上 下
217 / 520
第八章

好きになったのは何処ですか?

しおりを挟む
結局商品化は保留という事になった。

アイデアとしては非常にいいのだが、水を入れるために魔術師が必要なのと、なにより商品にするだけの巨大な素材を安定して手配できないそうだ。

商品にするためには傷がついているのはまずい。

傷をつけないように冒険者に指導する必要も出てくる。

今回はたまたま状態がよくかつサイズも大きかったので作れたが、商品にするとなると色々とハードルがあるようだ。

「商店連合が冒険者ギルドに依頼を出すというのはどうでしょう。最低限必要な大きさや綺麗さを満たしていれば通常よりも高値で買取るとすれば数は集まるのでは無いですか?」

「そうね、この辺りでは手に入りにくいけれど他の地域では有りふれているから不可能では無いでしょう。だけど、商品にならないようなものじゃ意味がない。傷一つつけずに彼等にもってこいというのは無理な話よ。」

「細かくばらす加工品としてなら問題は無い、けれども原型でとなると荷物を圧迫するので冒険者は嫌がるでしょうね。」

「大量に依頼があって、早期で素材を集めたいのであればその方法は使えると思うわ。」

「では私が個人的に作って売買する分には構わないわけですよね?」

「個人なら別に構わないわよ。」

大企業に出来なくても中小企業なら出来る事がある。

個人的に完全受注生産、納期未定でやれば不可能では無いということだ。

シュリアン商店独自の依頼として張り出してもいいかもしれないな。

依頼書に傷の有無や大きさを記入しておけば冒険者にもわかりやすいだろう。

この辺りには少なくてもいないわけではない。

むしろ森の奥だと狩られる事も少なそうだから大きくなるのかもしれないな。

「今日買取った冒険者から何処で見つけたか聞けばよかったですね。」

「ダンジョンに入られたようですから戻ってきた時に聞いてみましょう。」

「顔は覚えていますか?」

「もちろんです。」

さすがエミリア、頼りになります。

「もし手に入ったなら私が最初に注文させてもらうわ。あれよりも一回り小さいもので十分だから宜しくね。」

「いつになるかわかりませんよ?」

「別にいつでもいいわよ、急いでいるわけじゃないし。」

「代金も決まってないんですが。」

「出来た時に教えてくれればいいわ。貴方の事だからふっかけるような事はしないでしょ?」

くそ、お金持ってるから水増しして請求してやろうと思ったのに先手を打たれた。

さすがメルクリア女史、抜け目無いな。

「では出来た時ということで。」

「楽しみにしているわね。」

とりあえず今日のうちに依頼書を張り出しておくか。

それに、加工方法も考えないといけない。

今回はディーちゃんが手伝ってくれたけど毎回手を煩わせるわけには行かないからね。

「それじゃあそろそろ行くわ。」

「お忙しい中ありがとうございました。」

「まぁ、私も息抜きついでだから。時間はまた連絡するから先方には話しを通しておいてもらえる?」

「お任せ下さい。」

「それじゃあエミリア、またね。」

「はい、フィフティーヌ様も無理しないで下さい。」

「それは上に言って頂戴。」

上司にも上司がいる。

オーバーワーク気味なのはどの世界でも同じという事だ。

でもまぁここはホワイト世界なので、過労死はしないだろう。

するのは強制労働をさせられている奴隷の皆さんぐらいか・・・。

まてよ?

村にいるウェリスの部下の皆さんも勤労奴隷だよな。

最近非常に無理なことばかりお願いしたよな。

過労死、しないよね?

メルクリア女史は軽く手を振りながら目の前に開いた黒い壁の中へと消えていった。

転移魔法便利だなぁ。

俺には精霊が二人もついているんだし、もしかしたら出来るんじゃないかなと思ったこともある。

だが、エミリアに言わせるといくら精霊の祝福があったとしても元々持っている魔力の量が足りないそうだ。

魔法センス0の異世界転生者。

相変らず俺は残念なようです。

「行ってしまわれましたね。」

「相変らずお忙しいようで。」

「でも息抜きにここに来るなんて珍しいです。いつもはどんなに忙しくても休日以外は休まれない方なのに。」

「もしかしたら何かあったのかもしれませんね。」

嫌な事があったら仕事とはまったく関係ないことがしたくなる。

美味しい物を食べたり体を動かしたり。

ゲームに没頭したり、ソシャゲでガチャを回すなんて猛者もいたな。

とりあえず現実から目を背けたくなる。

ストレスというのは心と体を蝕む恐ろしいものだ。

いくらメルクリア女史とはいえロボットではない。

ストレスにさいなまれたら現実を忘れたくもなるだろう。

なるほど、通りでサボっているのに怒られなかったわけだ。

「今度それとなく聞いてみます。」

「それがいいと思います。部下としてではなく、一人の友人として話しを聞いてあげてください。必要であればお手伝いしますから遠慮なく言ってくださいね?」

「ありがとうございます。」

妻の大切な友人なら手伝わない理由は無い。

俺にとっても知人になるわけだし。

真剣に素材を集めてあれを作ってあげる必要があるかもしれないな。

あのクッションに座ったが最後、仕事なんて忘れてしまうさ。

「それじゃあ商店に戻りましょう。ニケさんに任せっぱなしですし、さっきの冒険者が通るかもしれません。」

「何処で魔物と出会ったのか聞かないと、ですね。」

「それとは別に買取の依頼も出しましょう。たしか依頼書ありましたよね。」

「それでしたら裏の棚の中にありますよ。」

「でも絵は苦手なんですよね。」

「ふふふ、頑張ってください。」

写真を撮って加工して貼り付けるだけならすぐに出来るんだけど、残念ながらそんな便利な機械は無い。

そう考えるとパソコンってすごい機械だったんだな。

某オフィスなんてソフトがあれば文書から計算書から会議資料から何でもござれだ。

ノートパソコンなら持ち込めるだろだろうけど、この世界にコンセントは無いし・・・。

まてよ確か今はソーラー発電の発電機とかあったよな。

それを使えば・・・。

いや、やめておこう。

そういう文化破壊は別の異世界物に任せておけばいい。

そんな物が無くても何とかなるさ。

商店に戻り、残っていた仕事を片付けつつ依頼書の作成に取り掛かる。

カンペがあるのでそれを真似しながら作っていき、後は絵を残すまでだ。

バックヤードで依頼書とにらめっこしていると裏口からユーリが戻ってきた。

「難しい顔ですがどうされました?」

「一番苦手な分野を前にして挫折している所です。」

「これは、商店の依頼書ですね。」

「今日手伝ってもらったビープルニールの素材を集めようと思っているのですが、残念ながら絵心というものが無くてですね。」

「それで上半分が白紙なんですね。」

下半分は完璧に作ってある。

買取る大きさの基準や、割り増し金額の強調。

特に傷の有無についてはわかりやすく作ったつもりだ。

だが、それも絵が無ければ意味が無い。

RPGでおなじみのクエストを選んだ時に表示されるあれだ。

魔物の絵が壁に貼ってあるといかにもファンタジーの世界っぽい。

依頼書の心臓部というものが無ければ、いくら書面が綺麗でも意味は無い。

さて、どうしたものか。

「もしよろしければ私が描きましょうか?」

「得意なんですか?」

「得意というワケではありませんが、あの方のお仕事を手伝っていると必然的に上手くなってしまいました。ご主人様同様、あの方にも絵心というものがありませんでしたから。」

「二人揃ってお世話になります。」

何処となく胸の奥がザワザワするのは彼も同じように思っているんだろう。

前の主人と今の主人。

二人とも手がかかり申し訳ない。

「是非お願いします。」

「畏まりました。では、見返りとして先ほどの仕置きは帳消しという事で。」

「致し方ありません。」

「これで安心して絵に取り掛かれます。」

さっき逃げ出した事を忘れてた。

でもまぁ、これを上手く仕上げてくれるのなら何の問題もない。

結局はディーちゃんが作ってくれたし。

「シュウイチさん上手くできそうですか?」

「ユーリが絵を描いてくれるそうなので何とかなりそうです。」

「それは良かった。でも絵が得意だなんて初耳です。」

「何か一つぐらいは特技がないとご主人様に捨てられてしまうので会得しました。」

「そうなんですか!?」

いや、そんな事ありませんて。

いつ決まったのよそんなルール。

さっきもそうだったけど話しをややこしくするのはやめなさい。

「そんな事ありませんから安心してください。」

「特技・・・、私の得意なことって何でしょう。」

「何でしょうと聞かれましても、エミリアは今のままで大丈夫ですよ?」

「でも捨てられたくありませんし・・・。」

「だから捨てませんって。」

ほら、エミリアが凹んじゃったじゃないか。

何が得意ですかって聞かれて普通はすぐに出てこないって。

え、俺は何が特技かって?

ゲームの攻略が得意で口が達者とか。

そんな感じです。

「何の話ですか?」

「ニケ様ちょうどよかった。今、特技が無いとご主人様に捨てられてしまうという話しをしていたんですが、なにかありますか?」

「特技ですか。そうですね、算術とか全くの初対面の人と話すのとかは得意ですけど、特技になりますか?」

「十分だと思います。」

「セレン様は料理が得意ですし・・・もしかして私、一番何も出来ていないような気がしてきました。」

「それは大変ですよリア奥様。」

だーかーらー。

変な事を言ってうちの奥さんを困らせるのはやめなさい。

エミリアが泣きそうになってるじゃないか。

そんな顔も可愛いけどさぁ。

「エミリアは仕事も出来ますし、魔法も上手ですし、笑顔も可愛いじゃないですか。」

「でもそれは特技でも何でもありません。」

「ご主人様には会話という特技がありますね。」

「まぁ口は達者ですけど特技といいますか何と言いますか・・・。」

「シュウイチさんのように話すのが得意じゃありませんし、私本当に駄目な奥さんです。」

「だ、だからそんな事ありませんって。」

あーもう、誰がこんなめんどくさい事を起こした。

お前か、ユーリ!

「なにやらご主人様が随分と御立腹なようです。」

「そりゃ身に覚えもないな事を言われれば怒りたくもなります。」

「つまりは特技が無くてもかまわない?」

「当たり前です。私は何か特技がある人を選んで付き合っているわけではありません。」

「では、イナバ様はエミリア様の何処がお好きなんですか?」

エミリアの何処が好きか。

そうだなぁ・・・。

「一番は笑顔ですね。」

「笑顔ですか。」

「困った時や怒った時の顔も好きですが、やっぱり笑顔が一番好きです。」

「なるほど、ご主人様は笑顔が好きと。」

「確かにエミリア様の笑顔は素敵です。」

「本当ですか?」

「もちろんですよ。」

この笑顔に一目ぼれしたんだから間違いない。

「では私の好きな所は何処でしょう。」

「ユーリはなんだかんだ言いながら真面目な所ですね。彼との縁もありますが、縁の下の力持ちとしていつも手伝ってもらって感謝しています。最近ちょっと質問が過激で手を焼きますけど。」

「じゃあ、私は何処が好きですか?」

「ニケさんは出会いがあれでしたけど、自分に自信を持って過ごしている所でしょうか。どこか余裕があってみていると安心します。最近ユーリが過激なのはニケさんの影響だと思うんですけど違いますか?

「それに関してはどうでしょうか。」

ほら、そうやって軽く流してしまう所が年下のはずなのに年上のお姉さんという感じをかもし出している。

ロリ属性は無いけれど、お姉さん属性はあるんだよね。

ちなみにエミリアは妹かお幼馴染み属性です。

もちろんその二つはドストライクですけど。

「ちなみにシルビア様は何処が好きなんですか?」

「シルビアは強くてかっこいいですが、実は優しくて可愛い物が好きな所でしょうか。仕事をしていない時のシルビアはいつ見ても新鮮です。」

「確かにシア奥様は可愛いものに目がありません。」

「身の回りの物も綺麗な物よりも可愛らしい物を選ばれますね。」

「甘い物も好きですよね。」

さすが女性同士、色々見ているんだなぁ。

「と、言う事でご主人様の本音を聞きだせましたがよろしかったでしょうかリア奥様。」

「さすがユーリです。」

「私達についてどう思っているかも聞かせてもらってありがとうございました。これからも宜しくお願いしますね、イナバ様。」

え、ちょっとまって。

俺エミリアを慰める為にこの話しをしたんだよね。

もしかして、謀られたの?

っていうか何処から?

もしかしてエミリアが話しかけてきたところから?

嘘だろ?

「・・・ちょっと三人、そこに座ってもらえますか?」

「私は店番がありますので、イラッシャイマセ少々お待ち下さい!」

ニケさんが一番に逃げ出した。

「ユーリさん、すみませんが食器下げてもらっていいですか~?」

「お任せ下さいセレン様!」

そしてナイスタイミングでセレンさんがユーリを呼び出し、目にも留まらぬ速さで出て行った。

セレンさんもグルじゃないよな?

という事は残ったのはただ一人。

「じゃあ私も伝票の整理が・・・。」

ここで逃がすわけには行かない。

「伝票の整理は私がしましょう。」

「でもシュウイチさんはまだ読み書きが苦手で・・・。」

「練習をしましょうと誘ってくれたのはエミリアですよね?昨日もつきっきりで教えてくれたじゃないですか。」

「そうだ、今日の夕食当番は私でした!」

「今日は私の番です。朝のうちに仕込んでありますので何の問題もありませんよ。」

逃がしはしない。

事の顛末を全部聞くまで、逃がしてなるものか。

「えっと、えっとそれじゃあ・・・。」

「エミリアどういうことか教えてくれますよね?」

「それはですね、色々とありまして。」

「今日という今日は覚悟してください、時間はたっぷりあります。」

「でもお店が・・・。」

「ニケさんが頑張ってくれるそうです。」

「そうだ、メルクリア様とのお話の件なんですけど・・・。」

「それは先方に話しをつけて向こうから連絡が来てからです。」

「じゃあ、じゃぁ・・・。」

どうにかして話題を変えようとするエミリア。

だが俺はそれを許しはしない。

今日の俺はちょっとお怒りモードです。

「エミリア、そこに座りなさい。」

「はい・・・。」

怯えた小動物のような目で俺を見るエミリア。

そんな目をしても俺は許しません。

観念したようにエミリアが椅子に腰掛・・・けなかった。

「やっぱりごめんなさい!」

座ると見せかけてクルリと身を翻すとそのまま商店のほうへと逃げ出してしまう。

「逃がしません!」

ここで逃がせば元の木阿弥だ。

オタクの運動神経を甘く見るなよ!

「ごめんなさいシュウイチさん、ゆるしてください!」

「駄目です、話しを聞かせてもらうまで逃がしません!」

「ユーリ、ニケさん助けてください!」

「頑張ってくださいリア奥様。」

「あ、向こうはいつものことですのでお気になさらず。それで、お買取でしたね?」

標的はエミリアただ一人。

商店の中、そして外に場所を移動しながらエミリアを追いかけ続けるのであった。

え、最後はどうなったのかって?

それはほら、俺ってただのゲームオタクですから。

ご想像は容易いと思います。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは

竹井ゴールド
ライト文芸
 日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。  その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。  青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。  その後がよろしくない。  青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。  妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。  長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。  次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。  三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。  四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。  この5人とも青夜は家族となり、  ・・・何これ? 少し想定外なんだけど。  【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】 【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】 【2023/6/5、お気に入り数2130突破】 【アルファポリスのみの投稿です】 【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】 【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】 【未完】

不貞の子を身籠ったと夫に追い出されました。生まれた子供は『精霊のいとし子』のようです。

桧山 紗綺
恋愛
【完結】嫁いで5年。子供を身籠ったら追い出されました。不貞なんてしていないと言っても聞く耳をもちません。生まれた子は間違いなく夫の子です。夫の子……ですが。 私、離婚された方が良いのではないでしょうか。 戻ってきた実家で子供たちと幸せに暮らしていきます。 『精霊のいとし子』と呼ばれる存在を授かった主人公の、可愛い子供たちとの暮らしと新しい恋とか愛とかのお話です。 ※※番外編も完結しました。番外編は色々な視点で書いてます。 時系列も結構バラバラに本編の間の話や本編後の色々な出来事を書きました。 一通り主人公の周りの視点で書けたかな、と。 番外編の方が本編よりも長いです。 気がついたら10万文字を超えていました。 随分と長くなりましたが、お付き合いくださってありがとうございました!

転売屋(テンバイヤー)は相場スキルで財を成す

エルリア
ファンタジー
【祝!第17回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞!】 転売屋(テンバイヤー)が異世界に飛ばされたらチートスキルを手にしていた! 元の世界では疎まれていても、こっちの世界なら問題なし。 相場スキルを駆使して目指せ夢のマイショップ! ふとしたことで異世界に飛ばされた中年が、青年となってお金儲けに走ります。 お金は全てを解決する、それはどの世界においても同じ事。 金金金の主人公が、授かった相場スキルで私利私欲の為に稼ぎまくります。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

全能で楽しく公爵家!!

山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。 未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう! 転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。 スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。 ※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。 ※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

処理中です...