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第八章

孤独な戦いの行方

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まるでスローモーションのようにゆっくりと時間が経過する。

振り上げられた剣がノロノロと怯えて体を震わせる少女へと振り下ろされていく。

このままではまずい。

だけどこれ以上は早く走れない。

ならば。

「伏せて!」

声ならば先に届く。

突然聞こえてきた声にハッとした顔をしたかと思うと、即座にその場へ身を伏せた。

間に合わないなら距離を遠ざければいい。

時間さえ稼げれば後は・・・。

『キーン!』

甲高い音が周りの壁に反響して大きな音になる。

音の正体は振り下ろされた剣がシルビア様の剣とぶつかった音だった。

と同時に火花が飛ぶ。

シルビア様は間に合わせるべく剣を突き出しながら飛び込み、そのまま少女をかばうように抱きしめる。

魔物は剣を離すことなく、今度は標的をシルビア様に移し再び剣を振り上げた。

やらせてたまるか!

魔物まであと数歩、俺はシルビアの前に出るべく地面を蹴った。

魔物の剣が振り下ろされる。

普通ならこのまま俺は袈裟懸けに斬られていただろう。

シルビア様をかばって剣の前に出るなんていうのは馬鹿のやることだ。

だが俺は馬鹿じゃない。

その証拠に振り下ろされた剣は俺の眼前10cmぐらいの所で停止していた。

魔物がマスターである俺を攻撃する事は無い。

飛び込んだことによってその効力が発動し魔物は攻撃をやめた。

まさに間一髪。

カタカタと歯を鳴らして骸骨は剣を下ろした。

まるでごめんなさいと言っているようだ。

「ま、間に合った・・・。」

そのままその場にへたり込んでしまう。

襲われないとはわかっていても振り下ろされた剣が止まらなければ俺は斬られていた。

それはもう顔からばっさりと。

首の動脈を切られていたら命は無かっただろう。

10cm分の頑張りが実を結んだ。

声が届かなかったら、シルビア様の剣が届かなかったら、俺の飛び込むのが遅かったら。

いくつもの偶然が重なり合って今がある。

どれ一つかけることは許されなかった。

「馬鹿者!剣の前に出るなんて一体何を考えている!」

「こうでもしないとシルビアを守れなかったので、つい。」

「ついではない!お前を守るのは私の役目だ、お前に守られてもし何かあったら私は・・・。」

シルビア様の目に涙が浮かぶ。

いつも守られてばかりだからこの時だけは、と思ったけど逆に心配させてしまったようだ。

「あの時シルビアが剣をはじいてくれたから間に合うって確信したんです。」

「たったそれだけでこんな事をして。お前に何かあったらエミリアにどんな顔をすればいいのだ。」

「大丈夫です、だって私のシルビアですから。」

シルビア様なら大丈夫。

そんな絶対の信頼が俺の中にはある。

俺だから大丈夫と思うエミリア達と同じ感覚だ。

だから俺は魔物の前に飛び出した。

まぁ何とかなったんだし良しとしよう。

しばらくすると骸骨はカタカタと骨を鳴らしながら回れ右すると来た道を戻って行ってしまった。

冒険者だけを襲うように出来たらいいけど難しいよなぁ。

「あ、あの・・・。」

と、その時。

シルビアの下から声が聞こえてきた。

「おっと、すまない。」

シルビアが体を起こすとその下から少女が顔を出す。

まだあどけない顔にピョコンと伸びた耳。

亜人族でしたか。

この長く伸びた耳は間違いなくウサギ。

リアルウ〇ダが目の前に!

フリフリの衣装を着ていないのが残念だ。

「大丈夫でしたか?」

「危ない所を助けていただきありがとうございました。」

「見たところ怪我は無いようだが・・・おや?」

「ほら、もう怖い化け物は居なくなったよ。」

少女は何かを守るような体勢でうつぶせになっている。

少女が体をどかすと今度はその下から幼い少年が出てきた。

同じようなウサギの耳。

まるでマトリョーシカだな。

シルビアの下には少女が、その下には少年が、その下にはさすがに誰もいないか。

「骨のオバケいない?」

「お姉さんがやっつけてくれたよ。」

「本当に?」

「もう大丈夫だぞ。」

シルビア様が少年の頭をクシャクシャと撫でる。

恐る恐る辺りを見渡し魔物が居ない事を確認すると、突然少年が泣き出した。

「おねぇちゃぁぁん、こわかったよぉぉぉ。」

「あーもう泣かないの、お姉ちゃんまで泣きたくなっちゃうでしょ。」

「あぁぁぁぁぁぁ。」

少年の泣き声がダンジョンに響き渡る。

普通ならそれで魔物が飛んできそうなものだが今回は俺が居るので問題なしだ。

「とりあえず二人とも無事のようですね。」

「そのようだ。しかしダンジョンにこんな幼い子供を連れて一体どういうつもりなんだ?」

「足輪からすると奴隷である事は間違い無さそうですが、詳しく聞ける状況じゃないですね。」

「そうだな。」

少年の泣き声に釣られて少女も涙をぽろぽろと流している。

それもそうだろう。

あと少し到着が遅れれば魔物に殺されていたんだ。

主人である冒険者が魔物に殺されている現場を目の前で見ているわけだし、それと自分を重ねてしまったのだろう。

少年を抱きしめる少女の肩が小刻みに震えている。

俺にもわかる。

あと少し何かがずれれば死んでいた。

終わってからその恐怖に襲われているんだ。

俺は少女の肩に手を乗せ優しく頭を撫でる。

落ち着くまではこのままでいいだろう。

怪我は無いし落ち着いたら上に戻って話を聞くのはそれからでいい。

二人が泣きやむまで俺達は二人の肩を優しく撫で続けた。


「で、今度は幼い奴隷を購入してきたの?エミリア、貴女の旦那ちょっと見境い無さすぎじゃないかしら。」

「失礼な違いますよ!」

「私は別に気にしないぞ?」

「そうじゃなくてですね。」

「子供が欲しいのならば言ってくださればお作りしますのに。ですが、まずは奥様からですよ。」

「そうですよ。私達は二番目でいいですから。」

「だから一体なんの話をしているんですか!」

なんでこう家の女性陣は集まるとそういう話に持って行こうとするんだろうか。

特にユーリとニケさん。

勘弁してください。

っていうかなんでこんな所にメルクリア女史が居るんでしょうか。

「あら、居ちゃいけない?」

「いや別に構いませんが、仕事大丈夫なんですか?」

「・・・たまにはね息抜きが必要なのよ。」

「ここで良ければ何時来てくださっても大丈夫ですよ。」

「メルクリア殿は働きすぎだからな、ゆっくりしていくといい。」

「二人はこんなに親切なのに貴方と来たら、ちょっとは奥さんを見習ったら?」

いったい俺が何をしたというんだろうか。

落ち着いた二人を連れて地上に戻り、商店に入った瞬間目の前にいたのはメルクリア女史。

とりあえず二人を部屋に連れて行き休憩させていると、いつの間にか全員集合していた。

で、この流れですよ。

あまりの勢いに二人がキョトンとしているじゃないですか。

皆さん持ち場はどうしたんですか?

店ほったらかしじゃないんでしょうか。

「休憩中の札を出していますので大丈夫です。」

「あ、そうですか。」

それでいいのか?

まぁ、いいか。

「あのオジちゃんの周り女の人ばっかりだね。」

「シッ!静かにしてなさい。」

オジちゃんですかそうですか。

自分でオッサンって言っているんだから子供から見たらどう見てもオッサンだよな。

「冗談はさておき一体どういう状況なの?」

え、さっきのって冗談だったの?

嘘だー。

「ダンジョン内にこの二人が取り残されていましたので救助した所です。」

「わざわざダンジョンまで助けに行ったの?」

「冒険者なら自己責任ですが奴隷は違います。無関係の人間を見殺しにする事は店主として許されません。」

「だけど冒険者と一緒に入った奴隷でしょ?勝手に連れて帰ったら誘拐罪に問われても私達は擁護できないわよ。」

「そこは御安心下さい。一緒に入った冒険者の死亡は確認されています。」

「あくまで一般人を保護しただけだ、誘拐で無い事は騎士団長である私が保障しよう。もっとも、身内の発言になるので第三者の証明も必要になるが・・・。」

チラッとメルクリア女史の方を見るシルビア様。

つまりは旦那をかばっていない事を第三者が認めないと誘拐で無い事を証明できないということか。

エミリアもユーリも身内だしニケさんも俺の奴隷だ。

つまりこの場に居る第三者はメルクリア女史だけということになる。

直属の上司を第三者と呼んでいいのかは分からないが、そもそもこの子達の主人は死んでいるんだし別に証明しなくていいんじゃないの?

「死んでいるなら何の問題もないわ。」

って、あっさり認めちゃったよ。

メルクリア女史は下を向き何か考えると二人の前に座り、真剣な顔で二人を見る。

「貴女達お名前は?」

「僕、ティオ!」

「ク・シャルです。」

「ティオにシャルね、貴女達どうしてあそこに居たの?」

「ご主人様の荷物持ちとして連れて行かれました。」

やはり荷物持ちか。

でもこんな小さな女の子に荷物持ちさせる意味あるのか?

あまり量を持てそうに無いけど。

「奴隷になって長いの?」

「この冬で3年です。」

「そう、頑張ったのね。」

「僕、頑張ったよ!」

元気に返事をする弟の頭を優しく撫でてあげる。

優しいお姉ちゃんだなぁ。

「どうして奴隷になったの?」

「村が魔物に襲われて、街に逃げてきたんですけど食べ物が欲しくて盗んだんです。」

「姉ちゃんは悪くないよ!僕がお腹空いたって泣いたから・・・。」

「いいのよ、ティオ。」

なるほどなぁ。

身よりも無く浮浪者のように街に流れてきて、空腹の弟を満たしてあげる為に盗みを働き捕まった。

盗みは良くないけど、泣かせる話じゃないか。

オジちゃん涙が出てくるよ。

「ティオ君、向こうに美味しいパイがあるけど食べる?」

「食べる!」

ティオ君が話に参加するにはちょっと幼すぎるのでお姉ちゃんのシャルちゃんに聞いたほうがよさそうだ。

そう判断したのかエミリアがティオ君を部屋の外に誘導した。

二人ともガリガリではないがあまり食事を取っていないように見える。

それに丸一日以上食事を取っていないはずだ。

「貴女も食べる?」

「ティオにいっぱい食べさせてあげてください。」

「話を聞いたら貴女にも食べてもらうわ、でも先に話を聞かせて頂戴。」

「わかりました。」

「御主人はどうやって死んだの?」

聞かせて頂戴って、いきなりそこから行く?

ストレートど真ん中ですやん。

オブラートに包むとか一切無し。

さすがというか何と言うか。

でもこういう時はズバッと聞いたほうがいいのかもしれない。

長引かせるよりもこの子達の今後を考えるべきだ。

「魔物を呼ぶ罠を踏んで押し寄せる魔物に殺されました。」

「貴女達は?」

「ティオの手を取って逃げました。ご主人様が何か言っていましたが怖くて・・・。」

「別に怒っているわけじゃないの。むしろよく判断したわ、死ぬのは冒険者だけであなた達には全く関係ない話だものね。」

怒っていない。

その言葉を聴いた途端に肩の力がふっと抜けたように見えた。

「私達これからどうなるんですか?」

「主人が死んだ奴隷は状況確認が取れ次第解放される。でもそれは犯罪歴が消えて居たらの話、盗みを働いた後どうなったの?」

「労働奴隷に落とされる前に罰金を奴隷商人の人が払いました。労働奴隷になるよりも売られるほうがマシだろうって、そしたらすぐにご主人様がやってきて私達を買って行きました。」

という事は犯罪歴はなし。

つまりは解放される可能性が高いというワケだな。

「売られたのは貴女だけよね?あの子は犯罪を犯していないのに一緒に売られた、それはちょっとおかしくないかしら。どうやってあの子も一緒に買ってもらったの?」

「それは・・・。」

さっきまでしっかり答えていたのに急に返答が淀む。

何か言いたくない事がある。

若しくはやましい事がある。

確かにメルクリア氏の言うとおりだ。

弟が売られる理由は無い。

にもかかわらず一緒に売られて死んだ主人と行動を共にしていた。

奴隷とはいえ御飯は食べるし水も飲む。

虐待は犯罪なので悪い扱いも出来ない。

いわばお荷物なわけだ。

にもかかわらず裕福でもない冒険者が世話をしていた。

それにはきっと何か裏があるはずだ。

「それは?」

「わ、私を自由にしてもいいって言ったんです。」

「なっ!」

シャルちゃんの言葉にシルビア様が絶句する。

自分の体を差し出す代わりに弟を買ってもらう。

荷物持ちというのは方便で恐らくは性奴隷のような扱いを受けていたんだろう。

それも全て、弟の為。

「仕方ないじゃないですか!弟はまだこんなに小さくて私が居なくなったらどうやって生きていくんですか。亜人だって言うだけで誰も私達の話を聞いてくれなくて、こうするしかなかったんです!」

「それで体を売った。」

「どうせ汚いとかそういう風に思っているんでしょ!貴女みたいな綺麗な人にはわからないよ!」

今まで心の奥底に沈めていた悲しい辛い苦しいそんな感情が一気にわきあがってくる。

そしてその感情を吐き出す場所を探し、メルクリア氏に八つ当たりする。

仕方ない。

こんな小さな子がこれほどまでに苦しい思いをしていたなんて。

性奴隷なんてゲームではよくある話だけど、実際目の前にすると何もいえなくなってしまう。

女というだけで男に使われる。

でも、そうする事で自分と弟は助かる。

それなら自分はどうなってもいい。

そうやって自分を押し殺してこの三年間生きてきたんだろう。

そんな奴等死んで当然だ。

そう思うしか俺には出来なかった。

そんな中、彼女を優しい目で見る人が居る。

その人はまるで自分の子供を見るように慈しみの目で彼女を見つめ続けた。

彼女の気持ちを理解するのは難しい。

その立場にならないと本当の苦しみは理解できないだろう。

でもここには同じ苦しみを本当に理解できる人がいる。

そう、ニケさんだ。

「別に汚くなんて無いよ。」

「嘘よ!貴女も私を恥ずかしい汚い女だって、そう思っているんでしょ!」

慰めようと手を差し伸べたニケさんの手を払いのけ叫ぶ。

そんな彼女をニケさんは優しく抱きしめた。

「汚くなんて無い、だって私も同じだったんだから。」

「えっ・・・。」

「貴女が汚れているのなら私はもっと汚れている。娼婦として多くのお客と寝てきたんだもの。三年間は苦しかっただろうけど、これから先はもう汚される事は無いわ。こんな私でも私を一人の女性としてみてくれる人がいる、だからそんなに悲しい顔をしなくても大丈夫。」

ニケさんの言葉には重みがある。

彼女もまた借金の形に売られ娼婦に身を落とした。

数え切れないほどの男性を客として迎えたことだろう。

だけど俺は汚れているとは思えない。

ニケさんはニケさんだし、たまたま娼婦だったそれだけの話しだ。

「私は別に貴女を汚いとは思わないわ、むしろ貴女をそんな目に合わせた男達が死んで清々しているぐらいよ。」

「私、汚くない?」

「貴女はとっても綺麗、ほら泣かないの可愛い顔が台無しになっちゃう。」

「下で濡れたタオルを貰ってきましょう。」

「それがいいわ、お願いね。」

「かしこまりました。」

拒絶されると思っていた自分が受け入れられる。

その現実に感情がついていかずに声をだして泣き出してしまった。

トリシャさんの時もそうだったけれど、悲しい鳴き声が心を抉る。

でももう大丈夫。

彼女たちの未来は今日ここから始まるんだ。

「話は分かったわ、話してくれてありがとう。」

返事はなかった。

「ちょっといいかしら。」

メルクリア女史が俺を部屋の外に呼ぶ。

ニケさんに後を任せして俺も部屋の外に向かった。

「あの子達どうするつもり?」

「しばらくはここに置いておくつもりです。」

「そのあとは?」

「主人が死んだのなら解放されるでしょうから、生活基盤ができるまでここか村に住まわせるのが妥当かと。」

「そうね、それがいいと思うわ。」

ここに住まわせてもいいが、冒険者を見るのはあまりいいものではないだろう。

一番は村に住まわせる事だが、面倒を見てくれる人も必要だろう。

村長に聞いてみるのが一番早いかな。

「そういえば今日はどうしてこちらに?」

「測量の日取りが決まったから知らせに来たのよ。」

「そうでしたか、今から村長様のところへいくのですがご一緒にいかがですか?」

「せっかくだし一緒に行こうかしら。」

一緒の方が色々話がしやすいだろう。

助けた二人はみんなにお願いして今できることをしよう。

そんじゃま、シルビアを呼んでっと・・・。

「姉ちゃんをいじめるな!」

突然背後から股間を蹴り上げられた。

んんんんんん!?

あまりの出来事に目の前が真っ白になる。

そして俺は声にならない叫び声をあげてその場にうずくまるのだった。
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