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第十八章
大切なものを守る為に
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お医者様がいるのはセレンさんの家。
そこには今守るべき人が全員いる。
大急ぎで向かうと、家の前でウェリスがウロウロしていた。
「よぉ、どうした血相変えて。」
「お医者様は!?」
「中にいるぞ、だが今は・・・。」
「失礼します!」
ウェリスの忠告を最後まで聞かずに勢い良く扉を開く。
「何事だ!」
真っ先に反応したのはシルビア様だった。
さらに家にいた全員が驚いた顔で俺を見て・・・。
「・・・失礼しました。」
速攻で冷静になった俺はすごすごと扉を閉めるのだった。
たわわに実った果実が二つ、二つ・・・。
「何を見た?」
「殴られる前に弁解しますが、セレンさんではありません。」
「そうか。何があったか知らないが命を縮めるようなことをしない方が身のためだぞ?」
「そうですね・・・。ってそうじゃないんですよ!」
目に飛び込んできた健康的な果実に一度は冷静に?なったものの、自分が何をしに来たかを思い出し再びてんぱってしまう。
「何すんだよ!」
とりあえず横にいたウェリスの胸ぐらを掴んでゆすると、速攻で頭をはたかれた。
勢いで首が落ちそうになる。
痛い。
でもその痛さが再び俺を冷静にしてくれた。
「ありがとうございます、落ち着きました。」
「殴られてお礼を言うなんざ、よっぽどのことだな。迷惑かけた俺がいうのもあれだが、なにがあった?」
「ひとまずお医者様に聞いてみなければわかりませんが、もしかすると村で病気が流行りだしているのかもしれません。」
「病気だぁ!?」
「しかも女性しか罹らないかもしれない病気なんです。それでつい取り乱してしまって・・・。」
「それは聞き捨てならねぇな。だが今は待て、次に飛び込んだら旦那のお前でも何されるかわからないぞ?」
流石に命を取られるようなことはないと思うが、エミリアとシルビア様はともかくユーリに何を言われるか。
「一体何の騒ぎだ?」
と、不審に思ったシルビア様が怪訝そうな顔で家から出てきた。
「すみません、驚かせてしまって。」
「ウェリスはともかくシュウイチに見られたぐらいで怒ることは無いが・・・、良くない事か?」
「まだそうと決まったわけではありませんが、可能性としては。」
「聞かせてくれ。」
本当はすぐにでもお医者様に確認したかったが、いきなり全員に知らせてパニックになってもいけないのでまずはシルビア様に今の状況を説明する。
話を聞いてくうちにシルビア様の眉間にどんどんと皺が刻まれていった。
「流行り病、しかもお母様を死に至らしめたあの病気が・・・。」
「まだそうと決まったわけではありませんが、もしそうならばシルビアもかかる可能性が有ります。」
「それはつまりセレンやセリスもという事だな?」
「えぇ、特に抵抗力の少ない今は危険が高いと言えるでしょう。」
「ったく、せっかく戻って来たっていうのになんて事だよ。」
横で聞いていたウェリスもまた、難しい顔をしている。
それもそうだろう、自分の大切な家族が二人とも危険に晒されるわけなんだから。
「ひとまずお医者様に話を聞いてみない事には何とも言えませんが、そうであった場合は隔離も検討しなければなりません。もっとも、隔離先も安全とは言えませんけど・・・。」
「そうだな、サンサトローズも安全とは言え無いかもしれん。だが、この村にいるよりかはマシかもしれんぞ。」
「もしそうだとしてどこに避難させるんだ?」
「とりあえずは私の屋敷に連れて行こう。セレン殿とセリスの世話はマヒロ達に任せれば良い。」
確かにあそこなら清潔だし何より安全だ。
マヒロさんか、斧を頂いたっきりお会いしてないけど元気にしているだろうか。
「お待たせしました、今診察が終わりました。」
そんな話をしているうちにどうやら診察は終わったらしく、ニケさんが俺達を呼びに来た。
「失礼します。」
とりあえずは話を聞いてから考えよう。
中に入るとエミリアがちょうど服を直しているところだった、シルビア様は大丈夫と言っていたが心なしか顔が赤い気がする。
「ご主人様、ノックを無しに家に入るのは失礼ではありませんか?今回は奥様でしたがセレン様でしたら大変なことになっていましたよ?」
「すみません大至急確認したいことがありまして・・・。でも、ユーリの言う通りですね。」
「わかって頂けたのであれば結構です。」
ユーリに俺の心の声は聞こえてるはずだし、事情が分かっているならそんなに怒らなくてもいいのに。
なんて文句をとりあえず心の中で言っておく。
「ハル先生、今お時間よろしいですか?」
「えぇ!?私ですか?」
まさか自分に用があるとは思わなかったんだろう、間の抜けた声を上げながらこちらを振り返ったのはセレンさんがお世話になっているハル先生だ。
女医さんなのだが、背が低く胸が無いのでいつも子供に間違われてしまうのだとか。
ちなみにホビルトではなくヒューリンである。
「実は先生にお聞きしたいことがありまして、20年ほど前にここ一帯で出た女性だけが罹る流行り病についてなんですが、何かご存じありませんか?」
「20年前ですかぁ、私が医者になる前ですからそこまで古いのはさすがに・・・。」
「そうですか。」
うーむ、知らないのであれば仕方がない。
なら次だ。
「実は、それと症状と同じ方がこの村に何人かおりまして、この後診て頂くことは可能でしょうか。」
「ちなみにどんな症状ですか?」
「軽い眩暈、倦怠感、貧血などの症状が主に出るそうです。」
「うーん、それだけでは他の病気ともかぶりますし断定しづらいですねぇ・・・。でも、もしかしたらお師匠が何か知っているかも!」
「先生のお師匠様が?」
「お師匠はサンサトローズでもう40年も医者を続けていますから、その病気についても知っているに違いありません!」
40年の大ベテランの先生か。
それは頼りになる。
「ちなみに女性ですか?」
「いえ、師匠は男性ですよ?」
「ならよかった。」
女性だけが罹る病だとしたらミイラ取りがミイラになる可能性も高い。
村の人もその人に診てもらうのがベストだろう。
だがそれでは時間がかかるな。
「それともう一つ、もしそういった病だと仮定したとして、体の弱い者は早急に隔離するべきでしょうか。」
「どれぐらいうつりやすいかわからない以上、むやみに移動させるのはお勧めできませんが・・・。でも、そうするべき方がいる現状ではやむを得ないと思います。ただし、移動は最少人数かつ迅速に。出来るだけ他の女性と接触しない隔離できる場所が必要です。出来れば男性がお世話するのがいいんですけど・・・。」
「それなら俺が行く、ようは二人と接触するのが男ならいいわけだろ?」
「出来ればお前にはサンサトローズに行ってほしくないのだが・・・やむをえまい。」
まだ残党がいないと断定できない場所に連れて行きたくないのが本音だ。
今回の件を恨んで今度こそ命を狙ってくるかもしれない。
でも今はそうも言ってられないか。
「ですが、他の女性と接触しないとなるとマヒロさん達のいるお屋敷は難しいのでは?」
「む、確かにそうだな・・・。」
「それに感染力がわからない以上、街中に行くのもお勧めしづらいです。」
症状が出ていない状況でも感染する場合だってある。
過去にそういうウイルスで大変な目に遭ったしなぁ。
世間が休みになる中でうちだけは仕事をしていて・・・、その時点でブラックだよな。
「そんな場所あるのか?」
「それにだ、もしそういう状況ならばププト様の耳に入れておかなければならん。もしあの時の病気と同じならば特効薬になる薬草があったはず、金もうけに走った商人が高値で売りつけてくる前に手を打つ必要もある。」
「皆さん落ち着いてください、まだそうと決まったわけじゃありません。それにそんな大きな声をだすとセリスちゃんが起きてしまいますよ。」
ヒートアップする俺達の間に先生が割って入る。
いかんいかん、つい白熱してしまった。
「っと、すまなかった。」
「あの、事情が良くわからないのですが、良くない病気が出ているんですか?」
ふと、静かに話を聞いていたセレンさんが真剣な顔で俺達を見てくる。
その目は強い母親の目をしていた。
「可能性の話ですが。」
「それはセリスにも影響がありますか?」
「女の子ですから、ゼロではないと思います。」
「わかりました。ウェリスさん、この子が無事でいられるのならば私はどこにでも行きます。」
「あぁ、何としてでも守ってやる。」
ウェリスがセレンさんの傍に駆け寄り、その方をギュッと抱いた。
「ハル先生、どうすればいいですか?」
「一先ずこの村を出た方がいいでしょう。それでいてサンサトローズから近くて他の人が近づかない場所が望ましいです。」
「そんな場所が・・・。」
「あるじゃないですか。」
「「「「え?」」」」
ハル先生も含めあ全員の『え?』頂きました、ありがとうございまーす。
「どこにあるんだ?」
「つい先日までいた場所ですよ。サンサトローズから近くて今は誰もいない、かつ近づかない場所。」
「まさかあの谷に戻るのか!?」
「そこしかありません。あそこなら雨風をしのげますし備蓄もしっかりあります。サンサトローズからもすぐですからお医者様にも見てもらえます。最悪大流行した場合に隔離する場所にもなりますよ。」
ちょいと血で汚れているが、そこはキレイに流してしまえば問題ない。
我ながらいい案だと思うんだけど・・・ダメ?
「私もシュウイチの意見に賛成だ。そこなら今の条件がすべて当てはまる、というかそこしかない。」
「私は存じませんが、三人一緒であればどこでも構いません。イナバ様、そこに連れて行ってください。」
「わかりました。必要なものはサンサトローズでも手配できますから必要最低限の荷物だけで十分です、急ぎ準備をお願いします。」
「はい!」
まさに母は強しだ。
セレンさんに指示されてウェリスも慌ただしく準備を始める。
とりあえず俺は村長に状況を伝えてそれから・・・。
「そうなると私達も準備する必要があるな。」
「でもお店が・・・。」
「こちらは私達にお任せください、奥様方は何も心配しなくて大丈夫ですから。」
ん?
何の話だ?
行くのはウェリス達三人と先生それと・・・。
「もしかして?」
「そういえばご主人様にはお伝えしていませんでしたね。」
「話しが大きすぎてすっかり忘れていました。」
ニケさんとユーリがとぼけたような顔をする横で、エミリアが嬉しそうにお腹を触る。
それは、もしかして、もしかすると・・・!?
「エミリアのお腹に?」
「はい、無事にシュウイチさんの赤ちゃんが来てくれたみたいです。」
「・・・・・・・・・。」
「シュウイチさん?」
「おい、シュウイチどうした?」
言葉が出ない。
漫画では大騒ぎしたり大声出したりするけれど、いざ自分がそうなると色々な感情がいっぺんに押し寄せてきて何も言えなくなってしまった。
そんな俺に気づいてか、シルビア様が俺の背中を押してエミリアの前に座らせてくれた。
「ここにいますよ。」
恐る恐る手を伸ばしエミリアのお腹に触れる。
ここにもう一つの命がある?
信じられない。
触っても柔らかなお腹の感触があるだけだ。
って当たり前か。
「おめでとう・・・エミリア。」
「ありがとうございます。でも、それは私のセリフでもあるんですよ。おめでとうございますシュウイチさん。」
「良かったな、シュウイチ。」
「おめでとうございますご主人様。」
「おめでとうございます、イナバ様、エミリア様、シルビア様。」
皆に祝福されて思わず涙がこぼれそうになる。
ってそうじゃない!
「そ、そ、そ、それならエミリアも準備しないと!」
「ですからこちらは任せてくださいと言っていたじゃありませんか。」
「どうします?何をもっていけば?えぇっと、とりあえずは・・・!」
「落ち着け馬鹿野郎。」
「お前に言われたくねぇよ!」
セレンさんの妊娠を知った時はお前も同じだったじゃねぇか!
「まぁまぁ落ち着けシュウイチ。」
「そうですよ。そんなに急がなくても大丈夫ですから。」
「そうなると私も準備しなければならんな、父上にも報告をする必要もある。この状況で村を離れるのは心苦しいが・・・。おいシュウイチ、なんて顔をしているんだ?」
鳩が豆鉄砲を喰らった顔と人は言うらしいが、おそらくそんな顔をしていたと思う。
えっと、まさか貴女もですか?
「シルビアのお腹にも?」
「すまない、言い忘れていた。喜べ、私のお腹にも無事に来てくれたようだぞ。」
「もぅ、シルビア様そんな言い方。」
「何の変化も無かったから今回は無理だったと諦めていたが、まさか同時に授かれるとはなぁ。」
アハハハと笑いながらシルビア様も自分のお腹を優しく撫でる。
嘘だろ?
二人ともなのか?
「触っても?」
「当たり前だ、父親だと教えてやれ。」
エミリア同様恐る恐るお腹に触れる。
腹筋で覆われたシルビア様のお腹だが、そこに命があると思うだけで何故か柔らかく感じる。
女性のお腹ってやっぱり男とは全然違う作りなんだな。
「シルビア、おめでとう。」
「シュウイチもおめでとう。いきなり二人の父親になるがお前なら大丈夫・・・と思っていたのだが、その様子を見ると不安が残るな。」
「今の流れで慌てないのは無理ですよ。」
「まぁ、ウェリスのように次第に実感がわいてくるだろう。これからもよろしく頼むぞ。」
「もちろんです。」
「おめでとうございます、奥様方。そしていよいよですね、ニケ様。」
「えぇ、次は私達の番です。待ちくたびれました。」
「とはいえ、この状況が落ち着いてからという事になりますが・・・。」
えっと、お二人とも?
今はそれどころじゃないんですけど?
「ともかく、シルビアも準備をしないと!」
なんだかよくわからないが守るべき人が二人も増えてしまった。
流行り病かどうかもわからない状況だが、もしそうだった時の事を考えて二人にも避難してもらう必要がある。
でもそうなれば店は人手が足りなくなるし・・・。
あーもう、やらないといけないことがたくさんあり過ぎてパニックになりそうだ。
「それでは私達は先に家に戻り準備をしてきます、リア奥様だけでは荷物が大変なことになりますので。」
「お店の準備はお任せください。」
「俺達はこのまま準備を進めるので良いな。」
「はい。」
「先生には引き続きここで待機してもらい一緒に馬車で移動してもらいたいのですが、構いませんか?」
「じゃあ待ってますね。」
俺がパニックになっているのをよそにエミリア達がテキパキと動き始める。
もちろん、その様子を見ていつまでもテンパっている俺ではない。
「ではその間にシルビアと私はニッカさんに報告に行きましょう。」
「一緒に来てくれるのか?」
「当たり前じゃないですか。ニッカさんが喜び過ぎて倒れないようにちゃんと見とかないと。」
「ハハハ、確かにその通りだ。」
いや、マジでその可能性があるんですけど・・・。
でもシルビアを驚かせない為にも益々言うことが出来なくなってしまった。
これ以上何も起きませんように。
嬉しい事と大変なことが同時に起きてパンクしそうな頭を頬を叩いてリセットする。
まずは報告。
それから準備。
最悪を想定して動いているけれど、まだ最悪の事態が起きているとは限らない。
それを見極める為に行動するんだ。
さぁ、やるぞ!
そこには今守るべき人が全員いる。
大急ぎで向かうと、家の前でウェリスがウロウロしていた。
「よぉ、どうした血相変えて。」
「お医者様は!?」
「中にいるぞ、だが今は・・・。」
「失礼します!」
ウェリスの忠告を最後まで聞かずに勢い良く扉を開く。
「何事だ!」
真っ先に反応したのはシルビア様だった。
さらに家にいた全員が驚いた顔で俺を見て・・・。
「・・・失礼しました。」
速攻で冷静になった俺はすごすごと扉を閉めるのだった。
たわわに実った果実が二つ、二つ・・・。
「何を見た?」
「殴られる前に弁解しますが、セレンさんではありません。」
「そうか。何があったか知らないが命を縮めるようなことをしない方が身のためだぞ?」
「そうですね・・・。ってそうじゃないんですよ!」
目に飛び込んできた健康的な果実に一度は冷静に?なったものの、自分が何をしに来たかを思い出し再びてんぱってしまう。
「何すんだよ!」
とりあえず横にいたウェリスの胸ぐらを掴んでゆすると、速攻で頭をはたかれた。
勢いで首が落ちそうになる。
痛い。
でもその痛さが再び俺を冷静にしてくれた。
「ありがとうございます、落ち着きました。」
「殴られてお礼を言うなんざ、よっぽどのことだな。迷惑かけた俺がいうのもあれだが、なにがあった?」
「ひとまずお医者様に聞いてみなければわかりませんが、もしかすると村で病気が流行りだしているのかもしれません。」
「病気だぁ!?」
「しかも女性しか罹らないかもしれない病気なんです。それでつい取り乱してしまって・・・。」
「それは聞き捨てならねぇな。だが今は待て、次に飛び込んだら旦那のお前でも何されるかわからないぞ?」
流石に命を取られるようなことはないと思うが、エミリアとシルビア様はともかくユーリに何を言われるか。
「一体何の騒ぎだ?」
と、不審に思ったシルビア様が怪訝そうな顔で家から出てきた。
「すみません、驚かせてしまって。」
「ウェリスはともかくシュウイチに見られたぐらいで怒ることは無いが・・・、良くない事か?」
「まだそうと決まったわけではありませんが、可能性としては。」
「聞かせてくれ。」
本当はすぐにでもお医者様に確認したかったが、いきなり全員に知らせてパニックになってもいけないのでまずはシルビア様に今の状況を説明する。
話を聞いてくうちにシルビア様の眉間にどんどんと皺が刻まれていった。
「流行り病、しかもお母様を死に至らしめたあの病気が・・・。」
「まだそうと決まったわけではありませんが、もしそうならばシルビアもかかる可能性が有ります。」
「それはつまりセレンやセリスもという事だな?」
「えぇ、特に抵抗力の少ない今は危険が高いと言えるでしょう。」
「ったく、せっかく戻って来たっていうのになんて事だよ。」
横で聞いていたウェリスもまた、難しい顔をしている。
それもそうだろう、自分の大切な家族が二人とも危険に晒されるわけなんだから。
「ひとまずお医者様に話を聞いてみない事には何とも言えませんが、そうであった場合は隔離も検討しなければなりません。もっとも、隔離先も安全とは言えませんけど・・・。」
「そうだな、サンサトローズも安全とは言え無いかもしれん。だが、この村にいるよりかはマシかもしれんぞ。」
「もしそうだとしてどこに避難させるんだ?」
「とりあえずは私の屋敷に連れて行こう。セレン殿とセリスの世話はマヒロ達に任せれば良い。」
確かにあそこなら清潔だし何より安全だ。
マヒロさんか、斧を頂いたっきりお会いしてないけど元気にしているだろうか。
「お待たせしました、今診察が終わりました。」
そんな話をしているうちにどうやら診察は終わったらしく、ニケさんが俺達を呼びに来た。
「失礼します。」
とりあえずは話を聞いてから考えよう。
中に入るとエミリアがちょうど服を直しているところだった、シルビア様は大丈夫と言っていたが心なしか顔が赤い気がする。
「ご主人様、ノックを無しに家に入るのは失礼ではありませんか?今回は奥様でしたがセレン様でしたら大変なことになっていましたよ?」
「すみません大至急確認したいことがありまして・・・。でも、ユーリの言う通りですね。」
「わかって頂けたのであれば結構です。」
ユーリに俺の心の声は聞こえてるはずだし、事情が分かっているならそんなに怒らなくてもいいのに。
なんて文句をとりあえず心の中で言っておく。
「ハル先生、今お時間よろしいですか?」
「えぇ!?私ですか?」
まさか自分に用があるとは思わなかったんだろう、間の抜けた声を上げながらこちらを振り返ったのはセレンさんがお世話になっているハル先生だ。
女医さんなのだが、背が低く胸が無いのでいつも子供に間違われてしまうのだとか。
ちなみにホビルトではなくヒューリンである。
「実は先生にお聞きしたいことがありまして、20年ほど前にここ一帯で出た女性だけが罹る流行り病についてなんですが、何かご存じありませんか?」
「20年前ですかぁ、私が医者になる前ですからそこまで古いのはさすがに・・・。」
「そうですか。」
うーむ、知らないのであれば仕方がない。
なら次だ。
「実は、それと症状と同じ方がこの村に何人かおりまして、この後診て頂くことは可能でしょうか。」
「ちなみにどんな症状ですか?」
「軽い眩暈、倦怠感、貧血などの症状が主に出るそうです。」
「うーん、それだけでは他の病気ともかぶりますし断定しづらいですねぇ・・・。でも、もしかしたらお師匠が何か知っているかも!」
「先生のお師匠様が?」
「お師匠はサンサトローズでもう40年も医者を続けていますから、その病気についても知っているに違いありません!」
40年の大ベテランの先生か。
それは頼りになる。
「ちなみに女性ですか?」
「いえ、師匠は男性ですよ?」
「ならよかった。」
女性だけが罹る病だとしたらミイラ取りがミイラになる可能性も高い。
村の人もその人に診てもらうのがベストだろう。
だがそれでは時間がかかるな。
「それともう一つ、もしそういった病だと仮定したとして、体の弱い者は早急に隔離するべきでしょうか。」
「どれぐらいうつりやすいかわからない以上、むやみに移動させるのはお勧めできませんが・・・。でも、そうするべき方がいる現状ではやむを得ないと思います。ただし、移動は最少人数かつ迅速に。出来るだけ他の女性と接触しない隔離できる場所が必要です。出来れば男性がお世話するのがいいんですけど・・・。」
「それなら俺が行く、ようは二人と接触するのが男ならいいわけだろ?」
「出来ればお前にはサンサトローズに行ってほしくないのだが・・・やむをえまい。」
まだ残党がいないと断定できない場所に連れて行きたくないのが本音だ。
今回の件を恨んで今度こそ命を狙ってくるかもしれない。
でも今はそうも言ってられないか。
「ですが、他の女性と接触しないとなるとマヒロさん達のいるお屋敷は難しいのでは?」
「む、確かにそうだな・・・。」
「それに感染力がわからない以上、街中に行くのもお勧めしづらいです。」
症状が出ていない状況でも感染する場合だってある。
過去にそういうウイルスで大変な目に遭ったしなぁ。
世間が休みになる中でうちだけは仕事をしていて・・・、その時点でブラックだよな。
「そんな場所あるのか?」
「それにだ、もしそういう状況ならばププト様の耳に入れておかなければならん。もしあの時の病気と同じならば特効薬になる薬草があったはず、金もうけに走った商人が高値で売りつけてくる前に手を打つ必要もある。」
「皆さん落ち着いてください、まだそうと決まったわけじゃありません。それにそんな大きな声をだすとセリスちゃんが起きてしまいますよ。」
ヒートアップする俺達の間に先生が割って入る。
いかんいかん、つい白熱してしまった。
「っと、すまなかった。」
「あの、事情が良くわからないのですが、良くない病気が出ているんですか?」
ふと、静かに話を聞いていたセレンさんが真剣な顔で俺達を見てくる。
その目は強い母親の目をしていた。
「可能性の話ですが。」
「それはセリスにも影響がありますか?」
「女の子ですから、ゼロではないと思います。」
「わかりました。ウェリスさん、この子が無事でいられるのならば私はどこにでも行きます。」
「あぁ、何としてでも守ってやる。」
ウェリスがセレンさんの傍に駆け寄り、その方をギュッと抱いた。
「ハル先生、どうすればいいですか?」
「一先ずこの村を出た方がいいでしょう。それでいてサンサトローズから近くて他の人が近づかない場所が望ましいです。」
「そんな場所が・・・。」
「あるじゃないですか。」
「「「「え?」」」」
ハル先生も含めあ全員の『え?』頂きました、ありがとうございまーす。
「どこにあるんだ?」
「つい先日までいた場所ですよ。サンサトローズから近くて今は誰もいない、かつ近づかない場所。」
「まさかあの谷に戻るのか!?」
「そこしかありません。あそこなら雨風をしのげますし備蓄もしっかりあります。サンサトローズからもすぐですからお医者様にも見てもらえます。最悪大流行した場合に隔離する場所にもなりますよ。」
ちょいと血で汚れているが、そこはキレイに流してしまえば問題ない。
我ながらいい案だと思うんだけど・・・ダメ?
「私もシュウイチの意見に賛成だ。そこなら今の条件がすべて当てはまる、というかそこしかない。」
「私は存じませんが、三人一緒であればどこでも構いません。イナバ様、そこに連れて行ってください。」
「わかりました。必要なものはサンサトローズでも手配できますから必要最低限の荷物だけで十分です、急ぎ準備をお願いします。」
「はい!」
まさに母は強しだ。
セレンさんに指示されてウェリスも慌ただしく準備を始める。
とりあえず俺は村長に状況を伝えてそれから・・・。
「そうなると私達も準備する必要があるな。」
「でもお店が・・・。」
「こちらは私達にお任せください、奥様方は何も心配しなくて大丈夫ですから。」
ん?
何の話だ?
行くのはウェリス達三人と先生それと・・・。
「もしかして?」
「そういえばご主人様にはお伝えしていませんでしたね。」
「話しが大きすぎてすっかり忘れていました。」
ニケさんとユーリがとぼけたような顔をする横で、エミリアが嬉しそうにお腹を触る。
それは、もしかして、もしかすると・・・!?
「エミリアのお腹に?」
「はい、無事にシュウイチさんの赤ちゃんが来てくれたみたいです。」
「・・・・・・・・・。」
「シュウイチさん?」
「おい、シュウイチどうした?」
言葉が出ない。
漫画では大騒ぎしたり大声出したりするけれど、いざ自分がそうなると色々な感情がいっぺんに押し寄せてきて何も言えなくなってしまった。
そんな俺に気づいてか、シルビア様が俺の背中を押してエミリアの前に座らせてくれた。
「ここにいますよ。」
恐る恐る手を伸ばしエミリアのお腹に触れる。
ここにもう一つの命がある?
信じられない。
触っても柔らかなお腹の感触があるだけだ。
って当たり前か。
「おめでとう・・・エミリア。」
「ありがとうございます。でも、それは私のセリフでもあるんですよ。おめでとうございますシュウイチさん。」
「良かったな、シュウイチ。」
「おめでとうございますご主人様。」
「おめでとうございます、イナバ様、エミリア様、シルビア様。」
皆に祝福されて思わず涙がこぼれそうになる。
ってそうじゃない!
「そ、そ、そ、それならエミリアも準備しないと!」
「ですからこちらは任せてくださいと言っていたじゃありませんか。」
「どうします?何をもっていけば?えぇっと、とりあえずは・・・!」
「落ち着け馬鹿野郎。」
「お前に言われたくねぇよ!」
セレンさんの妊娠を知った時はお前も同じだったじゃねぇか!
「まぁまぁ落ち着けシュウイチ。」
「そうですよ。そんなに急がなくても大丈夫ですから。」
「そうなると私も準備しなければならんな、父上にも報告をする必要もある。この状況で村を離れるのは心苦しいが・・・。おいシュウイチ、なんて顔をしているんだ?」
鳩が豆鉄砲を喰らった顔と人は言うらしいが、おそらくそんな顔をしていたと思う。
えっと、まさか貴女もですか?
「シルビアのお腹にも?」
「すまない、言い忘れていた。喜べ、私のお腹にも無事に来てくれたようだぞ。」
「もぅ、シルビア様そんな言い方。」
「何の変化も無かったから今回は無理だったと諦めていたが、まさか同時に授かれるとはなぁ。」
アハハハと笑いながらシルビア様も自分のお腹を優しく撫でる。
嘘だろ?
二人ともなのか?
「触っても?」
「当たり前だ、父親だと教えてやれ。」
エミリア同様恐る恐るお腹に触れる。
腹筋で覆われたシルビア様のお腹だが、そこに命があると思うだけで何故か柔らかく感じる。
女性のお腹ってやっぱり男とは全然違う作りなんだな。
「シルビア、おめでとう。」
「シュウイチもおめでとう。いきなり二人の父親になるがお前なら大丈夫・・・と思っていたのだが、その様子を見ると不安が残るな。」
「今の流れで慌てないのは無理ですよ。」
「まぁ、ウェリスのように次第に実感がわいてくるだろう。これからもよろしく頼むぞ。」
「もちろんです。」
「おめでとうございます、奥様方。そしていよいよですね、ニケ様。」
「えぇ、次は私達の番です。待ちくたびれました。」
「とはいえ、この状況が落ち着いてからという事になりますが・・・。」
えっと、お二人とも?
今はそれどころじゃないんですけど?
「ともかく、シルビアも準備をしないと!」
なんだかよくわからないが守るべき人が二人も増えてしまった。
流行り病かどうかもわからない状況だが、もしそうだった時の事を考えて二人にも避難してもらう必要がある。
でもそうなれば店は人手が足りなくなるし・・・。
あーもう、やらないといけないことがたくさんあり過ぎてパニックになりそうだ。
「それでは私達は先に家に戻り準備をしてきます、リア奥様だけでは荷物が大変なことになりますので。」
「お店の準備はお任せください。」
「俺達はこのまま準備を進めるので良いな。」
「はい。」
「先生には引き続きここで待機してもらい一緒に馬車で移動してもらいたいのですが、構いませんか?」
「じゃあ待ってますね。」
俺がパニックになっているのをよそにエミリア達がテキパキと動き始める。
もちろん、その様子を見ていつまでもテンパっている俺ではない。
「ではその間にシルビアと私はニッカさんに報告に行きましょう。」
「一緒に来てくれるのか?」
「当たり前じゃないですか。ニッカさんが喜び過ぎて倒れないようにちゃんと見とかないと。」
「ハハハ、確かにその通りだ。」
いや、マジでその可能性があるんですけど・・・。
でもシルビアを驚かせない為にも益々言うことが出来なくなってしまった。
これ以上何も起きませんように。
嬉しい事と大変なことが同時に起きてパンクしそうな頭を頬を叩いてリセットする。
まずは報告。
それから準備。
最悪を想定して動いているけれど、まだ最悪の事態が起きているとは限らない。
それを見極める為に行動するんだ。
さぁ、やるぞ!
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