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第七章

逆転劇の始まり

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さぁ第二ラウンドだ。

といっても手元に残されたカードは少ない。

それを上手く利用して持っていかないとまずいよな。

頼りになるのは自分だけ。

さぁ、やったりますか。

「儲け話ねぇ、ウチは小銭を稼ぎたいわけやないんやけど。」

「今から聞く話が小銭であればどうぞお断りいただいて結構です。ムリ言ってお時間を頂戴していますので大人しく退散します。」

「ここまで調べ上げたご褒美に話だけは聞いたります。」

「ありがとうございます。」

これで再び同じ土俵で話が出来る。

アドバンテージはゼロ。

っていうかむしろマイナス?

劣勢の方が燃えるのはゲーマーの悪い癖です。

「後ろにおります娘、とある縁で手に入れた奴隷なのですが中々の一品で御座います。見た目はさることながら器量もいいですし礼儀作法も問題ありません。猫目館に出せば金貨20枚はくだらないとのお墨付きも頂戴しております。ただ、事情がありまして表立って取引に出すことが出来ません。そこで、この前のお詫びもかねて是非マッカ様にお譲りしたいと考えております。」

「確かに見た目は悪無いな。」

「そうでございましょう。白い肌に琥珀のような黄色い瞳が良く映えます。デン様であれば寵愛を賜る事もあるでしょうが、ここはあえてマッカ様にお譲り致したく持参したわけです。」

「なんでデン兄さんやアカンねん。」

「実は男性恐怖症なんですよ。」

この世界にそんな単語があるかは知らないけど、そういう設定にしてある。

ちなみにトリシャさんは何も言わない。

何があっても俺を信じて無言を通すと約束してくれた。

だから俺は彼女の為に失敗することはできない。

「そら兄さんじゃあきませんわ。」

「これだけの逸品でありながら男性にお譲り出来ない、これが表立って取引できない理由で御座います。ですがマッカ様は美しい奴隷を集めておいでだとか、是非そのうちの一人として加えていただきたいんです。」

マッカ氏がどんな奴隷を集めているか。

それは猫目館でリサーチ済みだ。

若く美しい女性の奴隷ばかりを集めている。

しかも一人や二人じゃない、5人を超える奴隷を常時囲っている。

しかも定期的に購入している。

それは何故だ?

「なんや理由があるんか?」

っと、今はそれどころじゃない。

「過去に聞くに堪えないような体験をしておりまして、それ以来男性に触れられるだけで身を傷つけてしまうのです。私自身触れるわけに参りませんので、こうして女性の手を借りてつれて参りました。」

「そら辛い思いしたなぁ・・・。」

同じ女性だからだろうか、トリシャさんを見る目が急に柔らかくなった。

女性には女性にしかわからない何かの波長というのがあるのだろうか。

「幸いマッカ様の奴隷は全て女性だとか、そこであれば彼女も心の平穏を取り戻し一層マッカ様に服従することでしょう。」

「そこまで言われたら断ることなんかできひんやないか。こんな所では口の回るずるい男やなぁ、アンタも。」

「ずるいだなんてとんでもない。奴隷をよりよい環境に住まわせてやるのが法で定められた主人の役割、私はただそれを全うしているだけです。もちろん私の所に来てからは全て女性の手で管理され虐待したようなことも御座いません。虐待などしようものならすぐにマッカ様の耳に入り私が捕縛されることでしょう。」

虐待は奴隷本人の申告だけで証拠として採用されるらしい。

ただ、虐待の事実が無ければ奴隷は犯罪奴隷として扱われることになる。

なので嘘をついて虐待されたと言い出す事はまず無いそうだ。

「それで、儲け話言うぐらいやねんから安くしてくれるんやろ?」

おっと。

ここで金の話をしてきた。

という事は食いついたと考えるべきかな。

しっかし、我ながらよく回る口だと思う。

後ろで聞いているエミリアが笑ってないか心配だよ。

「それはもう精一杯お安くさせていただきます。」

「そんなこという奴は大抵安うせんねんけど。」

それはわかる。

安いよ!って謳う商品ほど大抵定価と変わらない。

もしくは定価が高く設定されて安く見せてるだけが多い。

「疑われるのも仕方ありません。ですが最初にお話しましたようにただというワケには行きませんがそれに近いお値段でお譲りしたと思います。銀貨10枚でいかがでしょうか。」

「銀貨10枚!?」

え、高かった?

じゃあ銀貨1枚?

でも人の売り買いに安すぎるのもどうかと思うし、逆に安すぎる方が不安にらなら無い?

丁度いい所ついたつもりだったんだけど。

「いかがでしょうか。」

「それは随分安いんやな。」

「本当はもう少し値をつけたい所でしたが先日のお詫びもかねておりますのでこの金額とさせていただきました。」

「確かにその金額なら何しても儲けは出るな。」

「逃げ出したりしないよう、もちろん言い聞かせてありますから御安心ください。」

「また逃げられたってなったら立ち直れへんわ。」

お互いの顔を見てハハハと笑い合う。

笑い合うが、お互い目が笑っていない。

二人ともその先を見据えて次は何を言うべきかを考えている。

まさに腹の探り合いだ。

「せやけど、それで終わりやないんやろ?」

「といいますと?」

「さっきも言うたように探りあいなんてめんどくさい事は嫌いなんや。銀貨10枚で譲る代わりにアンタは何が欲しいねん。」

「いやいや話が早くて助かります。」

「嘘こけ、元からそれが目当ての癖してよう言うわ。」

その通り。

俺の目的はトリシャさんを格安で売りつけることではない。

俺の目的は彼女を解放することだ。

え、やってることが矛盾してる?

まぁちょっと見ててくださいよ。

「彼女をお譲りする代わりに、もし白狐人の奴隷を見つけることが出来た暁にはその奴隷を私にお譲りいただきたいのです。」

「何処にいるかもわからん狐っ子の為にこの娘を差し出す言うんか?」

「差し出すわけではありません。最初に申しましたようにこの取引は先日のお詫びもかねてのものになります。しかし、私も商人の端くれ、白狐人には非常に興味が御座いまして・・・。もちろんマッカ様の言うように魔物に食われているかもしれません、遥か異国に逃げているのかもしれません。ですが、もし仮に見つけることが出来たら、それは非常にワクワクするものではありませんか?」

「まるで宝探しみたいに言うんやな。」

「宝探しはお嫌いですか?」

「ウチは探すんよりも中身の方が好きや。」

探す過程が楽しいのに。

わかってないなぁ。

「見つかれば万々歳。見つからなくともマッカ様との関係は良好なままで終わることが出来ます。私からすればこの取引はどちらに転んでも構わないのです。」

「ウチの場合は狐っ子が逃げて大損のままか、新しい奴隷を手に入れてそれを補填するんかのどちらかというわけやな。」

「数多の取引をこなしてこられたマッカ様でしたら、どちらが得かお間違えにはならないと思いますが。」

「間違う間違わへんの問題やあらしません、これはウチの面子の問題や。こんな若造の言いなりになるんか、面子を保って大損するか。どっちに転んでもウチにはいい取引にはならへんいうことです。」

なるほどなぁ。

金とプライド。

そのどちらかしかえられないとすれば結果として悪い取引になるわけか。

その考え方は無かった。

勉強になります。

「もちろん決定権はマッカ様にございます。不要であれば連れて帰るだけでございますので。」

「連れて帰ってどうするつもりや、アンタの手に余るからここに連れてきたんやろ?」

「別に手に余っているわけではございません。最近別の奴隷も買い揃えましたので彼女達に世話してもらえば済むことです。多少辛い思いにはあってもらいますが、まぁ半年もあれば恐怖症も何とかなるでしょう。」

もちろんそんなことをするつもりはない。

っていうかできない。

残念ながら俺にはSっ気という物がないらしく、世にいう調教という物には向いていないらしい。

「本人の前でそれを言うとかアンタ最低やな。」

「それに、そんな事にはなりませんから。」

「つまりウチが引き取るって思ってんのやろ?」

「もちろんでございます。マッカ様はお優しいお方ですから、必ずやこの子を幸せにしてくれることでしょう。」

「あんたホンマに最低やな。」

そんなに最低最低言わなくてもいいじゃないか。

それぐらいの自覚はありますよ。

自分一人で何もできない最低な男という自覚ぐらい。

でも何と言われようが構わない。

俺は俺のやり方でやりとおして見せる。

「・・・わかった。その子はうちで引き取らせてもらいます。ウチに来たら何の心配もないから安心するんやで。」

「そう仰って下さると思っておりました。よかったな、リーシャ。」

「・・・・・・・・・。」

演技とはいえ逃げ出した相手にもう一度引き取られるというのは嬉しくないだろう。

ましてや、あのようなトラウマを植え付けた相手だ。

俺が同じ立場ならすぐに逃げ出している。

だが、トリシャさんは逃げない。

俺を信じてこの場に残ってくれている。

このまま渡して終われるわけがない。

「それで、どないすればいいねん。」

「そうですね、この場で現金と引き換えでも構いませんが今お持ちですか?」

「外ならともかくここでその金額を持ち歩く必要はないからな、ここにはあらしません。」

「でしたらこちらを出るときにいただくことにしましょう。」

むしろここでやり取りすると話がややこしくなる。

この作戦の為にもう一つやってもらわなければならないことがあるんだから。

「しっかし、まさかアンタに奴隷を売りつけられるとは思いもしませんでしたわ。」

「別に売りつけたわけではございません、お互いに利のある取引をしにきたのでございます。」

「あんたに、やろ。」

「さぁ、それはどうでしょう。」

「ここまでやったんや、この書類はもう用無しやんな?」

そう言ってマッカ氏が先ほど手渡した書類を破り捨てた。

バラバラになりながら床の上に散らばっていく。

あーあ、勝手に破っちゃって。

まぁいいけどね。

「では我儘ついでにもう一つお願いしてもよろしいでしょうか。」

「なんやねん、まだあるんかいな。強欲な男やねぇアンタも。ま、ウチほどじゃないけどな。」

「先ほどマッカ様が仰ったように口約束というのはあまり良い結果にならないと思います。そこで、こちらの書類に記入をいただいてもよろしいでしょうか。」

俺は切り札を出す。

今日用意した最後の書類をマッカ氏の前に差し出した。

「・・・ここまで準備するとか用意周到すぎるやろ。ここでうちが記入するところまで計算済みかいな。」

「念には念をと申しまして、ここまでできるとは私にも思っておりませんでした。」

「前言を撤回するわ、やっぱりアンタただ頭の切れるだけの男とちゃうようですなぁ。」

「光栄でございます。」

中身真っ黒な相手に褒められるのは果たして良い事なのか。

それとも悪い事なのか。

いや、『今』は最高の状況だな。

「ちょい待ちや。」

マッカ氏が机の上に置いてあったペンをとり、殴り書きするようにサインをしていく。

そしてもう一度上から確認するように読むと投げ捨てるように俺へと差し出した。

飛んでくる紙を冷静にキャッチするとサインがあることを確認する。

「確かに。」

「これで用は仕舞やろ?金を受け取ってさっさと帰るんやな。」

俺はくるりと背を向けてサインの入った書類をエミリアへと差し出す。

それにエミリアが目を通し、小さく頷いた。

よし、うまくいった。

それを確認してトリシャさんにも合図を送る。

しっかり目が合い、そして頷いた。

「ではこれで失礼します。」

「リーシャさんしっかりね。」

お涙ちょうだいまではいかないが軽く演技をしながらエミリアも立ち上がりトリシャさんに声をかける。

さぁ本番はここからだ。

「アンタ、名前はなんていったかな。」

「・・・・・・・・・。」

「マッカ様、リーシャです。」

「アンタに聞いてるん違うんや、ウチはこの娘に聞いてんねん。」

「・・・・・・・・・。」

「やれやれ、挨拶もしっかり仕込んでいかなアカンようやな。」

「・・・・・・イヤだ。」

マッカ氏の言葉にトリシャさんが拒否を唱える。

「なんやって?」

「またあの暗い部屋に押し込んで寂しい思いさせるんでしょ?」

「あの部屋?一体何の話や。」

「またあの部屋に入れて痛い事するんでしょ?」

「な、なんやねん、アンタ。」

マッカ氏の目が挙動不審にぶれる。

誰にも知られていないはずの秘密が、今暴かれようとしている。

「私はもうあの家には帰らない、あんな思いはもうイヤだ!」

「リーシャさんどうしました?」

「この人は嘘つきだ!」

「なんやねん藪から棒に。」

「虐待しないなんて嘘だ!私は、私はこの人に・・・もうあんな思いは絶対にしたくない!」

「虐待って、アンタいったい。」

「詳しく聞かせてもらえますかさん。」

ここであえて本名で呼びかける。

「トリシャ・・・?」

「この人は私を手に入れた時、私を暗い部屋に押し込んでずっと叩いてきた。それだけじゃない、ご主人様は死んだんだって何度も何度も何度も私に言うんだ。ずっと立ったままで眠らせてもくれないし、座らせてもくれないし、ご飯も食べさせてくれない。最後はずっと暗い部屋から出してもらえなかった。呼んでも呼んでも呼んでも誰も来てくれない。もう、あんな怖い思いはしたくない!だから、だから私はもうこの人のところには行かない!」

思い出したくない記憶を呼び覚まし、何があったかを叫び続ける。

あの日、マッカ氏の奴隷になった日からの二日間。

地獄のような二日間を思い出すのはとても怖いことだろう。

自分の心に傷をつけ、抉り、苦しめた虐待の日々。

それを思い出した事で、トリシャさんの姿が変化する。

髪が逆立ち、頭に純白の耳が生えてくる。

琥珀色の目の色が鮮やかに輝きだした。

白狐人。

その名にふさわしい姿へと変貌を遂げた。

「な、なんでこの子がこんな所におんねん!」

「さぁ、どうしてでしょう。私も初めて知りました。」

出来るだけわざとらしくならないように、そして大げさに言い訳をする。

「嘘コケ、アンタ知っとってこの子を私に売りつけようとしたんやろ!」

「ねぇ、また私に痛い事するの?」

トリシャさんが一歩前に出る。

「ねぇ、また私をあの部屋に閉じ込めるの?」

もう一歩前に出ると同時にマッカ氏が後ろに下がった。

「言うな、それ以上いうたアカン!」

「ねぇ、また他の子みたいに私を虐待するの?」

他の子みたいに虐待する。

そう、これがマッカ氏に隠された秘密。

数多くの奴隷を所有し、しかも定期的に購入していた理由。

『奴隷を虐待していた。』

最初の不正なんて正直軽微なものだ。

だが、この世界では『虐待』は重罪だ。

それこそ死罪すらありえる。

これまでバレなかったのは逃げ出した奴隷がいなかったから。

今回トリシャさんが逃げ出したことで、初めてマッカ氏の罪が暴かれることになった。

必死に探していた理由。

それは逃げ出した奴隷を探したいんじゃない。

『虐待』の事実を隠したかったんだ。

「マッカ様、この件について詳しくお聞かせいただけますか?」

「ウチはそんなこと、そんなことしてへん!」

「ですが奴隷からそのような意見が出ております。奴隷の虐待申告は法的に認められております。もし仮に彼女の言うことが正しければそれなりの罰を受けることになりますがよろしいですね?」

「なんや、アンタはこの子の言う事を信じるんか?」

「もちろんです。」

「なんでや、なんで見知らぬ奴隷にそこまで肩入れできんねん。もし嘘やったら自分まで罰せられるんやで?」

奴隷の虚偽申告は死罪だ。

それを支持する者にも重罪が課される。

だから普通は奴隷の虐待報告を信じる人なんていない。

もし嘘だった時の罪があまりにも重いからだ。

だけど俺は信じる。

あの涙を。

あの泣き声を。

心の奥底からあふれ出る悲しみの声を聞いているから。

だから俺は、トリシャさんが言う虐待の事実を信じる。

「主人として奴隷の事を信じるのは当然のこと、それがだとしても同じ事です。」

「その子はウチの奴隷やで!」

「何を仰っておられるのですか?先ほど正式に頂戴したじゃ有りませんか。」

「嘘や!奴隷を買い受けるとは言ったが上げるなんて一言も・・・。」

ハッとした顔でマッカ氏が固まった。

そう、彼女は先ほどの書類にサインをしている。

俺はわざとらしく書類を持ち上げ、よく聞こえる大きさで内容を読み上げるた。

「『マッカ氏の所有する白狐人トリシャを見つけた場合その所有権をイナバシュウイチに譲渡する。』発見いたしましたので、今確かに頂戴いたしました。」

「おのれ、ウチを嵌めおったな!」

「嵌めるだなんて何の言いがかりでしょう。」

「見つけておきながら知らないような振りして私に売りつけたやないか!」

「いえいえ、私は何も知りませんでした。まさか彼女が白狐人だったなんて微塵も存じ上げません。」

「嘘や、絶対に嘘や!」

「それをどうやって証明されますか?」

「アンタが売りつけたリーシャという奴隷が化けとったんやで、そんなん誰が見てもわかるやろうが。」

「はて、私はマッカ様に売りつけようとしていた。何の事でしょう。」

「この場に置いてそんな嘘が通ると思ってんのんか?」

「では証拠を御提示下さい。いつ何処で私がマッカ様に奴隷を差し上げるというお話をしたのか・・・。」

絶対に証明できない。

何故なら口約束でしかないのだから。

俺は確かに儲け話を持ってきた。

だがその内容はここにきて初めて知らせており他の誰にも話していない。

これを知っているのはこの場にいた四人だけだ。

書面でも残していない。

仮に聞かれてもマッカ氏を除く三人が否定をすれば証明できない。

ものすごく黒に近い白としかいえないだろう。

犯罪すれすれだが、彼女のしてきた犯罪行為に比べれば可愛いものだ。

「く、ここまで全部アンタの手の上で踊らされていたいうんか、私が、この私が!」

「さぁマッカ様、事実をお話いただけますか?私の奴隷に何をしたのかお聞かせ下さい。もちろん、獄中で。」

虐待の事実は法で裁かれるべきだ。

ここで逃げられるわけには行かない。

今までの罪も含めて、償ってもらうとしよう。

俺を敵に回した事を後悔させてやる。

大逆転劇はここからだ。
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