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第十五章

最良の結果を求めて

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魔法陣の中で形を成したそれは話に聞いていたドラゴン、ではなく何故か人の形をしていた。

おかしなぁ、ドラゴンって話だったのに。

「私はマイユール、ホワイトドラゴンの角を使い貴女をここに召還した者です。偉大なる貴女様の名前を教えて頂いてもよろしいですか?」

「名前?どうして私が人間に名のらないといけないの?」

「貴女は私の問いかけに応えこの場に形を成した。召還に応じたのであれば貴女にはその義務があるはずですが・・・。」

「別にアンタに呼ばれて出てきたわけじゃないわ。ちょっと覗いていたら急に呼び出されて、むしろいい迷惑よ。」

「いい迷惑・・・。」

魔法陣の中でふんぞり返るそれはよく知った姿をしていた。

姿だけではない、顔もよく知っている。

確かにならドラゴンの触媒で呼ばれても仕方ないけど・・・。

相手かまわずあの感じなんだな。

「けどまぁ召喚に応じたのもまた事実だし、面倒だけどフォレストドラゴンのこの私が名乗ってあげるわ。」

「フォレストドラゴン!まさかそんな!」

「ただの色付きドラゴンと一緒にしないでよね、全知全能を司るのがこの私、フォレストドラゴンの・・・。」

「聞いたか!フォレストドラゴン、あのフォレストドラゴンが応じてくれたぞ!信じられん!」

「ちょっと、最後まで聞きなさいよ!」

召喚したドラゴンの種類に大興奮の子爵。

人の話を聞かないところはなんていうかミド博士に似たものを感じる。

博士は男爵だからこの人方が身分が高いってことになるのかな。

「と・も・か・く!これで私が何者かは答えたんだからもう帰っていいんでしょ?」

「それは困る!帰るだなんて言わずに是非私の使い魔として契約していただきたい。貴女の知識があればどれほどの人を助けることが出来ることか。」

「私が貴方の使い魔に?冗談じゃないわ、たったこれっぽっちの触媒で私を呼び出しておいて虫が良すぎるわよ。魔力だって全然ないし私を従えたいのなら世界一の魔術師を呼んでくることね!それと、次に呼び出すならこの三倍は持ってこないと返事してあげないから。」

一本でも高価なこの角を三本も要求するとかどれだけ図々しいんだ。

それに、まだフォレストドラゴンじゃないじゃないよね?

見習いなのに名を名乗って、お母さんに怒られても知らないぞ。

って、気づいている人はもう気づいているだろう。

そう、魔法陣の中で子爵とやり合っているのはついこの間出会った少女。

フォレストドラゴンの娘、シルエさんだ。

確か勝手に逃げ出した罰でお母さんにこっぴどく叱られ、勉強させられているはずなんだけど・・・。

また逃げ出したのか?

「三本も・・・いや、フォレストドラゴンなんて偉大な相手にはそれぐらいの対価は必要か・・・。で、ではドラゴンの加護を頂くことはできないだろうか!加護があれば過酷な環境でも活動できると聞く、辺境に出向き貧しい者達に手を差し伸べる為にも是非貴女の加護を頂きたい。」

「魔力もないただの人間に加護を?馬鹿なこと言わないで、貴方ごときがドラゴンの試練を超えられるはずないじゃない。」

ん?ドラゴンの試練?

なんだそれは。

加護はもらったけどそんな試練があるなんて聞いてないぞ?

あれか?娘をぎゃふんと言わせたから免除されたのか?

うーむわからん。

っていうか、ついこの間やり合った相手が子爵の後ろとはいえ目の前にいて気づかないのはどういう事だろう。

あれか魔法陣の中からは外が見えないのか?。

なるほど、それなら俺がいるのにもかかわらず母親の振りをして威張っているのも説明がつく。

せっかくだし面白いからちょっと聞いておこう。

「もぅ、あの人ったら自分の事になったら無茶ばっかりするんだから。」

相手が相手だけにドキドキしている奥さん。

その様子をみているだけで子爵の事が大好きなんだなぁって事が分かる。

「多分大丈夫ですよ。」

「相手はドラゴンなんですよ?もしあの人の身に何かあったら・・・。」

「見た目は偉そうですがまだ見習いですので、そこまでの事はしないと思います。」

「シュウイチさんご存じなんですか?」

「つい先日ちょっと。もし危ないようであれば私が出ていきますのでご安心ください。」

いざとなったらお母さんの名前を出せば大丈夫だろう。

でも今は試練についてもう少し聞きたい。

子爵がもう少し突っ込んでくれたら・・・。

「試練?試練があるのか!どんな試練だ?何をすればいい!?」

「加護を受けるに値する人間か証明するの。与えられるだけでなく自分で考え行動し結果を出せる者にのみ私達は力を貸すわ。貴方みたいな何でも欲しがるような人間はこちらからお断りよ。さぁもういいでしょ?次に呼ぶときは三倍、三倍だからね!」

「待ってくれ!まだ話は・・・!」

おっと、ここで帰られるともったいない。

ちょいと顔を出しておこう。

「すみません、先ほどの話を詳しくお聞きしたいのですがよろしいですかシルエ様。」

魔法陣の中に顔を突っ込み帰ろうとするシルエさんを呼び止める。

突然現れた俺に目を見開き、声にならない悲鳴を上げた・・・気がした。

「ちょっと!なんで貴方がここにいるのよ!っていうかどこから来たのよ!」

「召喚された時からずっといましたが・・・。」

「まさかずっと聞いていたの?」

「最初から最後まで全部聞かせて頂きました。それでですね、ドラゴンの試練について詳しく聞かせて頂きたいのですが・・・教えて頂けますかフォレストドラゴン様。」

「嫌よ、絶対に嫌!貴方には何一つ教えてあげないわ。」

「そう言わずにお願い致します。試練に関しては何も説明を受けていなくてですね。」

「だから嫌だっていってるでしょ!ママが何をしているかなんて知らないし知ってたとしても貴方には何も教えてあげないんだから。それと、私がここにいる事をママにチクったら承知しないんだからね。わかった!?」

「いや、わかったと言われましても・・・。」

「ちゃんと返事しなさいよ!」

「申し訳ありませんが承知しかねます。また黙って出てきたのであればドリちゃん達を通じてお母さまにご報告しなければいけませんし・・・。」

「逃げてないわよ!ちょっと息抜きしてただけ、すぐに帰るから絶対に言うんじゃないわよ、じゃあね!」

捲し立てるように一方的に言いたいことを言うとシルエさんは一瞬にして姿を消してしまった。

それと同時に魔法陣が光を失う。

あれは絶対に黙って出てきた奴だよね。

あそこで教えてくれたら黙っておこうと思ったけど、何事もギブアンドテイクじゃないと。

よしチクろう。

それよりもだ、気になるのは『ママが何をしているかなんて知らない』って所だよな。

どう考えても何かしている。

それも、俺に対して。

そうじゃないとわざわざ俺に向かってあんなことを言うはずがない。

ドラゴンの試練か・・・。

なんだか嫌な感じだなぁ。

なんて考えてながらふと視線を下ろすと、子爵がっくりとうなだれていた。

「アナタ、大丈夫?」

「せっかくフォレストドラゴンを呼び出せたというのに何もできなかった、私もまだまだ未熟だな。」

「私はアナタが食べられるんじゃないかと思って怖かったわ。もうあんな無茶はしないと約束して。」

「次からはもっと気を付けると約束しよう。それよりもだ、さっきの話はどういうことか説明してもらえるかな、えーっと・・・。」

「イナバ様よ。」

「そうだったそうだった。もしかして君は先ほどの方と知り合いだったのかね?」

「前に一度お会いしたことがあります。」

あったというかやり合ったというかぎゃふんと言わせたというか。

どうやらシルエさんはあの事をまだ根にもっているみたいだ。

つい先日の事だから仕方ないけど、貴方には絶対に教えないと言われたらさすがの俺でも傷つくんだけどなぁ・・・。

「そうか、君はドラゴンとも知り合いなのか。」

「正確に言えばフォレストドラゴンの子供なので、まだ正式に受け継いでいなかったはずです。なぜ彼女が呼ばれたのかは定かではありませんが・・・。」

「見ていたと言っていた、それは君を見ていたのではないか?ホワイトドラゴンの触媒を用いてフォレストドラゴンが出てくることは普通ありえない、そこから考えるとそう考えるのが妥当だろう。」

「私を見ていた・・・。」

「何はともあれ実験は成功した。ドラゴン種の素材を用いれば同種の召喚は可能なようだ。」

「魔力が無くても召喚は成功する、それだけでも素晴らしい実験結果ですねアナタ。」

「あぁ、今後も引き続き研究していくとしよう。」

研究の為に私財を投入している。

その目的は一体何なんだろうか。

確か人助けをしているって言ってたけど・・・。

「子爵は貧しい人を助けてると話に聞いたことがあります。研究もその為なのですか?」

「それは違う純粋に興味だな。」

「興味、ですか。」

「貧しい者を救いたいという気持ちはもちろんあるがそれは結果であり偶然だ。珍しい物というのは辺境に多く、そして辺境には貧しい者が多い。私は彼らを救う代わりに対価としてそういった物を集めているだけなのだよ。」

「なるほど。」

「君のように貧しい者達を救うために何かをしているわけではない。私利私欲の為に好きなことをしている道楽貴族さ。」

なんて本人は言っているけれど、俺は子爵がシルエさんと話していた時の会話をしっかりと覚えている。

『辺境に出向き貧しい者達に手を差し伸べる為』

そう子爵は言っていた。

口ではそう言っていても本音はそこなんだろう。

「その道楽につき合わせたのですから、いい加減お客様をお出迎えしませんと。」

「おっと、そうだったそうだった。だが、君はいいのかい?こんなにも素敵な蜜玉が手に入ったんだ、今すぐにでも中身を確認したいんじゃないのかい?」

「それはもちろんそうですけど・・・。」

ふむ、奥様は確か魔力を研究していたんだったな。

魔物の魔力を抽出するとか言っていた気がする。

でも抽出してどうするんだろうか。

見当がつかない。

「もしよろしければラークラ様も実験されますか?私達も珍しいものを見せてもらえますし、時間もありますから。」

「でも・・・。」

「お客様がそうおっしゃってくれているんだ。君も、そんな素敵な物を置いたままゆっくり食事はできないだろう?」

「そうですけど・・・。」

「ラークラ様、私は魔術師です。後学の為に是非実験を拝見したいのですが構いませんか?」

「魔術師ではないが私も非常に興味がある、是非拝見させて頂きたい。」

「そこまでおっしゃっていただけるのであれば、もちろん喜んで。」

すかさず二人がフォローを入れてくれた。

正直に言って子爵の角よりも夫人の蜜玉の方が金額が大きくなる。

ここで気に入ってもらえればそれなりの金額を出してくれる・・・かもしれない。

もちろん実際はいいものではなくて結果金額が下がる可能性もあるが、今は上がる方を信じて賭けてみたい。

もっとも、エミリアとシルビア様の目的はそこではないかもしれないが・・・。

美容。

それは女性を狂わせる魔の言葉。

男には全くわからないんだよなぁ、こればっかりは。

夫人は魔法陣の奥にある不思議な実験器具の方へと歩みを進めた。

巨大な水槽のような装置の上蓋を外し、緑色の不思議な液体で満たされた中へと蜜玉を沈める。

蜜玉は下まで沈むことなく、中央少し下ぐらいの所で静止した。

「皆さんはこれがどういうものかご存知ですか?」

「キラーアントが体内に貯めた魔力の塊、と認識しています。」

「その通りです。魔物が体内で魔力を練りこのような形に仕上げました。」

「ラークラ様はそれから魔力を抽出する研究をされているんですよね?」

「はい。でも、私も主人と同じく誰かの為なんていう素晴らしい理由で研究をしているわけではありません。全ては自分の為、その延長上でちょっとお金を稼がせてもらっているだけです。」

でもそのお金のおかげでマイユール子爵は今の地位を手に入れたわけだから夫人の功績はすごいよなぁ。

「この塊から魔力を抽出すると圧縮された魔力が液体となって出てくるんです。それを少量摂取するだけで、肌の再建期間がものすごく早くなって結果、お肌に潤いが戻りハリやツヤも出てくるんですよ。」

「なんと、少量でそんな効果が出るのか・・・。」

「今では貴族間で予約待ちが出るほどの人気ぶりです。みなさん一度使うとその効果に驚かれ何度も注文してしまうとか。」

「これだけ大きいのは私も初めてですからいったいどれだけの効果が出るか・・・。では、はじめましょうか。」

水槽の蓋を閉めて夫人が装置の電源を入れる。

すると水槽に少しずつ気泡が出来始めるのがわかった。

これは、熱しているのか?

「蜜玉を熱してこの液体に溶かし、沸騰させて抽出するんですか。」

「よくお分かりですね。イナバ様の言う通り一度蒸気に変換し、上の管を通る中で魔力が冷やされこちらの容器に抽出されます。水やお酒に溶かすだけでも効果は出ますがこの方法で抽出すると明らかに効果が違うんです。」

「シュウイチよくわかったな。」

「もとの世界でも同じようなやり方でお酒を造る技術があるのでおそらくそうなのかなと。なるほど、確かにこの方法でしたら沸点の違いから魔力だけを抽出できます。」

「一目で君の研究を理解する人がいるなんて、世の中はまだまだ広いな。」

「そうですね、私も驚きました。」

俺もびっくりだ。

まさかそんな方法で抽出するとは思いもしなかった。

世界は違えど、たどり着くところは一緒なんだなぁ。

しばらくするとふつふつといった感じの気泡がぼこぼこと大きな音を立て、中の蜜玉がみるみるうちに溶けてしまった。

その後蒸気が水槽の上の管を通り、冷やされたものが小さな容器にたまりだす。

時間は半刻もたっていないだろう。

あっという間に琥珀色の液体が牛乳瓶ぐらいの容器を満たすぐらい抽出された。

「すごい、一回でこれだけの量が取れるなんて。」

「通常の二倍いや三倍はあるのかな?」

「それにこの色、こんなにも濃い色は見たことない。」

どうやら成功したようだ。

「早速使ってみたらどうだ?」

「どうぞ私達のことは気にしないでください。」

「でしたらお言葉に甘えて・・・。」

琥珀色の液体をスポイトでほんの少しだけ取り出し、手の甲に乗せキスをするように液体を摂取する。

すると夫人の体が一瞬大きく波打ち、次の瞬間には明らかに若返ったとわかる見た目に変化した。

「アナタ!みてくださいな、こんなに素晴らしい効果は初めてです!」

「まるで出会ったときのようじゃないか、今までの君も美しいが今の君はもっと美しい。」

「なんて効果なんでしょう。これなら王妃殿下にも喜んでいただけますわ。」

「あぁ、間違いない。君のその肌、その顔が証明している。」

元々若いなと思っていたが、まさかこんな理由があるとは思ってもいなかった。

蜜玉酒がかなりの効果があるとは聞いていたけれど、濃縮することでこれほどまでに違いがあるのか。

そりゃあ世の貴族(特に女性が)こぞって買うだろう。

でも俺には同じことをするだけの装置も技術もない。

やはりここはプロに譲って正解だったという事だ。

「素晴らしいですわ!これほどの品を提供していただけるなんて、本当にどれだけお礼を言えばいいのかいしら。」

「私もまさかフォレストドラゴンに出会えるとは思っていなかった。まだ見習いだと言っていたがドラゴンを召喚できたのは紛れもない事実だ、君の持ってきてくれたものはどれも素晴らしいものだという事が証明されたよ。」

「喜んでいただけて何よりです。最も必要としている方にお譲り出来て私もうれしく思います。」

「それで、君にはいくら支払えばいいんだ?」

「いくらでも仰ってください、それだけの価値があの二つにはありますわ。」

いくらもでもいい。

その言葉をどれだけ待ち望んでいたか。

でも相手は貴族とはいえ元商人。

多すぎず少なすぎずをいかに狙っていくかだが・・・。

さぁ、本日二回目の交渉タイムといこうじゃないか。
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