさん爆発魔法を使えるのか。さらっと怖いことを言ってたような気がするが、そこは触れないでおく。
「くわあ~(眠い)」
物騒なベビーカーであるが、めちゃくちゃ心地が良い。どんだけお金かけたんだろうってぐらいふかふかで眠たくなってくるのだ。町に着いたら起こしてもらおう。
◆
「メンテちゃん~。寝顔がかわいい天使ちゃん、起きなさ~い」
「メンテおきておきて~」
気が付くとベビーカーの前に母とアーネがいて僕を起こしてくれました。男達はまだ魔法の話をしていますねえ。まだ数分ぐらいしか経っていないようです。
「うぐぅううううう!」
すごい、これが異世界の町か!! 人がいっぱいいます。種族バラバラですし、髪の色も日本だと考えられません。お店もいっぱいあるしいい匂いがします。アニーキ―が外食したいという意味が何となく理解できました。
「お買い物の前にちょっとご挨拶に行くからね」
「え~」
「ぐぅ?」
「ちょっとだけよ。パパ、行くわよ」
いったいどこに行くのでしょう。しばらく歩くと大きな家が見えてきました。町中では一番大きいのではないでしょうか?
「ここよ。アニーキ―は知ってると思うけど失礼のないように。アーネもよ」
「はい、わかりました」
「わかりました。走りません」
「はっはっはー。走ったところであいつは怒らないと思うがな」
正門で挨拶したらお待ちしてましたみたいに言われ、みんな中に入りました。そのままデカい部屋に招待され誰かが待っていました。
「フルク待ったー?」
「お、ダンディ来たか。遅かったな」
「はっはっは、ちょっと準備に時間がかかっただけだよ」
ベビーカー事件のことを知っているせいか何とも言えませんな。笑ってごまかしましょう!
「えっぐ!」
「その子が噂のメンテくんか、かわいいな」
「はっはっは、だろだろ? で、そっちはどうだ?」
そっち?と思い覗き込むと赤ちゃんを抱いた女性の方が座っていますね。
「フフッ、チクバちゃん久しぶり~」
「レディも久しぶりね」
「チクバさん、こんにちは」←アニーキー
「はじめまして、アーネです。よろしくお願いします」
「あ~ぐぅう」←メンテ
とうやら両親は目の前のは親しい間柄みたいです。僕の兄も姉もしっかり挨拶をしました。僕はしゃべれないけど頑張りましたよ。
立ち話はなんなのでとソファに座ることになりました。タクシーは立っていますが問題ないでしょう。そのあとは最近どう? 何かあった? みたいな話をしております。僕らのような子供はちょっと暇ですが、失礼がないようにお行儀よく待っています。
よし、ここは僕の出番ですね!
「うぐぅー!」
ちょっと機嫌が悪そうに寝返りを打ってみます。すると大人達の話が終わって、子供達を見ましたよ。
「ごめんね~、話が長かったかな。私はチクバ・オッサーナ、よろしくね。あなた達のママと小さい頃からのお友達なの」
「退屈させてごめんな。私はここの町長をしているフルク・オッサーナだ」
で、また長々と話が始まりました。長い話が終わるころに、チクバさんの腕でずっと寝ていた赤ちゃんが目を覚ましました。こっちを見てすごくキョロキョロしています。
「この子は娘のナジミよ。メンテくんとは同い年だからよろしくね」
チクバさんがナジミちゃんの腕を掴んでブンブンと振っていますね。僕もよくバイバイしようねと言われて腕を掴まれ、そのままブンブンと横に振られますね。大人たちはすごく嬉しそうな顔をしますが、僕はなにやってんだコイツらって感じなのです。だから普通の赤ちゃんだとポカーンってなりますよ。
まあ僕はなぜか普通じゃないので、腕を振る意味は完璧に理解していますがね。小さい子に手を振られてると、可愛くて胸がキュンキュンするのです。僕も真似してみます!
「えぐう~」←手をブンブンしているメンテ
「ん~?」←ナジミ
二人とも挨拶できたねと場の雰囲気が明るくなりました。その後も少しお話をしてから帰ることになりました。今日はお別れですが、また会うことは間違いありません。今まで知らなかった情報や大事そうなことを心のメモに取っておいたので問題ないでしょう。
挨拶が終わったので町のお出かけ再開です!
今回は特別に心のメモを見せましょう!
【フルク・オッサーナ】
ダンディと古くからの親友、親しみやすそうな顔のおじさん、現在はこの町長
【チクバ・オッサーナ】
レディーの竹馬の友、優しそうな雰囲気、現在はフルクの妻
【ナジミ・オッサーナ】
フルクとチクバの娘、年齢は僕より1か月ほど下
・フルク、チクバ、ダンディ、レディーは学生時代に知り合った
・上記の4人はパーティ組んで冒険をしていた
・卒業後も家族ぐるみで連絡を取り合う仲
・仲良くなるために媚びる必要あり
町長とそのご家族には絶対仲良くします。権力を……グフン、強い人がいると頼もしいよね!
言い訳をしているのを聞く限り、二人でこのベビーカーを作ったらしいよ。タクシーさんが有能なのは間違いないけど、やっぱりポンコツなところがあるよね。あの防犯システムが人に当たったら確実に死ぬと思う。
普段の父はかっこいいけど、タクシーさんと関わったからポンコツがうつったのかな? それとも父がポンコツでタクシーにうつったのかな? おかげで少し遅くなったけど、町に行くことになりました。
「だぁ~ぐぅううう!!(へい、タクシー!!)」
これは決してバカにしているわけではないよ? 彼の名前がタクシーだからね。今回の事件で有能なときはタクシーさんと呼ぶけど、ポンコツのときは呼び捨てにしようと思ったのは内緒ね。
「メンテ様、お待ちを」
タクシーさんが僕をベビーカーに乗せてシートベルトをしてくれた。ベビーカーは父が押すことになったようだ。母はアーネと手をつないで歩くみたいだ。
タクシーさんだけど、最近はメンテ様って呼ぶようになったよ。坊ちゃんがなくなったのは少し大きくなったからかな?
「では行きましょう」
僕、父、母、兄、姉+執事。この5人で出かけることになりました。
◆
正門を出ると町が見えました。大人の足で歩いて数分かかる距離でしょうか。どうやらあの町から外れたところにナンス家があるみたいです。こんなでかい屋敷が町中になくてよかったと思います。さっきのベビーカーの騒ぎは警察来ちゃうレベルだからね。この異世界に警察いるのかは知りませんが。
「父さん、さっきの魔法のことですが……」
「ベビーカーのことかい?」
「はい、それの地面を真っ黒にしたり穴をあけた魔法です。あれは何をしたのですか?」
アニーキ―は、父に質問をしているね。さっきの魔法は僕も気になりました。
「あれは爆裂魔法といえばいいかな」
「ば、ばくれつですか??」
「正確には炎、風、爆発魔法を合わせたものだ。風の力で素早く炎を動かし、炎が当たると爆発するという仕組みだ。爆裂魔法は対象の内側から破裂させる効果があるだろ? それと似たような効果を爆発魔法で再現させたのだ。外側から内側も同時に破壊できる威力にな!」
「すごいです、あんな魔法初めて見ました!」
「はっはっは、私とタクシーで頑張って開発したのだよ。私だけでは炎があたるぐらいで燃やすことしかできないからね」
それだけで十分だろというツッコミはなかった。それどころかフォローする執事がいた。
「ええ、燃やすだけでは相手を確実に倒すことができません。そこで、私の爆発魔法を参考にして、相手を消し炭にする魔道具の研究が行われたのですよ。証拠を隠滅するのは執事の大事な仕事ですな。ほほっ」
へえ、タクシーさん爆発魔法を使えるのか。さらっと怖いことを言ってたような気がするが、そこは触れないでおく。
「くわあ~(眠い)」
物騒なベビーカーであるが、めちゃくちゃ心地が良い。どんだけお金かけたんだろうってぐらいふかふかで眠たくなってくるのだ。町に着いたら起こしてもらおう。
◆
「メンテちゃん~。寝顔がかわいい天使ちゃん、起きなさ~い」
「メンテおきておきて~」
気が付くとベビーカーの前に母とアーネがいて僕を起こしてくれました。男達はまだ魔法の話をしていますねえ。まだ数分ぐらいしか経っていないようです。
「うぐぅううううう!」
すごい、これが異世界の町か!! 人がいっぱいいます。種族バラバラですし、髪の色も日本だと考えられません。お店もいっぱいあるしいい匂いがします。アニーキ―が外食したいという意味が何となく理解できました。
「お買い物の前にちょっとご挨拶に行くからね」
「え~」
「ぐぅ?」
「ちょっとだけよ。パパ、行くわよ」
いったいどこに行くのでしょう。しばらく歩くと大きな家が見えてきました。町中では一番大きいのではないでしょうか?
「ここよ。アニーキ―は知ってると思うけど失礼のないように。アーネもよ」
「はい、わかりました」
「わかりました。走りません」
「はっはっはー。走ったところであいつは怒らないと思うがな」
正門で挨拶したらお待ちしてましたみたいに言われ、みんな中に入りました。そのままデカい部屋に招待され誰かが待っていました。
「フルク待ったー?」
「お、ダンディ来たか。遅かったな」
「はっはっは、ちょっと準備に時間がかかっただけだよ」
ベビーカー事件のことを知っているせいか何とも言えませんな。笑ってごまかしましょう!
「えっぐ!」
「その子が噂のメンテくんか、かわいいな」
「はっはっは、だろだろ? で、そっちはどうだ?」
そっち?と思い覗き込むと赤ちゃんを抱いた女性の方が座っていますね。
「フフッ、チクバちゃん久しぶり~」
「レディも久しぶりね」
「チクバさん、こんにちは」←アニーキー
「はじめまして、アーネです。よろしくお願いします」
「あ~ぐぅう」←メンテ
とうやら両親は目の前のは親しい間柄みたいです。僕の兄も姉もしっかり挨拶をしました。僕はしゃべれないけど頑張りましたよ。
立ち話はなんなのでとソファに座ることになりました。タクシーは立っていますが問題ないでしょう。そのあとは最近どう? 何かあった? みたいな話をしております。僕らのような子供はちょっと暇ですが、失礼がないようにお行儀よく待っています。
よし、ここは僕の出番ですね!
「うぐぅー!」
ちょっと機嫌が悪そうに寝返りを打ってみます。すると大人達の話が終わって、子供達を見ましたよ。
「ごめんね~、話が長かったかな。私はチクバ・オッサーナ、よろしくね。あなた達のママと小さい頃からのお友達なの」
「退屈させてごめんな。私はここの町長をしているフルク・オッサーナだ」
で、また長々と話が始まりました。長い話が終わるころに、チクバさんの腕でずっと寝ていた赤ちゃんが目を覚ましました。こっちを見てすごくキョロキョロしています。
「この子は娘のナジミよ。メンテくんとは同い年だからよろしくね」
チクバさんがナジミちゃんの腕を掴んでブンブンと振っていますね。僕もよくバイバイしようねと言われて腕を掴まれ、そのままブンブンと横に振られますね。大人たちはすごく嬉しそうな顔をしますが、僕はなにやってんだコイツらって感じなのです。だから普通の赤ちゃんだとポカーンってなりますよ。
まあ僕はなぜか普通じゃないので、腕を振る意味は完璧に理解していますがね。小さい子に手を振られてると、可愛くて胸がキュンキュンするのです。僕も真似してみます!
「えぐう~」←手をブンブンしているメンテ
「ん~?」←ナジミ
二人とも挨拶できたねと場の雰囲気が明るくなりました。その後も少しお話をしてから帰ることになりました。今日はお別れですが、また会うことは間違いありません。今まで知らなかった情報や大事そうなことを心のメモに取っておいたので問題ないでしょう。
挨拶が終わったので町のお出かけ再開です!
今回は特別に心のメモを見せましょう!
【フルク・オッサーナ】
ダンディと古くからの親友、親しみやすそうな顔のおじさん、現在はこの町長
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レディーの竹馬の友、優しそうな雰囲気、現在はフルクの妻
【ナジミ・オッサーナ】
フルクとチクバの娘、年齢は僕より1か月ほど下
・フルク、チクバ、ダンディ、レディーは学生時代に知り合った
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