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第八章

よ~く考えたお金の話

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突然突き付けられた不許可。

思ってもみなかった返答にガツンと頭を殴られる感じがした。

何故だ。

どうしてだ。

断る理由がわからない。

測量の意義は村長が一番分かってくれるはずだった。

村の全体を把握し、税金の管理をしている。

収入が数値化されれば税金も含めて管理しやすいはずだ。

にもかかわらず測量は認められない。

わからない。

いったい何がいけないんだろうか。

疑問が頭をぐるぐると回り集中できない。

「理由をお聞かせいただけますか?」

こんな時は理由を考えない。

自分で考えたところで答えは出てこないからだ。

わからなければ聞けばいい。

落ち着け。

クールだ。

クールに行こう。

熱くなったって何も始まらない。

「イナバ様はご存じないかと思いますが、農地の測量を行いますと領主様の所に報告が行きます。そしてその報告を受けた領主様は測量結果をもとに今年の収入を算出し新しい税を決定します。つまり、今測量を行えば今年の収穫に合わせた税を納めなければならなくなるのです。通常昨年の収穫に合わせた納税を行いますので納税額を把握し、春からやりくりすることができます。しかしながら今納税額が変わってしまえばやりくりに加えて余分に納税しなければならなくなる。残念ながらこの村にはまだそこまでの余裕はございません。」

「そんな決まりがあったんですね。」

「イナバ様がご存じないのは無理もない、ですが横におりますメルクリア様がご存じないのは些か疑問がありますな。」

今までに見たことない鋭い目で村長がメルクリア氏を見つめる。

確かにその通りだ。

俺はともかくメルクリア女史が知らないのはおかしい。

それを知っていながら測量を行わせようとした理由はなんだ?

俺達は一緒にこの村を大きくしていくパートナーのはず。

これはその相手を裏切るような行為だ。

「それに関しては誤解がありますわ、別に私はそちらをだますつもりなど毛頭ありません。この測量の意義はただ一つ、今後この村をどう開発していくかその方向性を決めるためです。」

「つまりは税を払わせるための測量ではないと?」

「いくら私があの方と仕事をしているからと言って飼い犬になったつもりはありませんわ。」

「ですが先ほども申しましたようにこの村にその余裕はございません。ありがたいことに今年は豊作ですが、もし来年が昨年同様に不作だった場合、今ある貯蓄をすべて出しても足らないでしょう。」

話は平行線だ。

測量を行いたいこちらと、税を支払えない村。

測量を行わなければ上手な街づくりはできないが、税を余分に支払わなくて済む。

確かに昨年の収穫を考えれば村に余裕がないことはわかる。

わかるが、それは本当にそうか?

たしか前に言っていたよな、税金はもう準備してあると。

それとは別に蜜玉のお金もあったはずだ。

俺が村の為に使ってくれと言って渡したお金。

あれがあれば追加で税を払う事が出来るんじゃないか?

「体感的に昨年と比べてどれぐらいの収穫が見込まれますか?」

「昨年の1・5倍と言ったところでしょうか。」

結構多いな。

いや人手が増えたし当然の結果か。

ウェリス達のおかげでこの村は随分と変わった。

アリの一件で怪我を追った村の人たちも今は元気に働いている。

あの時ウェリス達の手伝いが無ければ今頃大変な事になっていただろう。

「収穫量に村の人数をかけたものが税金になると先日教えていただきましたが、仮に増加分の税が増えるといくらぐらいになりますか?」

「そうですな、金貨5枚という所でしょう。」

昨年の税金が金貨15枚。

一人当たり銀貨約40枚だ。

昨年の収穫の1.5倍の収穫量という事は単純計算金貨7.5枚の税金が増える計算だが、金貨5枚という事は増加分丸まるではなく7割ぐらいのものにかけられるという感じだろうか。

確か自分達の食べる分を抜いて金貨20枚の利益だったと言っていたから、食べる分は差し引くような感じだとすると、10収穫したら3は自分達、残った7に税金をかける。

するとあら不思議、導き出された答えは金貨5.6枚。

まぁ大方金貨5枚だ。

ここで重要なのは残り全てを税金として持っていくのではなく、残りの収穫量から算出される収入に税金をかけているという所だろう。

金貨20枚の売り上げに対してかけられた税金が金貨15枚。

75%が税金として持っていかれるが残りの25%は村に残る形になる。

こうすれば何かトラブルが起きた時の貯蓄になるので村が壊滅するリスクは減る。

豊作が続けば続くほど税は増えるが村に残るお金も増える。

なるほど、よく出来ているな。

税金が高いように感じるのは元の世界の感覚だからだろう。

今考えればなんだかんだ理由をつけて税金として引かれてたっけ。

そう考えれば似たようなものなのかもしれない。

「増加分が金貨7.5枚そこに税をかけると・・・そうですね確かに金貨5枚ぐらいです。」

「暗算したの?」

「今年の税額は先日お聞きしましたのでそこから逆算すればそのぐらいかと。」

「妻の私が言うのはあれだが、それを計算できるシュウイチは少し怖いな。」

「そうですか?商店を預かる身としては当然だと思うのですが・・・。」

よ~く考えよ~、お金は大事だよ~。

「さすがイナバ様。シルビア、いい旦那様を貰ったな。」

「良いのか悪いのか私にはわかりかねる。」

そこは素直に良かったと言って欲しいなぁ。

まぁいい旦那と言ってもらったんだから、それに恥じない姿を見せなきゃな。

なんせ目の前に居るのは村長でもあり、俺の義理のお父さんでもあるんだから。

「メルクリアさん、これから聞く内容はここから出たら忘れていただけますか?」

「何の話かしら、私には何も聞こえないないわよ。」

どうやら忘れて頂ける様だ。

ならばやるだけやってやろう。

「ニッカさん今の話しを含めてお聞きしますが、この村には余剰に払うお金はある間違いありませんか?」

「イナバ様先ほどもお話しましたようにこの村にそこまでの余裕は・・・。」

「昨年の収穫にかけられた税金が金貨15枚。ですが測量を行なうと税金は金貨20枚になります。昨年の総収入が金貨20枚でしたのでこのままでは丸々なくなる計算です。しかしこれは昨年の収穫を元に計算したもの、昨年の1.5倍収穫できるのであれば今年の収入は単純計算金貨27枚程になるはずです。この総収入とは別に自分達の食べる分も1.5倍量確保できているはずですから備蓄量としても申し分ないはず、これを収入に当てはめれば金貨約30枚の収入になります。これでも余裕は無いといえるでしょうか。」

俺の計算が正しければ収穫量の7割に税金がかけられている。

それの1.5倍量は先ほど計算した所だが、重要なのは備蓄用の3割も1.5倍量になっているというところだ。

住民が増えていないのであれば消費量は昨年と同じ。

つまりまるまる備蓄が50%分増える計算になる。

それも収入に当てはめれば金貨約30枚相当。

つまり税金を支払っても金貨10枚分の余裕があるはずだ。

「確かに計算上はそうなりますな。」

「備蓄があるのであれば今のうちに追加の税を支払っておく方がいいのでは無いでしょうか。」

測量してもしなくても来年は今年の収穫に対して税金をかけられるので恐らく金貨20枚の税金になる。

つまり15枚の支払いでよかった今年に20枚払うのはお金の無駄とも言える。

金貨5枚、元の世界のお金で500万円。

測量しなければそれだけのお金を払う必要は無い。

そりゃあ測量したくないよね。

「イナバ様、簡単に仰いますがこのお金を生み出したのは村の一人ひとりの力があってこそです。彼等が毎日欠かさず手を入れてくれたからこそ、これだけの実りが生まれた。つまりこのお金は村人一人ひとりのお金でもあるのです。私は村長としてそのお金を簡単に使うことなどできません。」

「確かに今の徴税の仕方ではこの支払いは余分なものといえるでしょう。」

「収穫後に測量を行なえば来年の支払いが確定されるだけで何の問題もありません。私は別に税逃れをしようとしているわけでは無いのです。ただ、大切なお金を無駄にしたくないだけ、それはいけないことでしょうか。」

確かに支払わなくても税逃れにはならない。

払う必要の無いお金を払うのは無駄といえるだろう。

これを支払う事に何らかのメリットがない以上この話は平行線のままだ。

うぅむ。

恥じない姿を見せるといいながらこの状況を打開できない。

情けない限りだ。

何か。

何かいい案は無いか。

「村長様、この村には労働奴隷の方々が入っておられましたね。」

「えぇ、先の一件で傷ついた村人に代わる労働力として出していただいております。」

突然メルクリア女史が話を始めた。

「怪我をされた皆さんは良くなられましたか?」

「おかげ様で後遺症も無く元気に復帰しております。」

「つまりは村人が復帰した以上、この秋の収穫が終われば代替の労働力は不要になる。定期便が運行し外からの労働力を集め易くなった今、奴隷をお借りする理由は無くなった。そうですわね?」

「・・・何を仰りたいのですか?」

「現状を確認したいだけですわ。」

この質問の意図は俺にもわからない。

確かに村の人が復帰した以上労働奴隷を借りる理由はなくなった。

定期便が無ければ引き続き開拓の人手として従事してもらうという選択肢もあったが、村の外からやってくる労働者にお金を落とすという公共事業の観点からすれば労働奴隷はその人数を減らす原因にもなってしまう。

いなくなった労働奴隷の分だけ労働者を集めてその人たちに賃金を支払う。

そうすることでお金が回り、領民の生活は豊かになる。

昔漫画で読んだっけ、『お金は血と同じ』だ。

巡らせず一箇所にとどめれば手足のように腐って落ちる。

金は天下の回り物。

動かす事がプラスになるのだと。

だが、これまでこの村で従事してくれた彼等を不必要になったからという理由だけで帰すのはなんだか申し訳ない。

知らない人がたくさん入ってくるよりも、仲良くなった人間が村にいるほうが村の人たちも嬉しいんじゃないかなぁ。

「確かに現状ではそうなるでしょう。」

「新たな労働者は村の皆さんと問題なく付き合えるでしょうか。」

「それはわかりませんな、悪さを働こうとするものも出てくるかもしれません。」

「つまりは、今の労働奴隷の皆さんが残る方が村の為になる、そう判断されるわけですね。」

「彼等はこれまで非常によく働いてくださいました。悪さをすることも無く、むしろ男衆との関係も良い。うちのドリスもまとめ役のウェリス殿を気に入っている様子です。」

ウェリスとオッサンは非常に仲が良い。

お互いのリーダーが上手く付き合えばその下の人間も上手く付き合えるというものだ。

「出来れば残って欲しい、そう思っているわけですね。」

「女衆の中には彼等と恋仲になっている者も居るようです、その仲を引き裂く事はできればしたくないですな。」

それってウェリスとセレンさんの事ですよね。

それとも別に恋仲になっている人が居る?

村の中しか知らない人からすれば村の外からやってきた人と恋に落ちるのも別に珍しい事じゃないけど・・・。

後できいてみよう。

「でしたら、追加の税を支払う見返りとして労働奴隷の方々に、この村の専属とし残っていただくというのはいかがでしょう。」

おぉ、その手があったか!

確かに不特定多数の見知らぬ人間がたくさん来るよりも気心の知れた連中が残る方がメリットが多い。

村の人の事を考えるのならば、今彼等が離れる事は決して望ましくないといえるだろう。

さすが百戦錬磨のメルクリア女史。

そんな持って行き方があったとは。

「ふむ、確かにそれは魅力的な提案ですな。」

「この村の発展には領主様だけでなく我が商店連合も期待しております。それにお金の問題は後々ややこしくなるのが世の常、被害の小さいうちに大きな利を取るのが商売の基本ですわ。」

「なるほど損して得取れという奴ですね。」

「貴方の世界ではそう言うのね。」

「損をして大きな得を掴む。そうすれば損は損ではなくなるということですな。」

「仮に来年不作になったとしても御心配には及びません、彼名義で商店連合から御融資させていただきます。」

「えぇ、私名義ですか!」

「貴方の命でこの村の人々が助かるんだから、安いものでしょ?」

「それは妻として聞き捨てならんが、村のためだと思えば致し方ないのかもしれん。」

いや、そこは止めようよ。

騎士団には皆が生き残る為には最小の被害はやむを得ないというものがある。

シルビアの頭にはその考えが根付いているから仕方ないのは仕方ないけどさ、夫としてちょっと寂しい。

「来年も豊作になる事を祈っています。」

「なに、灌漑が出来れば雨が少なくても何とかなります。後は大雨さえなければ来年の実りは間違いありませんよ。」

「その言葉信じています。」

先ほどまで張り詰めていた空気が少しだけ緩む。

会議には適度な緊張感が必要だけど、緊張しすぎるのも良くない。

ちゃんと息抜きもしないとね。

「どうでしょう、測量の件お受けいただけませんでしょうか。」

「さすがイナバ様の上司になるお方だ、参りました。」

「では・・・。」

「えぇ、測量の件お受けいたします。」

「ありがとうございます!」

「代わりに領主様への進言お任せしましたよ。」

「もちろんですわ、メルクリア=フィフティーヌの名にかけてお約束いたします。」

カッコイイ、カッコイイよメルクリア女史!

見た目は小さくて酔っ払うと絡んでくるけど、カッコイイよ!

「何か言ったかしら?」

「いえ何にも。」

やべぇ、心の声が漏れる所だった。

いや、少しちびってた?

「詳しい日時は彼を通じてご連絡させていただきます。それと、先程は失礼な言い方をしました、お許し下さい。」

「何を仰います。これも私達の事を思ってのこと、これからもどうぞ宜しくお願いいたします。」

これにて万事解決。

いやー、一時はどうなる事かと思ったけど何とかなっちゃったよ。

え、お前は何もしてないじゃないかって?

やだなぁ、他力本願100%男ですよ?

今回も他力本願に決まっているじゃないですか。

「父上、もしこの村が今後も彼等を必要とするのならばウェリスという男の存在は重要になるだろうか。」

「もちろんだとも、彼等を纏めることが出来るのは彼だけだ。」

「それを聞いて安心した。私が騎士団を辞めた後、従軍奴隷である彼の処遇をどうするのかと考えていたのだが、村に必要不可欠な存在なのであれば動かす理由は無い。この村に残り年季を全うするように進言するとしよう。」

「それに、戻った後にはこの村に自警団をつくるのだろう?」

「そのつもりだ。」

「従軍奴隷というぐらいだ、そちらの面でもしっかり働いてもらえばよいではないか。」

「父上の言うとおりだな。」

ハッハッハと親子揃って笑い合う。

あれだな、普段は真面目な話し方の村長も娘と話すときは口調が変わるんだな。

いつもよりも凛々しい感じだ。

もしかするとそっちが素なのかもしれない。

「村が大きくなるのであれば自警団も必要よね、貴方も入団したら?」

「私は商店で忙しいので遠慮しておきます。」

「別に入ってもかまわんのだぞ、私がしっかりと鍛え上げてやる。」

「これ以上は勘弁してください。」

今でも筋トレなどでしごかれているんだ。

これ以上すると死んでしまう。

俺はただのオタクサラリーマン(アラサー)なんだからさ。

「それじゃあ商店に戻りましょうか。」

「今日は測量の件を伝えに来ただけじゃないんですか?」

「何よ私が行ったら駄目だって言うの?」

「いえそういうわけじゃないですけど・・・。」

「あの子達がどうなったのか心配なのよ。」

「あの子達・・・そうだ忘れていました!」

そういえばそうだった。

村づくりも大切だけど彼等をどうするかも大切だった。

「どうかされたんですか?」

「実はですね・・・。」

村長に今の状況について説明をする。

今は奴隷だが主人亡き後彼等が生きていく為にどうすればいいのか。

そこをしっかりと考えるのも救った人間の勤めという奴だろう。

その後、村長からたくさんの提案を頂き俺達は商店へと戻るのだった。
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