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第八章

人を駄目にする〇〇

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慌しかった夏も終わりが見えると懐かしくなる。

忙しかった?

違う忙しすぎたんだ。

この世界に来て半年。

特に夏に開店してからはちょっと色々ありすぎた。

だからこの落ち着いた時間が普通なんだ。

障害物競走から約二週間。

今は夏節花期。

残暑厳しい日々ですが、私は元気です。

「ってどこぞの宅急便じゃないんだから。」

「どうしましたシュウイチさん。」

「いえ、独り言です。」

「そうですか。あ、お手空きでしたら倉庫の片づけをお願いできますか?上の棚は私やユーリじゃ届かなくて。」

「わかりました。」

「表は私とニケさんでやってますので・・・いらっしゃいませ今日はどうされましたか?」

最後まで言うことなくエミリアは接客に戻ってしまった。

催しは滞りなく終わった。

おかげ様で冒険者の数は増え、忙しい毎日を送っている。

宿もほぼフル稼働中だ。

このペースで行けば当初予定した売上曲線に追いつく日も近い。

最初こそ集客に苦しんだものの、命を賭けた催しが見事に大当たりした感じだな。

あの催しはやってよかった。

でもあの忙しさは当分勘弁して欲しい。

倉庫に入ると中ではユーリが作業していた。

「ご主人様どうされましたか?」

「倉庫の整理をエミリアに頼まれました。」

「下の部分はほとんど終わりました。後は上部の整理と重量のあるものだけとなっております。」

「後は引き継ぎますので上で休んでください。丁度食事もひと段落したところですから今なら落ち着いて食べれますよ。」

「それは良い事を聞きました、ではご主人様後をお願いします。」

「任されました。」

ユーリから仕事を引き継ぎ倉庫の整理を始める。

といってもほとんど終わっているように見えるのは気のせいだろうか。

とりあえず開いている部分に商品を補充してしまおう。

重たい物は置けないので余り使わない軽い物を置いていく。

地震とか起きて上から荷物がおちてきたらしゃれにならない。

重たいものは下。

これが鉄則です。

「あれ、これは?」

棚を埋め終わり、重たいものを倉庫の隅に運んでいる時だった。

棚と棚の隙間に白く光る物を見つけた。

ほこりをかぶった荷物を避けたら出てきたので恐らく商店が出来た時からそこに落ちていたんだろう。

たった半年とはいえ埃は積もってしまう。

「よいしょっと。」

しゃがんで手を伸ばしてみるも奥にある為に手が入らない。

ふむ。

ならば道具を使うまでだ。

何か無いかなっと、あったあった。

丁度いい所に槍が立てかけてある。

これを使えば届くかな?

隙間に槍を差込み掻きだすように手前に引っ張る。

お、ひっかかった。

そのままそのまま・・・取れた!

「これは何だ?」

パッと見で判断するなら宝飾品だ。

リングのようだが切れ込みがあるし、白い石がぶら下がるようについている。

切れ込み部分は返しのようにくるっと巻かれている所から見ると、何かを挟む感じか。

イヤリング?

「うーんわからん。」

とりあえずポケットに入れておいて続きをしよう。

重たい物は端っこに積み上げて、その中でも良く使うものだけを棚の下に。

あ、そろそろ魔灯用の燃料が切れそうだな。

それに薬草もあと少しか。

陰日が来る前に補充しておいた方がいいかもしれない。

ダンジョンは休みだけど休みの間は輸送も少ないし・・・。

となると他の不足品もリストアップしておいた方がいいか。

ここに取り出したるは紙とペン。

みるがよい、この俺のペン捌きを!

「薬草が2箱、目覚めの香草・・・は1箱でいいか。麻痺消し丸薬は最近罠を増設したのでこれも2箱。自分で作った罠の対応品を売るって変な気分だなぁ。あ、ランタン用燃料と携帯食料それとロープも足りなかったな。」

なんだかんだ足りないものが多い。

え、何で字が書けるかって?

練習したんですよ。

それはもう血反吐を吐くぐらいに。

余りに勉強しすぎて字がゲシュタルト崩壊する始末。

でもその甲斐あって一通りの文字は書けるようになった。

まだまだ難しい言葉は無理だけど。

まぁこの世界の子供と同じぐらいかな?

いや、この世界大人でも読み書きできない人がいるんだっけ?

そう考えると一歩前進と考えるべきか。

「とりあえずこっちはこんなもんか。後はエミリア達に追加が無いか聞くだけだな。」

倉庫の片付けは終わったし、あとはエミリアに追加してもらおう。

え、今度は何で自分で注文しないかって?

残念ながらパソコンのような道具は無いので自分で発注する事はできない。

いつでもお任せエミリア急便に頼むしかないのさ。

「エミリアこっちおわったけど・・・って何それ。」

「あ、シュウイチさん。これはビープルニールの革ですよ。」

追加の注文を聞きに倉庫を出ると、エミリアが半透明の物体と格闘していた。

「ビープルニール?」

「ブヨブヨとした不思議な魔物です。スライムのように溶かしてくる事はありませんが、この大きさですので包み込まれるとそのままつぶされてしまう事もあります。」

見た目に大きなくらげのような感じだ。

「革というぐらいですから剥ぎ取れるわけですよね。」

「退治した時に中身が流れ出てしまいますので革と呼んでいますが、正確に言えば革というよりもそのものといったほうがいいかもしれません。」

つまり剥ぎ取ったのではなくしぼんだ成れの果てという事か。

「それにしても大きいですね。」

「そうですね、これほどの物は余り見かけません。」

「何に使うんですか?」

「弾力があり加工がしやすいので主に工業用品に使われますが、防具の部品にもなります。ありふれた魔物ですので高額にはなりませんがこの辺りでは珍しいですね。」

カウンター裏の部屋をほぼ占拠するほどの大きさ。

人が2~3人は寝転がれそうだ。

「手伝いますか?」

「お願いしたいのは山々なんですけど、これがなかなか頑丈でして・・・。」

「とりあえずここにあると邪魔ですから裏に置いておきましょう。最悪倉庫に放り込んでも大丈夫なぐらいには片付きましたから。」

「ではお願いします。」

「エミリア様査定金額はいくらでお伝えしますか?」

「えっと、通常の大きさでしたら銀貨1枚になりますから今回は3枚でしょうか。」

「査定金額は銀貨3枚ですけどいいですか?あ、ではそれと差し引きしましてお代金は銅貨70枚です。」

どうやら交渉成立のようだ。

元のサイズはわからないけど銀貨3枚ならそこそこの素材といえるだろう。

「本当は銀貨4枚でも良い位なんですけど、よかった。」

ペロッと舌を出して苦笑いするエミリア。

そんなところも可愛いんです。

よ、商売上手!

「では裏に運んでおきますね。」

「お願いします。」

「そうだ、陰日前に商品の補充をしようと思うんですけど追加があったら一緒に注文お願いしてもらっていいですか?」

「追加分も見てくださったんですね、後はお任せ下さい。」

エミリアにメモを手渡して今度はこいつと格闘だ。

持ってみると思ったよりも重くない。

革って聞いていたけどゴムみたいに弾力があるし、つるつるしている。

まるでしぼんだウォーターベットみたいだ。

引きずっても破れそうに無いけど一応慎重に持っていくか。

何とか一人で抱きかかえる事できたのでゆっくりと裏口から外に持ち出す。

さて、これをどこに置こうかな。

倉庫でもいいけど折角片付けたしなぁ。

素材の回収は陰日明けだし、それまで外ってのもあれか。

何か別のことに使えないかな。

例えば・・・。

ピコーンと頭上に豆電球が点った気がする。

もしかしたらこれ、使えるんじゃね?

そうと決まれば行動は迅速に。

目指すは家の井戸だ。

「ご主人様どうしたんですか?」

「ユーリ丁度いい所に、今暇ですか?」

「ダンジョンの整備を残すだけですので一応暇です。」

「ならちょっと手伝ってください。」

「良くわかりませんがこれを運べばいいんですね。」

「いえ、ユーリは井戸の周りを片付けて下さい。これに水を入れようと思います。」

「水を、ですか。」

「ちょっと試したい物がありまして。」

この素材。

この大きさ。

そしてこの時期。

夏の終わりとはいえまだまだ残暑が厳しい。

そんな日に入り浸りたいのはどこか。

そう、水場だ。

元の世界であればいたるところにプールがあったが、この世界には泉ぐらいしかない。

温泉は有るそうだが残念ながらプールは無い。

ないのならば作ってしまえばいいじゃないか。

この大きさなら一人か二人ぐらいは入れるだろう。

井戸の周りに出来るだけ大きく広げてみる。

さて、こっからどうする?

「御主人様これをどうするんですか?」

「穴を開けて空気を入れたいんですが・・・。」

「水ではなく空気ですか?」

「水は後で入れるのでまずは空気です。」

「これを膨らませるとなるとものすごい大量の空気が必要になりますね、一晩で膨らむでしょうか。」

そうか、この世界にはコンプレッサーが無いのか!

風魔法とかで何とかなるかもしれないが、残念ながら魔術師ではないしエミリアも風魔法は使えない。

使えそうな人はと言うと・・・。

「あの人に頼むと何かと面倒な事になりそうなのでパス。」

「それは私も同感です。」

心が読まれたのはあえてスルーするが、思い浮かんだのは魔術師ギルドにいるあの人。

いつも入り口で出会うあの人だ。

確か風の精霊と契約していたよな。

くそ、ビニールプール計画は失敗か 

ならば!

「となると予定していたのとは別の方法を試しますか。」

「別の方法ですか。」

「中身が出ただけで剥ぎ取っていないという事は穴は開いていないはずです。一箇所だけ穴を開けてそこから水を入れましょう。」

「これを膨らませるには結構な量が必要ですが。」

「そこは二人で頑張りましょう。」

「・・・では私はダンジョンの整備がありますので。」

「さっき暇だといいましたよね?」

「今用事を思い出しました。では御主人様頑張って下さい。」

ユーリの手を掴む前に逃げられてしまった。

あのれ裏切り者め。

あとでお仕置きしてやる。

「仕方が無い、やるだけやりますか。」

催しが終わって二週間。

後片付けやら何やらで忙しかったのは忙しかった。

この前の休息日はやっと休息日らしく過ごせたけれど、今の俺に必要な物は一つだけ。

そう、休息だ。

そしてそれを最高の状態で堪能する為にはこいつが必要なんだ。

休む為には労働が必要。

「頑張れ俺。」

誰に言うわけでもなく、俺は気合を入れて井戸の水を汲み始めた。


そして暫くして。

「あの時一人で出来ると思った俺がバカだった。」

道半ばにして挫折した俺はその場で倒れこんでいた。

手は真っ赤に腫れ、マメがつぶれてしまった。

休息する為には労働が必要だと俺はいった。

だが、そもそも休む為に働くとはどういうことか。

本末転倒ではないだろうか。

何で俺はこんな事をしているのだろう。

眼の前にはビープルニールの革が広がっている。

上部に短剣で穴を開け、そこから井戸の水を注ぎ続けた。

現在溜まっているのは五分の一ぐらい。

ただ水が入っているだけだ。

これでは足りない。

これでは最高の休息を堪能する事ができない。

「せめて水道があればなぁ。」

ホースを突っ込んでおけば勝手に水が溜まり、こんなに苦労することはなかっただろう。

近くで寝転がり、ただ水が溜まるのを眺めて要ればよかった。

だがこの世界に水道はない。

人力で水をくみ上げるしか方法は無いのだ。

「あー、指から水が出ればいいのに。」

「水、でるよ?」

突然耳元で聞こえた声に思わず起き上がる。

そこには見覚えのある顔が不思議そうな顔でのぞきこんでいた。

「ディーちゃんどうしてここに!?」

「水、必要だって聞いたから。」

「いや、確かに必要だけど・・・。」

突然現れた女の子。

見た目女子高生ぐらいの彼女は水の妖精ウンディーヌ。

またの名をディーちゃん。

まさか俺の呟きに反応して来るとは思わなかった。

「シュウちゃんが、困っている気がしたから来たの、いけなかった?」

「そんな事ないよ!むしろディーちゃんの力をこんな事に使うのはいかがな物かと思っただけ。」

「悪いこと、なの?」

「悪いことじゃないけど。」

「じゃあ、大丈夫だよ。」

確かに水の精霊であるディーちゃんなら水を自在に操れる。

この革を満たすなんて造作も無い事だろう。

でもこの世界で出会う事も珍しいとされる精霊様の力を自分の娯楽の為に使うのって、どうなの?

いいの?

まぁ本人がいいというのならいいか。

「えっと、この袋を水でいっぱいにしたいんだ。」

「水で、満たせばいいの?」

「うん。そこの穴から水を入れれるかな?」

「ディーちゃんに、まかせてね。」

エッヘンと威張るように胸を反らせる。

精霊『様』にこんな感情を持つのは大変失礼なのだが、胸あるんだな。

そしてゆれるんだな。

水だし、当たり前か。

なんて不埒な事を考えている間にディーちゃんの指から水が勢い良く流れ出し、どんどんと革の中に注がれていく。

そしてあっという間に。

本当に『あっ』という間に革は水でほぼ満たされた。

俺の苦労は一体・・・。

「これで、いいの?」

「あまり入れすぎると破裂しちゃうからこれぐらいでいいんだ、有難う。」

「よかった、シュウちゃんの、お役に立てて。」

「いつも助けてくれてありがとう。」

「だって、シュウちゃんだもの。」

「お礼、どうしたらいいかな?」

精霊様に何かをして貰ったんだ、それなりの対価が必要だろう。

前回は指輪をあげたんだけど、今回は何だろう。

高い物じゃないといいなぁ。

「じゃあね、頭をなでて欲しいな?」

「頭を?」

「うん、村の子が、撫でて貰って、嬉しそうだったから。」

おそらく村の子供が母親と一緒に泉へ行ったときに見たんだろう。

「それでいいの?」

「それで、十分。」

本人がそれで良いならいいか。

俺はゆっくりとディーちゃんの頭に手を乗せるとヨシヨシと子供を褒めるように撫でる。

水の精霊らしく冷たくて気持ちの良いまるでゼリーのような感触だ。

ディーちゃんは俺に撫でられている間嬉しそうに目を細めた。

ほんと、精霊とは思えないよな。

顔は普通の女の子。

まぁ、半透明で後ろは透けてるけど。

「これでいい?」

「うん!」

「自分でしたら明日の朝までかかっていたよ。」

「喜んで貰って、よかった。また何かあったら、呼んでね?」

「その時が来たらまたお願いね。」

ディーちゃんはニコッと微笑むと、手を振りながらスッと消えてしまった。

その場に残ったのは俺と、水の入った革の袋。

え、これをどうするかって?

とりあえず穴を開けた部分を綺麗に縫って防水用の接着液で固定をする。

因みにこの接着液も魔物から取れる素材だ。

魔物ってなんにでも使えるなぁ・・・。

「御主人様できましたか?」

「今頃何をしに来たんですか?」

「用事が終わりましたので。」

「裏切り者に使わせるものはありません。」

「そもそもどんなものかわからない以上使いようがありません。」

ま、それもそうだ。

「シュウイチさん、それにユーリまで。一体何をしているんですか?」

今度はエミリアが商店からやってきた。

ナイスタイミング。

「リア奥様、商店はよろしいのですか?」

「ニケさんがいてくれていますから。それはさっきのビープルニールの革ですよね、中はもしかして水ですか?」

「さすがエミリア正解です。」

どうしてエミリアにはわかるんだろうか。

「ウンディーヌ様の魔力を僅かですが感じましたので。」

あ、なるほどね。

「ご主人様はこれをどうするんですか?」

「まぁ見ていてください。」

俺は革に背を向けるようにして立つと、そのまま力を抜いて後ろに倒れ込む。

重力に逆らうことなく俺の体は革へ向かって落下を始め、

「そういうことですか。」

「わぁ、私もいいですか!」

みごとにキャッチされた。

水に浮いているような感覚。

適度な抵抗で沈んでいくことはなさそうだ。

実験成功。

これぞ『ウォーター人を駄目にするクッション』だ!

水の冷気が気持ちいい。

あぁ、このまま寝れそうだ。

「と、いうことで涼しくそして快適なものを作ってみました。」

「ビープルニールの革にこんな使い方があるなんて、さすがシュウイチさんですね!」

はい、エミリアのさすが頂きました。

ありがとうございま~す。

「なるほど、先ほどはこれを作ろうと思っておられたんですね。」

「ここ最近忙しかったですから、せめて夏の終わりぐらいは涼しくゆっくり快適に過ごしたいものです。」

「確かにこの夏は色々ありましたもんね。」

えぇ、いろいろありすぎました。

怒涛の二か月。

せめて最後のこの月ぐらいはなにもありませんように。

「よかったらエミリアもどうですか?」

「やった!」

エミリアと交代するべく手を伸ばす。

と、その時だった。

「痛!」

「どうしました?」

「いえ、足がチクッとしたので・・・。」

ポケットの辺りから刺す様な痛みを感じた。

とりあえず立ち上がりポケットに手を入れる。

そこには先ほど見つけたイヤリングのような装飾品が入っていた。

そういえばこんな物も見つけてたね。

すっかり忘れてたよ。

よかった、壊れていないみたいだ。

「シュウイチさんこれは?」

エミリアがそれを見て不思議そうな顔をする。

「あぁこれは・・・。」

「あら、姿が見えないと思ったらこんなところでサボっているだなんて、良いご身分になったものね。」

後ろから聞き覚えのある声再び。

この声は確か。

「メルクリア様!」

そうそう、メルクリア女史の声だ。

久々の登場だな。

いつ以来だ?

っていうか何しに来た?

「仕事をさぼっていちゃつくなんて感心しないけど・・・あら、それ無くしたと思っていたイヤリングじゃない。こんな所にあったのね。」

「これ、メルクリアさんのでしたか。」

「お気に入りだったのよね、そう、貴方が持っていたの。」

早速持ち主判明か。

後ろをくるっと振り返りメルクリア女史にイヤリングを渡す。

いやーよかったよかっ・・・た?

「シュウイチさんどういうことか詳しく聞かせていただけますよね?」

これで三度目、今度は聞いた事の無いような声が聞こえてくる。

振り返るとそこには夜叉の顔をしたエミリアが立っていた。

まて、エミリア話せばわかる。

「あら、私なにかまずい時に来ちゃったかしら。」

「メルクリア様どうぞこちらへ避難なさってください。」

こら当事者逃げるな!

「メルクリアさんそれは・・・。」

「シュウイチさん説明をお願いします!」

夏の終わり。

せめてこの月ぐらいはゆっくりするはずが、どうやらそうならないようです。
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