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第十二章

穴の中には意外な人が

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 声がするのは薄暗い通路のむこうだ。

 何を言っているかはわからないが、悲鳴という感じではない。

 ぼそぼそと何かを話している感じ。

 争っている様子もない。

 どういう状況なんだろうか。

 まぁ、行けばわかるか。

「仮に人質がいるとして、どうしますか?」

「交渉はお前に任せるそう言うの得意だろ?」

「いや、得意というわけではないんですけど。」

「じゃあ殴りこむのか?」

「私が責任もって交渉に当たります。」

 こうなりますよね。

 今の流れからするとそういうことをするような相手ではなさそうだけど、もしもという事がある。

 何事も最悪の事態を想定して挑むべし、だ。

 足音を立てないようにゆっくりと進んでいく。

 と、その時だった。

「痛い、痛いよぉ!」

「我慢だよ、すぐ終わるから。」

 この声は・・・。

「ティオだ間違いない。もう一人も一応無事みたいだな。」

「怪我をしている状況を無事と言っていいんでしょうか。」

「命さえあればそれでいいんだよ。」

 確かにその通りだ。

 もしかしたら魔物に食い殺されていたかもしれない状況で命がある。

 それだけで十分じゃないか。

「無事だとわかった以上ここでジッとしてる理由はねぇ、3で行くぞ。」

「まさか殴り込むんですか?」

「先手必勝だ。」

 そう言うやいなやウェリスが猛然と走り出す。

 ちょっと3はどこに行ったんだよ!

 向かうは通路の奥。

 一呼吸おくれて俺も慌ててその背中を追いかけた。

「おぃ!うちの子に何してやがる!」

「なっなんですか貴方は!」

「うるせぇ!さっさとその子を放しやがれ!さもないと・・・。」

 通路の奥は10畳ほどの居住空間になっていた。

 その一番奥、腰の高さほどの机の上に子供が横たわっている。

 腕と足に流血の後。

 顔にも細かな擦り傷はあるがひとまず生きてはいるみたいだ。

 その横に立つのは一人の男性。

 子供の話通り額に小さな角が二本生えていた。

 その人物に向かって拳を振り上げるウェリス。

 と、その時だ。

「ウェリスさん待って!」

 今にも殴りかかろうとするウェリスの腰に何かがドンと鈍い音を立てて抱きついた。

 見覚えのある柔らかな二本の耳。

 間違いない、ティオ君だ。

「ティオ無事か!」

「僕は大丈夫、でもあの子が怪我しちゃってそれで・・・。」

「突然入り込んで申し訳ありません、私達はこの子共たちの保護者のようなものです。まず状況を整理させていただきたい、貴方はこの子たちを助けてくれたそう言う事でよろしいですね?」

 一触即発。

 少しでも怪しい動きをすれば見知らぬ男性ではなくウェリスが殴り掛かりそうなので慌てて二人の間に割って入った。

 驚いた顔はしているけれど逃げ出すような感じはない。

 人間少しでも後ろめたいことがあると咄嗟に行動に出るものだけど、この人にそんな感じはしない。

 小さな角に口から見えるは小さな牙。

 昔話に出てくる鬼のようにも見える。

「そうなんだ!この人が僕たちを助けてくれたんだよ。」

「ティオは黙ってろ。」

 ウェリスがティオ君を後ろに隠したような気がする。

 机の上の子供も驚いた顔はしているけど怯えている様子はない。

 逃げ出さない所を見ると動けないようだな。

「私がこの子達をここに連れ込みました。ですが決して悪さをしようとかそう言う事ではなくてですね。」

「もちろんそれはわかっています。状況からして怪我をした子供を治療しようとしておられる。右手に持っているのは薬草、それとキュプコの実ですか?」

「え、えぇその通りです。良くお分かりですね。」

「私はダンジョンの側で商店を営んでおりますイナバと申します。失礼ですがお名前を伺っても?」

 敵意はない。

 ならば友好的にまずは自己紹介だ。

「貴方があのお店の!ナーフさんから話は聞いています。」

「ナーフさんから?」

「あの方がいつも言っていました、あのお店の店主はいい人だから怖がらなくても大丈夫だと。私はメッシュ、見ての通りゴブリンです。」

 おぉ生ゴブリンだ!

 なるほどそれなら角があるのも納得だな。

 てっきりティオ君の様に亜人だと思い込んでいたけれどまさか魔物種族だったとは。

 エミリアからは、あまり知性のない種族って聞いてたけどこの人からはそんな印象を受けない。

 むしろかなりの知性を感じるんだけどなんでだろうか。

「魔物じゃねぇか!」

「ウェリスそれは違います。あくまで魔物種族であって魔物ではありません。現にこうして会話してるじゃありませんか。」

「何が違うんだよ、あの角にあの牙。コボレートと同じだろ!」

「全然違いますよ。」

 そもそもコボレートはしゃべらない。

 あ、昔ハイコボレートと出会った時はしゃべっていたけどこの森に出るようなやつらには会話など通じない。

 あれは完全に魔物だ。

 人間を襲う、敵なのだ。

「私たちの祖先は仰るように魔物ですから、皆さんから憎まれても仕方ありません。」

「でもでもこの人はいい人だよ!」

「何処が良い人だ、お前をこんな場所に連れ込んだじゃねぇか。」

「それは怪我を見てくれる為で・・・。」

「それなら村に行けばすんだ話だ。わざわざこんな場所で治療する必要ないだろうが。」

「確かにその通りなんですが・・・。」

「村にいきなり行けば自分が怪我をさせたように思われる。そう、判断されたんですね。」

 簡単な話だ。

 この世界においてゴブリン族というのはあまり良い目で見られていないそうだ。

 さっきも言っていたように先祖が魔物なので、半分敵のような目で見られるのだろう。

 そんな人が怪我をした子供を連れて行けば、あらぬ誹謗中傷を受けるに決まっている。

 人は自分の都合のいいように思い込む悪い癖がある。

 もちろん俺もその一人だけど・・・。

 ともかくこの人は自衛の為に子供を連れてきただけなんだ。

「恥ずかしながらその通りです。一度はお送りしようとも思ったのですが、このまま怪我を放置するのはよろしくないと思いまして。」

「それで治療をしてくださっていたと。」

「幸い足の骨が折れているだけで他に大きな怪我はありませんでした。今は固定をして薬草を練りこんだ包帯を巻いています。」

「キュプコの実を搾り、出た汁を塗れば炎症を抑える効果が期待できます。メッシュさんと言いましたね、貴方は薬師か何かなのですか?」

「そんな、ただのゴブリンですよ。」

 どこかで聞いた事のあるセリフだけどあえてツッコムのはやめよう。

「・・・嘘じゃないみたいだな。」

「僕が悪いんだ。岩の上で遊んでいた時に大きな声が聞こえて驚いちゃって、慌てて岩を掴んだんだけど痛くてすぐ手を放したんだ。ティオが助けてくれようとしたんだけど間に合わなくて・・・。」

 机の上で横になっていた子供がメッシュさんの手を借りて体を起こす。

「私も悪かったんです。つい薬草取りに夢中になってしまい彼らが遊んでいる岩場に近づいてしまった。私の姿を見た別の子供が驚いて声をだした為にこのような事になってしまったんです。」

「足が変な方向を向いてて、ものすごい痛くて、そしたらこの人が治してあげるっていうから・・・。」

「僕わかったんだ、この人は悪い人じゃないって。だってイナバ様と同じ目をしてたんだもん!」

「私と同じ目?」

「うん、本当に心配してくれる人の目。同情だけして興味が無い様な人はそんな目をしないから。」

 随分前の事のように思えるけれど、ティオ君とシャルちゃんは地獄のような生活をしていた。

 そんな生活があったからこそ、そう言った部分に敏感なんだろう。

「それで剣を置いて着いて行ったのか。」

「だって一人じゃ連れて行けないし邪魔だったんだもん。置いて行っただけだから終わったら取りに行けばいいでしょ?」

 ティオ君の言う通りだ。

 あそこならだれかが持っていくようなことはない。

 それよりも怪我をした友達を助けたかった、だから置いてきたと。

 ほんと、まっすぐでいい子だなぁ。

「話は分かった。うちの息子たちが世話になったようだ、失礼な事を言って悪かった。」

「とんでもない!村に連れて行けばすむ話だったのにこんなことになってしまい、こちらこそすみません。」

 ひとまず和解出来たようで何よりだ。

 ウェリスが拳を降ろし頭を下げると慌ててメッシュさんも頭を下げる。

 それを見て子供たちが何とも言えない顔をしていた。

 そうだよな、自分たちのせいでこんなことになったんだもんな。

 折角誤解が解けたのに辛気臭い空気になってしまった。

 どれ、ちょいと空気を入れ替えようかな。

「しかし、まさかこんな近くにこのような場所があるとは思いませんでしたよ。それにナーフさんの知り合いというのも驚きです、いったいどういう知り合い何ですか?」

「もともと私は旅をしながら薬草などを集めて生計を立てていたのですが、たまたま薬草を販売したナーフさんからこの森の事を聞きましてね秋節の頃にやってきたんです。この森は良いですね、草木は元気ですし荒らされている様子もない。それでいて魔物も少なく、薬草なども豊富だ。噂では精霊様に守られているとか・・・。」

「それは噂じゃないぞ、こいつがその精霊様とやらに祝福を受けている張本人だ。」

「まさか、精霊の祝福を!?」

「えぇまぁ。この森の精霊であるドリアルド様と水の精霊であるウンディーヌ様に祝福をいただいております。」

「二種類の精霊様に祝福されているなんて・・・どおりでこの森が豊かなわけです。水は草木を潤し、森は命をはぐくむ。ありがたい事です。」

 何故か俺を見ながら拝み始めるメッシュさん。

 いや、俺が偉いんじゃなくて精霊のお二人が偉いんですからね?

 そこんところお間違えなく。

「ナーフさんがどこから大量の薬草を仕入れて来るのかと思っていましたが、なるほどメッシュさんから仕入れていたのですね。」

「この見た目ではなかなかまともな商売してくれる人はいないのですが、ナーフさんはゴブリンである事等関係なく対等に取引をしてくださる数少ない方です。ですので私もつい張り切って仕入れをしてしまいまして・・・。」

「それで子供たちに気付かなかったと。」

「仰る通りです。」

「まぁ、こいつがケガをしたのもあんな所で遊んでいるからだ。まぁ、自業自得だな。」

「お母さん、心配してるかなぁ。」

「ものすごい心配していましたよ。でも大丈夫、一緒に謝ってあげますから。」

 今も心配で心を痛めている事だろう。

 怪我をしていても子供が帰って来さえすればホッとするはず、事が大きくなる前に早めに連れ帰った方がよさそうだな。

 今頃ズッコケ三人組が村に知らせに行っているだろうし。

「とりあえず戻るか。」

「それが良いでしょう、無事を知らせればみんな安心するはずです。」

「僕、先に言って知らせて来る!」

「馬鹿野郎友達置いて先に行くんじゃねぇ。」

「歩けますか?」

「固定をしたばかりですから難しいと思います。」

「しかたねぇなぁ。」

 ポリポリと頭をかいてウェリスが怪我をした子供の近くいにったかと思うと、その場にしゃがみこんだ。

 あ、おんぶするのね。

「行きますよ、せーの!」

「痛い!」

「男だろ、それぐらい我慢しろ。」

 背中に移す時に悲鳴を上げたがそれ以降はぐっと我慢したようだ。

 流石男の子、この子も結構肝が据わってる。

 魔物にもみえるメッシュさんに連れて行かれそうになって抵抗しなかったんだから。

「私はどうすれば・・・。」

「メッシュさんはここに残ってください、後日改めてご報告とお礼に上がります。せっかく村に来て嫌な思いをしてもらいたくありません。」

「そんな奴がいたら俺がぶん殴ってやるよ。」

「そうだよ!僕も一緒に怒ってやる!」

 おいおい過激な親子だなぁ。

 でも心強い。

 この人は悪者じゃないんだと全力で味方してくれる。

 味方がいるという事は非常に心強い事だ。

「あの一つ聞きたいのですが、どうして私が怖くなかったんですか?」

 全員でお辞儀をして外に出ようとした時だった。

 申し訳なさそうな顔をしてメッシュさんがティオ君に尋ねた。

「だって、僕にもおんなじのがあるから。」

 そう言ってティオ君が自分の耳を左右に揺らす。

 なるほどね、角も耳も変わらないと。

 素直だなぁ。

「あ、あははは。こだわっていたのは私の方かもしれません。」

「今は難しいかもしれませんがいずれは村にも来てもらえませんか?こんなに近くにいるのに、接点がないのももったいないですし。」

「ですが私はゴブリンですよ?」

「それを言ったら私はただの商人です。」

「僕は亜人だよ!」

「それなら俺は奴隷だな。」

「えっと、僕は・・・。」

「つまり、その人が何者かなんてどうでもいいという事です。お互いに理解し合っているのならば壁は無くなる、私はそう思っています。」

 今思えばなかなか濃いメンバーがそろっているなぁ。

 俺なんて異世界の人間だし。

 普通の子はウェリスの背中にいる彼だけだ。

「わかりました。すぐには、難しいと思います。でも、いずれは・・・。」

「それで大丈夫です。ひとまず私達は地上に戻ります、是非またお話を聞かせてください。ここがどうやってできたのかも知りたいので。」

「お待ちしておます。」

 とりあえず今は子供の無事を伝える事が先決だ。

 穴に潜ればゴブリンがいた。

 でもそのゴブリンは心優しいゴブリンだった。

 なんて話をしてみんな信じてくれるだろうか。

 いや、信じてくれるまでしっかり話せばいいだけか。

「行くぞ!」

「はい!」

 全員でもう一度メッシュさんに頭を下げ、来た道をゆっくりと引き返す。
 今日もなかなかに濃い内容の一日だった。

 でも無事に終わったのなら結果オーライだ。

 ダンジョンの騒動は解決、ティオ君も見つかったしどうなる事かと思ったけどこれにて無事に解決かな?

 あれ、何か忘れているような・・・。

 まぁいいか。

 若干引っかかるものを残しているものの、俺達は達成感と共に村へと凱旋するのだった。
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