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第九章

ダンジョン商店再開しました!

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やはり我が家は最高だ。

まだ半年も住んでいないというのに、この家はもう身体の一部になりつつある。

自分の城。

一国一城の主になるとは昔の人はよく言ったものだ。

例えどんなに小さな家でも、そここそが自分の国なのである。

だからこそ流儀だって違うし、他国(他人)の侵入があれば敏感に反応する。

そう、こんな風に。

「おはようシュウちゃん。」

「おはようドリちゃん今日も元気だね。」

「随分とお留守だったけどそれはその腕が原因なのかな?」

目を覚ますとあどけない少女が俺に跨って笑っていた。

森の精霊ドリアルド

その純真な笑顔はいつもと変わらない。

朝起きてすぐに少女の顔が目の前にあるというのは目覚めとして最高なのか、それとも最悪なのか。

いや、悪くは無い。

悪くは無いが、驚くよね普通。

でも、相手が相手だし仕方ない気もする。

挨拶も程ほどにいきなり本題に入るところがドリちゃんらしい。

「うん、話すと長くなるけどもっぱらこれが原因かな。」

俺は体を起こし、動かない右腕を左手で揺らしてみる。

力なく垂れ下がる右腕は折れかけの小枝のようにプラプラと揺れた。

「何処でそんなよくない物を貰ってきたの?」

「色々あったんだけど、っていうかドリちゃんには見えるの?」

「肩にすごいのが刺さってるけど・・・え、シュウちゃんには見えてないの?」

「ただ何かが邪魔をして動かないってのは知ってたけど、そうか何か刺さっているのか。」

なんとなくそんな気はしていた。

狙撃されたという事は何かが飛んできたという事になる。

そして古今東西そういった物は大抵先が尖っている。

それはなぜかって?

それはもちろん標的に深く食い込み、命を刈り取る為だ。

メルクリア女史が俺の傷を見て何かを感じたのもヒントの一つだった。

あの日見えない何かに触れた瞬間に大きな音がして、メルクリア女史は手を負傷した。

いや、負傷したかは定かでは無いが手を隠していた所から恐らくそう推測している。

なるほど、刺さっているのか。

なんか納得。

「トゲトゲしたものがシュウちゃんの肩に深く食い込んで、それが魔力を遮断しているんだよ。」

「なんとなくそれは分かるよ。途中までは力が入るけど、ある部分から先には何も力が行かないんだ。これって取れるのかな。」

「取れると思うけど、私には無理みたい。」

「それは仕方ないよ。じゃあディーちゃんはどうかな。」

「ディーちゃんでもダメだと思う。出来るよ?出来るんだけど、私がそれに触ったら最後、そのよくない物が全て私に取り込まれちゃうの。そうなったら大変な事になっちゃう。」

ディーちゃんは森の精霊だ。

その精霊様が触れないというんだからよっぽどのものなのだろう。

「呪いがうつるとか?」

「うーん、半分当り。」

「じゃあそうなったら森が大変な事になっちゃうのかな。」

「うん。恐らくだけど森のほとんどの植物は枯れちゃうと思う。聖域は無事だろうけど、それ以外の場所は作物も育たない場所になっちゃうかも。」

「そんなに!?」

「ディーちゃんが触ったら泉の水は全部穢れちゃうかな。もちろんその水を使った食べ物も穢れちゃう。」

それはまずい。

これからあの泉の水を使って灌漑を作ろうっていうのに作るそばから穢れるんじゃ話にならない。

もちろん、作物の育たない森というのも最悪だ。

つまりは二人にお願いするわけには行かないという事だな。

「二人は絶対に触っちゃダメだよ、絶対だからね。」

「ごめんねシュウちゃん、私達じゃ何も出来ない。」

「そんな事無いよ、留守の間心配かけてごめん。」

「自分が大変なのに謝るなんてシュウちゃんらしいね、ますます惚れちゃったよ。」

「あはは、ありがとう。」

「それじゃあ私はディーちゃんに事情を説明してくるね!」

「くれぐれも心配しないように言っておいて。」

「まっかせて~。」

笑顔で手を振りながら窓の外に消えていくドリちゃん。

本当はあの二人なら何とかしてくれるかも、なんて淡い期待を抱いていたんだけどその目論見は甘かったらしい。

まぁそんなもんだよね。

俺はこの手と一緒にやっていくって決めたんだ。

そりゃあ治るにこしたことは無いけどさぁ・・・。

ま、なんとかなるさ。

「シュウイチさん、起きておられますか?」

ノックと共にドアの向こうからエミリアの声が聞こえてくる。

「起きてますよ。」

「朝食の準備が出来ましたよ。」

「すぐに行きます。」

今日から商店再開だ。

俺は気合を入れると勢い良くベットから飛び降りた。

ちゃちゃっと着替えを済ませて部屋を出るとエミリアが待っていてくれた。

「おはようエミリア。」

「おはようございますシュウイチさん。声が聞こえてきましたけど、精霊様がいらしていたんですか?」

「うん、詳しく話すから先に降りましょうか。今日は誰が担当ですか?」

「ニケさんですよ。」

「と、いうことは今日は軽目の朝食ですね。」

ユーリが当番だと朝からがっつりだからなぁ。

「ふふふ、残念がっていましたよ。」

どうやらその選択肢もあったようだ。

危ない危ない。

「今日は忙しくなるといいですね。」

「そうですね、でもその不安は今だけだと思いますよ。」

「今だけ?」

「すぐにわかります。」

エミリアが思わせぶりな発言をする。

だがその理由は一刻もしないうちに判明するのだった。

「いらっしゃいませ!」

「はい、お買取ですね!すみません左の列にお並びください。」

「ボア肉の香草焼きをお待ちの整理番号2番の方、取りに来てくださーい!」

「お釣りの銅貨30枚です。銀貨1枚以上購入ですのでこの箱から一本くじを引いてください。あ、当たりですね、薬草入れておきます。」

商店はごった返していた。

販売買取は長蛇の列、それを待つ人で食事も大盛況だ。

いつもならお客さんの所まで持っていくはずが今日はセルフサービスになっている。

食器の数が足りないのでユーリがつきっきりで洗っているぐらいだ。

もちろん商店もてんてこ舞いである。

なんだこれ、再オープンとはいえ多すぎじゃないか?

「シュウイチさんお会計お願いします!」

「次の方どうぞ!」

いや、今はそれについて考えるのはやめよう。

考えるな、手を動かせ。

次の冒険者を誘導し商品を確認する。

商品はエミリアが準備してくれているので俺は目視でそれを計算する。

目視なら手を使わないし、会計なら片手で十分だ。

「イナバさんお店再開おめでとうございます!」

会計の所まで来た冒険者が緊張した面持ちで話しかけてきた。

「ありがとうございます。」

「噂でしか聞いていないんですけど、すごい怪我を負ったのにこうやってすぐ復帰できるなんて、さすが伝説の商人ですね!」

「伝説だなんて私はただの商人ですよ。」

「そんな事言って俺達を助けてくれたじゃないですか。」

どうやら集団失踪の時に助けた冒険者のようだ。

後ろにいるお連れさんも一緒にウンウンと頷いている。

っというか伝説って何でしょう?

泉にぶっささってた剣と同じ扱いでしょうか。

「どんな伝説になっているか怖くて聞けないです、はい携帯食料二日分と麻痺けしハーブ、あ、新商品の魔力ポーションも御購入ですねありがとうございます。」

これ、他の店よりも二割は安いんですけど本当にいいんですか?」

「記念価格ですので大丈夫です。」

「結構高価なので助かるなぁ。」

「全部あわせて銀貨3枚ちょうどですね、よかったらクジを一回引いてください。」

今日の購入では銀貨1枚以上購入するとくじを引ける、コンビニでよく見るあれを導入してみた。

これが結構評判で微妙に足りない場合でも買い増ししてクジを引いてくれる。

もう少しって思うとついつい買い物しちゃうんだよね。

「あ、毒消しの実が当りです、一緒に入れておきます。」

「ありがとうございます!」

ちなみにハズレは入れていない。

誰もが何か当るように今日だけの特別企画だ。

「これからダンジョンですか?」

「はい、今日は10階層から行きます。」

「無理せず頑張ってください。」

「いってきます!」

今日の客入りならダンジョンも魔力をすぐに取り戻せるだろう。

「次の方どうぞー!」

お客さんはまだまだ沢山いる。

みんな商店の再開を祝ってわざわざ来てくれているんだ。

それにちゃんと応えないとな。

「イナバ様、お元気そうで良かった!」

「御心配をおかけしました、おかげ様で無事に商店再開です!」

一客一客大切にしながら全ての冒険者に対応し終わったのは、もうすぐ日も暮れようかという時間だった。

「ありがとうございました!」

最後のお客様が見えなくなるまで頭を下げる。

長かった。

本当に長かった。

食事を摂る時間も無くただひたすら働いた。

こんな充実感は何時振りだろうか。

顔を上げると疲れているはずなのに思わず笑みがこぼれてしまう。

店に戻ろうと後ろを振り返るとエミリアが同じように嬉しそうな顔でこちらを見ていた。

「お疲れ様ですシュウイチさん。」

「エミリアもお疲れ様でした。」

「身体は大丈夫ですか?」

「ほとんどの作業はエミリアとニケさんにしてもらったので大丈夫です。」

「すごい人でしたね。」

「えぇ、あんなに沢山の人に来てもらえるとは思ってもいませんでした。」

商店の開店初日を思い出す。

あの日も最初にドリちゃんが来てくれたんだっけ。

その後ナーフさんが来て助けに行って、売上のほとんどは村の人がお祝いで買ってくれたんだった。

正直に言って大盛況とは言いがたい初日だった。

でも今日はどうだ?

店の中も外も嵐が通り過ぎた後ようにハチャメチャの状態。

買取品は積みあがり、在庫は歯抜けだらけ。

この調子で明日も営業するとすぐに在庫は尽きてしまうだろう。

宿のほうでは食材が尽きて出来る料理が限られてしまったと聞いている。

同じく食材を補充しなければ明日の営業に差し支える。

開店初日からもうすぐ四ヶ月。

最初は散々だったこの店もこんなに沢山の人が来てくれるだけの店に成長できた。

これも全部みんなのおかげだ。

俺一人ではここまで成功させることは出来なかっただろう。

エミリアが、ユーリが、ニケさんが、セレンさんが、もちろんシルビア様が。

みんながいてくれたから今日一日を乗り越えられた。

後でちゃんとお礼を言わないとな。

「これもみんなシュウイチさんの頑張りの結果です。」

「そんなことありません、私一人じゃ・・・。」

「いいえ、シュウイチさんが頑張ったからです。」

有無を言わせぬ勢いにこれ以上何もいえなくなってしまった。

ここは反論せず素直に受け入れよう。

「さぁ、後片付けが大変ですよ。」

「そうですね、でもみんなで頑張ればすぐに終わっちゃいます。」

「一日休みなしですから少しは休憩してくださいね。」

「でも一度座ったらもう立てなくなっちゃいますからこのままやり切ってしまいます。」

確かに座ったが最後立ち上がれなくなりそうだ。

「さぁ、何からはじめましょうか。」

「ニケさんには在庫の確認と補充をお願いしています。ユーリとセレンさんには宿のほうをお任せしていますので、シュウイチさんはお金関係をお願いできますか?私は急ぎ買取品を仕分けしちゃいます。」

「頼りになります。」

「みんなでシュウイチさん分も頑張りますって言ったじゃないですか。」

「そうでしたね、ではそちらはお任せします。こっちも終わったらすぐに手伝いに行きますから。」

「待ってますね。」

俺一人休んでいるわけにも行かない。

さっさと自分の仕事を終わらせてみんなの手伝いに回ろう。

左腕一本でも出来る事は沢山あるはずだ。

夕暮れに伸びる影が闇に吸い込まれていく。

俺は充実した気持ちでみんなの待つ店へと戻るのだった。


そしてそれから五日。

大盛況だった開店再開セールは無事に終わり、いつもと変わらない日常が戻って来た。

終わったとは言ってもお祝いを言いに来る人は後を絶たないし、冒険者も毎日やってくる。

いつもよりもほんの少し忙しい日々に俺は充実感を感じていた。

左腕一本でもなんとかなる。

もちろん字を書いたりすることはできないが、右腕が無くても食事や日常生活は困らない。

なんだ、何とかなるじゃないか。

そんなふうに思い始めていた。

明日はいよいよ秋の節最初の休息日。

村の畑では待ちに待った収穫が行われようとしていた。

そんな休息日前日の夕方。

お客さんが途切れたので早めの店じまいを始めていた時だった。

宿のテーブルを雑巾がけしていると何かの気配を感じ、入り口の方を見る。

そこには年老いた男性が立っていた。

年老いたというと失礼かもしれないが、その表現がふさわしい見た目だった。

人生の苦悩を現したような皺の深い顔。

果樹の重みに耐えきれない枝の様に曲がった腰。

その体を支える太い杖を持つ手は小刻みに震えていた。

THE老人!

を地で行くような感じだ。

「いらっしゃいませ、すみません今日はもうすぐ店じまいなんです。」

俺の言葉に返事はない。

老人は何も言わずその場に立ち続けていた。

その時に何故俺は違和感を感じなかったんだろうか。

老人が入り口に立っていたことじゃない。

わざわざ村を通り過ぎ、ダンジョンしかないようなこの店に老人が来たことに対して違和感を感じ無かったんだろうか。

みんなは他の作業をしていて周りには俺しかいない。

仕方なくテーブルを拭く手を止め、俺は老人の所へと向かった。

俺はその時知る由もなかった。

その老人がとんでもない事を言う事を。
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