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第十三章

戻ってこない返事

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せっかく楽しい観光が出来るはずだったのだが、急に状況が変わりそうも言えなくなってしまった。

市場も見せてもらうという話も不安な気持ちのままでは楽しめそうに無いので後日案内してもらう事にして早々に屋敷へと引き返す。

まったく心の準備ぐらいさせてくれても良いのに。

困ったものだ。

屋敷に戻ると丁度昼の中休みの鐘が聞こえてきた。

時間的には午後三時、だけど季節的な日の沈み方を考えると後一刻程で戻ってくる計算だ。

果たして昨日今日の二日間で一体何を言われてきたんだろうか。

その辺も実際対話してみれば分かってくるんだろう。

「では旦那様がお戻りになりましたらまたお声を掛けさせていただきます。恐らく夕食を食べながらお話しすることになると思いますので間食はお控え下さい。」

「あはは、気をつけます。」

「本来であればお屋敷の中は自由に知っていただいて構わないのですが、旦那様が戻られるという事ですのでそちらもご遠慮いただければと思います。」

「お会いするとまずいからですね。」

「といいますよりも、不測の事態に対処できないからです。イナバ様がそのような事をされる方ではないという事はわかっているつもりですが、万が一という可能性も否定できませんその辺りの事情を汲んでいただければ・・・。」

「部屋から出るつもりはありませんし、何か用があれば人を呼ぶようにしますのでご安心ください。」

「助かります。」

ようは、部外者にウロウロれたら困ることがあるという事だ。

俺が暗殺者である可能性が否定できない以上、危ない人間は隔離するに限る。

そういう事だ。

俺としては出ていく用事もないので時間いっぱい休ませてもらうとしよう。

マオさんが出て行ったのを確認して俺は背中からベッドに倒れこんだ。

そんなにすごい勢いでもないのに、布団が柔らかすぎて体が沈んでいく。

さて、ラスボスと対面するわけだけど向こうはどんなカードを切ってくるだろうか。

俺を誘拐しているわけだしより強硬な手段に出る可能性もある。

現在はほぼ軟禁状態。

これを監禁状態にするなんて簡単な事だ。

面会謝絶、出歩くことももちろんダメ。

この部屋の中だけが自由にできる空間という感じだな。

別の罪をでっち上げて犯罪奴隷にしてしまう手もある。

時期が来れば奴隷から解放してそれから結婚に持ち込んでもいい。

シュリアン商店皆の安全を保障する代わりに結婚しろと言ってくるかもしれない。

法に触れない範囲でいろいろできるんだぞとか、ヤの付く自由業のような事も言いそうだ。

下手に身分と権力を持っているから困るんだよな。

それを諫める人間がほとんどいない。

ようはやったもん勝ちだ。

「いきなり殺されることはないだろうけど、それも向こうの掌の上、か。」

俺がどう行動しても転がされているだけ、そんな可能性だって十分にある。

まずは相手の裏を取れるようになることから始めなければ。

今俺が持っているカードは四枚。

メルクリア女史、ネムリ、ガスターシャ氏、最後に国王陛下だ。

ネムリを除いたこの三人なら、商家五皇といえども無茶を言う事はできない。

特にメルクリア女史は転移魔法が使えるので情報をリアルタイムで共有し合える。

俺が念話を使えればよかったんだけど残念ながらそれはできないので、向こうの都合のいいタイミングで来てもらうしかできないよなぁ。

今なんかベストタイミングなんだけど。

「そういうと思ってたわよ。」

「お呼び出しして申し訳ありません。」

「一応言っておくけど私も暇じゃないんだからそこは誤解しないでよね。」

昨日の今日なので突然出てきた所でもう驚かない。

俺の独り言に反応するようにメルクリア女史が腰に手を当てて登場した。

転移魔法マジ便利。

今までメルクリア女史がどこにいてどうやってタイミングを探っていたかは気になる所だがそこをつっこんでいる時間はなさそうだ。

「もちろんです。」

「それにしても随分と楽しそうに観光していたじゃない。」

「どうしてそれを?」

「もちろんあなたを監視するためよ。なかなかするどい護衛もいるみたいで苦労したみたいね。」

「おかげ様で色々と見せていただきました。」

なるほど、それでタイミングよく出てこれたんだな。

商店連合の諜報部かそれともメルクリア家か。

どちらにしろ見守ってくれていることにかわりない。

助かるなぁ。

「当初は監禁するんじゃないかって思っていたけど案外緩いのね。それとも何か考えがあるのかしら。」

「それに関してはまだ何とも。夕刻には当主様が戻って来られるそうなのでそれまではここに居るように言われています。」

「もう少し引っ張れるかと思ったけど、さすがホンクリー家の当主様ってところね。」

「一体何をしたんですか?」

「私は別に何も、ただちょっと口を出しただけよ。」

絶対嘘だ。

この人がちょっと口を出すだけで終わるはずがない。

だって何かやりましたっていう悪い顔してるし。

犯罪じゃないなら別に良いんだけど相変わらず仕事が速いなぁ。

「そういう事にしておきます。」

「それとちょっと聞きたいんだけど、どうして精霊の力を使って逃げ出さなかったの?」

「逃げ出す、ですか?」

「ここはかなりの警備だけどここに来るまでの、それこそ馬車の中だったら十分に逃げ出せたはずよ。わざわざ敵に捕まってやる必要はなかったと思うんだけど。」

「離れているとはいえ私は店主です、仮に逃げ出して報復として店の皆に何かあるぐらいならこうして掴まった方がよくありませんか?」

「それだけじゃないんでしょ?」

鋭い視線で俺を睨んでくるメルクリア女史。

何も不自然なところは無かったと思うんだけど、さすがというか何と言うか。

まぁ隠す事でもないし正直に伝えておくほうが良いだろう。

「実は彼女たちに話しかけても返事が無いんです。」

「ちょっと嘘でしょ?」

「こんな時に嘘なんてつきませんよ。馬車に押し込まれてすぐに呼び出そうとしたんですが全く返事をしてくれませんでした。ドリちゃんは前から反応が少ない状況でしたけど、まさかディーちゃんまでとは思わなくて。それから何度も試してみましたが未だに返事はありません。」

「まさか捨てられたんじゃないわよね。」

「さぁ、自分で自分の魔力を確認できないので祝福が残っているかもわかりません。」

そもそも祝福は捨てられるのだろうか。

精霊が人間に与えるものだから精霊に主導権があると考えられるし、向こうが辞めたいと思えばやめられるのかもしれない。

でも嫌われるような事をしたつもりは無いし・・・。

わからんなぁ。

「それで納得したわ。」

「私も何か策を打てればよかったのですが、御付のジュニアさんが結構厳しくて。」

「あぁ、お目付け役のね。彼は仕方ないわ。」

「有名なんですか?」

「ホンクリー家に代々使える謎の人物、ってことになっているわね。」

「なっているって・・・。」

一体どういうことだろうか。

代々使えているってことはもしかして無茶苦茶長生きとか?

でもこの世界にそんな長寿の人は居ないはずだし・・・。

あ、フェリス様は別ね。

あの人はそもそも存在がおかしいから。

「ともかく彼には気をつけなさい、当主から離れる事はほとんど無いけど下手なことしたら私より先に貴方の首がサヨナラするわよ。」

「それは勘弁していただきたいですね。」

「それにしても精霊が返事をしてくれないなんて前代未聞よ、一体何があったの?」

「さぁ、何か忙しくて手を離せないと前に言ってました。」

「そもそも貴方の精霊が自由すぎるのよ。」

「それはなんとなく分かります。」

「とりあえず祝福が切れてないか確認してあげる、ちょっと待ちなさい。」

そう言いながら小さな手を俺に向けて伸ばし、目を瞑る。

ブツブツと何かを言っているようだが小さすぎて聞き取る事は出来なかった。

「うん、祝福の反応はあるし消えたわけじゃ無さそうね。・・・え、ちょっと待って、何よこの魔力。」

「どうかされました?」

「魔力、違うわ。これは、祝福?ちょっと何で祝福が三つもあるのよ!」

「あれ、言ってませんでしたっけ?」

「聞いてないわよ!え、どういうこと?三つ目の祝福ってそんな事ありえるの?」

「メルクリアさん落ち着いて下さい。」

「落ち着けるわけ無いでしょ!」

興奮したメルクリア女史が大声で反論する。

その瞬間ハッとした顔をして自分の口を塞ぐがときすでに遅く・・・。

「イナバ様どうかされましたか!?」

ノック無しでマオさんが部屋の中に飛び込んできた。

俺は慌てて振り返りマオさんを出迎える。

「えっ!?」

「・・・今、誰かと話しておられませんでしたか?」

「この部屋でですか?ここには私一人だけですが。」

周りを見渡して警戒するマオさんにバレないようポーカーフェイスで対応しなければならない。

こんな良い方をすると怒られるがメルクリア女史が小さくてよかった。

マオさんが飛び込んできたと同時にメルクリア女史は俺の足元に滑り込んできた。

丁度フカフカのベッドが死角になったようで向こうから確認する事はできない。

恐らくものすごく間抜けな恰好をしているんだろうけど、今視線を動かせばそこに誰かいるとばれてしまう。

足元で何かが動いている感じはするが今は我慢だ。

「おかしいですね確かに人の声が聞こえたんですけど・・・。」

「この家には幽霊がでるんでしょうか、もしそうなら苦手なんですけど・・・。」

「いえ、そうであればすぐに退治しますので御安心下さい。」

「よかった、それを聞いて安心しました。」

ワザとらしく安堵したフリをするも、マオさんはゆっくりとこちらに近づいてくる。

自分の感がこの部屋には誰かが居る、そう感じているのかもしれない。

そして第六感が示しているのがメルクリア女史が居るかもしれないベッドの死角。

一瞬の間をおいた後勢いよく近づいてきたが、覗き込んだ時にはもうメルクリア女史の姿はそこに無かった。

恐らく小さく隠れたまま転移魔法を使ったんだろう。

完全にチートスキルだな。

羨ましい。

「私の勘違いだったようです、失礼致しました。」

マオさんは深々と頭を下げると何事も無かったかのように部屋を出て行こうとする。

「そうだ、先程間食は控えてくださいと仰ってましたが、ちょっとでもダメですか?」

「申し訳ありません。」

「恐らく緊張してしっかり食べれないと思うので今のうちにと思ったんですけど・・・。」

「なるほど・・・、でもダメです。」

「仕方ありません我慢します。」

冗談を言って場を和ませてみたが効果はあっただろうか。

とりあえず気のせいということで納得してくれたようだしこれでよしとしよう。

まったくあんな大きい声を出すから、後で文句を言っておかないとな。

それよりも問題なのは未だ返事のないドリちゃん達だ。

ルシウス君ならば!と思ってみたけど彼からも返事は無い。

無視されているのかそれとも本当に連絡がつかないのか。

あの森からかなり離れてしまっているしそのせいかもしれない。

いざという時の隠しダネが使えないとこんなに不安になるんだな。

味方はほぼなし。

この後何かあったとしても助けてくれる人は誰も居ない。

自分一人で何とかしなければ。

その後メルクリア女史が再びやってくる事もなく、その時はやってきた。


「イナバ様旦那様がお呼びです。」

まるで処刑台へと呼ばれる死刑囚のようだ。

立ち上がろうとするものの体が重たくてなかなか動いてくれない。

できるなら会わずに帰りたい。

だが状況がそれを許さず会わなければ話は進まない。

逃げるな、前に進め。

そんな漫画のワンシーンが頭をよぎる。

俺だって進みたいけどさ、どう考えてもいい案が出てこないんだ。

相手が大きすぎて小手先ではどうにもならない。

多少の後ろ盾はあるけれどそれを有効に使うパイプもない。

ひのきの棒でバ〇モスに立ち向かう様なものだ。

レベル99だったとしてもかなりの苦戦が予想される。

俺なんてまだまだレベル一ケタのひよっ子ですよ。

フレンドさんから強力なキャラを借りて前に進んでいたようなものの、それが使えなくなった瞬間に詰む状態と言えばわかりやすいかもしれない。

でも、やるしかないか。

膝に力を入れて無理やり体をベッドから引っぺがす。

ドアの向こうに見えるのはマオさん、それとラーマさんだ。

あれ、先に行ったんじゃないんだ。

「お父様が迎えに行けというから仕方なく来たんです。」

「お手数をおかけします。」

「旦那様とヤーナ様は応接用の食堂でお待ちです。」

「ヤーナ様も同席されるんですね。」

「当たり前じゃない、久々にお父様がお戻りになられたんだもの。」

「いえ、体調が悪いと伺っていましたので・・・。」

「今は比較的調子が良いそうです。」

まぁ誰がいても絶対的アウェイであることに変わりない。

人生32年で一番のピンチ?だ。

ここを越えられたらこの先どんな困難でも越えられるような気がする。

あ、訂正します多少の困難でも越えられる気がします。

え、なんで訂正したかって?

世の中には想像もできないことがたくさんあるからですよ。

二人に連れられて屋敷の奥へと向かう途中、見覚えのある人物とすれ違った。

「ちょっとジュニア、お父様の側にいなくてもいいの?」

「旦那様より別命を受けております、煩わしい羽虫を払うのも私の大切な仕事ですので。」

「そ、食事が終わるまでには戻ってくるのよ。」

「かしこまりました。」

どうやらジュニアさんは羽虫と呼ばれる何かを追い払いに行くようだ。

うん、どう考えてもメルクリア女史の息がかかった人達だよね。

何事も無ければいいけど・・・。

ジュニアさんは俺の方を一瞬だけ見ると軽く一礼をして反対の方向へと消えてしまった。

「ジュニアを傍に置かないなんて、貴方よっぽど信頼されているのね。」

「私がですか?」

「ジュニア様は旦那様の大切な護衛です、その人を自分の側に置かないという事はそれだけ信頼しているという事でしょう。国王陛下にお会いする時にも同席させたと聞いています。」

「それか、全く害のない人間だと軽く見られているかのどちらかね。」

「間違いなく後者だと思いますよ。」

「そうでしょうか。」

「今後はこの家に入るんですから自分を過小評価するのはお止めなさい。」

そうは言われてもなぁ・・・。

急に変えろと言われても難しい。

ちょっとずつ変えようとはしているんだけどそれもまだまだだ。

昨日と同じ大きな扉の前で立ち止まる。

「旦那様、ラーマ様とイナバ様が参られました。」

「入りなさい。」

扉の反対側からよく通る声が聞こえて来る。

思っていたよりも声が若いな。

話ではそれなりの高齢のはずなんだけど。

「失礼いたします。」

いよいよだ。

ゆっくりと開く扉の向こう。

豪華な食事が並んだ机の一番奥でその人物は待ち構えていた。

マオさんが頭を下げ、ラーマさんが上品に挨拶をするのにつられるように俺も慌てて頭を下げた。

「よく来てくれた、頭を上げたまえ。」

再びの声。

やはりさっきのは聞き間違いなんかじゃなかった、かなり若い声だ。

俺は大きく息を吐き、そして大きく吸いながらゆっくりと頭を上げると視線と視線が交錯した。

その視線の向こうにいたのは、見た目にも若々しい一人の男性だった。
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