たまに本音か冗談か分からない事を呟く、隣の席のアリア。

日本人とロシア人のハーフで学園一の超絶美少女––––––赤坂アリア。

彼女は孤高な人間で決して馴れ合いを好まず、それはそれは周りからは近付き難い印象を持たれてしまっているほど。なのに––––––。

「私、結構あなたのこと好きよ?」

たまに本音か冗談か分からない事を呟く、隣の席のアリアは何故か俺にだけはかまってくる……。

友人も彼女もいない基本一人ぼっちで学園生活を送っている無色透明の学園生活が、徐々に別の何色かに染まりつつあるのだった。
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