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自分とは?
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灰色の空を見、白い建物を眺め、黒い地面に視線を落とす。色を見つけることが出来ない。不思議な空間だ。だが、恐怖は無かった。今、『不思議』だとこの空間に対して思ったのだから・・・。私は、・・・いや、僕だったか?俺だった気もする。・・・まぁ、自分という存在の一人称などどうでもいい。所詮、『今』という時間に、『自分』という者がいるだけ。
ひとまず、『ここ』という場所について考えてみるとしよう。・・・こんな風に言うと『探偵』みたいだ。・・・何故、『探偵みたい』と思ったのだろう?・・・今、認識したが、自分は記憶喪失のようだ。だってそうだろう?『自分』のいつもの一人称が浮かばない。そして、『ここ』が分からず、『探偵』という言葉が思い浮かんだ思考に心当たりが無いのだから。人は、ある言葉を思い浮かべた時、昔、体験もしくは、他人がしていることを見ていたか、あるいは書籍から得た事が元になっていると思えたから。・・・この思えた事も『今』は他人事のようだ・・・。
・・・寂しい?そう無責任に聞くんだね。何せ、自分が分からない、理解出来ないからね。でもさ、自分からすれば、君の方が寂しいと思うよ。寂しい?そう聞くやつは二パターンあるんだ。本人がそう周りから聞いて欲しかったやつと、自分が他人に慈悲深いんだと己に陶酔、もしくは、周りに知らせるやつ。前者はともかく、後者は賢いか愚か者か。君は、前者?それとも後者?返事を聞くまでもないね。前者だって答えると決まっている。・・・いや、そうじゃない?本当だって?・・・それこそ己に酔っている証拠だ。・・・何故って?『自分』がそうだからだよ。どうしても人は他人に良く見られたい。そりゃあそうだ。悪く見られたい人なんているはずが無い。いたら天然者だ。むしろ会ってみたいよ。そんな『聖人』なんているはずが無いからね・・・。期待したって無意味なだけさ。ただね、自分が後者を賢いか愚か者って言ったの忘れてない?『賢い』か『愚か者』。賢いとも言っているんだ。だってそうだろう。己を良く見せる見せ方をよく知っているって事だから。そして、人の心理を理解している。人を憐れむって行為は自分からすれば、とても疲れるんだよね。何で態々他人を憐らまないといけないの?・・・まぁ、これは置いといて。今はどうでもいいことだからね。・・・えっと、そうそう結局自分は好きにやればって言いたいの。自分が、賢いとか愚か者って言っているのは主観からくるものだから。『それ』をどう捉えるかは君次第なんだよ。
・・・?・・・ちょっと地面が明るくなってきている?・・・空がね、だんだんと青くなってきている。夜明けかな?地平線辺りは紅くなってきているから。それにしても、灰色から青に変わっていくのって違和感あるけど、面白いなぁ。そもそも、『普通』ならそんなことありえないしね。・・・ねぇ、君が見たことのある景色に山とか森みたいな緑ある?花も有りで。白い建物がどんどん緑に覆われて山や草原になりつつあるんだ。とても綺麗なんだ。ただ、・・・菜の花、向日葵、秋桜に椿等で季節を無視しているのどうにかならないかな?・・・綺麗だからいっか。そんな些細な事。
・・・夜明けかぁ。君は夜明けに何を感じる?自分は、・・・そうだなぁ、きっと君が感じたことと同じだろう。いや、同じだ。だって、『自分』は『君』だからね。・・・思い出したよ、『自分』を。・・・パニックになっているのかい?『ここ』は君が作った幻。自分は君が作った自問自答する相手。夜明けってことは、君が目を覚ます時が来たってこと。・・・そうだ。君に『自分』から贈るよ。
人とはめんどくさい。笑って泣いて怒って落ち込んで、感情があるからめんどくさい。でも、感情無くは人は生きていけないんだよ。愛情も1種の感情だからね。・・・何故、愛情だと思う?・・・その答えはいつか。
自分は愛し愛されることで満たすことがあると考えたんだ。満たすことって表現したのは、満たされるっていう表現が違うって思ったからだよ。結局、満たされるのは己なら、受動じゃなくて能動でないとおかしいんだ。・・・分からなくってもいいや。自分がそう考えただけだから。君が理解するかは君次第であるのと同じだから。
愛ってね、とても大きくて力強いものなんだよ。心の拠り所になるからね。愛して甘えて、愛されて味方であると存在を示してくれるから。
・・・もう『ここ』が無くなるね。
・・・ああ、最後に、君の上下の人を上手く利用したらいいよ。上にいる人ばかり見ると疲れるけど、行方不明になった時、見上げたらそこが目標になる。下にいる人ばかり見ると、傲慢になる。でも疲れ果てた時に見下ろすと自信になる。だから、上手く利用したらいい。・・・するかしないかは君次第だけど。
君は光の下にいればいい、突き進んだらいい。自分は闇にいるよ。つまり『夜明け前のここ』だね。ここで自分は君を見つめる。見守るっていうより、傍観だね。・・・冷たくないよ。これも客観的に見つめるため。自問自答したければ、『ここ』に来たらいい。自分は君で、君は自分だから。それまで、さよなら。
・・・君に幸多くあれ
☆ ☆ ☆
あとがき
今回他の作品がスランプ状態に陥ったのでリハビリに書きました。この話は実際に私が自問自答した時が元になっています。別の自分を作り話す。そんな風に私は自問自答しています。
この作品の中の考えは私の自論なので間違っているかも知れません。ですが、この作品を読んで下さった皆様の1つの考え方になれば幸いです。
最後に、読んで下さりありがとうございます。皆様にこれから先幸多くありますように。
ひとまず、『ここ』という場所について考えてみるとしよう。・・・こんな風に言うと『探偵』みたいだ。・・・何故、『探偵みたい』と思ったのだろう?・・・今、認識したが、自分は記憶喪失のようだ。だってそうだろう?『自分』のいつもの一人称が浮かばない。そして、『ここ』が分からず、『探偵』という言葉が思い浮かんだ思考に心当たりが無いのだから。人は、ある言葉を思い浮かべた時、昔、体験もしくは、他人がしていることを見ていたか、あるいは書籍から得た事が元になっていると思えたから。・・・この思えた事も『今』は他人事のようだ・・・。
・・・寂しい?そう無責任に聞くんだね。何せ、自分が分からない、理解出来ないからね。でもさ、自分からすれば、君の方が寂しいと思うよ。寂しい?そう聞くやつは二パターンあるんだ。本人がそう周りから聞いて欲しかったやつと、自分が他人に慈悲深いんだと己に陶酔、もしくは、周りに知らせるやつ。前者はともかく、後者は賢いか愚か者か。君は、前者?それとも後者?返事を聞くまでもないね。前者だって答えると決まっている。・・・いや、そうじゃない?本当だって?・・・それこそ己に酔っている証拠だ。・・・何故って?『自分』がそうだからだよ。どうしても人は他人に良く見られたい。そりゃあそうだ。悪く見られたい人なんているはずが無い。いたら天然者だ。むしろ会ってみたいよ。そんな『聖人』なんているはずが無いからね・・・。期待したって無意味なだけさ。ただね、自分が後者を賢いか愚か者って言ったの忘れてない?『賢い』か『愚か者』。賢いとも言っているんだ。だってそうだろう。己を良く見せる見せ方をよく知っているって事だから。そして、人の心理を理解している。人を憐れむって行為は自分からすれば、とても疲れるんだよね。何で態々他人を憐らまないといけないの?・・・まぁ、これは置いといて。今はどうでもいいことだからね。・・・えっと、そうそう結局自分は好きにやればって言いたいの。自分が、賢いとか愚か者って言っているのは主観からくるものだから。『それ』をどう捉えるかは君次第なんだよ。
・・・?・・・ちょっと地面が明るくなってきている?・・・空がね、だんだんと青くなってきている。夜明けかな?地平線辺りは紅くなってきているから。それにしても、灰色から青に変わっていくのって違和感あるけど、面白いなぁ。そもそも、『普通』ならそんなことありえないしね。・・・ねぇ、君が見たことのある景色に山とか森みたいな緑ある?花も有りで。白い建物がどんどん緑に覆われて山や草原になりつつあるんだ。とても綺麗なんだ。ただ、・・・菜の花、向日葵、秋桜に椿等で季節を無視しているのどうにかならないかな?・・・綺麗だからいっか。そんな些細な事。
・・・夜明けかぁ。君は夜明けに何を感じる?自分は、・・・そうだなぁ、きっと君が感じたことと同じだろう。いや、同じだ。だって、『自分』は『君』だからね。・・・思い出したよ、『自分』を。・・・パニックになっているのかい?『ここ』は君が作った幻。自分は君が作った自問自答する相手。夜明けってことは、君が目を覚ます時が来たってこと。・・・そうだ。君に『自分』から贈るよ。
人とはめんどくさい。笑って泣いて怒って落ち込んで、感情があるからめんどくさい。でも、感情無くは人は生きていけないんだよ。愛情も1種の感情だからね。・・・何故、愛情だと思う?・・・その答えはいつか。
自分は愛し愛されることで満たすことがあると考えたんだ。満たすことって表現したのは、満たされるっていう表現が違うって思ったからだよ。結局、満たされるのは己なら、受動じゃなくて能動でないとおかしいんだ。・・・分からなくってもいいや。自分がそう考えただけだから。君が理解するかは君次第であるのと同じだから。
愛ってね、とても大きくて力強いものなんだよ。心の拠り所になるからね。愛して甘えて、愛されて味方であると存在を示してくれるから。
・・・もう『ここ』が無くなるね。
・・・ああ、最後に、君の上下の人を上手く利用したらいいよ。上にいる人ばかり見ると疲れるけど、行方不明になった時、見上げたらそこが目標になる。下にいる人ばかり見ると、傲慢になる。でも疲れ果てた時に見下ろすと自信になる。だから、上手く利用したらいい。・・・するかしないかは君次第だけど。
君は光の下にいればいい、突き進んだらいい。自分は闇にいるよ。つまり『夜明け前のここ』だね。ここで自分は君を見つめる。見守るっていうより、傍観だね。・・・冷たくないよ。これも客観的に見つめるため。自問自答したければ、『ここ』に来たらいい。自分は君で、君は自分だから。それまで、さよなら。
・・・君に幸多くあれ
☆ ☆ ☆
あとがき
今回他の作品がスランプ状態に陥ったのでリハビリに書きました。この話は実際に私が自問自答した時が元になっています。別の自分を作り話す。そんな風に私は自問自答しています。
この作品の中の考えは私の自論なので間違っているかも知れません。ですが、この作品を読んで下さった皆様の1つの考え方になれば幸いです。
最後に、読んで下さりありがとうございます。皆様にこれから先幸多くありますように。
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